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35・猫の日
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ある日のうららかな午後、自分は外の空気を吸うために、外に置いてある椅子に腰かけていた。
「ん~。今日はいい天気だな~」
スモッグなど無いこの世界の空は、澄み渡っていた。
<にゃ~>
「ん?」
気が付くと足元に猫がすり寄って来ていた。
<ごろごろごろ……>
「なんだこいつ、ずいぶん人懐っこいな~」
体をなでてやると、更に体を擦りつけてくる。
しばらくなでていると、ふっと体を離し、じっとこちらを見ている。
<にゃ~>
2,3歩離れると、振り返り鳴いてくる。
「ん?もしかしてついて来いって言ってるのかな?」
<にゃ!>
猫は一声鳴くと、歩き出したので付いていくことにした。
猫は、振り向きつつ、付いて来ている事を確認するように歩いていく。
「どこに連れて行く気だろ?」
狭い路地を抜け、ちょっと開けた所へ連れていかれた。
「こんな所があったんだ」
その場所は、街を切り取ったような不思議な場所だった。
<やあ、こんにちは>
「はい?」
声の方を見ると、猫が箱に足を組んで座っていて。こちらを向いて片手?を上げていた。
「え?猫が喋って……」
<君に直接会うのは初めてだね。自己紹介するよ、ボクは、まあ、この街の猫たちのボスって感じかな?>
「えっと……はい」
<ああ、ちょっと話がしたくてね。君を呼んできてもらったんだ>
「話?」
<うん。ちょっとお礼が言いたくてさ>
「え?お礼……ですか?」
<そう、お礼。この街の猫たちがお世話になっているからね>
「えっと……。猫たちがお世話って、なんのことだか……」
この街に来て、猫と触れ合うことはあっても、世話をした覚えはない。
<まあ。これを見てよ>
すっと、ボスが壁に向かって手?を伸ばした。
すると壁に何やら映像が浮かび上がった。
「え?なに?」
そこには、猫を可愛がっている、おじさんの映像が浮かび上がった。
<あと、こんなのも>
次は、野良っぽい猫に餌を与えているおばさんの映像が浮かび上がった。
「え~と……。これがなにか?」
<ちょっと前まではね、こんな感じに、ボクたちを可愛がってくれる人はあまりいなかったんだ>
「はあ」
<でもね。君がこの街に来てからボク達を可愛がってくれる人が増えたんだよね>
「え?でも自分は何も……」
<うん、確かに直接君が何かしたって訳じゃ無いんだけど>
「ええ……」
<でも、君が間接的ではあるけど。この事に影響しているのは確かだよ>
「えっと。自分がなにかしたんですか?」
<まあ、君がこの街に来てから、街の人がずいぶんと明るくなったからね>
「え?なぜ?」
<君が色々してくれたおかげで、この街に明るい噂がたくさん流れてね。そのせいで、街の人が明るくなったんだ>
「色々ですか……はは……」
<でだね、明るくなったおかげで、心にゆとりが生まれたのかな。ボク達動物を可愛がる余裕が出来たってわけさ>
「はあ、そうだったんですか」
<うん、だから改めてお礼を言わせてもらうね。ありがとう、みんな喜んでるよ>
気が付くと、周りを猫たちが囲んでいて。一応に頭を下げていた。
「は、はは……。いや、どういたしまして……」
<今回のボクの話はこれだけなんだ。また何かあったら会おうね、アラタ君>
「え?今、自分の名前……」
<じゃあ、アレスタニア様にもよろしく言っといてね>
「え!? あ、あの!……」
次の瞬間、視界がゆがんだかと思ったら、路地の入口に立っていた。
「え? 何、今の? 幻?」
思わずボーゼンと立ち尽くしてしまった……。
チリ……
「ん?なにこれ?」
気が付くと、手に鈴を握っていた。
「あ、これ……。今のってやっぱり幻じゃなかったのか……。でもこれ、お礼のつもりかな?」
さすが異世界、不思議なことがあるもんだなと、思いつつ。診療所に帰ることにした。
