2 / 7
この気持ち【出会いの予感】
出会い
しおりを挟む
智子は職場のチーフに連れられ
とある会社というか支店へと潜入する。
さすがはチーフだけの事だけある。
「週に一度、商品を見てもらいたい」と
こぎつけたのであった。。。
なかば強引でもあったが、
智子にとっては嬉しい事であった。
『買ってくれなくとも、許可さえあれば
違和感なくこの場に居れる。
何度も根気よく通い続ければ
そのうち商品を買ってくれる人が
現れるであろう』と、
その時、智子はそう思ったのだった。
そして毎週のように同じ時間に智子は
その支店へと根気よく行き続けた。
そんなある日の事だった。
「こんな可愛い子が売りに来てるんだ」
智子の事を言われている事に、
智子は気が付かなかった。。。
なぜならば智子は自分の事を可愛いとは
更々思っていなかったからだ。
気が付いてくれなかったその声は
智子の後ろすぐ側で囁くように
話しかけられた。
「君のオススメは?」
はっ!っと、ようやく気付き、
声のする方を振り返る。
『ここでの最初のお客様だ!』
智子は振り返り、そっと見上げる。
そこには男性が居た。
目が合った瞬間。。。
柔らかなぬくもりのある風が智子の
身体の中をグイッと突き抜けていった。
その男性もまた一瞬だが、
時が止まったかの様に智子を見つめ
パッっと我に戻るかのごとく
「君、可愛いね。商品見せてよ」
と、爽やかな笑顔で話だす。
サラッと揺れる男性の髪に
どことなく色気をも感じさせる。
とても清潔感のあるスーツ姿の
その男性は明らかに智子よりは歳上。
商品の1つを購入。
「また、よろしくね」
と、またもや爽やかな笑顔を見せ、
その場を去っていった。
『貴方のお名前は?』
智子は心の中で呟いた。
叶わないとは知っている。
けれども小さな春の風が智子に
そっと吹いたのだった。
とある会社というか支店へと潜入する。
さすがはチーフだけの事だけある。
「週に一度、商品を見てもらいたい」と
こぎつけたのであった。。。
なかば強引でもあったが、
智子にとっては嬉しい事であった。
『買ってくれなくとも、許可さえあれば
違和感なくこの場に居れる。
何度も根気よく通い続ければ
そのうち商品を買ってくれる人が
現れるであろう』と、
その時、智子はそう思ったのだった。
そして毎週のように同じ時間に智子は
その支店へと根気よく行き続けた。
そんなある日の事だった。
「こんな可愛い子が売りに来てるんだ」
智子の事を言われている事に、
智子は気が付かなかった。。。
なぜならば智子は自分の事を可愛いとは
更々思っていなかったからだ。
気が付いてくれなかったその声は
智子の後ろすぐ側で囁くように
話しかけられた。
「君のオススメは?」
はっ!っと、ようやく気付き、
声のする方を振り返る。
『ここでの最初のお客様だ!』
智子は振り返り、そっと見上げる。
そこには男性が居た。
目が合った瞬間。。。
柔らかなぬくもりのある風が智子の
身体の中をグイッと突き抜けていった。
その男性もまた一瞬だが、
時が止まったかの様に智子を見つめ
パッっと我に戻るかのごとく
「君、可愛いね。商品見せてよ」
と、爽やかな笑顔で話だす。
サラッと揺れる男性の髪に
どことなく色気をも感じさせる。
とても清潔感のあるスーツ姿の
その男性は明らかに智子よりは歳上。
商品の1つを購入。
「また、よろしくね」
と、またもや爽やかな笑顔を見せ、
その場を去っていった。
『貴方のお名前は?』
智子は心の中で呟いた。
叶わないとは知っている。
けれども小さな春の風が智子に
そっと吹いたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる