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三、
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三、
カランカランとベルの音が鳴ってドアが開いた。そこに立っていたのはペルフェである。今日は王子の来店する週二のあの曜日ではないのに、だ。
「お兄さん、先日はありがとうございました」
あの後、きっちり一時間後に起きたペルフェは何事も無かったかのように帰って行った。それから数日、俺はペルフェが大丈夫か不安でソワソワとしていた。ヒナにもからかわれた。
だって看病までしたのに息絶えましたでは縁起でもないだろ。
「いらっしゃい、今日は空いてるから好きな席どうぞ」
そう言うとペルフェはいつもの奥の方へ座った。俺は注文を聞き、いつものと彼は答えるので厨房にスープと紅茶をひとつずつ頼んだ。
「もしかして王子様?」
「そう」
スープと紅茶という謎の組み合わせをするのはこの店ではペルフェくらいしかいない。だからヒナも直ぐに気づいた。
「珍しいね、今日金曜日なのに」
「ああ、そうだな」
俺も紅茶を入れながら答える。先にスープが出来たので俺が運ぶよ、とヒナに伝えるとクスクス笑われた。
「なんだよ」
「お兄ちゃん、王子様のこと気に入ったの?」
「別に、可哀想だろ。顔色悪くて」
「そうだね」
そういう事にしといてあげるよ、と言われ見送られる。俺はとても不服だったが食事を運ぶのは仕事なので渋々ペルフェのテーブルにスープを置く。
「今日は火曜でも木曜でもないのに、どうした?」
聞くとペルフェは緩くはにかんだ。
「……あの日の後、体が軽くなった気がして……また来たくて」
……可愛い。
ペルフェは小説のヒーローになるくらいだからもちろん顔がいい。男性特有の骨格なのに、線が細く女顔。
「ふ、毎日来てもいいぞ」
冗談めかして返すとキラキラした目で、嬉しそうに「本当ですか?」と返してきた。なので俺は「おう」と返し厨房へ戻る。
「あ、お兄ちゃん! 紅茶出来てるよ」
「ああ、うん」
ヒナに紅茶を渡された為とんぼ返りだ。ペルフェのテーブルに戻ると紅茶を渡し、俺は向かいの席に座った。どうせこのあと客も少ないしヒナひとりで回せるだろうと思ったのだ。もちろん忙しくなれば戻るが。
「そうだ、これ。まだ試作品なんだが食べるか?」
そう言ってエプロンのポケットから取り出したのは小袋に包まれたチョコクッキー。お持ち帰り用にと試作したものだ。
「わあ……僕チョコレート初めて食べます」
ペルフェは両手でそれを受け取ると、弾んだ様子でにこちらを見る。座高の違いにより、下から目線になっていていつもより人懐っこく感じる。
「食べてもいいですか?」
「おう」
ビニールを開けてチョコクッキーを摘むと、ペルフェは思い切って口に含む。その瞬間目がパッと輝き初めすごいすごいと目線で訴えてくる。
「落ち着けって」
頬に赤みが差す。
「なんだか、胸のあたりが落ち着かなくて……」
ペルフェの頬が熟れたりんごみたいに火照り瞳が潤む。カカオの効力によるものだろうか。これで少しは体調不良を忘れられたら良いのになんて。
ペルフェはまた一口食べて、紅茶を飲む。そして。
「こんな甘くて美味しいものが食べれるなら毎日でも来たいです」
なんてペルフェは言う。
「もし、本当に毎日来るなら好みの温度覚えとくぞ」
だから俺は冗談を返した。つもりだった。
「……覚えててくれるんですか?」
俺の予想とは違いペルフェは素直に喜んだ。
俺は少し、恥ずかしかった。誤魔化すために頭をわしゃわしゃ撫でてやると、慌てるペルフェの声が誇らしい。
「お、お兄さん……! 急に……」
ペルフェはカッと頬を熱くして手を振り払おうとするけど、結局そのまま撫でられ続け、諦めて目を伏せた。そして小さく呟く。
「……嬉しい、です」
「あーもう、スープ。冷えるぞ」
羞恥心が限界で、俺はペルフェの手を引いてぶっきらぼうに言った。
昼時の食堂は、いつもより少し騒がしく、こちらを気にする人はいない。焼き立てのパンの匂いと、スープの湯気が混ざり合って、どこか落ち着く空気だ。
ペルフェは向かいの席で、いつも通り穏やかに微笑みながらスプーンを動かし始めた。
――少なくとも、最初は。
途中で、ふと手が止まったのに気づいたのは俺だけ。
視線を上げると、彼はスプーンを持ったまま、わずかに眉をひそめている。
