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第二章 ゆかこさんの一年間
春のはじまり
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外では台風のような風が吹いています。
残っていた桜の花びらも、この風にはひとたまりもありません。
強い風に運ばれて全部どこかに飛んで行ってしまいました。
「これはとんでもないことになったわね。花壇の花は大丈夫かしら?」
どうもチューリップの茎が二本ほど折れてしまってるようですよ。
「まぁ残念。今年は綺麗に咲き揃っていたのにね。」
ゆかこさんは窓の外を見ながら風の音を聞いています。
「ふーん。もう少ししたらおさまりそうね。」
ゆかこさんには、わかるんでしょうか?
昼を過ぎると、徐々に風がやんできました。
「わー、花びらがいっぱい落ちてるよ~。」
「たっくん、そこの桜の花を拾ってよ。」
「これ、まだ花の形をしてるね。」
「あ、ここにもあるっ!」
色とりどりのランドセルに黄色のビニールの覆いをした、一年生の子どもたちが学校から帰って来たようです。
5人グループの子ども達は、拾った花びらを小川に放って流し始めました。
「あらあら楽しそうね。でもちょっと危ないかも。」
ゆかこさんは春風に頼んで、見守ってもらうことにしました。
嵐の名残の春風のしっぽが、子ども達が川に落ちないように見てくれました。
たっくんの青いランドセルを支えている風は、顔を赤くして踏ん張っていましたよ。
子ども達がやっと遊びに飽きて家路を辿った頃、ゆかこさんは町のパトロールに出ることにしました。
「芽が出始めたばかりの新芽が心配よ。」
空から庭や公園を見て回りましたが、ほとんどの木々は無事のようです。
神社と同じように茎が折れている花が何本かあっただけでした。
「植物は生きる力があるのね。」
そうですね、ゆかこさん。
大地に根を張った草木は強いものです。
「あっという間に葉っぱが出揃ったわねぇ。」
黄緑色や真っ赤な新芽が風にゆらゆら揺れています。
日差しが戻って来た水色の空に、キラキラと輝いて伸びていっているようです。
「子ども達も葉っぱもピカピカの一年生ね。」
今年度はどんな年になるんでしょう。
新しく始まった生活を応援して、ゆかこさんは旗を振りました。
「フレーフレー、み・ん・な! 頑張れ頑張れ、こどもたち!」
町中にゆかこさんの応援の声が響き渡りましたよ。
今年も素晴らしい年になるといいですね。
残っていた桜の花びらも、この風にはひとたまりもありません。
強い風に運ばれて全部どこかに飛んで行ってしまいました。
「これはとんでもないことになったわね。花壇の花は大丈夫かしら?」
どうもチューリップの茎が二本ほど折れてしまってるようですよ。
「まぁ残念。今年は綺麗に咲き揃っていたのにね。」
ゆかこさんは窓の外を見ながら風の音を聞いています。
「ふーん。もう少ししたらおさまりそうね。」
ゆかこさんには、わかるんでしょうか?
昼を過ぎると、徐々に風がやんできました。
「わー、花びらがいっぱい落ちてるよ~。」
「たっくん、そこの桜の花を拾ってよ。」
「これ、まだ花の形をしてるね。」
「あ、ここにもあるっ!」
色とりどりのランドセルに黄色のビニールの覆いをした、一年生の子どもたちが学校から帰って来たようです。
5人グループの子ども達は、拾った花びらを小川に放って流し始めました。
「あらあら楽しそうね。でもちょっと危ないかも。」
ゆかこさんは春風に頼んで、見守ってもらうことにしました。
嵐の名残の春風のしっぽが、子ども達が川に落ちないように見てくれました。
たっくんの青いランドセルを支えている風は、顔を赤くして踏ん張っていましたよ。
子ども達がやっと遊びに飽きて家路を辿った頃、ゆかこさんは町のパトロールに出ることにしました。
「芽が出始めたばかりの新芽が心配よ。」
空から庭や公園を見て回りましたが、ほとんどの木々は無事のようです。
神社と同じように茎が折れている花が何本かあっただけでした。
「植物は生きる力があるのね。」
そうですね、ゆかこさん。
大地に根を張った草木は強いものです。
「あっという間に葉っぱが出揃ったわねぇ。」
黄緑色や真っ赤な新芽が風にゆらゆら揺れています。
日差しが戻って来た水色の空に、キラキラと輝いて伸びていっているようです。
「子ども達も葉っぱもピカピカの一年生ね。」
今年度はどんな年になるんでしょう。
新しく始まった生活を応援して、ゆかこさんは旗を振りました。
「フレーフレー、み・ん・な! 頑張れ頑張れ、こどもたち!」
町中にゆかこさんの応援の声が響き渡りましたよ。
今年も素晴らしい年になるといいですね。
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