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36・天使が街にやって来た (前篇)
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今回は特別編です。多分。
=================================
「と、言う訳で。今日はクリスマスイブなんですよ! 神父様!」
「えっと、シスターアリス。何が ”と言う訳” なのかな? それと、”クリスマスイブ” とは何ですか?」
そう、今日はクリスマスイブ。こちらの暦や宗教ではどうだか分からないけど、自分の中ではクリスマスイブであることは間違いない!
自分は、とある計画実行の為に教会に居るマクベルさんの元を訪れていた。
「えとですね。クリスマスイブとは、子供たちに夢と希望を与える日なんです」
「へえ、君の国にはそんな日があるんですね」
うん、自分の認識ではこれで間違いない。そう、決して恋人たちの日では無い!
「で、考えたんですが。街の子供たち全員にというのはちょっと無理なんですが。せめてみんなと遊べないような子供達に笑顔を届けたいと思ったわけです!」
「なるほど。それで?」
「この街に居る子供たちの中で、重い病気や怪我で苦しんでいる子たちの住所と名前を教えてほしいんですけど。お願いできませんか!」
「う~ん、そうですね。教える事は出来ますが、シスターアリスは平穏な日常を望んでいるんですよね。そんなことすれば今までの苦労が……」
「だいじょ~ぶです!! ちゃんとその点は考えています! 任せてください!」
「そうですか……。では……」
よし、これでデータは確保できた! あとは夜に……。
ただ今、孤児院にてこれからの準備を整えております。
「すみません、シスターマリエル。シーツを1枚貸してもらえますか?」
「え? いいですけど、何に使うんですか?」
「それはですね……」
借りたシーツを首から体に巻き付け、簡単な白い衣装を作る。
「こうして、即席天使の出来上がりです!」
「まあ、本当に天使様みたいですね。でも、そんなかっこをしてどうするんですか?」
「ちょっと今夜、街の子供たちに笑顔を届けようと思いましてね。その衣装です」
「ふ~ん、良く分かりませんが頑張ってください」
「はい! 頑張ります!」
巻いたシーツの衣装を整え、髪の毛を軽く整える。よし! ばっちりだ!
「アラタ君、またそんなかっこをして。大丈夫なのかい?」
「ええ、マクベルさん。ちゃんと策はあります。小夜!」
<はい、お呼びでしょうかアラタ様>
「うん、ちょっと ”認識阻害魔法” 僕にかけてもらえるかな?」
<分かりました、アラタ様。では>
……? 何も起こらない?
「ねえ、小夜。魔法かかってるの?」
<はい、魔法はしっかりとかかっております>
「えっと……。マクベルさん、何か変わって見えますか」
「ん?いや。何も変わったようには見えないが……」
「ねえ小夜。これって……」
<はい、ここに居る方達は、もともとアラタ様を認識しておりますので、魔法が影響することがありません。ですが他の方にはアラタさんは認識出来る事は無いでしょう>
「ふ~ん……、そういうものなんだ……」
なんか、不安になって来たけど……、大丈夫かな?
「ねえねえ天使様。そんなかっこしてどうしたの?」
「ああ、ユイちゃん。今日はね、街の子たちに笑顔を届けるために、こんなかっこをしてるんだよ」
「ふ~ん、そうなんだ」
「そうだ! まずはここのみんなに笑顔になる魔法をかけてあげよう! みんなー集まってー!」
「「「「「えーなーにー?」」」」」
「うん、今日はクリスマスイブだからね、みんなに笑顔になる魔法をかけてあげるね!」
「「「「「わーい、かけてかけて~!」」」」」
「じゃあいくよ~~、それ!!」
治癒魔法を部屋全体に広げ、金色の光の粒で満たしていく。
「「「「「わ~~!! すご~~~い!!」」」」」
うん! みんな健康で元気な笑顔だ!
「うわ! すげ! なんだこれ!!」
「すごいわね~」
「これはすごいです」
「……非常識」
年長組は一様に驚いてるみたいだな。
「アリスちゃん、すっご~い! なにこれ! なにこれ!」
やっぱり、エリスさんは健康そのものだから驚くだけか……。
「わ~、体がぽかぽかしますね」
マリエルさんは冷え性なのかな? いつもおいしいごはんありがとうございます。
「これは凄いですね……。体の疲れが溶けるように消えていきます」
マクベルさん、やっぱり疲れてたみたいだな。いつも苦労を掛けてすみません。
「よし! そろそろ行きますか! フレイヤ、ウィンディーヌ、シルフィー、一緒について来て!」
<なんだなんだ! 戦争か!>
<襲撃ですか?>
<すべて吹き飛ばして差し上げますわ!>
「……いやいや。 攻撃魔法は使わなくていいから……」
<<<え~~>>>
「いや、えーって言われてもね……」
<じゃあ、なにをすればいいんだ?>
「ただ僕の周りを飛び回っててくれるかな?」
<えっと、それって何の意味がありますの?>
「まあ、ちょっとした ”視覚効果” かな? 子供たちを喜ばせようと思ってね」
<”しかくこうか” ですか? よくわかりませんけど、飛び回ることは分かりました>
「うん! みんな頼むね! じゃあ、行ってきます!」
そうして、颯爽と夜の街に飛び出していった!
