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46・新春恒例!!!!!
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「ん? なんだか賑やかですね」
「今から街のみんなに今日とって来たお肉を振舞うのよ! まあ、お祭りね!」
街に帰ってきたら、広場の方に人がいっぱい集まっており、肉を焼く準備を進めていた。
「へえ、今日のうちに振舞うんですね」
「そうよ! 狩りもお祭りの一部でね、本番はこれからよ!」
街の人と、冒険者の人が、今日の成果などを笑いながら話し合っている。とても楽しそうだ。
「おう! アラ…アリスじゃないか、どこ行ってたんだ?」
「あ、サジ。うん、ちょっとね……。ところで、サジ、なにをしてるの?」
「ああ、お祭りの準備の手伝いだ。今日の祭りは冒険者ギルドが全部請け負っているからな」
「そうなんだ、大変だな」
「まあ、これもギルドの仕事の一つだからな! く~、俺も早く狩りに行きたいぜ~!」
「ん~、じゃあ私が強くなるための稽古付けてあげよっか~?」
「え、エリスねーちゃん……遠慮します……」
ん? サジの顔が妙に青くなったな……。
「なあなあ、サジ、前になんかあったのか?」
「ああ……、前になエリスねーちゃんに稽古を付けてもらったことがあったんだけどよう、そんときな、エリスねーちゃん全然見えない動きでバンバン打ち込んでくんだよ、こっちは気が付いたらぶっ飛ばされてるって状況でな、あれじゃ全然稽古にならなかったよ……」
「ははは……、なるほど……。エリスおねーちゃん容赦ないなー」
「だからな、アリスも気を付けろよ。エリスねーちゃん、ああ見えてとんでもねえぐらい強いからな、ちょっと稽古なんて言われても付き合っちゃだめだぞ!」
「ああ、肝に銘じとくよ」
まあ、サジに言われなくても分かってますけどね……。
「アリスちゃん! あっちでもうお肉焼いてるよ! 行こ!!」
「あ、はい! サジ、また後でな」
「ああ、エリスねーちゃんの事よろしく。いろんな意味で……」
「ははは……。ああ、分かった…」
「ほら~、アリスちゃ~ん。行っちゃうよ~」
「はーい、今行きまーす」
あちらこちらから、肉を焼く音が響き始めた。
いよいよお祭りの始まりだ。
向こうでは、もう酒を酌み交わしているようだ。
明日の朝も忙しくなるんだろうな~。
「はい! アリスちゃん。焼いたお肉貰って来たよ~」
「あ、ありがとうございます」
「うん、さ! 食べよ」
「はい」
うん、これはうまいな。なんか鳥っぽいような感じで、脂がのってて。
「エリスおねーちゃん、これは何の肉ですか?」
「これはホーンラビットよ、食べたこと無かったっけ?」
「たぶん食べた事はあるんでしょうが。こんな新鮮なものは初めてです」
「そっか、じゃあ、じゃんじゃん食べなきゃね」
「はい!」
たぶん、塩漬けされたものや、乾燥させたものは食べたことがあるんだろうけど、こんなに新鮮な物は初めてだ。
「ところでエリスおねーちゃん」
「ん? なに?」
「このお祭りって、何のお祭りなんですか?」
「ん~、最初は1年の英気を養うのと、その年の狩りの占いみたいなものだったらしいんだけど。今は年初めの勝負かな?」
「は? 勝負と言いますと?」
「ま、もう少しでわかるわよ!」
「あ、はい」
なんだろ? 勝負って。
「はいはーい、ちゅうもーく!」
あ、ギルドのお姉さんだ。なんだろ。
「冒険者の皆さん、今日はお疲れ様ー! 街の皆さんも、楽しんでますかー!」
「「「「うお~~!!」」」」
「ほら、始まったわよ、アリスちゃん」
「はい」
「それでは、今から順位の発表を行いまーす!」
「「「「うお~~!!」」」」
