日本列島、時震により転移す!

黄昏人

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第3章 時震後1年が経過した

49. 1493年4月、豪州

  パナ人のマジムの1日は忙しい。彼の身長は148cm、体重45kgであるが、この川添町に来たときはまだ栄養状態が良いとは言えず、13歳という年の割にやせこけて小さかったが、14歳になるまでの1年弱で背も伸び体重も増えて健康的な体になった。

 妹のミナは、11歳であるが、やはり栄養状態が改善されて女の子らしい体つきになりつつある。彼らの肌の色は浅黒く、鼻は高くなく横に少し広い形は日本人並みであろう。マジムの目は大きめで、茶色の瞳が普段は厳しいが笑うと優し気になる。ミナもやはり大きな目であるが、女の子らしく下がりめの優し気である。髪は2人とも少し縮れていて、マジムは短く刈り上げており、ミナは肩まで伸ばしている。

 服装についてであるが、マジムはパナ人の集落に行く時に見せびらかす意味もあって、折り目のついた灰色ズボンに、同じ色のYシャツにスニーカーを履いている。ミナは、動きやすさを重視して、明るい赤っぽい色のキャロットスカートにシャツを着て、しゃれた同じ色のスニーカーを履き、つばの広い帽子を被っている。

 ここに来た当初は、プレハブの宿舎に住んでいたが、今はパナ人用の床面積100㎡の住宅の一つで2人の孤児と一緒に住んでいる。ここに住み始めて大きく変わったのは清潔にするようになったことである。毎日風呂に入って、石鹸を使って体を洗い、シャンプーを使って髪を洗うし、汗をかいたらシャワーを浴びることを命じられたのだ。

 そして、そのように体を清潔に保つようになると、必然的に下着は毎日替えるようになるし、洗濯も頻繁にするようになる。その洗濯も、洗濯機で洗剤と一緒に放り込めば終わるので全く苦ではない。前の村に住んでいたころは、下着そのものがなかったし、毛皮の服はドロドロかつごわごわになるまで使っていた。

 洗濯はしなかった訳ではないが、川に行って水に浸して岩の上に置き、木の棒でたたくなどして苦労していた。その頃は、多分自分たちも随分臭かったと思うが、鼻もマヒしていて全く気にならなかった。時々その頃の自分たちを思い出して気持ちが悪くなるマジムとミナであった。

 今では風呂に入り、シャワーを使い、さらに頻繁に洗濯をすることは習慣になっていて、逆にそのようにしないと気持ちが悪くなっているし、一緒に住んでいる子達にも口うるさく言い聞かせている。幸い川添町は大きな川沿いの街であるために、その伏流水はそのまま十分に飲める水質なので、上水は不自由なく使える。

 ここでは、マジム達パナ人については、当分の間は街の大食堂において3食無償で支給されるが、日本人他のパナ人以外のものは実費を徴収される。とは言っても1日千円位であるが。酒は自己負担であり、これはパナ人も例外ではないが、パナ人について違うのは1日の消費量に限りがあることだ。

 この仕組みは、住民が皆カードを持っており、町内の買い物はすべてこのカードで行う。カードの支払いは各人が持つ口座から行われる。パナ人が、太平洋一体の諸島の住民と同様にアルコールの誘惑に弱いというのは知られた事実であるため、パナ人の成人が1日に一定のアルコールを買ったら、それ以上の購入を自動的に拒絶する仕組みになっているのだ。

 無論、ちょくちょく酒を買うのを拒絶される本人は大いに不満であるが、迷惑をかけられる周囲は大歓迎であり、パナ人社会からはこの措置は賛成されている。マジムが起きるのは午前6時であり、妹のミナと一緒に暮らしている同じ孤児の12歳のケイラ、10歳のスーザも起きる。

 これは、家の居間にある目覚まし時計のベルが、6時に鳴るのを合図に皆が起きるルールになっているのだ。そして、朝起きると、すぐに着替えて家の前庭で皆そろってラジオ体操をする。これは、マジム達兄妹が警備の自衛隊員に教えられたもので、朝の起き初めにするのが大変気持ちがよい。

