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25・使者?
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「ばいば~い」
「ユイちゃん、お昼持ってきてくれてありがとね~」
「うん!」
今日の午前中は、まあ何もなく終わった。
朝一に現れた二日酔いのオヤジ共を除いては……。
言いふらした昨日のオヤジ、今度絞める……エリスさんが。
まあ。エリスさんの一声で、一杯1銅貨で売ることになったから、ちょっとは収入ふえるかな?
「ねーねーアリスちゃん、これ本当に普通の水なの?」
「うん、普通の水だよ、エリスおねーちゃんだっていつも飲んでるでしょ」
「そうだよね~、んぐっ、まあおいしいとは思うけどね~」
<それは、アラタさんの力がほんの僅かに含まれているからではないでしょうか?>
「そうなんだ~、ウィンディーヌちゃん」
……もう、突っ込まないぞ。
朝、孤児院を出るときマリエルさんと一緒にフレイヤも見送りしてたのも華麗にスルー出来たんだ、うん、大丈夫、平常心平常心……。
<そうですわね、確かにアラタさんの力を少し感じますわ>
……平常心……がんばれ。
「……で、ウィンディーヌ、それって大丈夫なの?」
<ええ、健康な方にはこの程度でしたら、まず感じないでしょうが、体調の悪い方には影響があるかもしれません、まあ、これで傷が治ったりとかはしないので大丈夫じゃないでしょうか?>
「ふ~ん、スポーツドリンクみたいなものか」
「へ? すぽーつどりんくって何? アリスちゃん」
「あ、いや、疲れた時に飲む飲み物というか……」
「ふ~ん、まあいいわ。ところで、ア・リ・ス・ちゃ~ん」
「はい?」
なんか嫌な予感が……。
「ふつ~じゃない水って出来ないのかな~?」
あ、エリスさんの目が好奇心でキラキラしてる……。
「え、いや試したことが……」
<アラタさんの力を注ぎ込めば出来るかもしれませんね>
こら、ウィンディーヌ!余計なことを……。
<ちょっと見てみたいですわね>
シルフィーまで……。
「ア・リ・ス・ちゃ~ん。ちょ~~と作ってみない?」
う、なにか有無を言わせ無いようなキラキラした目で……。
「はあ、じゃあ、ちょっとだけ」
「うん!さあさあ!早く!早く!」
こうなったらエリスさんは止められそうに無いな……。
「じゃあ、まず魔法で水を出しまして、それから」
「うん! うん!」
「えっと……。これからどうしよう?」
<そうですわね、アラタさんの力を注ぎ込むように集中してみるとか?>
「集中かぁ……」
とりあえず、コップを両手で包み込んでっと。
「集中集中…………」
う~ん、なにもおこら……え?
「あ、アリスちゃん、これ……」
コップの中に光の渦がすうっと出来たかと思ったら。水全体が金色の光で輝きだした。
「……これ、やばくないですか?」
「う~ん……。アリスちゃん、飲んでみない?」
「え!いやですよ。エリスおねーちゃんが飲んでみてくださいよ!」
「え~、いやよ~。そんな得体のしれない物、飲めないわよ~」
エリスさん……。
<これは、凄い力を感じますね……>
<ええ、わたくしも感じますわ……すごい>
「えっと……これ、どうしましょう?」
「そうね~捨てちゃうって訳にもいかないから、とりあえず隠しちゃいましょうか!」
「ええ……そうですね」
「じゃあ……これに詰め替えちゃおう!」
エリスさんは、棚から空き瓶を数本持ってきた。
「えっと、これ?」
「あ、これ? うん、ポーションの空き瓶! もったいないから取っといたの!」
「あ、そうなんですか……」
「さあ! さっさと詰めて隠しちゃうわよ!」
「ええ……」
とりあえず、コップの水を瓶に移し替えていく。
で、5本目に注ぎ込んだ時、ちょうどコップの水が無くなった。
「さ!詰め替え終わったわね、じゃあどこに隠しちゃ……」
「シスターアリスいますか?」
「わわっ! 神父様!」
「ん? どうかしましたかシスターエリス?」
「え! いや! コップの水をこぼしちゃって、それで・・・」
「アリスちゃん、隠して隠して!」(ぼそっ)
「あ、はい!」
「……まあ、いいでしょう。ところでシスターアリス」
「あ、はい、なんでしょう神父様」
「最近の町の噂はご存知ですか?」
「え? 噂ですか?」
「ええ。まずはこの街に天使が降臨したという噂です」
「は? 天使?」
「まあ。この噂の出どころは、大工のお二方なんですけどね。なんでもあの時の光を見た人に苦し紛れでそう話したと言ってました」
あのオヤジ共……。
「そして。その日、街に現れた輝くような白い髪の少年がその天使ではないかという噂です」
「え……それって……」
「ええ、シスターアリスには、しばらく変装したままでいてもらうことになります」
「はあ……」
「次にですね、シスターアリスが溺れた子を助けた件ですが」
「あ、はい」
「一応、あの時私が町の人に説明と口止めはしたのですが、なにやらあの時の事を神の御業であるとか、蘇生の秘術だとかいう噂が流れていましてね」
「え、でもあれは救命処置で、そんなんじゃ……」
「ええ、ですが噂とはそういうものなんです」
「……はあ」
「で、これからが本題です。この噂が繋がりまして。(天使が遣わした神よりの使者)という事になってるんですよシスターアリス、あなたが」
「ええ!! なんでそうなるんですか!?!?」
「ええ、なんでも。奥様方が井戸端会議で噂を持ち寄ってそういうことに……はあ」
こわっ! 主婦ネットワークこわっ!
