36 / 87
第2部:ゆるふわスローライフに新たな風? ~噂の真相と小さな来訪者たち~
第36話:お隣の高飛車坊ちゃんと、うちのもふもふ外交官。モルの無自覚鉄槌!効果は抜群だ!
しおりを挟む
ピクシーのティンクが、俺の部屋の(ほぼ)住人となってからしばらく経ったある日。
クライネル家に、珍しいお客人がやってくることになった。
お隣の領地、サザンベルク伯爵家のご子息とそのご両親が、表敬訪問として訪れるというのだ。
「サザンベルク伯爵家……確か、我がクライネル家とは昔から懇意にしていると聞いていますが……」
朝食の席で、父ライオネルが少しだけ改まった口調で言った。
母セレスティーナも、どこか緊張した面持ちだ。
「ええ、そうですわね。特に、あちらのオーギュスト坊ちゃまは、ルークと歳も近いはず……良いお友達になれるといいのですけれど……」
(お友達……ねぇ……)
俺は、その言葉に若干の不安を覚えた。
貴族の子息同士の「お友達」というのは、大抵の場合、将来的な政略とか、面倒な付き合いの第一歩だったりするからだ。
前世の知識が、そう警告している。
そして、その不安は、残念ながら的中することになる。
午後になり、立派な馬車でやってきたサザンベルク伯爵一家。
伯爵夫妻は、父や母と旧知の間柄らしく、和やかに挨拶を交わしている。
問題は、その息子、オーギュスト坊ちゃまだ。
年の頃は、俺より一つか二つ上だろうか。金髪を綺麗に整え、上等な仕立ての服を着こなしている、いかにも『お坊ちゃま』然とした少年だ。
だが、その態度は、お世辞にも愛想が良いとは言えなかった。
客間に通され、両親たちが談笑を始めると、オーギュスト坊ちゃまは、ふんぞり返ったような態度で俺を見下ろし、鼻を鳴らした。
「ふん、君がクライネル家の末っ子か。噂に聞いていたより、ずいぶんと……その、幼いな」
(うわぁ……出たよ、高飛車キャラ……)
俺は内心でげんなりしたが、ここは『無邪気な末っ子ルーク』を演じきるしかない。
「こんにちは! ぼく、ルーク・クライネルです! よろしくね、お兄ちゃん!」
俺が満面の笑みで挨拶すると、オーギュスト坊ちゃまは、さらに眉をひそめた。
「なっ……馴れ馴れしいな! 僕はオーギュスト・フォン・サザンベルクだ! 君のような辺境貴族の子供とは、格が違うのだぞ!」
(うわぁ……輪をかけて面倒くさいタイプだ……)
どうやら、このオーギュスト坊ちゃまは、自分の家柄に相当なプライドを持っているらしい。
そして、俺たちクライネル家のことを、若干見下している節がある。
これはいかん。非常にいかん。
こんなのと友達になどなったら、俺の『ゆるふわニートライフ』が脅かされかねない。
だが、そんな俺の心配をよそに、事態は思わぬ方向へと転がり始めた。
きっかけは、もちろん、我らがアイドル、モルである。
オーギュスト坊ちゃまの尊大な態度に、客間の空気が少しだけピリついたその時、俺の足元で丸くなっていたモルが、むくりと顔を上げたのだ。
そして、短い足でとことことオーギュスト坊ちゃまの足元へ近づくと、その高そうな革靴の匂いをくんくんと嗅ぎ始めた。
「な、なんだこの生き物は!? おい、どこかへやれ!」
オーギュスト坊ちゃまは、突然現れた銀色の毛玉に驚き、慌てて足を引っ込めようとする。
だが、モルはそんなことにはお構いなしだ。
むしろ、彼の慌てっぷりが面白かったのか、「きゅい?」と小首を傾げながら、さらに彼の足にすり寄っていく。
そしてあろうことか、そのふわふわの尻尾で、オーギュスト坊ちゃまの足首をぺちぺちと叩き始めたのだ。
「ひぃっ!? な、何をするんだ、この……この、もふもふめ!」
オーギュスト坊ちゃまの顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。
どうやら彼は、こういう小動物の類が苦手らしい。
あるいは、単に予想外の出来事にパニックになっているだけか。
俺は、これはチャンスだと思い、すかさず助け舟(という名の追い討ち)を出す。
