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「あの侯爵令嬢がそんなことを」
皇后陛下とのお茶会の席でよろしく伝えたところ、皇后様は満面の笑みを浮かべました。でも目は笑っていないし、張り付いたような笑顔です。
「アリスちゃん、嫌な目に合わせて申し訳なかったわ」
「いえ、全然」
私は別になんとも思っていません。正直私が道を譲るべきだと思っていたくらいです。でもそうすると陛下の出した命令を覆すことになる。リズさんの説明に私は納得しました。
「フローラはエドワード様がお好きでエドワード様とご結婚されたいと思われているのです」
皇后様のメイドさん ルイーダさんが教えてくれました。
フローラさんはエディ様と結婚するためにあらゆる手段を使ってエディ様とお近づきになろうと努力したそうです。ですが、そう簡単にエディ様と知り合えない。ヤキモキしていたら、親戚のアマンダさんが聖女という理由でアンディ様の研究所に入ることができた。うまく行ったらエディ様とも知り合えるチャンスがある。それで数年前の王族主催のパーティになんとか潜り込むことができたフローラさんは、アマンダさんにアンディ様を通じてエディ様を自分に紹介しろと迫ったそうです。しかしそれをアマンダさんが断ったところから喧嘩に発展。2人はパーティの最中に髪を引っ張り合い、罵り合い、ドレスを引き裂くなどの修羅場を演じたそうなのです。
私はあんぐりと口を開けてしまいました。皇后様の前ではしたないですが、とてもびっくりしてしまったのです。お二人とも貴族のご令嬢です。そのようなこと、何故できるのでしょうか。
「びっくりするわよねぇ」
皇后様は私の様子を見てコロコロと笑いました。
「皇后様、聖女様にもしものことがあったら大変です。護衛をつけましょう」
護衛?そんな大袈裟な。危なかったらすぐ逃げますから大丈夫です。
「そうねぇ」
皇后様が少し考える仕草をしました。
「侯爵令嬢は出入り禁止にして」
えっ?何か用事があってここに来ていたのですよね。出入り禁止になんかして大丈夫なのでしょうか。
「そもそもパーティで騒ぎを起こしたから、行儀見習い名目で通ってたはずよ。それが陛下のご命令を逆らった上、聖女を嘘つき呼ばわり。出入り禁止だけじゃ緩いくらいだわ」
なんだか大変なことになってきました。
「アリスちゃんは気にしなくていいの。きっとエディも喜ぶはずよ」
「お喜びになる前にお怒りになるでしょうね。アリス様に狼藉を働いたわけですから」
「陛下に言うと侯爵家をお取り潰しにすると思言うわね」
なんだか物騒な話に発展してしまいました。お茶の時間のはずですが、ゆったりリラックスなどできません。
ふと目の合ったリズはいたずらっ子のような顔で私を見ていたのでした。
皇后陛下とのお茶会の席でよろしく伝えたところ、皇后様は満面の笑みを浮かべました。でも目は笑っていないし、張り付いたような笑顔です。
「アリスちゃん、嫌な目に合わせて申し訳なかったわ」
「いえ、全然」
私は別になんとも思っていません。正直私が道を譲るべきだと思っていたくらいです。でもそうすると陛下の出した命令を覆すことになる。リズさんの説明に私は納得しました。
「フローラはエドワード様がお好きでエドワード様とご結婚されたいと思われているのです」
皇后様のメイドさん ルイーダさんが教えてくれました。
フローラさんはエディ様と結婚するためにあらゆる手段を使ってエディ様とお近づきになろうと努力したそうです。ですが、そう簡単にエディ様と知り合えない。ヤキモキしていたら、親戚のアマンダさんが聖女という理由でアンディ様の研究所に入ることができた。うまく行ったらエディ様とも知り合えるチャンスがある。それで数年前の王族主催のパーティになんとか潜り込むことができたフローラさんは、アマンダさんにアンディ様を通じてエディ様を自分に紹介しろと迫ったそうです。しかしそれをアマンダさんが断ったところから喧嘩に発展。2人はパーティの最中に髪を引っ張り合い、罵り合い、ドレスを引き裂くなどの修羅場を演じたそうなのです。
私はあんぐりと口を開けてしまいました。皇后様の前ではしたないですが、とてもびっくりしてしまったのです。お二人とも貴族のご令嬢です。そのようなこと、何故できるのでしょうか。
「びっくりするわよねぇ」
皇后様は私の様子を見てコロコロと笑いました。
「皇后様、聖女様にもしものことがあったら大変です。護衛をつけましょう」
護衛?そんな大袈裟な。危なかったらすぐ逃げますから大丈夫です。
「そうねぇ」
皇后様が少し考える仕草をしました。
「侯爵令嬢は出入り禁止にして」
えっ?何か用事があってここに来ていたのですよね。出入り禁止になんかして大丈夫なのでしょうか。
「そもそもパーティで騒ぎを起こしたから、行儀見習い名目で通ってたはずよ。それが陛下のご命令を逆らった上、聖女を嘘つき呼ばわり。出入り禁止だけじゃ緩いくらいだわ」
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「アリスちゃんは気にしなくていいの。きっとエディも喜ぶはずよ」
「お喜びになる前にお怒りになるでしょうね。アリス様に狼藉を働いたわけですから」
「陛下に言うと侯爵家をお取り潰しにすると思言うわね」
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ふと目の合ったリズはいたずらっ子のような顔で私を見ていたのでした。
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