「それにですね、精霊様を見たという噂も」
「え! 見られてたの!?」
<ああ、最初の日。街の上を回ってアラタさんを探してましたから。その時でしょうか?>
ウィンディーヌ……。
「まあ、それは、精霊様を見たのは小さいお子さんだけっだったようなので、まあ何とかなりそうですが」
「……そうなんですか」
「それでですね、シスターアリスには街の人に例の救命処置の講習を開いていただいて、噂の一部だけでも誤解を解いてもらおうと思いましてね」
「はあ……」
「どうです、やってもらえますか?」
「ええ、まあ。神からの使者なんて噂をどうにか出来るんでしたら」
「そうですか。では明日にでも」
「ええ……はい。」
「では、街の方達に伝えておきますので、明日教会でお願いします」
「はい、わかりました」
「では、明日よろしくお願いしますね」
そう言って、マクベルさんは街の方へ向かっていった……。
「あ~ははははは! アリスちゃんが神からの使者ですって! うけるわね~~」
「いや、笑い事じゃ……」
<私は別にアラタさんが何であろうとかまいませんけど>
<アラタさんはアラタさんですわ>
「いや、そういう訳にも……」
「まあ! がんばってね~。アリスちゃん!」
「もお~他人事だと思って~」
はあ、身から出た錆とはいえ、普通の生活の為にがんばらないとな~~。
「ユイちゃん、お昼持ってきてくれてありがとね~」
「うん!」
今日の午前中は、まあ何もなく終わった。
朝一に現れた二日酔いのオヤジ共を除いては……。
言いふらした昨日のオヤジ、今度絞める……エリスさんが。
まあ。エリスさんの一声で、一杯1銅貨で売ることになったから、ちょっとは収入ふえるかな?
「ねーねーアリスちゃん、これ本当に普通の水なの?」
「うん、普通の水だよ、エリスおねーちゃんだっていつも飲んでるでしょ」
「そうだよね~、んぐっ、まあおいしいとは思うけどね~」
<それは、アラタさんの力がほんの僅かに含まれているからではないでしょうか?>
「そうなんだ~、ウィンディーヌちゃん」
……もう、突っ込まないぞ。
朝、孤児院を出るときマリエルさんと一緒にフレイヤも見送りしてたのも華麗にスルー出来たんだ、うん、大丈夫、平常心平常心……。
<そうですわね、確かにアラタさんの力を少し感じますわ>
……平常心……がんばれ。
「……で、ウィンディーヌ、それって大丈夫なの?」
<ええ、健康な方にはこの程度でしたら、まず感じないでしょうが、体調の悪い方には影響があるかもしれません、まあ、これで傷が治ったりとかはしないので大丈夫じゃないでしょうか?>
「ふ~ん、スポーツドリンクみたいなものか」
「へ? すぽーつどりんくって何? アリスちゃん」
「あ、いや、疲れた時に飲む飲み物というか……」
「ふ~ん、まあいいわ。ところで、ア・リ・ス・ちゃ~ん」
「はい?」
なんか嫌な予感が……。
「ふつ~じゃない水って出来ないのかな~?」
あ、エリスさんの目が好奇心でキラキラしてる……。
「え、いや試したことが……」
<アラタさんの力を注ぎ込めば出来るかもしれませんね>
こら、ウィンディーヌ!余計なことを……。
<ちょっと見てみたいですわね>
シルフィーまで……。
「ア・リ・ス・ちゃ~ん。ちょ~~と作ってみない?」
う、なにか有無を言わせ無いようなキラキラした目で……。
「はあ、じゃあ、ちょっとだけ」
「うん!さあさあ!早く!早く!」
こうなったらエリスさんは止められそうに無いな……。
「じゃあ、まず魔法で水を出しまして、それから」
「うん! うん!」
「えっと……。これからどうしよう?」
<そうですわね、アラタさんの力を注ぎ込むように集中してみるとか?>
「集中かぁ……」
とりあえず、コップを両手で包み込んでっと。
「集中集中…………」
う~ん、なにもおこら……え?