「あはは!モル、オーギュストお兄ちゃんのことが気に入ったみたいだね!よかったね、お兄ちゃん!」
俺が無邪気に(もちろん計算ずくで)そう言うと、オーギュスト坊ちゃまは、さらに顔面蒼白になった。
「い、いらない!こんなもの、気に入られても嬉しくないぞ!」
彼は必死にモルを振り払おうとするが、モルはまるで遊んでもらっているかのように、彼の足元をくるくると楽しそうに駆け回っている。
その光景は、傍から見れば、ただ子供と小動物が戯れているようにしか見えないだろう。
だが、オーギュスト坊ちゃまにとっては、恐怖以外の何物でもないらしかった。
結局、オーギュスト坊ちゃまは、モルの『もふもふアタック』に完全にノックアウトされ、最初に見せた尊大な態度はどこへやら、すっかり意気消沈してしまった。
その後、俺が「モル、もういいよ。お兄ちゃん、困ってるから」と声をかけると、モルは素直に俺の元へ戻ってきた。
すっかり毒気を抜かれたオーギュスト坊ちゃまは、それ以降、俺に対して妙に大人しくなり、むしろ若干怯えたような視線すら向けてくるようになった。
その日の夕方、サザンベルク伯爵一家が帰る頃には、彼はすっかりおとなしい好青年(?)へと変貌を遂げていたのだった。
(ふぅ……モルのおかげで、面倒なことにならずに済んだな……ありがとう、モル)
俺は、腕の中のモルをそっと撫でた。
これが、世に言う『もふもふ外交』というやつだろうか。
いや、多分違うな。
ともあれ、俺の平和な日常は、今日も今日とて、守られたのであった。
クライネル家に、珍しいお客人がやってくることになった。
お隣の領地、サザンベルク伯爵家のご子息とそのご両親が、表敬訪問として訪れるというのだ。
「サザンベルク伯爵家……確か、我がクライネル家とは昔から懇意にしていると聞いていますが……」
朝食の席で、父ライオネルが少しだけ改まった口調で言った。
母セレスティーナも、どこか緊張した面持ちだ。
「ええ、そうですわね。特に、あちらのオーギュスト坊ちゃまは、ルークと歳も近いはず……良いお友達になれるといいのですけれど……」
(お友達……ねぇ……)
俺は、その言葉に若干の不安を覚えた。
貴族の子息同士の「お友達」というのは、大抵の場合、将来的な政略とか、面倒な付き合いの第一歩だったりするからだ。
前世の知識が、そう警告している。
そして、その不安は、残念ながら的中することになる。
午後になり、立派な馬車でやってきたサザンベルク伯爵一家。
伯爵夫妻は、父や母と旧知の間柄らしく、和やかに挨拶を交わしている。
問題は、その息子、オーギュスト坊ちゃまだ。
年の頃は、俺より一つか二つ上だろうか。金髪を綺麗に整え、上等な仕立ての服を着こなしている、いかにも『お坊ちゃま』然とした少年だ。
だが、その態度は、お世辞にも愛想が良いとは言えなかった。
客間に通され、両親たちが談笑を始めると、オーギュスト坊ちゃまは、ふんぞり返ったような態度で俺を見下ろし、鼻を鳴らした。
「ふん、君がクライネル家の末っ子か。噂に聞いていたより、ずいぶんと……その、幼いな」
(うわぁ……出たよ、高飛車キャラ……)
俺は内心でげんなりしたが、ここは『無邪気な末っ子ルーク』を演じきるしかない。
「こんにちは! ぼく、ルーク・クライネルです! よろしくね、お兄ちゃん!」
俺が満面の笑みで挨拶すると、オーギュスト坊ちゃまは、さらに眉をひそめた。
「なっ……馴れ馴れしいな! 僕はオーギュスト・フォン・サザンベルクだ! 君のような辺境貴族の子供とは、格が違うのだぞ!」
(うわぁ……輪をかけて面倒くさいタイプだ……)
どうやら、このオーギュスト坊ちゃまは、自分の家柄に相当なプライドを持っているらしい。
そして、俺たちクライネル家のことを、若干見下している節がある。
これはいかん。非常にいかん。
こんなのと友達になどなったら、俺の『ゆるふわニートライフ』が脅かされかねない。
だが、そんな俺の心配をよそに、事態は思わぬ方向へと転がり始めた。
