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1話
しおりを挟む俺は、人気アイドルグループ
『LOVE PEACE』のメンバー
『桜庭 蓮』
自分で人気アイドルと言うのは恥ずかしいが、TV・雑誌・ラジオのレギュラーまで持っているこの状況は誰が見ても人気アイドルだと言えるだろう。
ここまで来るのにかなりの時間がかかった。
俺たちは元々地下アイドルだった
でも、ファンの子のお陰でここまで上り詰めることが出来た
ファンには感謝しても仕切れないほど。
だから、俺たちは一生懸命目の前のスケジュールをこなして少しでもファンの皆に喜んでもらいたいから毎日頑張っていた
今日も、スケジュールで1日が終わりメンバーと「お疲れ~」っと言ってそれぞれの車へ乗り込んだ。
シートベルトをして、横の座席を見るとビールの箱があった。
そう、今日はクイズ番組の収録だった。
5位と言う微妙な順位だったが、入賞って事でメンバー(一箱)ずつビールをもらった。
僕は、運転してるマネージャーに「少しだけ飲んでいい?」っと聞くと「お前、あまり飲めないんだからほどほどにな」っと言われ「はーい」っと言って俺はすぐにビールを開けた
開けた瞬間に泡が溢れてすぐに口元に持っていって飲み込んだ
俺はさっきマネージャーに注意された通り
酒にはかなり弱い しかも、酒癖もあって普段飲まないようにしていた
今も、少し飲み込んだだけで体がふわふわし始めた
やばいな。って思いながらマンションに着きマネージャーに本当に一人で上がれるのか聞かれ俺は「大丈夫だから」っと言ってカバンを持ちビール一箱を持ち飲んでいたビールはマンションのゴミ箱に捨てた
住んでるマンションはもちろん都内の高層マンション
夢だった。成功したら必ず住んで見たいと思っていたから。住んで1ヶ月ぐらい経ったが住み心地は最高だった。
そんな事考えながら、エレベーターを待っていると、後ろで1人の男性も待っていた
(初めて見る人だな…)
そりゃそうだ。この日はすでに朝の4時とかに近い時間でしかも高層マンションなんだから、人が多に決まってるなんて思いながら、エレベーターの扉が開き中へ入って行った
25階と俺がボタンを押し
その人が押す階を見ているとそのまま"閉"のボタンを押した。 同じ階…
同じ階の人でも見たことないがこのご時世…
10階辺りぐらいから体がふらふらし始めた
ヤバいな。って思いながらエレベーターが15階で急に止まり、その少しの反動で俺はバランスを崩し後ろに倒れた瞬間 後ろにいた人が僕を支えてくれた「大丈夫ですか?」っと言って顔を見てみると…
「かっこいい」
は? 今俺なんて言った?
「え。 あっ ありがとうございます」とその人は僕をそのまま支えながら、誰もいないのに15階で止まったエレベーター。すぐに"閉" ボタンを押していた
僕は、すぐにその人から離れて「すみません。ありがとうございます」っと言うと
「いえ お怪我はないですか?」
「はい。おかげさまで。ありがとうございました」
「良かったです」
と会話をしていると "25階です"エレベーターが開いた
どうぞ。と"開" ボタンを押してくれていた
ありがとうございますと言いすぐに出て
改めて 「ありがとうございました」とお礼を言うと「いえいえ」と言いお互い「では。失礼します」と挨拶しその人を見ていると右側の方へ歩いて行った
やっぱり。僕は左側の方だったから見たことなかったんだなって思っていると
僕の記憶はそこで途切れた
眩しい…。
眩しくて少し目が覚めた。
今日は、久々スケジュールが無い日だって分かっていたからもう一度寝ようとすると、何故かお腹辺りに手があった…
寝ぼけ眼でちゃんとは見えてなくてぼっーとした状態で横を見ると、昨日エレベーターに一緒に乗ってた人が横でスヤスヤと寝ていた
俺はビックリして「うあ!!」と大きい声を出すと その人は、眠そうに「なに」と言い起き上がった
"(なんで俺もこの人も裸なんだ)"
「おはよう」
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