「……ペルフェ?」
声をかけると、ペルフェははっとしたように顔を上げ、すぐに笑った。
「ううん、大丈夫です。ちょっと、ぼうっとしただけ」
そう言いながらも、さっきまで血色のよかった頬が、少しだけ白い。
水を差し出すと、ペルフェは礼を言って一口飲み、深く息をついた。
「最近、よくそうなるのか?」
「昔からです。食べ終わる頃になると、たまに。慣れてるから」
軽く言うけれど、その声音はどこか曖昧だった。
アレンはそれ以上踏み込めず、ただ彼の様子をうかがう。
やがてペルフェは何事もなかったように食事を再開した。
けれどアレンの胸の奥には、小さな棘のような違和感が残ったままだった。
――“昔から”
本当に、それだけで済む話なのだろうか。
俺はすぐにその思考をやめた。せっかくペルフェといるのだ。もっと楽しいことを考えたかった。
「撫でるの、嫌じゃなかったか?」
「嫌じゃないです……むしろ、もっと……」
そこでペルフェは俯いて止まった。髪の隙間から見える耳は赤かった。
「な、なんでもないです!」
ペルフェはグイッとスープを飲みきると「ご馳走様でした!」とおもむろに立ち上がる。
「また来ます。……今日も、ありがとうございました」
「無理しないでな。……待ってるぞ」
ペルフェの背中を見ながら、俺は内心毎日来てくれても良いのになと思った。もっとペルフェが健康になればいい。
そう考えていればヒナが厨房からニヤニヤとやってきた。
「お兄ちゃん、王子様の頭撫でてた~? イチャイチャじゃん!」
「イチャイチャじゃねえ! ただ撫でただけだ」
「ふーん、お兄ちゃんの顔、真っ赤だよ?」
いつからだろう。ペルフェが毎日来てくれるのが嬉しいなんて思うようになったのは。
——とある日の午後、食堂の空気は朝からどこか落ち着かなかった。
ヒナが何度も外を覗いては、厨房に戻ってくる。
「お兄ちゃん。今日さ、偉い貴族の人がこの区画に来るらしいよ」
「貴族?」
思わず聞き返すと、ヒナは声を潜めて頷いた。
「うん。視察だって。護衛も連れてくるって」
冗談だろ、と思ったが、しばらくしてその噂は現実になった。
外がざわつき、重たい足音と金属の擦れる音が近づいてくる。
扉の向こうから、空気ごと押し込まれるような気配がした。
「……来たな」
食堂の中が、目に見えて静まる。
その時だった。
カウンターの向こうでスープを飲んでいたペルフェが、ふと手を止めた。
「ペルフェ?」
呼びかけると、彼は一瞬こちらを見たが、すぐに視線を逸らした。
さっきまでの柔らかい表情が消え、代わりに、どこか張りつめた色が浮かんでいる。
「……だ、大丈夫です」
そう言いながらも、声がわずかに震えていた。
扉が開く。
護衛に囲まれた数人の貴族が入ってきて、店内を見回す。
その中の一人、年若い男の視線が、ふとペルフェで止まった。
――まずい。
そう思った瞬間、ペルフェの肩が、ほんのわずかに強張った。
「外に出るか」
低い声が出た。俺は腕を差し出すと、ペルフェは一瞬だけ戸惑い、けれどすぐに頷いた。
「……すみません」
廊下に出ると、ペルフェは壁に手をつき、浅く息を吐いた。
「さっきより、悪いな」
「……ちょっと驚いただけです」
そう言いながらも、顔色は明らかに悪かった。
「貴族、苦手なのか?」
問いかけると、ペルフェは一瞬だけ言葉に詰まり、視線を落とす。
「……いえ。そんなこと、ないです」
否定の仕方が、どこかぎこちなかった。
その時、背後から声がした。
「――君」
振り向くと、さきほどの貴族の一人が立っていた。
視線は俺ではなく、まっすぐペルフェに向けられている。
「どこかで、見たことがある気がしてね」
ペルフェの呼吸が、一瞬、止まった。
「……人違いです」
そう答えながらも、指先は血の気が失せている。
俺は、半歩前に出た。
「こいつ、体調が悪い。用があるなら俺に言ってくれ」
貴族は少し意外そうに俺を見てから、ペルフェへ視線を戻す。
「……そうか。無理はさせないほうがいい」
そう言い残して、彼は踵を返した。
足音が遠ざかると同時に、ペルフェの肩から力が抜けた。
「……助かりました」
「礼より座れ」
アレンはそう言って、近くの長椅子にペルフェを座らせた。
「貴族を見ただけで、ここまで悪くなる体調不良って、なんなんだよ」
軽く言ったつもりだったが、ペルフェは困ったように笑った。
「……昔から、こうなんです」
また、その言葉だった。