 始めは、音楽の間に言っていることが何を意味しているのか理解できなかったが、今ははっきり分かる。ミナも一緒に自衛隊員に習ったので不満には思わないが、ケイラとスーザの兄妹は、早朝の起床は気にしなかったもののこのラジオ体操には最初のうち不満そうだった。

 しかも、ラジオ体操の後は町の中を一緒に走らさせられ、更には勉強をさせられるのだ。だが、これは、マジムとミナが開発基地だったここに連れてこられて、訳が解らず始めたものだが、話が大体理解できるようになった時に紗季から言い聞かされて、その意味を理解し積極的に取り組むようになったものだ。

「マジム、ミナ。私達がここに来たのは、私達の国では人が多すぎて食べるものが出来ないので食料を作るためです。そして、私達は一緒に暮らして解ったと思いますが、いろんな美味しいものを食べますし、大きな立派な家を作って沢山の物を使って快適に暮らしています。
 また、着るものも清潔で沢山の種類の服を取り替えられますし、家の中にもいろんな便利なものがあるでしょう?そのために、沢山のいろんなものを使って、その結果として、たぶんあなた達が暮らしてきたよりうんと快適な生活ができます。

 私たちはここに来て、こうしてこの土地を変えて住むようになってしまった以上、あなた達にも私達と同じ生活をしてもらうようにしたいと思っています。もし、こんな生活はいやで、今までの村の生活がいいのであれば、村に帰るのを私達は留めません。でもここに自分で考えて来たあなた達2人だったら、村に帰りたいとは思わないでしょう?」

 マジムとミナがしっかり頷くのを見て紗季が続ける。
「でも、今言ったような生活をするためには、努力が必要です。私達は大体あなた達パナ人より2倍くらいの間元気で生きていきますが、そのためには健康で丈夫な体を作ることが必要です。そして、その為には体を鍛えないとだめなのよ。それに、勉強することもそれと同じくらいに大事です。
 あなた達はパナ語を使うけど、今から変わっていく世の中ではパナ語だけでは不十分です。それに、パナ語には文字がありません。今後、この国の言葉は私達の使う日本語になるはずです。だからまず、言葉として日本語を覚えなくちゃなりません。

 そして、大人になって生活するためには、仕事をして報酬をもらって、また生活をするためにも算数とか社会的ないろんなことを知る必要があります。その為には勉強するしかありません。あなた達は、村で生まれた時から暮らしているので、日本で育った人よりそれだけ不利です。だから、人一倍の勉強をしなくちゃいけません」

 マジムは、紗季に聞いたことを参考に、自分たちと同じ境遇のケイラとスーザの兄妹にその意味を言い聞かせた結果、今では2人は嫌がらずに一緒に運動と勉強をするようになっている。

 そういうことで、マジムは妹とケイラとスーザと一緒に、ラジオ体操の後に1kmを一緒に走り、その後は自分だけさらに3㎞を走って、シャワーを浴びて、勉強を始めている3人に合流する。ミナ、ケイラとスーザでは先生役はミナであり、その後はマジムが加わってミナにも教えながら勉強する。

 ミナの日本語の会話は語彙は不足するもののほぼO.Kであるが、読み書きは読む方について小学校低学年程度はできるが、書く方はひらがな、カタカナは出来ても漢字は200時程度が限度である。
 開発基地としても川添町の時間割は、大食堂の朝の食事が7時から8時であり、仕事始めは8時半、昼食時1時間休みで終業は17時半迄の8時間労働となっている。だから、同じ家に住んでいる4人は、7時半に家を出発して食堂で朝食を摂り8時に帰って来て、マジムは仕事に、他の3人は学校に行く。

 学校は生徒によって進度が大幅に違うために、パナ語しか全くできないもの、ある程度会話が出来る者などで沢山の教室があって10人学級程度で教育が行われている。また、生徒は子供のみならず、大人も語学や算数、一般常識などの教室に送り込まれている。
 
 日本政府はパナ人の教育には力を入れており、SE1エリアのみで、パナ人相手のみの教育のために現状で50人を超える教員を送り込んできており、最盛期の教師の数は100人を超える予定である。これは原住民のために力を尽くしているというポーズでもあるが、将来の国民にするために必要な措置である。