あの路地の先の空間は。あの後探してみたけど見つける事は出来なかった。
「ん~。今日はいい天気だな~」
スモッグなど無いこの世界の空は、澄み渡っていた。
<にゃ~>
「ん?」
気が付くと足元に猫がすり寄って来ていた。
<ごろごろごろ……>
「なんだこいつ、ずいぶん人懐っこいな~」
体をなでてやると、更に体を擦りつけてくる。
しばらくなでていると、ふっと体を離し、じっとこちらを見ている。
<にゃ~>
2,3歩離れると、振り返り鳴いてくる。
「ん?もしかしてついて来いって言ってるのかな?」
<にゃ!>
猫は一声鳴くと、歩き出したので付いていくことにした。
猫は、振り向きつつ、付いて来ている事を確認するように歩いていく。
「どこに連れて行く気だろ?」
狭い路地を抜け、ちょっと開けた所へ連れていかれた。
「こんな所があったんだ」
その場所は、街を切り取ったような不思議な場所だった。
<やあ、こんにちは>
「はい?」
声の方を見ると、猫が箱に足を組んで座っていて。こちらを向いて片手?を上げていた。
「え?猫が喋って……」
<君に直接会うのは初めてだね。自己紹介するよ、ボクは、まあ、この街の猫たちのボスって感じかな?>
「えっと……はい」
<ああ、ちょっと話がしたくてね。君を呼んできてもらったんだ>
「話?」
<うん。ちょっとお礼が言いたくてさ>
「え?お礼……ですか?」
<そう、お礼。この街の猫たちがお世話になっているからね>
「えっと……。猫たちがお世話って、なんのことだか……」
この街に来て、猫と触れ合うことはあっても、世話をした覚えはない。
<まあ。これを見てよ>
すっと、ボスが壁に向かって手?を伸ばした。
すると壁に何やら映像が浮かび上がった。
「え?なに?」
そこには、猫を可愛がっている、おじさんの映像が浮かび上がった。
<あと、こんなのも>
次は、野良っぽい猫に餌を与えているおばさんの映像が浮かび上がった。
「え~と……。これがなにか?」
<ちょっと前まではね、こんな感じに、ボクたちを可愛がってくれる人はあまりいなかったんだ>
「はあ」
<でもね。君がこの街に来てからボク達を可愛がってくれる人が増えたんだよね>
「え?でも自分は何も……」
<うん、確かに直接君が何かしたって訳じゃ無いんだけど>
「ええ……」
<でも、君が間接的ではあるけど。この事に影響しているのは確かだよ>
「えっと。自分がなにかしたんですか?」
<まあ、君がこの街に来てから、街の人がずいぶんと明るくなったからね>
「え?なぜ?」
<君が色々してくれたおかげで、この街に明るい噂がたくさん流れてね。そのせいで、街の人が明るくなったんだ>
「色々ですか……はは……」
<でだね、明るくなったおかげで、心にゆとりが生まれたのかな。ボク達動物を可愛がる余裕が出来たってわけさ>
「はあ、そうだったんですか」
<うん、だから改めてお礼を言わせてもらうね。ありがとう、みんな喜んでるよ>
気が付くと、周りを猫たちが囲んでいて。一応に頭を下げていた。
「は、はは……。いや、どういたしまして……」
<今回のボクの話はこれだけなんだ。また何かあったら会おうね、アラタ君>
「え?今、自分の名前……」
<じゃあ、アレスタニア様にもよろしく言っといてね>
「え!? あ、あの!……」
次の瞬間、視界がゆがんだかと思ったら、路地の入口に立っていた。
「え? 何、今の? 幻?」
思わずボーゼンと立ち尽くしてしまった……。
チリ……
「ん?なにこれ?」
気が付くと、手に鈴を握っていた。
「あ、これ……。今のってやっぱり幻じゃなかったのか……。でもこれ、お礼のつもりかな?」
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あの路地の先の空間は。あの後探してみたけど見つける事は出来なかった。
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