日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人

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第1章 日本の変革

1.8 ある老エンジニアの一日

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 私は、四菱重工の西山事業所長の船山勝六十二歳である。私はエンジニアとして、日本を代表する大企業である今の会社に入って、様々な大規模な仕事に携わり夢中で仕事をしてきた。しかし、二十年くらい前からだろうか、段々規模の大きな仕事がなくなり、若いころの活気が日本全体から失われてきたと感じてきた。 

  その中でもそれなりの仕事をしてきて、結局社内でも主幹工場として位置づけられている西山市のこの事業所長として平取締役でキャリアを終えることになるが、それなりに満足の出来るエンジニア生活であったと思っていた。
 しかし、1ヵ月半ほど前に、懇意にしている本社の技術担当副社長の山口さんから異例の依頼があった。何でも核融合発電機の開発をするので、工場内で設計スペースを設けてやってほしいということで、経産省から社長へ依頼があったとのことである。

 経産省の話では、とっぴに聞こえるかも知れないが、理論的には確立されたもので、大いに可能性がある技術であると言う。しかも、それは従来核融合に対して考えられているような大げさなものでなく、工場の一角に作れるようなものであると言う。

 何で、大学の構内でその設計をやらないで当社かというと、情報を漏らさないためと言うことだ。確かに大学にはとりわけ近隣諸国の留学生が多く、そうした国はまあ情報を盗むことには躊躇がないという定評があり、当社も最も警戒すべき国民としてマークしている。

 そういうことならと言うことで、それに応じて、幸い工場内の設計室が古くなってきたので、新設して移転する予定の部屋がちょうど完成していたので、設計グループにはもう少し古いところで我慢してもらって、そこを使ってもらうことにした。

 設計開始の、最初の立ち上げの協議には私も立ち会ったが、建設まで含めたリーダーは当社から西山大学へいわば転職した広田教授が勤められ、さらに西山大学から機械、電気工学科に院生が多数参加していた。
 当然、実際の設計や部品や制作物の発注仕様書の作成や、製造そのものはは学生や学者では話にならないので、当社から全面的にサポートすることになる。しかし、その過程でその原理はともかく製造のノウハウは完全に握れるわけであり、なるほど事実その装置が実際に動くのであれば、いま程度の協力は安いものである。

 しかも、製造に当たっては経産省から20億円の補助が出るということなので、人件費も相当にそれで賄えるの当社の持ち出しは殆どない。
 最初の段階では、私も設計している核融合発電機なるものの実現性に懐疑的であったが、実際に設計のチーフとして働いている三国君も最初は懐疑的であったらしい。

 彼の疑念は論文を元に装置を作るというが、始めたはいいが、途中で実施に移すときにいき詰まるところがいくつも出てきて、どうせ最終的にいき詰まるということであった。
 ところが、彼の報告によると実際にそういた問題がいくつも出てきたらしいが、管理技術者と言うことになっている、もともとの論文を提示した大学院生の牧村君に相談すると、コンピュータでなにか打ち込んで、すぐプリントアウトした解決策を持って来るらしい。

 また、かれら設計技術者も牧村君から定期的に開く小セミナーみたいな会合で原理的な話は聞いていて、今では完全に装置の実現性は疑っていないらしい。もっとも、設計エンジニアには、牧村君の話は難解すぎてよくわからず、経産省の深山嬢(博士)の解説で理解できているらしい。

 そういう意味で、いまや設計メンバーがみな装置は実現すると信じ、かつそれが日本いや世界の将来にどれだけ有用なものかを心から感じているため、設計メンバーの士気はものすごく高いのが私にもわかる。
 私も若いころに、いくつかのプロジェクトでそういう前向きな、高い士気を持って仕事をしたことがあるが、あれは心地よいもので、少々無理をしても疲れなかった。

 そう言う仲間意識でやっているメンバーにとって、牧村君の妹さんの誘拐は冗談ごとではなかったようだった。幸い無事にすぐ解決したがその後、牧村兄妹が構内の社宅に住むようになったので、設計メンバーが同僚などに話を持って廻り、周りでそれとなく気を配るように依頼しているようだ。

 そのように、設計が順調に進んでいるある日、超高効率バッテリーの開発の報告会があるというので、山口副社長に連絡すると、ぜひ出たいのというので一緒に出席した。
 実際のところは忙しい副社長がなんでわざわざと思ったが、ご自身もそう思っていたらしく、経産省との付き合い上の義理のようなことを言っていた。

