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73話
しおりを挟む「…」
悟さんの声だ。好きな人の声だ。
どうしようどうしよう。俺は、何故か振り向く事が出来ず、手が震えだし体も少し震え出した時後ろから体温を感じた。今俺、悟さんに抱きしめられてる。
「…蓮」
あぁ、悟さんだ。
耳元が熱くなっていくのが分かった。
俺は悟さんの手をギュッと握った。
「…。」
「…顔見せて」
「…」
俺は少し戸惑いながらも前を向くと悟さんと目が合った
その瞬間、お互い何も言わずとも顔を引き寄せキスをした。
ここ、テレビ局なのに…なんて思っていたがそんな事を忘れさせるぐらい夢中になっていた。
キスは数分続き名残り惜しさを残しながら唇が離れた
「悟さん。」
と言うと悟さんは俺を前からギュッと抱きしめてくれた。
「ごめんね。蓮」
「…遅い」
「ごめん。」
「…ナイ(小さな声)、、、」
「ん?」
俺は悟さんの腰に手を回しながら悟さんの顔を見てこう言った。
「…許さないっ」
と言い悟さんの胸に顔を埋めた。
すると、悟さんは笑いながら「頑張らないとな」と言った
「…努力して下さい」
「はい。」
と笑いながら俺の頭を優しく撫でてる悟さんが今目の前に居る。
「あっ、」
「なんですか?」
悟さんの埋めていた顔を上げると…
「あっ、、、雪」
「初雪ですね。」
「そうだね」
「悟さん 知ってます?」
「うん?」
「初雪を見たカップルは永遠に結ばれるって話」
「そうなの?」
「はい。韓国のドラマで言ってました。」
「そうなんだね。じゃあ、俺達…永遠一緒だね」
と言われ俺は思わず照れてしまった。
「んふふ。照れてるの?」
「そりゃ、照れますよ…。だって、久しぶりに会うし…。」
「そうだね」
「なんか、前よりかっこよくなってるし?しかも、なんか爽やかイケメンになっちゃってて…」
「褒めてくれるね~」と言い笑ってる悟さんの顔は昔と何も変わっていなかった。
俺、この人のこの笑顔好きなんだよな。なんて思っていると、「おい!蓮!!」
「うぁ!!」
俺はビックリしてつい悟さんをドンッと突き放してしまった
「なんだ、朝日かよ」
「蓮…。」
「あっ、ごめんなさい。あの、人が来たから…つい。」
気まずく謝っていると朝日が悟さんに話かけた
「成功しましたね」
「ありがとう。朝日君たちのおかげ。」
「どう言う事?」
「あぁ、悟さんちょくちょく俺と連絡取ってたんよ。まぁ、お前の近況報告とか付き合ってるやつは居ないのかとか、しかも今日せっかく悟さんの高島屋のお弁当も出る訳出し、しかも自分で作ったって連絡来てたからじゃあ、くれば?って言ってそれで思い切って逢っちゃえって俺が悟さん説得したの。だから、蓮 俺に感謝しろよ~」
「いやいや、ちょっと待って、情報量多すぎ」
「まあ、そう言う事だよ。蓮。」
「いやいや、悟さんもそう言う事だよ。って俺が納得出来るとでも?」
「大丈夫。家に帰って一から説明するから」
「いやいや、ちょっと…」
俺が戸惑っているとマネージャーが入って来た
「おーい!おっ、成功したか?」
なんだよ。マネージャーも知ってたのかよ。
「はい。ありがとうございました。」
「いえいえ、じゃあ帰るぞ~朝日」
「はーい」
「え?俺は?」
「蓮は、悟さん車で来てるから送って貰え。
今日は、もうスケジュールないし2日間休みだからゆっくり休めよ蓮。」
「じゃあな、蓮~」
朝日とマネージャーは呑気に手を振りながら去って行った。
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