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「と、言う訳で。今日はクリスマスイブなんですよ! 神父様!」
「えっと、シスターアリス。何が ”と言う訳” なのかな? それと、”クリスマスイブ” とは何ですか?」
そう、今日はクリスマスイブ。こちらの暦や宗教ではどうだか分からないけど、自分の中ではクリスマスイブであることは間違いない!
自分は、とある計画実行の為に教会に居るマクベルさんの元を訪れていた。
「えとですね。クリスマスイブとは、子供たちに夢と希望を与える日なんです」
「へえ、君の国にはそんな日があるんですね」
うん、自分の認識ではこれで間違いない。そう、決して恋人たちの日では無い!
「で、考えたんですが。街の子供たち全員にというのはちょっと無理なんですが。せめてみんなと遊べないような子供達に笑顔を届けたいと思ったわけです!」
「なるほど。それで?」
「この街に居る子供たちの中で、重い病気や怪我で苦しんでいる子たちの住所と名前を教えてほしいんですけど。お願いできませんか!」
「う~ん、そうですね。教える事は出来ますが、シスターアリスは平穏な日常を望んでいるんですよね。そんなことすれば今までの苦労が……」
「だいじょ~ぶです!! ちゃんとその点は考えています! 任せてください!」
「そうですか……。では……」
よし、これでデータは確保できた! あとは夜に……。
ただ今、孤児院にてこれからの準備を整えております。
「すみません、シスターマリエル。シーツを1枚貸してもらえますか?」
「え? いいですけど、何に使うんですか?」
「それはですね……」
借りたシーツを首から体に巻き付け、簡単な白い衣装を作る。
「こうして、即席天使の出来上がりです!」
「まあ、本当に天使様みたいですね。でも、そんなかっこをしてどうするんですか?」
「ちょっと今夜、街の子供たちに笑顔を届けようと思いましてね。その衣装です」
「ふ~ん、良く分かりませんが頑張ってください」
「はい! 頑張ります!」
巻いたシーツの衣装を整え、髪の毛を軽く整える。よし! ばっちりだ!
「アラタ君、またそんなかっこをして。大丈夫なのかい?」
「ええ、マクベルさん。ちゃんと策はあります。小夜!」
<はい、お呼びでしょうかアラタ様>
「うん、ちょっと ”認識阻害魔法” 僕にかけてもらえるかな?」
<分かりました、アラタ様。では>
……? 何も起こらない?
「ねえ、小夜。魔法かかってるの?」
<はい、魔法はしっかりとかかっております>
「えっと……。マクベルさん、何か変わって見えますか」
「ん?いや。何も変わったようには見えないが……」
「ねえ小夜。これって……」
<はい、ここに居る方達は、もともとアラタ様を認識しておりますので、魔法が影響することがありません。ですが他の方にはアラタさんは認識出来る事は無いでしょう>
「ふ~ん……、そういうものなんだ……」
なんか、不安になって来たけど……、大丈夫かな?
「ねえねえ天使様。そんなかっこしてどうしたの?」
「ああ、ユイちゃん。今日はね、街の子たちに笑顔を届けるために、こんなかっこをしてるんだよ」
「ふ~ん、そうなんだ」
「そうだ! まずはここのみんなに笑顔になる魔法をかけてあげよう! みんなー集まってー!」
「「「「「えーなーにー?」」」」」
「うん、今日はクリスマスイブだからね、みんなに笑顔になる魔法をかけてあげるね!」
「「「「「わーい、かけてかけて~!」」」」」
「じゃあいくよ~~、それ!!」
治癒魔法を部屋全体に広げ、金色の光の粒で満たしていく。
「「「「「わ~~!! すご~~~い!!」」」」」
うん! みんな健康で元気な笑顔だ!
「うわ! すげ! なんだこれ!!」
「すごいわね~」
「これはすごいです」
「……非常識」
年長組は一様に驚いてるみたいだな。
「アリスちゃん、すっご~い! なにこれ! なにこれ!」
やっぱり、エリスさんは健康そのものだから驚くだけか……。
「わ~、体がぽかぽかしますね」
マリエルさんは冷え性なのかな? いつもおいしいごはんありがとうございます。
「これは凄いですね……。体の疲れが溶けるように消えていきます」
マクベルさん、やっぱり疲れてたみたいだな。いつも苦労を掛けてすみません。
「よし! そろそろ行きますか! フレイヤ、ウィンディーヌ、シルフィー、一緒について来て!」
<なんだなんだ! 戦争か!>
<襲撃ですか?>
<すべて吹き飛ばして差し上げますわ!>
「……いやいや。 攻撃魔法は使わなくていいから……」
<<<え~~>>>
「いや、えーって言われてもね……」
<じゃあ、なにをすればいいんだ?>
「ただ僕の周りを飛び回っててくれるかな?」
<えっと、それって何の意味がありますの?>
「まあ、ちょっとした ”視覚効果” かな? 子供たちを喜ばせようと思ってね」
<”しかくこうか” ですか? よくわかりませんけど、飛び回ることは分かりました>
「うん! みんな頼むね! じゃあ、行ってきます!」
そうして、颯爽と夜の街に飛び出していった!
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