きっかけは、もちろん、我らがアイドル、モルである。
オーギュスト坊ちゃまの尊大な態度に、客間の空気が少しだけピリついたその時、俺の足元で丸くなっていたモルが、むくりと顔を上げたのだ。
そして、短い足でとことことオーギュスト坊ちゃまの足元へ近づくと、その高そうな革靴の匂いをくんくんと嗅ぎ始めた。
「な、なんだこの生き物は!? おい、どこかへやれ!」
オーギュスト坊ちゃまは、突然現れた銀色の毛玉に驚き、慌てて足を引っ込めようとする。
だが、モルはそんなことにはお構いなしだ。
むしろ、彼の慌てっぷりが面白かったのか、「きゅい?」と小首を傾げながら、さらに彼の足にすり寄っていく。
そしてあろうことか、そのふわふわの尻尾で、オーギュスト坊ちゃまの足首をぺちぺちと叩き始めたのだ。
「ひぃっ!? な、何をするんだ、この……この、もふもふめ!」
オーギュスト坊ちゃまの顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。
どうやら彼は、こういう小動物の類が苦手らしい。
あるいは、単に予想外の出来事にパニックになっているだけか。
俺は、これはチャンスだと思い、すかさず助け舟(という名の追い討ち)を出す。
「あはは!モル、オーギュストお兄ちゃんのことが気に入ったみたいだね!よかったね、お兄ちゃん!」
俺が無邪気に(もちろん計算ずくで)そう言うと、オーギュスト坊ちゃまは、さらに顔面蒼白になった。
「い、いらない!こんなもの、気に入られても嬉しくないぞ!」
彼は必死にモルを振り払おうとするが、モルはまるで遊んでもらっているかのように、彼の足元をくるくると楽しそうに駆け回っている。
その光景は、傍から見れば、ただ子供と小動物が戯れているようにしか見えないだろう。
だが、オーギュスト坊ちゃまにとっては、恐怖以外の何物でもないらしかった。
結局、オーギュスト坊ちゃまは、モルの『もふもふアタック』に完全にノックアウトされ、最初に見せた尊大な態度はどこへやら、すっかり意気消沈してしまった。
その後、俺が「モル、もういいよ。お兄ちゃん、困ってるから」と声をかけると、モルは素直に俺の元へ戻ってきた。
すっかり毒気を抜かれたオーギュスト坊ちゃまは、それ以降、俺に対して妙に大人しくなり、むしろ若干怯えたような視線すら向けてくるようになった。
その日の夕方、サザンベルク伯爵一家が帰る頃には、彼はすっかりおとなしい好青年(?)へと変貌を遂げていたのだった。
(ふぅ……モルのおかげで、面倒なことにならずに済んだな……ありがとう、モル)
俺は、腕の中のモルをそっと撫でた。
これが、世に言う『もふもふ外交』というやつだろうか。
いや、多分違うな。
ともあれ、俺の平和な日常は、今日も今日とて、守られたのであった。
454
あなたにおすすめの小説
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
『規格外の薬師、追放されて辺境スローライフを始める。〜作ったポーションが国家機密級なのは秘密です〜』
雛月 らん
ファンタジー
俺、黒田 蓮(くろだ れん)35歳は前世でブラック企業の社畜だった。過労死寸前で倒れ、次に目覚めたとき、そこは剣と魔法の異世界。しかも、幼少期の俺は、とある大貴族の私生児、アレン・クロイツェルとして生まれ変わっていた。
前世の記憶と、この世界では「外れスキル」とされる『万物鑑定』と『薬草栽培(ハイレベル)』。そして、誰にも知られていない規格外の莫大な魔力を持っていた。
しかし、俺は決意する。「今世こそ、誰にも邪魔されない、のんびりしたスローライフを送る!」と。
これは、スローライフを死守したい天才薬師のアレンと、彼の作る規格外の薬に振り回される異世界の物語。
平穏を愛する(自称)凡人薬師の、のんびりだけど実は波乱万丈な辺境スローライフファンタジー。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる