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第4章 ルキン帝国へ行こう
60.夏休みスタート
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今、俺は1人でとある街を歩いている。先に言っとくが何かやらかした訳では決してない。
……疑いを晴らせていないようだから、ここまでの経緯を軽く話そう。
夏休みに入るまで俺たちはギルドの依頼として最後の方までもぐり続けた。あのあともなんとなくみんなと同じところで食事するようにした。ただ、宿も学院側で用意できたらしいが、今まで使っていた宿のお金はも既に支払い済みだったのでそれは利用しなかった。
それと例の勝負を持ちかけてきた同級生については進展はない。ただ、あれ以来敵意を向けてくるものが多くなって少し居心地が悪くなったのは嬉しくない。だからといってなにかできるわけではない。というか、担任のレーリット先生はまだその事実に気付いていない。魔物の敵意とかは分かるのになぜこれがわからないか少し疑問だ。いや、気付いてはいるが何か案があって今は動かないだけなのか。
話は変わり、俺としては夏休みもみんなと一緒にすごそうかな~っと考えていたのだが、エンセリアとティアナは実家に帰省するそうだ。
だからカリスと一緒に過ごすと思ったが、またも想定外のそのエンセリアたちと共に行くといったのだ。
みんなが行くなら俺も戻ってもいいかなと思いついて行くと言った。予想していた返答は肯定側だ。
しかしまたもや、予想外のことを言う。
『女子旅みたいなものだからダメ』だとよ。
今の俺は女性という扱いなんだぞ? 一体何を考え——まさか俺の正体を……!
いや、俺の考え過ぎか。
まあこんな感じで俺は今一人になったという訳だ。
しかし、それだけでは無かった。それは夏休みの宿敵。
——宿題——
それは貴重な長期休暇を蝕み、果ては勉強というものを嫌いにさせる効果を持つ。こいつのせいで休み明けを憂鬱なものに変えられる。
それに追われると思ったのだったが、無かったのだ。なぜ無いのか疑問に思い、尋ねてみると『わざわざ強制させないとやらないなら、こっちとしても面倒だから毎年こうしている』といていた。
意外に放任主義……多分面倒なだけだな。確かにこのクラスの人たちならわざわざ強制しないといけないような奴はいないな。
つまり何が言いたかったかというと、この夏休みの時間は滅茶苦茶あり余っており、一人だから自由度が高いということは、異世界を自由に堪能できるというわけだ。
この期間でハーレム計画を進めるなどをしたかったが、男になれる方法が見つかってからにしようと思う。
という訳で一体暇になってしまった俺は何をするのか。そこで考えたのがアイテム関係を手に入れようということだ。
俺は魔法もゲーム時代よく使っていたが、その一方アイテムもよく使っていた。
それらを入手するなら、工芸技術が圧倒的に秀でていると名高い種族である半精霊族の国に行くしかないだろう。ということで今歩いてる街は半精霊族の国、ルキン帝国だ。
ここに入国する際には身分証があり、尚且つ冒険者情報もあったおかげか手荷物検査と軽くボディーチェックを受けたくらいで通れた。もし仮に悪いやつが紛れ込んで暴れてもここは手練た冒険者が集まるところということもあり、ここでそういうことをするのは馬鹿か相当腕がたつものだけだ。
これで俺がここにいる理由も分かってもらえただろうか?
まあ、お巫山戯も程々にしよう。
今の俺はどこへ向かっているかというとトレードギルドだ。
これは冒険者ギルドのようなどこにでもあるようなものでは無いのだ。ルキン帝国が誇る機関の一つと言ってもいいだろう。
説明を軽くまとめると、商業が世界一栄えているこの国家は半精霊族の高い技術によってツクられた製品がたくさんるからだ。同じようなギルドがある国はもちろん幾つもある。しかしそれらとは、できることに雲泥の差が生じる。
例えば、ここに加盟する商人の割合も大抵は過半数にやっと届くくらいに対して、トレードギルドに加盟しているルキン帝国の商人の割合は90%超えだ。これが意味することは計り知れないだろう。
今俺が向かっている理由は商人を別に目指しているわけではない。このギルドの役目は主に5つだ。
1つ目が、商人同士の許容できる限りの情報の共有だ。
それにより、商人同士の連携も取りやすくなった。
2つ目が、護衛の冒険者の手配だ。
これはいちいち冒険者ギルドに行き、毎度多くの手続きをせずに定期的なパーティーなどのときに予め手配してくれ、急なとき際にも適当な者を選びすぐに手配してくれる。
大きな商人ともなれば一軍を持つ者をいるぐらいなので、大抵は中規模の商人がこれを利用する感じである。
3つ目が、資金援助だ。
この仕組みが作られたことによって、商人を始めやすくなったり、取引の幅が広がるなんていう効果も出た。この制度を取り入れたばかりの頃は不正に多く受け取ろうとした者も多かったが、大抵は未然に防がれ、受け取れたとしても数日後には発見され、そのまま逃げ切ったという話は聞かない。逆に考えれば妥当な金額を出してくれるということだ。
この3つはどれも商人側がよく利用するものである。しかし、それだけではギルドも潤いが足りないので消費者にも利用してもらう制度なんかも作ったのだ。
その1つ目が、おすすめの商会、商人の紹介だ。
これにより、どこで買ったほうが安心できるかなどがわかりやすくなった。また、これはギルド職員が独自に実績などをもとに作っていて、毎週更新されるので日々名が載るよう商人たちの勢いを増す効果もあった。
2つ目が、要件に合わせて適当な者を選び交渉の場を用意することである。
これのおかげで、大きな買い物を安心してでき、また商人たちの仕事も増える。
この2つはまさに一石二鳥と俺は思う。
以上の5つがこのギルドの役目である。
今回ここに来た目的を改めていうと、このギルドを通して腕が立つ商人にアイテムの材料を少しだけ調達しに来て、出来れば加工までお願いしようということだ。
それが可能かどうかはまだわからないが夏休みも有限だ。ギルドまで急ぐとしようか。
いや、もう日もだいぶ傾いてきている。その前にどこか宿を探すとしよう。ダンジョンのあの宿も今は予約をしていないので、最悪そこまで転移魔法で戻るなんてことはできないのだ。
それと余談だが、この世界は公共交通機関が転移魔法があるのに確立されているかだ。短絡的に言えば使えるものが少ないからある。それに使えたとしても消費魔力が大きく、成功確率も低くく大抵の人は使うことに忌避感を覚えているのは、まともに使える人が全人口の1パーセントにも満たず、冒険者のような魔法のエキスパートとも言える存在でも数パーセントしかいないという現状があるから仕方ないだろう。
本当はもっといろいろな理由があるだろうが、今の俺が知っているのはこの程度だ。
さて、宿を探すとしようか。
……疑いを晴らせていないようだから、ここまでの経緯を軽く話そう。
夏休みに入るまで俺たちはギルドの依頼として最後の方までもぐり続けた。あのあともなんとなくみんなと同じところで食事するようにした。ただ、宿も学院側で用意できたらしいが、今まで使っていた宿のお金はも既に支払い済みだったのでそれは利用しなかった。
それと例の勝負を持ちかけてきた同級生については進展はない。ただ、あれ以来敵意を向けてくるものが多くなって少し居心地が悪くなったのは嬉しくない。だからといってなにかできるわけではない。というか、担任のレーリット先生はまだその事実に気付いていない。魔物の敵意とかは分かるのになぜこれがわからないか少し疑問だ。いや、気付いてはいるが何か案があって今は動かないだけなのか。
話は変わり、俺としては夏休みもみんなと一緒にすごそうかな~っと考えていたのだが、エンセリアとティアナは実家に帰省するそうだ。
だからカリスと一緒に過ごすと思ったが、またも想定外のそのエンセリアたちと共に行くといったのだ。
みんなが行くなら俺も戻ってもいいかなと思いついて行くと言った。予想していた返答は肯定側だ。
しかしまたもや、予想外のことを言う。
『女子旅みたいなものだからダメ』だとよ。
今の俺は女性という扱いなんだぞ? 一体何を考え——まさか俺の正体を……!
いや、俺の考え過ぎか。
まあこんな感じで俺は今一人になったという訳だ。
しかし、それだけでは無かった。それは夏休みの宿敵。
——宿題——
それは貴重な長期休暇を蝕み、果ては勉強というものを嫌いにさせる効果を持つ。こいつのせいで休み明けを憂鬱なものに変えられる。
それに追われると思ったのだったが、無かったのだ。なぜ無いのか疑問に思い、尋ねてみると『わざわざ強制させないとやらないなら、こっちとしても面倒だから毎年こうしている』といていた。
意外に放任主義……多分面倒なだけだな。確かにこのクラスの人たちならわざわざ強制しないといけないような奴はいないな。
つまり何が言いたかったかというと、この夏休みの時間は滅茶苦茶あり余っており、一人だから自由度が高いということは、異世界を自由に堪能できるというわけだ。
この期間でハーレム計画を進めるなどをしたかったが、男になれる方法が見つかってからにしようと思う。
という訳で一体暇になってしまった俺は何をするのか。そこで考えたのがアイテム関係を手に入れようということだ。
俺は魔法もゲーム時代よく使っていたが、その一方アイテムもよく使っていた。
それらを入手するなら、工芸技術が圧倒的に秀でていると名高い種族である半精霊族の国に行くしかないだろう。ということで今歩いてる街は半精霊族の国、ルキン帝国だ。
ここに入国する際には身分証があり、尚且つ冒険者情報もあったおかげか手荷物検査と軽くボディーチェックを受けたくらいで通れた。もし仮に悪いやつが紛れ込んで暴れてもここは手練た冒険者が集まるところということもあり、ここでそういうことをするのは馬鹿か相当腕がたつものだけだ。
これで俺がここにいる理由も分かってもらえただろうか?
