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022.初収入です。
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美人の女将さんに挨拶をしながら僕たちは宿屋の外に出た。
朝の光のきらめきがピュイの灰色の毛に輝き、柔らかな風が揺らしていく。
昼間よりは人通りが少ないし、まだあくびをかみ殺しているような人もいる。
街を見ていると、横の通りを牛のような動物が引く馬車のような車が通っていった。
(とりあえず……)
と、考えまずはダンジョンコンソールを開いて、評価を確認してみる。
『名無しのダンジョン』
『マスター』 「相川武蔵」
『レベル』 「5」
『ランク』 「G」
『部屋数』 「4」
『評価値』 「42」
『保有ダンジョンポイント』 「1」
『入場者数』 「56」
『入ダンジョン料』 「700」
『入場料蓄積額』 「14000」
『使用者の意見』
「まだまだ小さいけれど、それらしくはなってきた」「猪のボスがいて苦戦した」「入場料安いからもう少し上げてもいいと思う」
(夕方から朝にかけてなのに結構な……。それに、色々項目が増えてるね)
「このままの感じでいいのかな?」
「はいなのです! 見てる感じ順調かと思うのです!」
「そういえば、入ダンジョン料ってのは一人当たりではないってことなんだね。グループごとってことかな?」
「そういうことなのです! 一人で入っても十人で入ってもダンジョン内は変わらないのです! でも、コンソールで色々変えることも出来るのです!」
(ふむふむ。カラオケとは違うってことか。一人カラオケしかいけない僕には、この仕様のほうが辛いような気がするけど」
そうは思ったが、この仕様のほうがダンジョンの入場料は設定しやすい。
単純にダンジョンの価値に値段を付ければいいからだ。
入場料蓄積額は隣に〈プールする〉と表示された楕円があり、そこを押せば所持金に加算された。33000コリア。
(入場料は……上げたい気もするけど中の設備が変わってないのはなんとなく不満を買いそうな気もする)
ということで、しばらくこのまま様子を見て、DPが溜まったらそれに合わせて設定してみることにした。
「ダンジョンってグループごとに入場回数とかはどうなってる?」
「あ、なのです! 言い忘れてましたです! 入場制限は一日につき一回及び、ご主人様が入口を開けるごとに一回までになってるなのです!」
連日開けっ放しにするようだとまずいし、一日に何度も入口を開けても意味がないということ。
世界に一つだけのダンジョンだからか入場者数も多い気がするし、凄く順調な気がする。
いや、順調過ぎるような気がする程。
ちなみに僕のステータスは現在は名前とレベルしか表示されていない。
レベルはダンジョンと同じ5。
キャルアはおそらく経験値等が表示されているので、ステータスは僕固有の表示方式ということになるのだろう。
「この世界って魔法があるんだよね? 僕もそれ使えるようになるの?」
「勿論使えるようになるなのです! ただ、ご主人様は一般の人とは異なる存在なのです! 完全にレベルと連動して魔法を覚えることになるなのです!」
使い方は不明であるが、そういうことなら焦っても仕方がない話。
ダンジョンを育てる。
やはり、それが僕の目的であり使命。
といっても、ただ待つだけではその効率は悪い。
危険かと思われるが、小説でよくある冒険者というのになって、併用していくのが良いと僕は判断した。
(ま、そうは言っても今一番の目的は……)
キャルアのための薬を買おうと思い、ピュイに案内されるがまま薬屋へと足を運んでいく。
朝の光のきらめきがピュイの灰色の毛に輝き、柔らかな風が揺らしていく。
昼間よりは人通りが少ないし、まだあくびをかみ殺しているような人もいる。
街を見ていると、横の通りを牛のような動物が引く馬車のような車が通っていった。
(とりあえず……)
と、考えまずはダンジョンコンソールを開いて、評価を確認してみる。
『名無しのダンジョン』
『マスター』 「相川武蔵」
『レベル』 「5」
『ランク』 「G」
『部屋数』 「4」
『評価値』 「42」
『保有ダンジョンポイント』 「1」
『入場者数』 「56」
『入ダンジョン料』 「700」
『入場料蓄積額』 「14000」
『使用者の意見』
「まだまだ小さいけれど、それらしくはなってきた」「猪のボスがいて苦戦した」「入場料安いからもう少し上げてもいいと思う」
(夕方から朝にかけてなのに結構な……。それに、色々項目が増えてるね)
「このままの感じでいいのかな?」
「はいなのです! 見てる感じ順調かと思うのです!」
「そういえば、入ダンジョン料ってのは一人当たりではないってことなんだね。グループごとってことかな?」
「そういうことなのです! 一人で入っても十人で入ってもダンジョン内は変わらないのです! でも、コンソールで色々変えることも出来るのです!」
(ふむふむ。カラオケとは違うってことか。一人カラオケしかいけない僕には、この仕様のほうが辛いような気がするけど」
そうは思ったが、この仕様のほうがダンジョンの入場料は設定しやすい。
単純にダンジョンの価値に値段を付ければいいからだ。
入場料蓄積額は隣に〈プールする〉と表示された楕円があり、そこを押せば所持金に加算された。33000コリア。
(入場料は……上げたい気もするけど中の設備が変わってないのはなんとなく不満を買いそうな気もする)
ということで、しばらくこのまま様子を見て、DPが溜まったらそれに合わせて設定してみることにした。
「ダンジョンってグループごとに入場回数とかはどうなってる?」
「あ、なのです! 言い忘れてましたです! 入場制限は一日につき一回及び、ご主人様が入口を開けるごとに一回までになってるなのです!」
連日開けっ放しにするようだとまずいし、一日に何度も入口を開けても意味がないということ。
世界に一つだけのダンジョンだからか入場者数も多い気がするし、凄く順調な気がする。
いや、順調過ぎるような気がする程。
ちなみに僕のステータスは現在は名前とレベルしか表示されていない。
レベルはダンジョンと同じ5。
キャルアはおそらく経験値等が表示されているので、ステータスは僕固有の表示方式ということになるのだろう。
「この世界って魔法があるんだよね? 僕もそれ使えるようになるの?」
「勿論使えるようになるなのです! ただ、ご主人様は一般の人とは異なる存在なのです! 完全にレベルと連動して魔法を覚えることになるなのです!」
使い方は不明であるが、そういうことなら焦っても仕方がない話。
ダンジョンを育てる。
やはり、それが僕の目的であり使命。
といっても、ただ待つだけではその効率は悪い。
危険かと思われるが、小説でよくある冒険者というのになって、併用していくのが良いと僕は判断した。
(ま、そうは言っても今一番の目的は……)
キャルアのための薬を買おうと思い、ピュイに案内されるがまま薬屋へと足を運んでいく。
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