「まあ、核融合発電機の設計の現状を見ようと思ってね。実は近く経産省の麻木局長と合うので、その時になにか土産話が出来ればというのもあるがね」

 また、報告会は西山大学から3人の教授と1人の准教授が出席していたので、これは期待できるかという感じはあった。最初の牧村君のバッテリーに関する説明は、プロジェクターを使った丁寧なものであったが、難解な理論すべてを理解させようとしたため、みな途中で付いていけなくなった。

 しかし、これはすごいものだという感じは持てたことは事実である。その後、深山専門官による端折った解説で、ようやく皆に全体像が分かったが、核融合発電の話を聞いた時と同様に「そんな、都合のいい話があるかいな」と言う感想を持ったのも事実である。

 しかし、同様な感じをもった、核融合発電機はすでに設計は9割かたは完成しており、構成機器の発注も5割を越えて、間もなくフレームの製造と組み立てに入る段階まできていることを考えると、これもまず間違いなく実用になるのであろう。

 ついで行われた、電気の湯川教授の発表には度肝を抜かれた。教授は完全にSAモーターの原理を信じ切っており、電磁銃と励起装置が完成したらSAバッテリーはすぐ実用できると言っているが、そのバッテリーたるや、十五㎝の立方体で重量がわずか2㎏のものが百㎾時だというのだ。
 現状の技術だと容量百㎾時のバッテリーだと1千万円近くするはずだが、アルミが原料で一体成型できるあれは、どう見ても数万円だ。
 しかも、千㎾時のバッテリー?そんなとんでもないものがわずか7㎏だという。

 確かにこれは革命だ。山口さんも身を乗り出して見ており顔も赤い。興奮しているようだが、技術者であって、これで興奮しないようであれば資格がない。その上、湯川教授はバッテリーの媒体のアルミの値段が現状ではまだ高いためコストが高くなっていると言っているが、アルミが金になってもおそらく現状のバッテリーと競争できる。

 そのうえに、電気の女性教授から新しいモーターの発表があった。確かに、あのバッテリーがあればすべてのエンジンはモーターに入れ替わるから、大容量モーターには巨大な需要が生まれるので、大変目の付けどころが良いとまず感じた。

 しかし、その研究の結果完成したというモーターの可能性に企業人として注目せざるを得ない。まず、コストが現行の半分程度と安いこと、さらにこれも殆ど銅を必要とせず、アルミを多用しているので、現在急激な値上がり傾向を見せている銅をほとんど使わないことから、今後のコストアップが考えにくい。

 さらに、運転時のロスが現行の半分と言う効率の良さこれも大きなアドバンテージだ。しかし、何といっても最大のメリットは一体成型が出来るということで、ロボット化が極めて容易であるということだ、これで、モーターの生産は日本に呼び戻せる。

 これも、大変な発明だ。しかし三井教授は当社で行われているこのプロジェクトのおかげで、と言っていたが、ひょっとしたら牧村君の有名なマドンナによるものか。
 どうもプロジェクトに参加している社員が、絶対に他に漏らさないように念を押して、あのマドンナに質問を打ち込むとたちまち正解が返って来るというようなことを言っていたな。あの時は役員の私がそんな秘密を漏らすようなうかつなことをするわけがないだろうと半分腹立たしかったが、あれは事実だったのか?

 そう言うことを考えていると、山口副社長から小声で話があった。
「核融合と、バッテリーについては経産省から抜け駆けをするなとくぎを刺されている。しかし、あのモーターの話はなかった。あの権利を買え、頼んだぞ」

 私は、山口さんの真剣な形相に肯くしかなかった。さらに山口さんは言ってくる。
「それから、牧村君と話がしたい。紹介してくれ。いきなり知らない私が話すよりいいだろう」

 説明会が終わって、あちこちでがやがやなっている中を、副社長と割って入り、三井教授と話している牧村君のところに行く。1分足らず待っていると、すぐ話が終わったので話かける。
「牧村君、ちょっといいかな?」

