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47・祭りの後
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今回はただ喋ってるだけです……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う‘~」
「何よアリスちゃん、浮かない顔して、どうしたの?」
此処はおなじみ、診療所。
朝の ”すぽーつどりんく” の設置を終えて、机に突っ伏していた。
「だって、エリスおねーちゃん。アレっておかしくないですか?」
今朝からなぜか ”すぽーつどりんく” をお客さんが、飲む前に一度拝んでから飲むようになったのだ。
「なによ~、仕方ないじゃない。だってアリスちゃん今年の年女よ、みんな御利益を期待してんのよ~」
「御利益って……。だって、ただ狩りで優勝しただけでしょう。なんで?」
「それは、昨日の狩りが特別な物だったからに決まってるでしょ」
「そうなんですか?」
「そうよ~、お祭りだったからねー、あんな大きな獲物を取って来ちゃったアリスちゃんにみんな感謝してんのよ」
「はあ、感謝ですか……」
どう見ても、感謝しているという感じには見えないんだけどな……。
特に冒険者の人なんて、最近はギルドにまとめ買いをした ”すぽーつどりんく” が常設してあるにも関わらず、わざわざこちらに来て、「今日の仕事がうまくいきますように」 なんて祈ってるし……。
「そう言えば、エリスおねーちゃんは去年優勝したって言ってましたよね。その時もこんな感じだったんですか?」
「ん~、去年は何にも変わらかったかな。みんな「意外性が無い」とか言っちゃってたし~」
「ははは……。そうですか……」
「でも今年は、アリスちゃんが優勝してみんなすごい興奮したたわよ。「今年は何かありそうだぜ!」ってね」
「はあ……」
確かに昨日のフィーバーぶりは凄かったな。まあ、先に子供たちが取り囲んでくれてたおかげで、オヤジどもに取り囲まれずに済んだけど。
親衛隊のみんな、役に立ってますよ、ほんと。
マクベルさんには、ちょっと怒られてしまいましたね。あんまり危険な真似はしないようにって。
後は、ガーゼルさんとエリスさんを囲んでオヤジ達何やら凄い盛り上がっていたな。
エリスさんに精霊たちが耳打ちしているみたいだったから、色々伝わってしまってるんだろうな。あんなみじめな戦いの事みんなに吹聴しないでほしいんだけど……。
「あの時、ガーゼルさんと街の人達に何か話してましたよね? 何を話してたんですか」
「あ~あれはね、精霊ちゃん達に色々聞きながらアリスちゃんの戦いを説明してたのよ」
「あ……やっぱりそうですか……」
「みんな話を聞いて凄い喜んでたわよ~。「まるで勇者の戦いを聞いてるみたいだ!」ってね~」
「勇者とか大げさな……」
「でもアリスちゃん、普通ブロックベアーと真正面から殴り合いなんてしないわよ。そんな戦い聞いちゃったらワクワクするの当たり前じゃない?」
「だってあれは突然……」
「まあ、アリスちゃんはそんな戦い方して、しかも勝っちゃうんだから、冒険者のみんなに祭り上げられてもしかたないわよね~」
「え? 祭り上げるって……」
「あ~、みんな ”戦いの天使” が降臨したとか言ってたわよ」
「ちょ! 戦いの天使って……」
「うん、なんかガーゼルさんがかなり興奮して、アリスちゃんの使ってた棒がなんとか言ってたわね、あんな物を振り回してブロックベアーを倒すなんて、戦いの神に違いないって。で、みんな賛同したんだけど、だれかが「アリスちゃんは神と言うより天使だな」って言った一言で ”戦いの天使” に落ち着いたみたい」
「落ち着いたって……。エリスおねーちゃんは否定してくれなかったんですか?」
「え~、だって、これで子供たちがアリスちゃんの事、天使って言ってもみんな納得するでしょ、大人と子供で意味は違っても同じ天使で通るなんて面白いんじゃない」
「面白いって……。でもまあ、子供たちが天使って言っても、あの天使とは思わなくなるでしょうね、多分……」
「そうでしょ~、木を隠すには森の中って言うじゃない、天使を隠すには天使よ!」
「はあ……」
まあ、そうなんだろうけど、大丈夫かなぁ……。
それにしても、朝、冒険者の人が祈ってたのって、やっぱり感謝とかじゃなくて……。
「それよりさ、アリスちゃん。あの時、親衛隊のラル君がなんか色々話しかけてたわよね、何話してたの? やっぱり狩りの事?」
「いえ、なんかサジの事色々聞かれただけですけど」
「え? サジの事?」
「はい、この人とはどういう関係だ、とか……」
「ふ~ん。で、なんて答えたの?」
「えっと、普通に同じ孤児院に住んでる家族みたいなものだよって。それが何か?」
「で! ラル君はなんて言ってた?」
「いえ、別に何も。ただ、なにか神妙な顔はしてましたけど。ただ、マーリとアイリは横で話を聞きながらなんかニヤニヤしてましたね、何だったんでしょう??」
「ふっふっふっ……。これはこれは。なんか天使の事なんかどうでもいいくらいに面白くなってきたわね~」
「え? 何の事です?」
「うん! アリスちゃんにもその内分かる時が来るわよ! その時までは内緒よ!」
「え? はあ……」
なんか、エリスさん、あの時のマーリとアイリの笑い方と同じ笑いをしてるな……。
まあ、分かる時が来ると言ってるから、今は考えなくてもいいかな?