 子供も大人も、少なくとも会話が成り立つまでは15歳以下の子供は原則として学校教育、15歳以上は仕事の合間の学習を受けさせるという方針になっている。だが、12歳以下は会話ができるようになっても労働はさせないということになっている。

 現状ではSE1地区ではマジムの学習が最も進んでおり、その会話能力は十分であり、13歳以上ということで、半分学習、半分仕事をしている形になっている。彼の場合には高等学校教育、さらに大学教育に進む道もあるが、現状では豪州には初等学校以上は開設されていないために、半年後に予定されている日本の学校教育法による小・中学校、高等学校の開設後に別途考えることになっている。

 こうした学校の開設は、マーケットの運営を含む開発事業及び、農業・鉱業の操業に係わる要員の家族が豪州に移住してくるのに合わせての事である。家族の移住は、その荷物は船便で送るにしても、人については南豪市飛行場開設に伴ってのことになるので、1ヵ月後の空港開設後に学齢の子供を持たない家族から始まることなる。

 また、それらの移住は家族の住居が出来てからになるので、移住は住宅の建設に合わせて順次ということになり、当面は1ヵ月に概ね100家族程度ということになっている。沢渡慎吾の家族は、中学校教師の妻に中学生2年の娘に小学生5年の息子の3人が半年後に来ることになっている。

 沢渡もそうであるが、現在の資源・農場開発に海外に来ている者達は、政府からその地への移住を強く薦められており、数々の優遇措置が設けられている。その意味では、気候が良くて住み心地は悪くない豪州南東部、北米西部、南アなどは良いが、豪州でも熱帯に属する北西部や東部中央岸やさらにアラビア半島などは気候的に居住条件が良くない。

 しかし、そのような場合の政府や所属会社からのインセンティブが大きく、よほど事情のある者以外は移住に応じている。移住と言っても、5年後には翻意することも可能な仕組みになっている。そして、日本国内では政府資金で、海外移住の勧めの大キャンペーンが張られており、すでに開発で現地で働いていて、早く移住できる条件の沢渡の家族などは周囲から羨ましがられている。

 さらに、実際の問題として日本の景気は大きく落ち込んでおり、景気の良いのは海外の開発からみのプロジェクトに携わる企業などの関係者のみである。また、この場合の海外に行く場合においては、アメリカ共和国は少し事情が違うものの、従来は大きな障害であった語学は殆ど問題にならない点が大きい。

 話が逸れたが、マジムについては、パナ人の人々のケアをするという点で、パナ人のスタッフも必須という事情とその優秀さから、現地対策チームから要望があってチームで雇用している。その代わりに、空いた時間にはチームのスタッフが彼の教育に当たるということで、ややグレーソーンの立場に置かれている訳だ。

 チームにはパナ人は彼一人ではなく、他にある程度言葉ができるようになった10人が雇われているが、コミュニケーションの不十分な面は、マジムが中に入る場合が多い。だから、彼はパナ人の世話、交渉の仲介を行う他、チームスタッフとの協議、合間のスタッフからのレクチャー・訓練と、休む間もなく活動している。

「ミナ、勉強はどうだ」
 マジムが妹に聞く。彼らの会話は出来る限り日本語で行うようにしている。

「うん、読むのは大分できるようになったけど、書くのが難しいよ。ひらがなにカタカナに漢字、特に漢字よ。何であんな難しいのがあんなに沢山あるのよ!兄ちゃんだって、まだできないのが多いでしょう?」

「ああ、でもワープロを使うから、大体はできるようになったぞ。でも、1枚書くと10か所くらい直される。日本語は書くのは難しいわ。だけど、まだ1年にならないからな。ミナもあと1年あれば、あまり不自由なく書けるようになると思うぞ。俺は覚えることが多すぎて大変だけど、仕事は楽しいよ。
 覚えているだろう。あの雨が駄々洩れの小屋のなかで、夏は暑くて虫だらけだし、冬は寒くて凍えていたし、臭くてごわごわの毛皮を着て寝ていたよね」

「うん、大抵おなかが空いで痛かったよ。イモムシなんかご馳走だったよね」
「ほとんど毎日、1日中食べるものを探していたなあ」

「うん、カイとかシラン、またアイムとか遊ぶのは楽しかったけど、シランは死んじゃったしね。良く私達生きてこれたなあ。ほんと、兄ちゃんの言う通りここに来て良かった」
 ミナはニコリと笑う。

