上 下
4 / 10

初めて

しおりを挟む
「「んちゅ、じゅぶ……く、っぅはぁ……」」

広い浴室に響くのは私たちの吐息とキス音。そして、二人が動くたびに波立つお湯の音だけ。

「もぅ、何回すれば気が済むのよ……」

唯と舌を絡めるようなキスをするのは何度目だろう。本当に分からないくらい、この短時間でキスを重ねている。

「そうね、のぼせてしまいますわね」

確かに、キスのせいだけじゃないからだのふわふわした感じ。こんなに長湯することなんてないから……よく分からないけど、これがのぼせるって感じなんだぁ。

「さぁ、こちらへ」

唯が差し伸べた手を取り、浴槽を出る。温度差がひどくて、くらっとしてしまう。

「あら、大胆……」

手を繋いだまま倒れた私は、唯に覆いかぶさるような体勢になっていた。ふらふらする頭で機敏に動けるわけもなく、また唯に唇を奪われる。

「な!」

視界がぐるっと動き、唯しか見えなくなった。転がされたらしい。

「えへへ、ベッドまで行く必要、なくなりましたね」
「ゆ、い。何を……するつもり?」
「キスよりいいこと、始めましょう?」

笑みを浮かべる唯に、何も言えないでいると、

「んあ!」

さっきよりずっと乱暴におっぱいを揉まれて、乳首までいじり始めた。

「らめっ! んや!」

唯の手が染み込んでくる様な感覚に襲われて、声も我慢できない。お風呂場独特の響く感じで、自分の声とは思えないくらいエロくて……。唯の愛撫に全然抵抗できない。

「ふふ、こっちもほぐれてきたわね」
「やめ、やめて! 下はだめだってば!」

胸の愛撫から解放された私は、下腹部を触れる唯の指に驚いて必死に叫んだ。それでも、

「んんん!」

唇を塞がれた状態でイっちゃった……。太ももが濡れる感覚がして、もっともっとエッチな気分になる。どうかしてる……でも、もっと唯にしてほしい。

「唯……もっとぉ」
「どうして欲しいか、言いなさい」
「あそこ、ぐちゅぐちゅして……ください」

唯の視線に、思わず口調が丁寧になる。どうしよう、このままじゃ私、唯の性奴隷になっちゃう。

「どこか、言ってごらん?」
「おまんこ……おまんこ、もっと指でいじめてください!」

……もう、いいかもしれない。エッチが好きな、見た目通りのビッチに成り下がっていいかもしれない。だって、気持ちいんだもん。

「よく言えました。ご褒美、あげるね」
「「ん、じゅぶ……むちゅ、じゅるる……ん、んぁ」」

キスしながら、唯の指が私の膣内を出たり入ったりする。それが、どんどんと早くなって、もう、何も考えられない。頭、真っ白になって。

「んあ、ぁぁ、い、ん! おまん、こ、じゅぶじゅぶされて……私、い、イちゃぁぁぁああああああ!!!!」

何度目の絶頂かわかんないけど、今まで一番の快感に私は意識まで流してしまった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

聖夜交錯恋愛模様

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:6

呪われた第四学寮

ホラー / 完結 24h.ポイント:979pt お気に入り:0

祭囃子と森の動物たち

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:255pt お気に入り:1

【完結】婚約破棄してやると言われたので迎え撃つことにした

恋愛 / 完結 24h.ポイント:340pt お気に入り:3,351

春日丘町のネコさん

JUN
ミステリー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

虫 ~派遣先に入って来た後輩が怖い~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:48

飯がうまそうなミステリ

エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:284pt お気に入り:0

処理中です...