俺は胸の奥に、小さな違和感を残したまま、それ以上は聞かなかった。
カランカランとベルの音が鳴ってドアが開いた。そこに立っていたのはペルフェである。今日は王子の来店する週二のあの曜日ではないのに、だ。
「お兄さん、先日はありがとうございました」
あの後、きっちり一時間後に起きたペルフェは何事も無かったかのように帰って行った。それから数日、俺はペルフェが大丈夫か不安でソワソワとしていた。ヒナにもからかわれた。
だって看病までしたのに息絶えましたでは縁起でもないだろ。
「いらっしゃい、今日は空いてるから好きな席どうぞ」
そう言うとペルフェはいつもの奥の方へ座った。俺は注文を聞き、いつものと彼は答えるので厨房にスープと紅茶をひとつずつ頼んだ。
「もしかして王子様?」
「そう」
スープと紅茶という謎の組み合わせをするのはこの店ではペルフェくらいしかいない。だからヒナも直ぐに気づいた。
「珍しいね、今日金曜日なのに」
「ああ、そうだな」
俺も紅茶を入れながら答える。先にスープが出来たので俺が運ぶよ、とヒナに伝えるとクスクス笑われた。
「なんだよ」
「お兄ちゃん、王子様のこと気に入ったの?」
「別に、可哀想だろ。顔色悪くて」
「そうだね」
そういう事にしといてあげるよ、と言われ見送られる。俺はとても不服だったが食事を運ぶのは仕事なので渋々ペルフェのテーブルにスープを置く。
「今日は火曜でも木曜でもないのに、どうした?」
聞くとペルフェは緩くはにかんだ。
「……あの日の後、体が軽くなった気がして……また来たくて」
……可愛い。
ペルフェは小説のヒーローになるくらいだからもちろん顔がいい。男性特有の骨格なのに、線が細く女顔。
「ふ、毎日来てもいいぞ」
冗談めかして返すとキラキラした目で、嬉しそうに「本当ですか?」と返してきた。なので俺は「おう」と返し厨房へ戻る。
「あ、お兄ちゃん! 紅茶出来てるよ」
「ああ、うん」
ヒナに紅茶を渡された為とんぼ返りだ。ペルフェのテーブルに戻ると紅茶を渡し、俺は向かいの席に座った。どうせこのあと客も少ないしヒナひとりで回せるだろうと思ったのだ。もちろん忙しくなれば戻るが。
「そうだ、これ。まだ試作品なんだが食べるか?」
そう言ってエプロンのポケットから取り出したのは小袋に包まれたチョコクッキー。お持ち帰り用にと試作したものだ。
「わあ……僕チョコレート初めて食べます」
ペルフェは両手でそれを受け取ると、弾んだ様子でにこちらを見る。座高の違いにより、下から目線になっていていつもより人懐っこく感じる。
「食べてもいいですか?」
「おう」
ビニールを開けてチョコクッキーを摘むと、ペルフェは思い切って口に含む。その瞬間目がパッと輝き初めすごいすごいと目線で訴えてくる。
「落ち着けって」
頬に赤みが差す。
「なんだか、胸のあたりが落ち着かなくて……」
ペルフェの頬が熟れたりんごみたいに火照り瞳が潤む。カカオの効力によるものだろうか。これで少しは体調不良を忘れられたら良いのになんて。
ペルフェはまた一口食べて、紅茶を飲む。そして。
「こんな甘くて美味しいものが食べれるなら毎日でも来たいです」
なんてペルフェは言う。
「もし、本当に毎日来るなら好みの温度覚えとくぞ」
だから俺は冗談を返した。つもりだった。
「……覚えててくれるんですか?」
俺の予想とは違いペルフェは素直に喜んだ。
俺は少し、恥ずかしかった。誤魔化すために頭をわしゃわしゃ撫でてやると、慌てるペルフェの声が誇らしい。
「お、お兄さん……! 急に……」
ペルフェはカッと頬を熱くして手を振り払おうとするけど、結局そのまま撫でられ続け、諦めて目を伏せた。そして小さく呟く。
「……嬉しい、です」
「あーもう、スープ。冷えるぞ」
羞恥心が限界で、俺はペルフェの手を引いてぶっきらぼうに言った。
昼時の食堂は、いつもより少し騒がしく、こちらを気にする人はいない。焼き立てのパンの匂いと、スープの湯気が混ざり合って、どこか落ち着く空気だ。
ペルフェは向かいの席で、いつも通り穏やかに微笑みながらスプーンを動かし始めた。
――少なくとも、最初は。
途中で、ふと手が止まったのに気づいたのは俺だけ。
視線を上げると、彼はスプーンを持ったまま、わずかに眉をひそめている。
「……ペルフェ?」
声をかけると、ペルフェははっとしたように顔を上げ、すぐに笑った。
「ううん、大丈夫です。ちょっと、ぼうっとしただけ」