「ああ、良かったよ。だけどな、ここは暮らすのは楽だし、楽しいことも多いけど、厳しいところもあるぞ」
「うん、解ってるよ、兄ちゃん。勉強を頑張るし、体も鍛えるよ。兄ちゃんに負けないように立派な大人になるものね。………でもね、兄ちゃん。誰もが勉強について来れる訳でないよね」

「ああ、そうだな、一緒に住んでいるケイラとスーザは大丈夫だろうな。だけど、ジジムとかカミランとか、殆ど言葉が進んでないよなあ。半分、もうあきらめているものな………、何とかなって欲しいよ」

「だけど、兄ちゃん、まだここにきている人は増しな方だよ。まだぐずぐずして来ていない人たちは、もっとひどいんじゃないかなあ」
 考え込んでしまう2人であった。

 このような会話もあるが、日ごろマジムは、夕食後風呂に入って1時間のテレビ視聴、1時間の自己学習の後にはバタンキューと寝てしまう。彼の1日は忙しいのだ。

    ー*-*-*-*-*-*-*-

 西沢良治は、三波紗季をスナック『南十字星』に誘って来ている。本来であれば、南豪市まで僅か30㎞であるから、南豪市の事務所に帰るべきであるが、上司の沢渡に言って、無理やり川添町の宿舎に泊まらせてもらっている。沢渡も、紗季のことは気に入っており、優秀な西沢はお似合いと思っているので喜んで協力している。

 南十字星は、52歳の磯山沙代里が経営している。沙代里は、重機オペレーターの夫の栄三がSE1プロジェクトに来るのが決まった時に、経営していたスナックを譲って一緒についてきたのだ。2男1女の子供はすでに独り立ちしていて、ダンプの運転手の長男もSE2エリアの運転手として豪州に来ている。

 川添町には、3つの大食堂の他に、3つの私営の居酒屋と南十字星を入れて2つのスナックがあるが、働き盛りの2千人以上の単身の男と、2百人の単身の女がいるのでいずれも大賑わいである。
 南十字星は、カウンター席とボックス席3つの20人も入れば一杯の小さなスナックで、パナ人の女の子を2人雇っているが、彼らは2人席に座っている。西沢は、紗季とは沢渡を交えて居酒屋へは何度か一緒に入ったが、何度も誘ってようやくスナックに2人で来ることに成功したものだ。

「西沢さんは、こちらに来られたのは4カ月前でしたよね?」
 最初のビールによる乾杯の後に紗季が尋ねるのに西沢が答える。
「そうですね。僕が着いたのは、南豪市と呼ばれるようになったばかりの頃で12月12日でした」
「検疫検査とか予防接種はされました?」

「ええ、検疫検査はかなり徹底的にされました。コロンブスの轍を踏まないためですね。だけど、日本人は基本的に伝染病の宿主にはなっていませんよ。ありとあらゆる病気をアメリカ大陸に持ち込んだ、ヨーロッパ人のようにはね。僕の場合も異常なしでした。
 予防接種は、念のためということで狂犬病とA型肝炎についてやってもらいました。パナ人については、西インド諸島の梅毒のような感染症の記録はありませんが、南豪市には感染症の専門医が3人交代で勤務していますし、かなり政府も力を入れ対策もしていますよ」

「ふーん。私も同じようものでしたが、A型肝炎の予防接種は日本でなく、南豪市でしてもらいました」
 などと、色気のない会話をする2人であったが、アルコールが回るにつれて西沢が熱心に口説き始める。
「解ってもらえていると思いますが、僕は是非三波さんと、正式にお付き合いを願いたいと思っています」

 身を乗り出して彼女を口説く西沢に、彼女が頬を赤らめて上目使いに見あげて応じる。
「西沢さんは、この地に留まれるつもりですか?私は、院は卒業するつもりですが、ここで研究を続けたいと思っています。出来れば、最終的には南豪市に出来る予定の豪州大の教員になりたいと思って……」

「ぼ、僕も、ここで豪州の国作りに貢献したいと思っています。それから………」
 ママさんの沙代里は、若い2人の様子を微笑ましい思いで、さり気なくフォローしていた。

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