もういらないと言われたので隣国で聖女やります。

ゆーぞー

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 陛下との謁見も終わり、私はどういうわけかアンディ様と一緒に朝食をいただくことになりました。エディ様は仕事があるとのことで、何度も私の方を振り返りながら
「お昼は一緒に食べよう」
と、おっしゃってくださいました。

   朝食は嬉しいのですが、早くこのドレスを脱ぎたくてたまりません。しかし皇后様は
「やはり、この色は似合うわね。もう少し時間があったらもっといいドレスが用意できたのに。ホントにエディは気が利かないわよね」
と、ブツブツとおっしゃっていました。

「母上、エディは女性の扱いが慣れていませんからね」
 アンディ様は皇后様にそう言って、私に手を差し出しました。またエスコートしてくださるようです。エディ様もグレン様もアンディ様も私なんかをエスコートしてくださらなくても結構ですのに。

「アンディ、あなたも慣れているとはいえないわね」
 頬に手を添え、皇后様はため息をつきながらおっしゃいました。
「アリスちゃん、アンディもエディも女性とは縁がないのよ。なぜだと思う?」
 そうおっしゃられても私にわかるはずがありません。

「お二人ともお優しいお方ですのに。女性の方も恐れ多くてお近づきになれないのではないでしょうか」

 とりあえずそんなことを言ってみました。本当にアンディ様もエディ様もお優しいし、かっこいい方です。しかし高貴なお家柄ですから、簡単に親しくなれないのでしょう。

「そう?それならいいけど」
 皇后様はそうおっしゃると、
「それじゃ、アリスちゃん また後でね」
 手をフリフリされながら行ってしまわれました。

「さあ、それでは朝食にしよう」

 アンディ様が連れて来てくださった建物はそれほど広くないのですが、とても落ち着いた場所でした。庭園の中にあって、綺麗な花が咲いているのが見えます。小鳥が木に止まってさえずっていて、何だか時間が止まっているような不思議な場所でした。

「ここは俺専用の場所なんだ」

 アンディ様専用の場所に私なんかが来ていいのでしょうか。少し申し訳ない気もしたので、この場所がもっと気持ちのいい場所になるように浄化しました。元から気持ちのいい場所ではあるのですが、どうしてもおかしなものが入ってしまいます。そういったものが入り込まないように幕を張りました。

「ん?また何かしたね」

 アンディ様は敏感なようです。

「アリスはそんな簡単に力を使うけど、何ともないの?」
「はい、むしろ使わないでいる方が苦しいんです。身体が重くなって動けなくなったりします」

 アンディ様はものすごく驚いたようです。

「そんな人初めて見たよ。この国の聖女や魔力の多い人間に何度も会ったけど、みんな少しでも使ったら倒れるか寝込んだりしてたよ」

 この国には他にも聖女や魔力の多い人がいるのですね。インディアルにはいなかったのでお会いしたいです。

「だからね、アリスは貴重な存在なんだ。結界なんて1人で張れるもんじゃない。たいてい10人以上が儀式をして成立するものなんだよ。インディアルの結界は最高レベルだったけど、1人でやってたと知らなかった」

 そうなのですね。1人でやるしかなかっただけなんですが。だから毎日朝から夕方までやり続けないとできなかったわけですね。レートレースですぐにできたのも他に聖女の方がいるからすぐにできたのでしょう。理由がわかってよかったです。

 お話をしていたら朝食が用意されました。美味しそうなパンや卵料理が並びました。アンディ様とお話するのも楽しくて、いつもよりたくさん頂いてしまいました。
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