「あ、アリスちゃん、これ……」
コップの中に光の渦がすうっと出来たかと思ったら。水全体が金色の光で輝きだした。
「……これ、やばくないですか?」
「う~ん……。アリスちゃん、飲んでみない?」
「え!いやですよ。エリスおねーちゃんが飲んでみてくださいよ!」
「え~、いやよ~。そんな得体のしれない物、飲めないわよ~」
エリスさん……。
<これは、凄い力を感じますね……>
<ええ、わたくしも感じますわ……すごい>
「えっと……これ、どうしましょう?」
「そうね~捨てちゃうって訳にもいかないから、とりあえず隠しちゃいましょうか!」
「ええ……そうですね」
「じゃあ……これに詰め替えちゃおう!」
エリスさんは、棚から空き瓶を数本持ってきた。
「えっと、これ?」
「あ、これ? うん、ポーションの空き瓶! もったいないから取っといたの!」
「あ、そうなんですか……」
「さあ! さっさと詰めて隠しちゃうわよ!」
「ええ……」
とりあえず、コップの水を瓶に移し替えていく。
で、5本目に注ぎ込んだ時、ちょうどコップの水が無くなった。
「さ!詰め替え終わったわね、じゃあどこに隠しちゃ……」
「シスターアリスいますか?」
「わわっ! 神父様!」
「ん? どうかしましたかシスターエリス?」
「え! いや! コップの水をこぼしちゃって、それで・・・」
「アリスちゃん、隠して隠して!」(ぼそっ)
「あ、はい!」
「……まあ、いいでしょう。ところでシスターアリス」
「あ、はい、なんでしょう神父様」
「最近の町の噂はご存知ですか?」
「え? 噂ですか?」
「ええ。まずはこの街に天使が降臨したという噂です」
「は? 天使?」
「まあ。この噂の出どころは、大工のお二方なんですけどね。なんでもあの時の光を見た人に苦し紛れでそう話したと言ってました」
あのオヤジ共……。
「そして。その日、街に現れた輝くような白い髪の少年がその天使ではないかという噂です」
「え……それって……」
「ええ、シスターアリスには、しばらく変装したままでいてもらうことになります」
「はあ……」
「次にですね、シスターアリスが溺れた子を助けた件ですが」
「あ、はい」
「一応、あの時私が町の人に説明と口止めはしたのですが、なにやらあの時の事を神の御業であるとか、蘇生の秘術だとかいう噂が流れていましてね」
「え、でもあれは救命処置で、そんなんじゃ……」
「ええ、ですが噂とはそういうものなんです」
「……はあ」
「で、これからが本題です。この噂が繋がりまして。(天使が遣わした神よりの使者)という事になってるんですよシスターアリス、あなたが」
「ええ!! なんでそうなるんですか!?!?」
「ええ、なんでも。奥様方が井戸端会議で噂を持ち寄ってそういうことに……はあ」
こわっ! 主婦ネットワークこわっ!
「それにですね、精霊様を見たという噂も」
「え! 見られてたの!?」
<ああ、最初の日。街の上を回ってアラタさんを探してましたから。その時でしょうか?>
ウィンディーヌ……。
「まあ、それは、精霊様を見たのは小さいお子さんだけっだったようなので、まあ何とかなりそうですが」
「……そうなんですか」
「それでですね、シスターアリスには街の人に例の救命処置の講習を開いていただいて、噂の一部だけでも誤解を解いてもらおうと思いましてね」
「はあ……」
「どうです、やってもらえますか?」
「ええ、まあ。神からの使者なんて噂をどうにか出来るんでしたら」
「そうですか。では明日にでも」
「ええ……はい。」
「では、街の方達に伝えておきますので、明日教会でお願いします」
「はい、わかりました」
「では、明日よろしくお願いしますね」
そう言って、マクベルさんは街の方へ向かっていった……。
「あ~ははははは! アリスちゃんが神からの使者ですって! うけるわね~~」
「いや、笑い事じゃ……」
<私は別にアラタさんが何であろうとかまいませんけど>
<アラタさんはアラタさんですわ>
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