まあ、お巫山戯も程々にしよう。
今の俺はどこへ向かっているかというとトレードギルドだ。
これは冒険者ギルドのようなどこにでもあるようなものでは無いのだ。ルキン帝国が誇る機関の一つと言ってもいいだろう。
説明を軽くまとめると、商業が世界一栄えているこの国家は半精霊族の高い技術によってツクられた製品がたくさんるからだ。同じようなギルドがある国はもちろん幾つもある。しかしそれらとは、できることに雲泥の差が生じる。
例えば、ここに加盟する商人の割合も大抵は過半数にやっと届くくらいに対して、トレードギルドに加盟しているルキン帝国の商人の割合は90%超えだ。これが意味することは計り知れないだろう。
今俺が向かっている理由は商人を別に目指しているわけではない。このギルドの役目は主に5つだ。
1つ目が、商人同士の許容できる限りの情報の共有だ。
それにより、商人同士の連携も取りやすくなった。
2つ目が、護衛の冒険者の手配だ。
これはいちいち冒険者ギルドに行き、毎度多くの手続きをせずに定期的なパーティーなどのときに予め手配してくれ、急なとき際にも適当な者を選びすぐに手配してくれる。
大きな商人ともなれば一軍を持つ者をいるぐらいなので、大抵は中規模の商人がこれを利用する感じである。
3つ目が、資金援助だ。
この仕組みが作られたことによって、商人を始めやすくなったり、取引の幅が広がるなんていう効果も出た。この制度を取り入れたばかりの頃は不正に多く受け取ろうとした者も多かったが、大抵は未然に防がれ、受け取れたとしても数日後には発見され、そのまま逃げ切ったという話は聞かない。逆に考えれば妥当な金額を出してくれるということだ。
この3つはどれも商人側がよく利用するものである。しかし、それだけではギルドも潤いが足りないので消費者にも利用してもらう制度なんかも作ったのだ。
その1つ目が、おすすめの商会、商人の紹介だ。
これにより、どこで買ったほうが安心できるかなどがわかりやすくなった。また、これはギルド職員が独自に実績などをもとに作っていて、毎週更新されるので日々名が載るよう商人たちの勢いを増す効果もあった。
2つ目が、要件に合わせて適当な者を選び交渉の場を用意することである。
これのおかげで、大きな買い物を安心してでき、また商人たちの仕事も増える。
この2つはまさに一石二鳥と俺は思う。
以上の5つがこのギルドの役目である。
今回ここに来た目的を改めていうと、このギルドを通して腕が立つ商人にアイテムの材料を少しだけ調達しに来て、出来れば加工までお願いしようということだ。
それが可能かどうかはまだわからないが夏休みも有限だ。ギルドまで急ぐとしようか。
いや、もう日もだいぶ傾いてきている。その前にどこか宿を探すとしよう。ダンジョンのあの宿も今は予約をしていないので、最悪そこまで転移魔法で戻るなんてことはできないのだ。
それと余談だが、この世界は公共交通機関が転移魔法があるのに確立されているかだ。短絡的に言えば使えるものが少ないからある。それに使えたとしても消費魔力が大きく、成功確率も低くく大抵の人は使うことに忌避感を覚えているのは、まともに使える人が全人口の1パーセントにも満たず、冒険者のような魔法のエキスパートとも言える存在でも数パーセントしかいないという現状があるから仕方ないだろう。
本当はもっといろいろな理由があるだろうが、今の俺が知っているのはこの程度だ。
さて、宿を探すとしようか。
応援ありがとうございます!
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中々読み応えのある作品ですね!
応援しております!!
ご期待に添えるよう今後とも頑張って参りたいと思います!
ありがとうございます!!
期待を裏切らないよう精進していきたいと思います。
それと、間違えて《ネタバレを含む》にしてしまいすいません。初めてとはいえ、今後こういうことが無いようにします。