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第11話 落ちこぼれ=最強説
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しばらく歩いていると目的地に近付いたのか篠宮と湊川の姿が見えた。
その先にはおそらくバレットプラントだろうと思える緑色の物体。
その場からは動かないが、イソギンチャクのような動きをしていて気持ちが悪い。
「あ……バレットプラント……。お兄さんたちが受けたクエストってバレットプラントなの?」
驚き半分、呆れ半分と言った口調のユウマ。
やはりというか俺たちが受けるレベルのクエストではなかったのだ。
「そうだよ。無謀だったか?」
「うん。ボアボアよりレベル高いよ。しかも……遠距離攻撃がないと討伐困難な相手だね」
バレットプラントにジッと目を合わせるとおなじみのプレートがあらわれる。
名前はいいとしてレベルは16。受付のお姉さんが止めたのも分かるというもんだ。
「おい! 篠宮!」
呼びかけると少し渋い顔をしながらこちらへと歩み寄ってくる。
勿論湊川もだ。本田の事を見て声を上げた。
「もう! 離れていかないでよね!」
「ああ……悪かったよ……」
「で、本田は納得がいったのか?」
篠宮が尋ねかけると本田は俯いたので、俺が口を開いた。
面倒だな、本当に。
「篠宮がリーダーで、俺が副リーダーってことにしようぜ? 今は仲違いしてる場合じゃないし、子供も見てるんだからそれで納得しろよ」
「それでいいじゃない! 頭に副をつけたらダメとはひさじぃは言ってなかったし。さっすが御影くんだね!」
「いや、流石と言われるほどの事じゃないと思うんだが……」
本田と篠宮は一瞬考えるようなそぶりを見せた。
「うん、ま、それでいいとしようか。本田もそれなら納得するんだよね?」
「ああ、そうだな……。ほんと悪かったよ」
それを見て湊川が満足げに手を鳴らした。
「よし! それでモンスターなんだけど、近付こうとすると黒い弾みたいなのを飛ばしてくるのよ。これが当たると凄く痛くてね」
そう言って見せてくれた腕は何カ所か血がにじんでいた。
ユウマが小さく頷き本田のケガを治したのと同じように怪我を治す。
「わわ! 凄い! 魔法使えるんだね、ユウマくん。へーへー、回復魔法?」
「うん、ヒールだよ。もう痛くない?」
「もう痛くないよ。篠宮君も治してもらいなよ」
篠宮は湊川の倍ほどの箇所から血を流していた。どうみても戦えそうにない相手。それを20体も倒すだって?
湊川を少し責めたい気分担っている間に、篠宮の怪我はすっかり治っていた。
「バレットプラントは遠くから魔法とか弓矢で攻撃して倒す相手だから。
お兄さんたちは魔法とか使えないんだよね?
「ステータス画面には魔法の名前が書いてあるんだが、使い方が分からないんだ。
とりあえず近づいてみようと思って近付いたら攻撃を受けてしまって、どうしようかと相談していたとこだった」
「魔法使えるんだね。えっと……」
と言ってから魔法の使い方を説明してくれた。
どうやら体内の魔力回路を開く必要があるらしく、丹田――お腹の下らへんに力を込めて、体の中を力を巡らせる必要があるんだとか。
スキルは別の原理らしいのだが、魔法がない俺にはまるで関係のない話。酷く疎外感を感じる。
「これで僕たちにも魔法が……」
三人は掌を見つめながら嬉しそうな様子をみせた。
なぜ俺だけ……。
そう思っていると篠宮がおもむろに魔法を使用した。
「セイントアロー!」
手から放たれた光の矢は、まるで誘導するかの如く綺麗な軌跡を描いてバレットプラントに着弾しその体を爆散させた。
あまりの威力に開いた口が塞がらない。
「すっげぇ! 篠宮!」
「魔法ってやっぱりすごいのね! じゃあ私も使ってみる。ファイアーボール!」
湊川の手からも火球が放たれバレットプラントの体を焼き尽くした。
おそらくではあるが魔法は直線的ではなく、本当に誘導するような仕様なのだろう。
動かない相手なんてただの的だ。
「よっし! 俺も試してみる!」
本田はガードボディーという魔法を使用し、バレットプラント目指して突っ走っていった。
カンカンと乾いた音が本田の体から聞こえるのは、バレットプラントの弾丸が弾かれている音なのだろう。
剣で切り裂き胚珠を取り出すと、俺たちの元へと戻ってきた。
胚珠はオレンジ色の丸い珠で結構綺麗だ。
「これはいけそうだね」「うん、稼ぐよー」「誰が一番多く倒すか競争しようぜ!」
三人はそう言葉を交わしバレットプラント目がけて駆けて行く。
俺とユウマはその後ろ姿を黙って見送った。
「お兄さんはいかないの?」
「俺は魔法もスキルもないんだ。だから行けないんだよ。ユウマくんは行ってきてもいいぞ?」
「あはは……。僕も回復魔法しかないんだ。だから相性が悪いかな? 回復魔法だって無限に使えるわけじゃないからね」
「なるほどな……」
「でも、お兄さんスキルも魔法もないって不思議だね? 大体みんなある物なんだけど……」
勿論勘違いというスキルはあるが、一体それがなんなのかも分かっていないし、人に言えるようなスキルでもない。
溜息が出そうになる。俺だけ落ちこぼれ……。
いや、待てよ?
勇者召喚やなんやらで異世界に来たパターンって、大抵落ちこぼれ=最強だよな。
ということは本当は俺が最強のはずなんだ。多分隠された何かがあるってことなんだ!
そう思った瞬間だった。頭の中に電子音のような音が広がり機械音声のような声が耳に……いや、脳内に響く。
【スキル・進化を取得しました】
【スキルの影響よりステータス表示に変更が行われます】
【魔法・希望を取得しました】
【希望はあなたが望んだ魔法に永続的に変更される特殊魔法です。変更タイミングは進化が発生したタイミングで任意選択ができません】
まじですか……?
俺はステータスを開いてみることにした。
名称 ミカゲ・フルヤ
年齢 16
種族 人族
職業 勘違い男
レベル 2
HP 246/246
MP 40/1830
攻撃力 26
守備力 19
速さ 20
運 36
進化まで 経験値 36/1000
固有能力 言語理解 鑑定
ユニーク能力 勘違い
スキル 進化
魔法 希望
どうやら俺は湊川たちとパーティーを組んでいるという設定になっているらしく、経験値が少しずつであるが上昇している。
バレットプラント一匹につき進化までの経験値が3ずつ動いている。
おそらくは自分で倒したほうが経験値の上がりがいいんだろうが。
ただ進化も希望もよく分からないとは言える。詳しい説明などは出ないのだ。
この辺りは不親切設計だと思うのだが。
俺がステータスプレートをじっと見つめていると、戦いが終わったのか三人が戻ってくる。
胚珠をいっぱいに持っており、俺の経験値取得量から換算すると27匹のバレットプラントを討伐したようだ。
「俺が一番倒したぜ! つーかやはり御影は何もできねぇんじゃん」
本田が特攻していったのか10匹と一番多く、湊川が8匹と一番少なかった。
いや、一番少ないのは俺なんだけどな。
「ま、仕方ないよ。今回の相手は。それよりレベルが8も上がっちゃったよ。新しい魔法も覚えたみたいだし」
「な、なんだって……!」
レベルは8も上がった? 俺が1しか上がってないというのに?
いや、何もしてないのにレベルが上がっただけありがたいことなのかもしれん。
考えていると篠宮が尋ねかけてくる。
「御影君もレベルが上がったのか?」
「ああ……。1だけな」
「だけってなんだよ、だけって! 俺たちが倒すのを見てただけでレベル上がったんだから感謝しろよ!」
声を荒げる本田を見て、確かにだけはまずかったかなと思う。
「ほらほら、そんな言い方しない! ユウマくんだって見てるんだから」
「あはは。僕の事は気にしないで。でも、仲良くしたほうがいいと思うよ?」
本田は大きく首を振ると篠宮に何事か耳打ちを行った。
なんだか嫌な予感がする。
篠宮も頷いている様子だし。
「御影はさ、街でのんびりしといたほうがいいと思う。多分この先危なくなったら守ってやれるか分からんし」
「な……」
「でも、確かにそうかも。もうこれ以上クラスメイト……いや、友達が死ぬところは見たくない。御影くんは街に残るべきだ」
「おいおい、冗談だろ……? 湊川もなんとか言ってやってくれよ」
湊川に訴えかけても予想外に黙り込んでしまう。
まさか……本当に……?