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「う‘~」
「何よアリスちゃん、浮かない顔して、どうしたの?」
此処はおなじみ、診療所。
朝の ”すぽーつどりんく” の設置を終えて、机に突っ伏していた。
「だって、エリスおねーちゃん。アレっておかしくないですか?」
今朝からなぜか ”すぽーつどりんく” をお客さんが、飲む前に一度拝んでから飲むようになったのだ。
「なによ~、仕方ないじゃない。だってアリスちゃん今年の年女よ、みんな御利益を期待してんのよ~」
「御利益って……。だって、ただ狩りで優勝しただけでしょう。なんで?」
「それは、昨日の狩りが特別な物だったからに決まってるでしょ」
「そうなんですか?」
「そうよ~、お祭りだったからねー、あんな大きな獲物を取って来ちゃったアリスちゃんにみんな感謝してんのよ」
「はあ、感謝ですか……」
どう見ても、感謝しているという感じには見えないんだけどな……。
特に冒険者の人なんて、最近はギルドにまとめ買いをした ”すぽーつどりんく” が常設してあるにも関わらず、わざわざこちらに来て、「今日の仕事がうまくいきますように」 なんて祈ってるし……。
「そう言えば、エリスおねーちゃんは去年優勝したって言ってましたよね。その時もこんな感じだったんですか?」
「ん~、去年は何にも変わらかったかな。みんな「意外性が無い」とか言っちゃってたし~」
「ははは……。そうですか……」
「でも今年は、アリスちゃんが優勝してみんなすごい興奮したたわよ。「今年は何かありそうだぜ!」ってね」
「はあ……」
確かに昨日のフィーバーぶりは凄かったな。まあ、先に子供たちが取り囲んでくれてたおかげで、オヤジどもに取り囲まれずに済んだけど。
親衛隊のみんな、役に立ってますよ、ほんと。
マクベルさんには、ちょっと怒られてしまいましたね。あんまり危険な真似はしないようにって。
後は、ガーゼルさんとエリスさんを囲んでオヤジ達何やら凄い盛り上がっていたな。
エリスさんに精霊たちが耳打ちしているみたいだったから、色々伝わってしまってるんだろうな。あんなみじめな戦いの事みんなに吹聴しないでほしいんだけど……。
「あの時、ガーゼルさんと街の人達に何か話してましたよね? 何を話してたんですか」
「あ~あれはね、精霊ちゃん達に色々聞きながらアリスちゃんの戦いを説明してたのよ」
「あ……やっぱりそうですか……」
「みんな話を聞いて凄い喜んでたわよ~。「まるで勇者の戦いを聞いてるみたいだ!」ってね~」
「勇者とか大げさな……」
「でもアリスちゃん、普通ブロックベアーと真正面から殴り合いなんてしないわよ。そんな戦い聞いちゃったらワクワクするの当たり前じゃない?」
「だってあれは突然……」
「まあ、アリスちゃんはそんな戦い方して、しかも勝っちゃうんだから、冒険者のみんなに祭り上げられてもしかたないわよね~」
「え? 祭り上げるって……」
「あ~、みんな ”戦いの天使” が降臨したとか言ってたわよ」
「ちょ! 戦いの天使って……」
「うん、なんかガーゼルさんがかなり興奮して、アリスちゃんの使ってた棒がなんとか言ってたわね、あんな物を振り回してブロックベアーを倒すなんて、戦いの神に違いないって。で、みんな賛同したんだけど、だれかが「アリスちゃんは神と言うより天使だな」って言った一言で ”戦いの天使” に落ち着いたみたい」
「落ち着いたって……。エリスおねーちゃんは否定してくれなかったんですか?」
「え~、だって、これで子供たちがアリスちゃんの事、天使って言ってもみんな納得するでしょ、大人と子供で意味は違っても同じ天使で通るなんて面白いんじゃない」
「面白いって……。でもまあ、子供たちが天使って言っても、あの天使とは思わなくなるでしょうね、多分……」
「そうでしょ~、木を隠すには森の中って言うじゃない、天使を隠すには天使よ!」
「はあ……」
まあ、そうなんだろうけど、大丈夫かなぁ……。
それにしても、朝、冒険者の人が祈ってたのって、やっぱり感謝とかじゃなくて……。
「それよりさ、アリスちゃん。あの時、親衛隊のラル君がなんか色々話しかけてたわよね、何話してたの? やっぱり狩りの事?」
「いえ、なんかサジの事色々聞かれただけですけど」
「え? サジの事?」
「はい、この人とはどういう関係だ、とか……」
「ふ~ん。で、なんて答えたの?」
「えっと、普通に同じ孤児院に住んでる家族みたいなものだよって。それが何か?」
「で! ラル君はなんて言ってた?」
「いえ、別に何も。ただ、なにか神妙な顔はしてましたけど。ただ、マーリとアイリは横で話を聞きながらなんかニヤニヤしてましたね、何だったんでしょう??」
「ふっふっふっ……。これはこれは。なんか天使の事なんかどうでもいいくらいに面白くなってきたわね~」
「え? 何の事です?」
「うん! アリスちゃんにもその内分かる時が来るわよ! その時までは内緒よ!」
「え? はあ……」
なんか、エリスさん、あの時のマーリとアイリの笑い方と同じ笑いをしてるな……。
まあ、分かる時が来ると言ってるから、今は考えなくてもいいかな?
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