「え? 順位って何ですか?」
「今日の狩りの成果に決まってるじゃない、アリスちゃん」
狩りの成果? なんかちょっと、やな予感が……。
「まずは第3位! ホーンボア8頭を仕留めたジルさん!」
「うをっしゃー! 今年はいい年になりそうだぜ!」
「はい、おめでとー。じゃあ次に行くわね。第2位! ホーンボア5頭を…」
「ちょっと待ってくれ! 何で8頭仕留めたオレが3位で、5頭仕留めたやつが2位なんだよ!」
「あージルさん、あなたが仕留めたホーンボアは傷だらけだったでしょう?」
「ああ、あんな暴れまわるやつ仕留めようとしたらそうなるよな。それがどうした!」
「2位の人が仕留めたホーンボアは、傷が1つだけなの、なので査定の上ではこちらが上になったのよ」
「はぁ? そんな馬鹿な事あるか! そんなことできるわけないだろ!」
「うん、そう言うと思って、解体しないでそこに置いてあるから見てみたら?」
「おう! 確認させてもらうぜ!」
ジルさんは、人をかき分け、獲物が置いてあるところまで歩いて行った。
「何だこりゃ……信じられねえ。止めの一つしか傷跡がねえ……」
「ん、納得してくれたかな、ジルさん?」
「ああ、こんな物見せられたんじゃあ、ぐうの音も出ねえや。誰だ、こんな離れ技やったやつは……」
「はいはい、じゃあ発表を続けるわね。第2位は、エリスさん!!」
「「「「「あー、やっぱり」」」」」
「やっぱりってなによ! 失礼しちゃうわね~! でも今年は2位か~、連覇は逃しちゃったな~」
「え? 連覇って……。もしかして去年の1位って……」
「そう! 私よ! すごいでしょ~!」
「ははは…すごいです、ほんとに……」
エリスさんはやっぱり、とんでもない人だな……。
「では、栄えある1位の方を紹介しまーす!」
「2位がエリスちゃんってことは、1位は一体…」
「ああ、俺は1位は今年もエリスちゃんと思ってたぜ」
「ちなみに、1位の方の成果は1頭!」
「「「「「はあ? 1頭?」」」」」
「なんだそりゃ? どういうことだ!?」
「はい、その1頭がこちらです!」
そう言うと、お姉さんは、横に停めてあった荷馬車のカバーを取り払った。
「なにぃ! これは! ブロックベアーじゃねえか!」
「なんだって! こんなもん出たって聞いてねえぞ!」
「どこのパーティーがやったんだ!?」
「本来なら討伐隊もんだろ! こいつは!」
「それにしてもこれ、傷が1つしかねえが、どこの化け物がやったんだ?」
「あー、その傷は血抜きの後で、後から付けた物よ」
「じゃあいったいどうやって……」
「ん~、まあ、その話は倒した本人に聞いてみましょうか。じゃあ1位を発表しまーす」
周りはシンと静まり返っている。
「はいはい、そこー、逃げない逃げない」
あ、見つかった。
何気なく、後ろへそ~っと逃げようとしたら見つかってしまった…。
「本年の1位は! アリスちゃんに決定しました~! おめでとう、今年の年女はアリスちゃんよ!」
「「「「「え‘っ!!! アリスちゃん!?!?」」」」」
大人たちは皆、固まっている……。
「「「「「わ~! ありすおね~ちゃんすご~い!」」」」」
子供たちは素直に祝福してくれてるな……。
それにしても、孤児院の子達も、呼び方が ”アリスおねーちゃん” になっているのは一体……。
「さすがです、アリス様!」
「あ、ありがと……」
親衛隊の子達はなんか、戦争にでも勝ったみたいにかしこまってるな……。
「ちょ! アラ…アリス! お前いつの間にギルドに! ていうか、今日狩りに行ってたのか!?」
「ああ、サジ……その事は後で……」
「すっごーい! アリスちゃん! 明日からヒーローね!」
「いや、エリスおねーちゃん……。あんまり大げさにしたくなかったんですけど……本当は」