「確かに御影くんは街にいた方がいいのかもしれない。それかユウマ君たちと一緒に頑張るとかね。魔王ってのはちょっときびしいかも……」
「はは……。参ったな、俺はお荷物ってことか……。じゃ、いいよそれで」
正直どうするのが良かったかは分からない。
だが、俺は先ほど手に入れたスキルのことも考えつつ、三人に背中を向けた。
まじで腹立つ。今後役に立てる日が来るかもと思っていたのに。
そう考えていると足音が聞こえ、ユウマ君が俺の隣に並んだ。
その先にはおそらくバレットプラントだろうと思える緑色の物体。
その場からは動かないが、イソギンチャクのような動きをしていて気持ちが悪い。
「あ……バレットプラント……。お兄さんたちが受けたクエストってバレットプラントなの?」
驚き半分、呆れ半分と言った口調のユウマ。
やはりというか俺たちが受けるレベルのクエストではなかったのだ。
「そうだよ。無謀だったか?」
「うん。ボアボアよりレベル高いよ。しかも……遠距離攻撃がないと討伐困難な相手だね」
バレットプラントにジッと目を合わせるとおなじみのプレートがあらわれる。
名前はいいとしてレベルは16。受付のお姉さんが止めたのも分かるというもんだ。
「おい! 篠宮!」
呼びかけると少し渋い顔をしながらこちらへと歩み寄ってくる。
勿論湊川もだ。本田の事を見て声を上げた。
「もう! 離れていかないでよね!」
「ああ……悪かったよ……」
「で、本田は納得がいったのか?」
篠宮が尋ねかけると本田は俯いたので、俺が口を開いた。
面倒だな、本当に。
「篠宮がリーダーで、俺が副リーダーってことにしようぜ? 今は仲違いしてる場合じゃないし、子供も見てるんだからそれで納得しろよ」
「それでいいじゃない! 頭に副をつけたらダメとはひさじぃは言ってなかったし。さっすが御影くんだね!」
「いや、流石と言われるほどの事じゃないと思うんだが……」
本田と篠宮は一瞬考えるようなそぶりを見せた。
「うん、ま、それでいいとしようか。本田もそれなら納得するんだよね?」
「ああ、そうだな……。ほんと悪かったよ」
それを見て湊川が満足げに手を鳴らした。
「よし! それでモンスターなんだけど、近付こうとすると黒い弾みたいなのを飛ばしてくるのよ。これが当たると凄く痛くてね」
そう言って見せてくれた腕は何カ所か血がにじんでいた。
ユウマが小さく頷き本田のケガを治したのと同じように怪我を治す。
「わわ! 凄い! 魔法使えるんだね、ユウマくん。へーへー、回復魔法?」
「うん、ヒールだよ。もう痛くない?」
「もう痛くないよ。篠宮君も治してもらいなよ」
篠宮は湊川の倍ほどの箇所から血を流していた。どうみても戦えそうにない相手。それを20体も倒すだって?
湊川を少し責めたい気分担っている間に、篠宮の怪我はすっかり治っていた。
「バレットプラントは遠くから魔法とか弓矢で攻撃して倒す相手だから。
お兄さんたちは魔法とか使えないんだよね?
「ステータス画面には魔法の名前が書いてあるんだが、使い方が分からないんだ。
とりあえず近づいてみようと思って近付いたら攻撃を受けてしまって、どうしようかと相談していたとこだった」
「魔法使えるんだね。えっと……」
と言ってから魔法の使い方を説明してくれた。
どうやら体内の魔力回路を開く必要があるらしく、丹田――お腹の下らへんに力を込めて、体の中を力を巡らせる必要があるんだとか。
スキルは別の原理らしいのだが、魔法がない俺にはまるで関係のない話。酷く疎外感を感じる。
「これで僕たちにも魔法が……」
三人は掌を見つめながら嬉しそうな様子をみせた。
なぜ俺だけ……。
そう思っていると篠宮がおもむろに魔法を使用した。
「セイントアロー!」
手から放たれた光の矢は、まるで誘導するかの如く綺麗な軌跡を描いてバレットプラントに着弾しその体を爆散させた。
あまりの威力に開いた口が塞がらない。
「すっげぇ! 篠宮!」
「魔法ってやっぱりすごいのね! じゃあ私も使ってみる。ファイアーボール!」
湊川の手からも火球が放たれバレットプラントの体を焼き尽くした。
おそらくではあるが魔法は直線的ではなく、本当に誘導するような仕様なのだろう。
動かない相手なんてただの的だ。
「よっし! 俺も試してみる!」
本田はガードボディーという魔法を使用し、バレットプラント目指して突っ走っていった。
カンカンと乾いた音が本田の体から聞こえるのは、バレットプラントの弾丸が弾かれている音なのだろう。
剣で切り裂き胚珠を取り出すと、俺たちの元へと戻ってきた。
胚珠はオレンジ色の丸い珠で結構綺麗だ。
「これはいけそうだね」「うん、稼ぐよー」「誰が一番多く倒すか競争しようぜ!」
三人はそう言葉を交わしバレットプラント目がけて駆けて行く。
俺とユウマはその後ろ姿を黙って見送った。
「お兄さんはいかないの?」
「俺は魔法もスキルもないんだ。だから行けないんだよ。ユウマくんは行ってきてもいいぞ?」
「あはは……。僕も回復魔法しかないんだ。だから相性が悪いかな? 回復魔法だって無限に使えるわけじゃないからね」
「なるほどな……」
「でも、お兄さんスキルも魔法もないって不思議だね? 大体みんなある物なんだけど……」
勿論勘違いというスキルはあるが、一体それがなんなのかも分かっていないし、人に言えるようなスキルでもない。
溜息が出そうになる。俺だけ落ちこぼれ……。
いや、待てよ?