「ああ、工場長、もちろんいいですよ」

「こちらは当社の技術担当副社長の山口です。すこし、牧村君と話がしたいとのことですが、時間宜しいですか?」

「ええ! 四菱重工の副社長と言えば、雲の上の人じゃないですか。もちろん時間はいいですよ」

「山口です。ぜひ牧村君にお願いしたいことがありまして、少し時間をください」
 そう言って副社長は握手の手を差し出す。

 誠司君はその握手に応じて、その手を握りお礼を言う。
「この工場では、工場長さんにはいろいろご手配を頂きまして、またプロジェクトに入って頂いている人だけでなく本当に何かれ何までまでお世話になっています。まだしばらくはお世話になりますのでよろしくお願いします」

 誠司君にしては大変出来の良い挨拶であるが、これはプロジェクトの中で揉まれてきた成果でもある。
「いえ、いえ、正直に言いますと経産省さんから頼まれたのもありますが、無論私どもにもメリットがありますからね。ええと、お話は、そうですね。出来たら適当な部屋で、船山君どこかないかな?」

「ええ、私の部屋が近くですから私の部屋で。私も同席でよろしいですか?」
 私が聞くとさすがに「無論、いいよ」と言われる。

 自分の部屋に入って、秘書にしばらく急ぎでない場合は人と電話を取り次がないように断って、3人で隣接した応接間にこもる。

「実はですね」
 ソファに落ち着いたところで山口が話始める。

「当社はご存知のように防衛関係の仕事もしておりまして、これもご存知かも入れませんが電磁砲、レールガンですが、これも防衛研究所と共同で研究しているのですよ」

 そういったとたん、牧村君の目が輝く。
「ええ、レールガン、いいなあ。どのくらいのスペックを考えているのですか?」

「まあ、防衛機密もありますからあまり具体的なお話は出来ないのですが、米軍がほぼ実用化した秒速2㎞以上で、砲弾は口径150㎜程度を考えています」

 山口の言葉に牧村君は驚くがこれは逆の意味であった。
「ええ、そんな低い目標ですか!そんなんだったら、僕たちが開発したものをそのまま使ってもその程度はいきますよ。もっと高い目標にしましょうよ。大体秒速十㎞くらい、でも弾は50㎜位かな。それだったら自信ありますよ。いまひと段落したところだから、防衛研究所に連れて行ってくださいよ」

「ええ!秒速十㎞ですか?」
 山口は聞いて驚き戸惑う。

「ええ、ちょっと前に記事を読んでいたものですから、一応概念設計はしていますよ。まず間違いなく、それに沿って設計を進めれば、ちゃんと機能しますよ。秒速10㎞はまあ間違いないでしょう」

「ええ!概念設計も出来ている!ほ、本当ですか?」
 こんどこそ、山口副社長は驚嘆した。

「ええ、実際に作るところまで、僕の頭の中にはあります。でも、教える条件は防衛研究所に連れて行ってくれることですね。その時僕が作ったチャートを示して、説明しますよ」

「わ、わかりました。すぐセットします。牧村君はここ数日のご予定はいかがですか?」

「うん、今週の明日以降の3日は大丈夫です。できたら、副社長の乗ってこられたヘリで行きたいですね。ヘリに一度乗ってみたいのですよ」

「わかりました、すぐ連絡を取って、たぶん明日お迎えに上がります」
 山口さんが少し上気して言う。

 その後、木村君がプロジェクト室に帰って行ったあと、山口副社長と経営の問題を含めしばらく話したが、彼の言葉でその後ずっと印象に残った言葉がある。

「あの牧村君という子は、天衣無縫というか、本当に自分があるがままに素直に生きているよね。なんであれだけの発想が出て来るかは知らないけれど、かれはおそらく歴史に大きな足跡を遺す人材だろうね。そして、日本のみならず世界を変革していくことになるだろう」

 そこで、私は山口さんにあらゆることに答えてくれるというPCマドンナの話をしたが、彼はこれについてはこう言った。
「うーん、やはりそういうことが言われるというか、そのPCはあるにせよ、そのような成果を出しているというのは、やはり彼は歴史に選ばれた人なのだと思う。私は、私の力の及ぶ限りは彼を助けていきたいと思うし、君もそうした方がいいと思うぞ。
 また、それはたぶん私たち自身のまあ商売上のメリットあるだろうし、それ以上に達成感に繋がることになると思う。たぶん、墓場に入るとき気持ちよく入れるのじゃないかな」
 彼はそう言って笑った。
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