日本列島、時震により転移す!

黄昏人

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第2章 過去の文明への干渉開始

42.1492年10月、豪州北部鉄鉱山開発

 吉田吾郎の乗った旭日丸は、遥々日本からフィリピンをかすめ、嘗ての古戦場であるかダルカナル島の沖で豪州の北西岸の農業開発地への船団と別れた。船は、さらに西進してニューギニアの南を通って豪州西北岸までの9千kmを航行する。

 吉田は、朝日鉄鉱山群と名づけられた地区の開発団の団長であり、彼の乗った旗艦である旭日丸の他に12隻が続いている。朝日鉄鉱山群は21世紀にピルパラと言われた地域で、豪州の最大の鉄鉱山が集中している。
 船団の船は、旭日丸が最大の排水量5万トンであり総計25万トンにも及ぶ。現地には、先発隊が工事をしており、彼らの手ですでに3本の鋼製の桟橋が完成している。さらに、積み荷ヤードの整地、事務棟・住居棟が10棟建設されているので、建設のための港と基地がすでに完成していると言ってもよいだろう。

 ただ、朝日鉄鉱山群からの鉄鉱石の日本への輸送量は最終的に年間1億8千万トンに及び、到底この程度の港湾機能ではその量を運ぶことは不可能である。実際の輸送路はまず、内陸の鉱山の中心地から複線の鉄道によって、破砕された鉄鉱石を港まで運ぶ。鉱山からその鉄道まではダンプトラックで運んでくるのだ。

 港には貨車からコンベアへの転載設備が設置されており、そこからは2連のベルトコンベアで5万トンから8万トンの日本への鉱石運搬船まで鉱石を移送することになる。これらの輸送システムの建設も、吉田たち開発団の役割りであるが、彼の部下として3千人の専門の技術者や技能者が配置されている。

 機器としては、バックホウ、ブルドーザ、クレーン車、ダンプトラックなどの多数の重機に加えて、各種鋼材の加工機、バッチャープラント、アスファルト合材プラントなどの各種の大型機器が積まれている。更に資材として、レール、型鋼、鉄板を含めた多量の鋼材、セメント、瀝青材、燃料油などが含まれる。

 吉田は52歳、身長172cm体重82kgの太目で目がぎょろりとした国交省の技官であり、多くの道路、港湾、都市開発などを手掛けている。長男はすでに就職しており、長女は地方大学に入っているので、妻は作業基地が出来た時には合流する予定になっている。

 朝日鉱山群は、豪州の西北部に存在する大きな鉱脈がいくつも隣接する世界最大の鉄鉱山群であり、日本の莫大な鉄の需要に応えるために、早急に開発することが緊急の至上命令になっている。鉄については、資本財であり、食料や燃料等の消耗材のように国民の生存と経済活動に支障をきたすほどの緊急性はない。

 しかし、国内の需要を満たし、かつ今後急増する世界からのプラントや鋼材の需要に応えるために2年以内には以前の半量である年間6千万トン、4年で1億8千万トンの確保が命題になっている。既に完成している桟橋の位置は、奥行きが20kmほどもある岬に囲まれた湾の奥である。

 ここは、21世紀にカラサと呼ばれた街であり、新たに北湾町と名付けられる町で、現在は低い植生に覆われている。吉田は副団長の香川良治と港湾担当の品川、輸送路担当の釧路、鉱山担当松崎等5名を連れて、3ヵ月前にすでにこの地を訪れており、衛星写真による地図を元に20日かけてヘリコプターを使って現地を確認している。

 鉱山群の中心として予定されているのは、北湾町から南に200kmの内陸の鉱山群の中心である21世紀でトム・プライスと呼ばれた鉱山であり、朝日第1鉱山と呼ばれることになっている。標高350mの同鉱山までは、植生の多い海岸沿いを除き、なだらかに登ったサバンナ気候の大地であるので、岩石の露頭も目立つ概ねまばらな植生である。だから、熱帯雨林と違ってそれほど地形の確認に苦労はなく、ドローンを使った地形図を作るのも比較的容易である。

