この恋は恋なんて言わない

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59話

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その日、俺達はただ一緒にベットでお互い抱き合い眠りについた。




























その日以降、俺達は…
















「悟さんに会いたいな…」







と小さな声で言うと蒼が言った







「まぁまぁ、全国ツアー終われば会えるよ」








俺達のグループは全国ツアーが決まり
それ以降、練習やリハーサルやら撮影やら忙しく過ごしていて、そのまま悟さんさんと会えないまま全国ツアーが始まってしまい…



もう、1ヶ月以上会えない日々が続いていた…











「大丈夫だよ。蓮くん」と恭介は言った。






「お前は、会えなくて寂しいくないの?」






「えーだって、彼氏って言っても幼馴染だし一緒にいた時間も長かったし、別にツアーの時はあんまり考えないかな~ってか、蓮くんいが~い」







「何が…」









「会いたいんだね~悟さんに!!」










「そりゃ~、、、な」








すると、隣で聞いてた朝日が急にこんな事を言ってきた。





「まぁ、でも 悟さん モテるからな。現役ホストだし、しかもNo.1 だし~」







「こら、そこまでにしとけ」



と間に入って止めたのは蒼だった





「蒼ーーーー!!」





「はいはい。」と言い俺の頭を撫でた






「蒼、お前 蓮だけに甘くね?」と朝日が言うと







「そうか?、」






「そうだろうよ!どう考えても!」




と朝日が軽~くキレてる姿を見て俺は笑ってしまった







「元気だせっ  な、」と蒼は声をかけてくれた







皆、違う表現だけど俺の事を心配してくれていた






ダメだな。こんなんじゃ。頑張らないと。






「ありがとう。」







「さっ!!! 今日もステージで輝く俺達をファンの子達に見てもらおう!!」









「おぉ!!!!」






















「北海道ーーー!!」









「盛り上がってるかーーーー」












「「ぃぇーーーーーーーい!!!」」














「最後まで盛り上がって行こうぜー!!!」










「「ぎゃああああああああ!!!」」











今日も無事に公演が始まった。
初めての北海道公演だった
















「後ろの方見えてるよ~!!!」






「見えてるぞーーーーー!!」





俺と朝日は一緒にトロッコに乗り込み2階に手を振っていた

















すると、朝日がいきなり目を大きく開けていた







「何?」






ちょうど、照明で暗くなって朝日に耳を傾けると






「悟さん いたぞ!」






「は?! 何言っての?」






「本当に居たんだって!!」





「居るわけないでしょ!!ほら!早く、アンコール準備!!」









俺は、また朝日がからかってるのだと思った。
そんな訳ないだろう…




だってここ最近、悟さん… 。忙しいのか連絡もなかなかくれなかった。


俺拗ねますよ。って送っても返信来なかったし… こんな所まで来てる訳ないじゃんって思っていたけど、
















現実は…。




















「うそ…」
















アンコールになりファンの近くに行く為に2階に行ってハイタッチをしていると、少し離れた所で、悟さんと目があった。








ドラマ見たいに、俺達だけスローモーションがかかったみたいだった。





でも、現実はかなり大変な事になっていた







俺が、数秒止まっていたせいでファンの子達が押し寄せて来てしまった。






しまった。ヤバい。と思いすぐにスタッフと一緒に抜け出しその場を後にした。







そして、ステージの方へ歩き皆に手を振っていたが俺には二階で俺を見つめて手を振ってる悟さんに気を持って行かれていた。
















集中しろ。俺!! と自分に言い聞かせていた。


そして、最後の挨拶をする時に…





「今日は、本当にありがとうごじゃいました!!」





噛んでしまった。やってしまった…っと思っているとファンの子達は「かわいい!!」






「蓮くんかわいい!!!!」








「蓮 噛んだね~」   




「蓮くん 噛んだね~」




「噛んだな。」







「やめてくれーーー!!!」







最後は俺の噛んだ事で大盛り上がりした。







「楽しかったよーーー!!ありがとう!!!」












「気をつけて帰ってください!!」









「また、会いましょう!!!!!」












メンバーと一緒に手を繋ぎ頭を下げてステージを後にした。

























「最後、最高だったな。蓮くんの噛み」






「だな」





と恭介と蒼が話していた





「やめてくれ~」と俺が言うと、隣で朝日が俺に





「言っただろ!! 悟さん 来てたじゃん。」








「え?!悟さん 来てたの?」恭介は言った





「あ、俺も見た。」




「え!? 蒼くんも見たの? なんで、俺だけ見てないのーーーーー!!」






「行ってきたら?」と蒼が言ってくれた






「でも、この後打ち上げ…」





「いいよ…俺がなんとか言っとくから行ってこい」と蒼が言ってくれた







「そうだよ!行っておいでよ!蓮くん」






「この貸しはデカいからな!」と朝日が言うと蒼が朝日の頭を軽く叩き 、

「貸しなんてないから早く行ってこい」と言い





「ありがとう。でも、マネージャーには俺から言うから!」







「わかった。 行ってこい」






「うん。ありがとう。」








俺は、とりあえずマネージャーに体調が優れないからホテルに送って欲しいと嘘を言ってしまった。罪悪感もあったがどうしても会いたかった。






「許してくれ 神様」













そして、俺はすぐに化粧も落とし着替え、そのままホテルに送ってもらった。
















ホテルに着いて…深呼吸をし、悟さんに電話をした。























「もしもし。」
















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