それにしても、今日の狩りの事がみんなの前で発表されるなんて聞いてなかったよ……。
大人達はまだ固まったまんまだし。
この後、本当に大変そうだな~。
「今から街のみんなに今日とって来たお肉を振舞うのよ! まあ、お祭りね!」
街に帰ってきたら、広場の方に人がいっぱい集まっており、肉を焼く準備を進めていた。
「へえ、今日のうちに振舞うんですね」
「そうよ! 狩りもお祭りの一部でね、本番はこれからよ!」
街の人と、冒険者の人が、今日の成果などを笑いながら話し合っている。とても楽しそうだ。
「おう! アラ…アリスじゃないか、どこ行ってたんだ?」
「あ、サジ。うん、ちょっとね……。ところで、サジ、なにをしてるの?」
「ああ、お祭りの準備の手伝いだ。今日の祭りは冒険者ギルドが全部請け負っているからな」
「そうなんだ、大変だな」
「まあ、これもギルドの仕事の一つだからな! く~、俺も早く狩りに行きたいぜ~!」
「ん~、じゃあ私が強くなるための稽古付けてあげよっか~?」
「え、エリスねーちゃん……遠慮します……」
ん? サジの顔が妙に青くなったな……。
「なあなあ、サジ、前になんかあったのか?」
「ああ……、前になエリスねーちゃんに稽古を付けてもらったことがあったんだけどよう、そんときな、エリスねーちゃん全然見えない動きでバンバン打ち込んでくんだよ、こっちは気が付いたらぶっ飛ばされてるって状況でな、あれじゃ全然稽古にならなかったよ……」
「ははは……、なるほど……。エリスおねーちゃん容赦ないなー」
「だからな、アリスも気を付けろよ。エリスねーちゃん、ああ見えてとんでもねえぐらい強いからな、ちょっと稽古なんて言われても付き合っちゃだめだぞ!」
「ああ、肝に銘じとくよ」
まあ、サジに言われなくても分かってますけどね……。
「アリスちゃん! あっちでもうお肉焼いてるよ! 行こ!!」
「あ、はい! サジ、また後でな」
「ああ、エリスねーちゃんの事よろしく。いろんな意味で……」
「ははは……。ああ、分かった…」
「ほら~、アリスちゃ~ん。行っちゃうよ~」
「はーい、今行きまーす」
あちらこちらから、肉を焼く音が響き始めた。
いよいよお祭りの始まりだ。
向こうでは、もう酒を酌み交わしているようだ。
明日の朝も忙しくなるんだろうな~。
「はい! アリスちゃん。焼いたお肉貰って来たよ~」
「あ、ありがとうございます」
「うん、さ! 食べよ」
「はい」
うん、これはうまいな。なんか鳥っぽいような感じで、脂がのってて。
「エリスおねーちゃん、これは何の肉ですか?」
「これはホーンラビットよ、食べたこと無かったっけ?」
「たぶん食べた事はあるんでしょうが。こんな新鮮なものは初めてです」
「そっか、じゃあ、じゃんじゃん食べなきゃね」
「はい!」
たぶん、塩漬けされたものや、乾燥させたものは食べたことがあるんだろうけど、こんなに新鮮な物は初めてだ。
「ところでエリスおねーちゃん」
「ん? なに?」
「このお祭りって、何のお祭りなんですか?」
「ん~、最初は1年の英気を養うのと、その年の狩りの占いみたいなものだったらしいんだけど。今は年初めの勝負かな?」
「は? 勝負と言いますと?」
「ま、もう少しでわかるわよ!」
「あ、はい」
なんだろ? 勝負って。
「はいはーい、ちゅうもーく!」
あ、ギルドのお姉さんだ。なんだろ。
「冒険者の皆さん、今日はお疲れ様ー! 街の皆さんも、楽しんでますかー!」
「「「「うお~~!!」」」」
「ほら、始まったわよ、アリスちゃん」
「はい」
「それでは、今から順位の発表を行いまーす!」
「「「「うお~~!!」」」」
「え? 順位って何ですか?」
「今日の狩りの成果に決まってるじゃない、アリスちゃん」