 北湾町には、すでに1ヵ月半前から港湾担当の品川正司以下の部隊が乗り込んでおり、海中のH鋼杭の打設と桟橋の組み立て、重機の揚陸と作業整地の整地、ガントリークレーンの設置、仮設住宅の組み立てを行っている。彼らの働きのお陰で、吉田たちの船団からの積み荷の揚陸が行え、到着した半数程度は陸で暮らせることになる。
 なお、要員の半数は仮設住宅が必要数揃うまで3ヶ月程度は、乗って来た豪華客船で暮らすことになる。

 北湾町は、鉄鉱石の積み出しの他に、日本と気候が逆で南緯21度の温暖な気候と、周辺の島々など豊かな自然を生かしたリゾート施設の中心になる予定である。さらに現地の需要を満たす中小工場が立地されることが予定されているので、将来的には5万人を超える都市になる見込みで、国際空港も4年以内に建設される。

 吉田は、両側に緑の半島が見える湾内の中央を航行する旭日丸のデッキで、その最奥に迫ってくる少し赤茶けた桟橋を見ながら副団長の香川に話しかける。官僚である吉田に対して、香川はゼネコンで長く工事を担当してきた工事管理のベテランで、年齢は吉田と同じ52歳である。

「香川さん、緑豊かでなかなかのどかそうなところですね。余り猛獣なんかもいないらしいですし、現地人は海岸沿いには結構住んでいるようですが、あまり戦闘的な人達ではないと聞いています」

「ええ、私も海外はあまり長くはないんですが、やはり治安が悪いのは一番気を遣います。その点ではアフリカのジャングルと違って豪州はそれほど危険な生物はいないようです。今ではパナ人と呼んでいるようですが、基本的に現地の人は、基本的におとなしくてフレンドリーらしいですね。
 それに南東部の農業開発でもそうですが、うちの団の港湾建設部隊でも接触して特に問題はおきていないそうで、すでに100人位が働きに来ていると言います」

「ええ、私も聞いています。港湾部隊は12人の現地対策チームを伴っていますが、彼らが相当成果をあげていますね。やはり、パナ人の集落を廻ってものでまず歓心を買って、開発基地に設けた売店に引き寄せるという手は効果が大きいようです。
 現地の人もやはりおいしいものは食いたいし、綺麗な服は着たいし、便利な生活はしたいのですね。それが、彼らの水準で言えばそれほどつらい労働をせずに得られる金で果たせるなら、ということで、基地に集まってきます。そういうことで、沿岸に近いエリアのパナ人は工事には支障はないようです。
 内陸は、ヘリで回った限りでは、殆ど集落はみませんでしたよね。だからあまり心配はないと思っています」

「ええ、これだけ人口が希薄な大陸で、わざわざ水場もあまりないところで住む必然性はないでしょう。大体内陸部では淡水は非常に少ないようですね。鉱山のある辺りは、上から見ても塩が乾いた池の跡だらけで、どうやって水を得るか頭が痛いですね」

 「うん、実際に21世紀でも運よく淡水の井戸に当たれば良いが、そうでないと雨水の貯留か輸送だったようです。その当時の淡水の井戸の位置ははっきりは解らないのですよね。だから、雨量が年900㎜ほどあって川も流れている北湾町から輸送と、降雨量500mmの現地で雨水の貯留ですね。鉱石運搬の鉄道は帰りが空ですから輸送はそれほど難しくはないですよね。
 ところで、朝日鉄鉱山群の埋蔵量って、諸説あるようですが、どの位なんでしょうかね」

 香川が話を変えて聞くのに吉田が答える。この種の話はやはり官僚の吉田が詳しい。
「ええ、豪州の鉄は埋蔵量として世界一で鉄として250億トン、その8割が朝日鉄鉱山群に集まっているそうですから、集中したエリアの鉄資源としては世界で一番でしょう。そして露天掘りで掘れますから、鉱山としてはコスト的に効率が良いわけです。
 また、鉄鋼生産には石炭が必要ですし、石炭は発電にも多量に使われています。そして、石炭も豪州の資源量はトップ3に入っています。この最も有力な炭田は、前の世界で東海岸のボーエン炭田と呼ばれていたのですが、これもそれをもじって望縁炭田と名付けられました。