勇者召喚やなんやらで異世界に来たパターンって、大抵落ちこぼれ=最強だよな。
ということは本当は俺が最強のはずなんだ。多分隠された何かがあるってことなんだ!
そう思った瞬間だった。頭の中に電子音のような音が広がり機械音声のような声が耳に……いや、脳内に響く。
【スキル・進化を取得しました】
【スキルの影響よりステータス表示に変更が行われます】
【魔法・希望を取得しました】
【希望はあなたが望んだ魔法に永続的に変更される特殊魔法です。変更タイミングは進化が発生したタイミングで任意選択ができません】
まじですか……?
俺はステータスを開いてみることにした。
名称 ミカゲ・フルヤ
年齢 16
種族 人族
職業 勘違い男
レベル 2
HP 246/246
MP 40/1830
攻撃力 26
守備力 19
速さ 20
運 36
進化まで 経験値 36/1000
固有能力 言語理解 鑑定
ユニーク能力 勘違い
スキル 進化
魔法 希望
どうやら俺は湊川たちとパーティーを組んでいるという設定になっているらしく、経験値が少しずつであるが上昇している。
バレットプラント一匹につき進化までの経験値が3ずつ動いている。
おそらくは自分で倒したほうが経験値の上がりがいいんだろうが。
ただ進化も希望もよく分からないとは言える。詳しい説明などは出ないのだ。
この辺りは不親切設計だと思うのだが。
俺がステータスプレートをじっと見つめていると、戦いが終わったのか三人が戻ってくる。
胚珠をいっぱいに持っており、俺の経験値取得量から換算すると27匹のバレットプラントを討伐したようだ。
「俺が一番倒したぜ! つーかやはり御影は何もできねぇんじゃん」
本田が特攻していったのか10匹と一番多く、湊川が8匹と一番少なかった。
いや、一番少ないのは俺なんだけどな。
「ま、仕方ないよ。今回の相手は。それよりレベルが8も上がっちゃったよ。新しい魔法も覚えたみたいだし」
「な、なんだって……!」
レベルは8も上がった? 俺が1しか上がってないというのに?
いや、何もしてないのにレベルが上がっただけありがたいことなのかもしれん。
考えていると篠宮が尋ねかけてくる。
「御影君もレベルが上がったのか?」
「ああ……。1だけな」
「だけってなんだよ、だけって! 俺たちが倒すのを見てただけでレベル上がったんだから感謝しろよ!」
声を荒げる本田を見て、確かにだけはまずかったかなと思う。
「ほらほら、そんな言い方しない! ユウマくんだって見てるんだから」
「あはは。僕の事は気にしないで。でも、仲良くしたほうがいいと思うよ?」
本田は大きく首を振ると篠宮に何事か耳打ちを行った。
なんだか嫌な予感がする。
篠宮も頷いている様子だし。
「御影はさ、街でのんびりしといたほうがいいと思う。多分この先危なくなったら守ってやれるか分からんし」
「な……」
「でも、確かにそうかも。もうこれ以上クラスメイト……いや、友達が死ぬところは見たくない。御影くんは街に残るべきだ」
「おいおい、冗談だろ……? 湊川もなんとか言ってやってくれよ」
湊川に訴えかけても予想外に黙り込んでしまう。
まさか……本当に……?
「確かに御影くんは街にいた方がいいのかもしれない。それかユウマ君たちと一緒に頑張るとかね。魔王ってのはちょっときびしいかも……」
「はは……。参ったな、俺はお荷物ってことか……。じゃ、いいよそれで」
正直どうするのが良かったかは分からない。
だが、俺は先ほど手に入れたスキルのことも考えつつ、三人に背中を向けた。
まじで腹立つ。今後役に立てる日が来るかもと思っていたのに。
そう考えていると足音が聞こえ、ユウマ君が俺の隣に並んだ。
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