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第七話 真実
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翌朝目が覚めると 満の腕の中にいる事に気恥しさを感じて身じろいだ
「このままで話しを聞いてくれるか?」
満は既に起きていたのか 抱きしめる手に力を込める
「はい…」
信じてはいても真実をしるのは怖い
「あの日….」
満は迷うこと無く話しはじめる
「正之殿と勝負がついた後 父君は内々に話しがあると言って道場の者達を外に出したのだ」
「父上が?」
「あぁ、どうしても正之殿を婿にしたかったようで俺に道場を出るように云われた」
雪弥は手を握り締める「それで?」
「父君からしたら誤算だったのだろう…正之殿は確かに剣の腕がたつ、だが 自慢ではないが後から来た俺の方が剣の腕が上だった」
「………」
「雪弥と俺との仲に気付いた父君は正之殿に嫁を取って跡を継がせようとしたらしい…だが正之殿は貴方に執着していた」
そうだ あの頃は全く正之の気持ちに気がつかなかった…
「そしてあの日 父君との話し合いの最中、貴方を連れて道場を出る申し出を聞いた途端に正之殿が斬りかかってきたのだ。切羽詰まっての事だろう」
「そんな事が…」そこまで自分を想ってくれていた事が嬉しかった…ならば父上はどうして…?
雪弥は満の次の言葉を待った
「満さま?」呼びかけても次の言葉は無い
少しの間の後 満は頭元に置いてあった短刀を雪弥の手に握らせる
「満…さま どう云う事ですか?」
「よく聞いてくれ…今から話す事で俺を許せなければこのまま俺を…」
最後まで言わせず強く言い切る
「僕は何があっても満さまと一緒にいます」
けれど満は薄く微笑んで僕の手に短刀を握らせたまま話しはじめた
「あの時 斬りかかってきたのは正之殿だけではなかった…俺は咄嗟に正之殿の刃を避け手から刀を奪った」
父上までそんな事を…
「そして父君を斬り伏してしまった」
………
「満さま…父上を斬ったのは一度だけですか?」
「あぁ?」
そう やはり自分の感が正しかった…咄嗟とはいえ満が人を殺めるほどの傷を負わせるはずがないと
「満さま 父上には刀傷が二つありました…」
耳元で満の深い吐息がもれる
「大丈夫です…僕は信じていました…だから」
「いいのか?」
顔を見合わせて意志を確認する
ここよりももっと遠くに逃げる事を決意をした。
「このままで話しを聞いてくれるか?」
満は既に起きていたのか 抱きしめる手に力を込める
「はい…」
信じてはいても真実をしるのは怖い
「あの日….」
満は迷うこと無く話しはじめる
「正之殿と勝負がついた後 父君は内々に話しがあると言って道場の者達を外に出したのだ」
「父上が?」
「あぁ、どうしても正之殿を婿にしたかったようで俺に道場を出るように云われた」
雪弥は手を握り締める「それで?」
「父君からしたら誤算だったのだろう…正之殿は確かに剣の腕がたつ、だが 自慢ではないが後から来た俺の方が剣の腕が上だった」
「………」
「雪弥と俺との仲に気付いた父君は正之殿に嫁を取って跡を継がせようとしたらしい…だが正之殿は貴方に執着していた」
そうだ あの頃は全く正之の気持ちに気がつかなかった…
「そしてあの日 父君との話し合いの最中、貴方を連れて道場を出る申し出を聞いた途端に正之殿が斬りかかってきたのだ。切羽詰まっての事だろう」
「そんな事が…」そこまで自分を想ってくれていた事が嬉しかった…ならば父上はどうして…?
雪弥は満の次の言葉を待った
「満さま?」呼びかけても次の言葉は無い
少しの間の後 満は頭元に置いてあった短刀を雪弥の手に握らせる
「満…さま どう云う事ですか?」
「よく聞いてくれ…今から話す事で俺を許せなければこのまま俺を…」
最後まで言わせず強く言い切る
「僕は何があっても満さまと一緒にいます」
けれど満は薄く微笑んで僕の手に短刀を握らせたまま話しはじめた
「あの時 斬りかかってきたのは正之殿だけではなかった…俺は咄嗟に正之殿の刃を避け手から刀を奪った」
父上までそんな事を…
「そして父君を斬り伏してしまった」
………
「満さま…父上を斬ったのは一度だけですか?」
「あぁ?」
そう やはり自分の感が正しかった…咄嗟とはいえ満が人を殺めるほどの傷を負わせるはずがないと
「満さま 父上には刀傷が二つありました…」
耳元で満の深い吐息がもれる
「大丈夫です…僕は信じていました…だから」
「いいのか?」
顔を見合わせて意志を確認する
ここよりももっと遠くに逃げる事を決意をした。
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