 それで、ご存知のように、こちらと同様な開発が始まっていますが、あちらは北東岸で海から100km位の位置に炭層が広がっています。以前の日本の輸入量が1億5千万トン、半分を発電に使っていましたから、それのかなりの部分を、操業を始めた原発が補ってはいても、向こうの方の開発が急がされています。
 望縁炭田の資源量は、300億トンとみられていますので、世界でも有数の大きさであり、当分は大丈夫ですな。いずれにせよ、我が国の開発は豪州で食料、鉄、石炭について行っており、食料の半分、鉄と石炭は100%賄えます。と言うことで、我が国の政府も在日オーストラリア人にはアメリカ人に次ぐ待遇を与えているようですな」

「ええ、政府の意向で、わが開発団にもオーストラリア人が400人ほど入っていますね。多分5年以内程度には、豪州共和国またはオーストラリア共和国として建国することになりますが、その政府の主要メンバーには彼らを入れることになるんでしょうね?」

「ええ、そのくらいはしてもいいだろうということです。まあ、友好国ではありましたからね。日本に居た数は、在日オーストラリア人の国籍持ちが1万人、観光客が5千人位です。特に観光客は、職がありませんのでどんどん南東部の農場開発地に送り込んでおり、貴重な戦力になっているようですよ」

「なるほど、ただオージーの英語は少しわかりにくいので、その点が困ります。ちなみに、新しい国の言語はどうなるんでしょうかね」

「うーん、5年後だと、21世紀のオーストラリア人が子供を産んで増えても精々1万6千とか7千。それに、パナ人が30~50万人と考えられています。日本政府は日本人が積極的に世界に散っていくように仕向けていますが、いずれにせよ行くところは日本が重点的に開発していく地区になるでしょう。
 具体的には、鉱物資源と農業開発の豪州、食料開発とアメリカ共和国の建国に協力する北米州、金やレアメタルなど鉱物資源開発の南アに、石油のアラビアですが、アラビアは気候が厳しすぎて、油田以外の人は集まらんでしょう。その意味では豪州とアメリカに最も人が集まると考えられています。

 予測では豪州には5年後には50万人から100万人です。パナ人の言語はプリミティブ過ぎて、21世紀文明に溶け込むのは無理ですから、日本語か英語とミックスした言語になるでしょうね。だから、日本語と英語、それと変形パナ語の3つを公用語にして、その内淘汰されるものも出てくるでしょう。
 ちなみに、今後の世界の言語ですが、日本政府の取る政策にもよりますが、日本語は間違いなく1位になるでしょうね。それと英語は、何といってもアメリカ共和国が日本の次にのして来ることは間違いないでしょうから、強者の位置で残りますね。

 ただ英語の母国たるイギリスが、世界に冠たる地位を築けるかどうかは微妙ですね。欧州においては、スペイン、フランス、イタリア、ドイツが日本からの帰国者の影響もあってほぼ同時スタートを切りましたからね。ただ、イタリアはまだ国土統一をしなくてはならないので、すこし不利ではあります。
 イギリスは、産業革命を起こしたという大きなアドバンテージを使えませんが、在日の人の数が多いために21世紀を理解している人の数が多いというメリットがあります。
 だけど、欧州が前の世界のように圧倒的な立場になることはないと思います。前の世界で彼らがそうなったのは、結局火薬の利用を始めた、あるいは印刷術の活用など技術革新を成し遂げたこと、そして長く戦乱が続いたために狡猾で、戦に強かったことです。