そう言いながらも、さっきまで血色のよかった頬が、少しだけ白い。
水を差し出すと、ペルフェは礼を言って一口飲み、深く息をついた。
「最近、よくそうなるのか?」
「昔からです。食べ終わる頃になると、たまに。慣れてるから」
軽く言うけれど、その声音はどこか曖昧だった。
アレンはそれ以上踏み込めず、ただ彼の様子をうかがう。
やがてペルフェは何事もなかったように食事を再開した。
けれどアレンの胸の奥には、小さな棘のような違和感が残ったままだった。
――“昔から”
本当に、それだけで済む話なのだろうか。
俺はすぐにその思考をやめた。せっかくペルフェといるのだ。もっと楽しいことを考えたかった。
「撫でるの、嫌じゃなかったか?」
「嫌じゃないです……むしろ、もっと……」
そこでペルフェは俯いて止まった。髪の隙間から見える耳は赤かった。
「な、なんでもないです!」
ペルフェはグイッとスープを飲みきると「ご馳走様でした!」とおもむろに立ち上がる。
「また来ます。……今日も、ありがとうございました」
「無理しないでな。……待ってるぞ」
ペルフェの背中を見ながら、俺は内心毎日来てくれても良いのになと思った。もっとペルフェが健康になればいい。
そう考えていればヒナが厨房からニヤニヤとやってきた。
「お兄ちゃん、王子様の頭撫でてた~? イチャイチャじゃん!」
「イチャイチャじゃねえ! ただ撫でただけだ」
「ふーん、お兄ちゃんの顔、真っ赤だよ?」
いつからだろう。ペルフェが毎日来てくれるのが嬉しいなんて思うようになったのは。
——とある日の午後、食堂の空気は朝からどこか落ち着かなかった。
ヒナが何度も外を覗いては、厨房に戻ってくる。
「お兄ちゃん。今日さ、偉い貴族の人がこの区画に来るらしいよ」
「貴族?」
思わず聞き返すと、ヒナは声を潜めて頷いた。
「うん。視察だって。護衛も連れてくるって」
冗談だろ、と思ったが、しばらくしてその噂は現実になった。
外がざわつき、重たい足音と金属の擦れる音が近づいてくる。
扉の向こうから、空気ごと押し込まれるような気配がした。
「……来たな」
食堂の中が、目に見えて静まる。
その時だった。
カウンターの向こうでスープを飲んでいたペルフェが、ふと手を止めた。
「ペルフェ?」
呼びかけると、彼は一瞬こちらを見たが、すぐに視線を逸らした。
さっきまでの柔らかい表情が消え、代わりに、どこか張りつめた色が浮かんでいる。
「……だ、大丈夫です」
そう言いながらも、声がわずかに震えていた。
扉が開く。
護衛に囲まれた数人の貴族が入ってきて、店内を見回す。
その中の一人、年若い男の視線が、ふとペルフェで止まった。
――まずい。
そう思った瞬間、ペルフェの肩が、ほんのわずかに強張った。
「外に出るか」
低い声が出た。俺は腕を差し出すと、ペルフェは一瞬だけ戸惑い、けれどすぐに頷いた。
「……すみません」
廊下に出ると、ペルフェは壁に手をつき、浅く息を吐いた。
「さっきより、悪いな」
「……ちょっと驚いただけです」
そう言いながらも、顔色は明らかに悪かった。
「貴族、苦手なのか?」
問いかけると、ペルフェは一瞬だけ言葉に詰まり、視線を落とす。
「……いえ。そんなこと、ないです」
否定の仕方が、どこかぎこちなかった。
その時、背後から声がした。
「――君」
振り向くと、さきほどの貴族の一人が立っていた。
視線は俺ではなく、まっすぐペルフェに向けられている。
「どこかで、見たことがある気がしてね」
ペルフェの呼吸が、一瞬、止まった。
「……人違いです」
そう答えながらも、指先は血の気が失せている。
俺は、半歩前に出た。
「こいつ、体調が悪い。用があるなら俺に言ってくれ」
貴族は少し意外そうに俺を見てから、ペルフェへ視線を戻す。
「……そうか。無理はさせないほうがいい」
そう言い残して、彼は踵を返した。
足音が遠ざかると同時に、ペルフェの肩から力が抜けた。
「……助かりました」
「礼より座れ」
アレンはそう言って、近くの長椅子にペルフェを座らせた。
「貴族を見ただけで、ここまで悪くなる体調不良って、なんなんだよ」
軽く言ったつもりだったが、ペルフェは困ったように笑った。
「……昔から、こうなんです」
また、その言葉だった。
俺は胸の奥に、小さな違和感を残したまま、それ以上は聞かなかった。
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