この恋は恋なんて言わない

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72話

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あれから、一年の時が過ぎた…。




あの後何度も悟さんのお店の前まで行ったが入る事はしなかった。お互いがお互いの道で頑張って決めたから。






なんだかんだ、時が過ぎるのは早く俺達は相変わらず忙しい日々を送っていた。












「おーい!  蓮!!」







「はいはい!今行くーーー!」







今日も準備をして収録に向かっているところだった。






「お腹空いた~」





恭介がそう言うと新人のマネージャーがこう言った。




「今日の収録 有名なお店のお弁当食べれますよ」






「マジ?!」






「お前、台本読んでねぇだろ」







「あ、バレた?」






「お前…」





蒼がキレてる姿を見て俺と朝日は仲介をし「まぁまぁ、いつものことじゃん」と蒼を宥めた






「有名ってどれぐらい有名なの?」






「芸能人御用達の有名なお弁当を食べて当てるらしいです」






「へぇ、当てれるかな。俺ら…」






「お前は、無理だな。笑」と蒼が笑うと俺と朝日もつい笑ってしまった。






「ひどいーーーー!!!」
















「よろしくお願いします」






と大きな声で恭介が挨拶をしながら現場に入っていた。俺達も負けじと、よろしくお願いします!と挨拶をした。






「今日も、元気だね~」





同じレギュラーの方が微笑ましく俺達を見ていた。





「はい! 今日もお願いします。」






「よろしくね」



















収録が始まり順調に事が進んで行った。






「美味しい!!」





「おい、恭介 感想ちゃんと言えよ」





「本当に美味しいすぎて、どうしたらいいか分かりません!」







「どんな感想なんだよ!」






「"あははははははは"」





蒼と恭介のおかげで収録はかなりの盛り上がりを見せた。






そして、MCの方が最後のお弁当を紹介した。




「では、次はもう最後のお弁当ですね」






「見た目からいいですね。和を感じます。では、開けて見ましょうか。オープン!」






「いいですね! これは、卵焼きに鮭ご飯そして、横にお味噌汁が付いているんですね。かなり、おかずが多いですが、子供だったり和食好きな人はこれ一択でしょうね。」









「それでは、これを…蓮くんに食べてもらいましょう!   …  蓮くん?どうしました?」






その声に俺はハッとし「すみません。」と言うと「蓮くん 涙。」と言われ俺は、流れる涙を素早く拭いた。






「すみません。目にゴミが入っちゃって。笑」





と笑って誤魔化すと皆さんは納得してくれた。



「じゃあ、準備します。少々お待ちください。」







スタッフさんの声で少し準備をしてる間、隣にいた朝日が俺にこう言った。



「大丈夫か。」




「うん。大丈夫」







と言うと俺の肩を叩いた。





あの、お弁当の組み合わせを見た瞬間きっと悟さんが作ったお弁当なんだと気付いた。
その瞬間、知らない間に涙が流れていた。







悟さん いつの間にお弁当まで作れるようになったんだろう。 




きっと、俺の知らない所でいっぱい努力したんだろう。
そんな事を考えていると、スタッフさんにトントンと肩を叩かれた。







「はい。」






「これ。」






「はい。え、、、」





「お手紙預かっておりまして。これを、桜庭さんにと。」





「…ありがとうございます。」







「収録再開します!」












「お疲れ様でした。」






あの後、ゲームは、もちろん悟さんのお店だけ当てて後は全部外した俺達…。






「やっぱり、俺達当てれなかったね~」







「まぁ、当てた方が凄いわ」







「確かに。」








俺が黙っていると蒼が「手紙 読んできたら?」と言ってくれた。








「…うん。読んでくる」







と言い俺はテレビ局のテラスに出た。








「さっむ…」







すっかり、季節もまた冬になっていた。
早く読んで戻らないと風邪引くレベルだなって思って読もうとした時…


















「蓮…」

















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