 今の世界では、日本から母国のあった地域に散った21世紀の人々のために、お人よしの原住民はもはやおりませんし、それを侵略しようとしても邪魔をする日本という存在がいます。そして、欧州へ日本から帰った人々は21世紀の倫理観を持っており、彼らの祖先にあたる人々の有色人に対する侵略を止めようとするでしょう。
 加えて、欧州は資源に恵まれた地域ではありません。アメリカ合衆国がヘゲモニーを握ったのは、結局国土が広く豊かな土地に優秀な人々が集まったからです。たぶん、今後の大国・強国になっていくのは国土が広く、資源も豊かなアメリカ共和国及び豪州共和国、それにひょっとすれば中国かも知れませんね。日本は、世界の多くの強国の多数派の国民の母国であるという意味で、一種独特の地位を占めるかもしれませんね」

 吉田の示唆に富んだ長い話に、香川は内心感心して聞き入った。
 その後、吉田と香川は共に懸命に働き、3年半後には予定の1億8千万トンの日本への鉄鉱石輸出を成し遂げた。その後、2人はメルボルンの位置に決まった新生豪州共和国の新首都の建設プロジェクトの、それぞれ吉田が建設院長、香川が技術部長を努めた。さらに、5年後の建国にあたっては吉田が国土交通大臣となり、香川が建設院長を引き継いだ。

 さて、豪州南東部の農地開発であるが、10月の時点では播種を開始しているが、その時点では農地整備が終わっているのは、2000㎢であり、500㎢は未完であった。しかし、未完部分も粗造成は終わっており、リミットである11月上旬には播種を開始できる予定である。

 通常の播種では播種機によって掘った溝に、同じ機械で肥料を撒いてその上に種を播くが、この場合は土壌中にまだ肥効分が十分残っているので、掘った溝に種を播くだけである。このために日本から運び込んだ播種機は500台で順次完成した農地で作業している。

 その為の訓練は1500人が受けているが、その指導は休暇で日本を訪れていたベテラン農夫のオーストラリア人によっている。実際の作業も当然彼らオーストラリア人の指導を受けながら、3交代で16時間/日のスケジュールで実施している。

 播種については、このように厳しいスケジュールで予定を達成できるが、灌漑設備は1/3のエリアで未完成であるために、300台のタンカートラックを急きょ日本から運び込んで、散水を行う予定にしている。
 三波紗季等の現地対策チームは、10月時点では開発地対象のパナ人との接触はすでに終え、現地の工事への理解を得ることは終了している。そして、10カ所に作った作業基地に作った交流所には、多くのパナ人が日常的に訪れるようになっており、彼らのために作った宿舎にも総計で520人が住みついている。

 住み着く者は日を追うごとに増えている。これは彼らが清潔な服を着て、栄養状態も良くなり、基地での話を住んでいた集落でするように仕向けたのである。その結果として、基地に移りたがるものが増えるのは理の当然である。
 対策チームは、接触の最初の段階はお菓子や食べ物、または比較的価格の低いものを無料で配布していたが、一定の価格を越えたところから、労働と引き換えであることを理解させている。そのために、基地に住み着いた520人は、基地と契約を交わし定常的に労働に従事している。

 そして、彼らには下着を含めた制服が支給され、基地の労働者としてビッフェ形式の給食が与えられ、さらに労働時間に応じて給料が支払われた。だから、彼らは基地内の売店で給料の範囲で好きなものを買うことができるのだ。
 彼らに不評だったのは、年齢によって時間は違うが、義務として日本語の言葉と読み書きを覚える勉強をさせることであった。

 しかし、それが出来ないと仕事の面で困る場面が多くなり、勉強時間が長い幼いものほどちゃんと言葉が出来ることに気が付くと、それなりに熱心に勉強するようになる者もでてきた。マジムとミナはその代表格であり、元々覚えが良かったこともあって、書き言葉には苦労はしているが、すでに日本語の言葉のやり取りには不自由しなくなっていた

 紗季が勧誘した他の数人もそのような者が出ており、彼女は自分の仕事に満足している。また、彼女も将来の豪州共和国の建国の話を聞いており、この広大な国に住むことも考え始めている。

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