狩りの成果? なんかちょっと、やな予感が……。
「まずは第3位! ホーンボア8頭を仕留めたジルさん!」
「うをっしゃー! 今年はいい年になりそうだぜ!」
「はい、おめでとー。じゃあ次に行くわね。第2位! ホーンボア5頭を…」
「ちょっと待ってくれ! 何で8頭仕留めたオレが3位で、5頭仕留めたやつが2位なんだよ!」
「あージルさん、あなたが仕留めたホーンボアは傷だらけだったでしょう?」
「ああ、あんな暴れまわるやつ仕留めようとしたらそうなるよな。それがどうした!」
「2位の人が仕留めたホーンボアは、傷が1つだけなの、なので査定の上ではこちらが上になったのよ」
「はぁ? そんな馬鹿な事あるか! そんなことできるわけないだろ!」
「うん、そう言うと思って、解体しないでそこに置いてあるから見てみたら?」
「おう! 確認させてもらうぜ!」
ジルさんは、人をかき分け、獲物が置いてあるところまで歩いて行った。
「何だこりゃ……信じられねえ。止めの一つしか傷跡がねえ……」
「ん、納得してくれたかな、ジルさん?」
「ああ、こんな物見せられたんじゃあ、ぐうの音も出ねえや。誰だ、こんな離れ技やったやつは……」
「はいはい、じゃあ発表を続けるわね。第2位は、エリスさん!!」
「「「「「あー、やっぱり」」」」」
「やっぱりってなによ! 失礼しちゃうわね~! でも今年は2位か~、連覇は逃しちゃったな~」
「え? 連覇って……。もしかして去年の1位って……」
「そう! 私よ! すごいでしょ~!」
「ははは…すごいです、ほんとに……」
エリスさんはやっぱり、とんでもない人だな……。
「では、栄えある1位の方を紹介しまーす!」
「2位がエリスちゃんってことは、1位は一体…」
「ああ、俺は1位は今年もエリスちゃんと思ってたぜ」
「ちなみに、1位の方の成果は1頭!」
「「「「「はあ? 1頭?」」」」」
「なんだそりゃ? どういうことだ!?」
「はい、その1頭がこちらです!」
そう言うと、お姉さんは、横に停めてあった荷馬車のカバーを取り払った。
「なにぃ! これは! ブロックベアーじゃねえか!」
「なんだって! こんなもん出たって聞いてねえぞ!」
「どこのパーティーがやったんだ!?」
「本来なら討伐隊もんだろ! こいつは!」
「それにしてもこれ、傷が1つしかねえが、どこの化け物がやったんだ?」
「あー、その傷は血抜きの後で、後から付けた物よ」
「じゃあいったいどうやって……」
「ん~、まあ、その話は倒した本人に聞いてみましょうか。じゃあ1位を発表しまーす」
周りはシンと静まり返っている。
「はいはい、そこー、逃げない逃げない」
あ、見つかった。
何気なく、後ろへそ~っと逃げようとしたら見つかってしまった…。
「本年の1位は! アリスちゃんに決定しました~! おめでとう、今年の年女はアリスちゃんよ!」
「「「「「え‘っ!!! アリスちゃん!?!?」」」」」
大人たちは皆、固まっている……。
「「「「「わ~! ありすおね~ちゃんすご~い!」」」」」
子供たちは素直に祝福してくれてるな……。
それにしても、孤児院の子達も、呼び方が ”アリスおねーちゃん” になっているのは一体……。
「さすがです、アリス様!」
「あ、ありがと……」
親衛隊の子達はなんか、戦争にでも勝ったみたいにかしこまってるな……。
「ちょ! アラ…アリス! お前いつの間にギルドに! ていうか、今日狩りに行ってたのか!?」
「ああ、サジ……その事は後で……」
「すっごーい! アリスちゃん! 明日からヒーローね!」
「いや、エリスおねーちゃん……。あんまり大げさにしたくなかったんですけど……本当は」
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