能あるカノジョのかくしごと

三十三さとみ

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第三話 タカ子さん、聞いてません!

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 僕が人生で一番緊張した記憶は、小学生のころにさかのぼる。幼稚園のころまですこしピアノを習っていた、という理由だけで全校生徒の前で校歌の伴奏を任されたときだった。僕はピアノの天才児なんかじゃなかったから、弾けると言ってもやっと両手で別の演奏ができる程度だったし、小学生になってからピアノをさぼりがちになっていたから自信は全くなかった。楽譜をもらっても僕にはもうむずかしかったのに、担任の先生から「平くんはピアノが上手だって七志くんが言っていたわ」と言われてしまって、それなのに「弾けません」なんて言えず、引き受けてしまったのだ。

 じゃあ当日、赤っ恥をかいただろうって思うだろう? 恥はかいたけど、弾く直前に緊張のし過ぎで貧血を起こして卒倒した。それ以来、僕は緊張すると倒れてしまうかわいそうな男の子というウワサが回ったおかげで、同級生の前ではしばらく恥ずかしかったけれど全校生徒の前で恥をかかずに済んだ……ということがあった。

 それから五、六年が経って、そのウワサも消滅したからと安心していたら、まさかのこんな緊張することになるとは……。

 僕はタカ子さんの横に立ってマンション内のエレベーターを上っていた。七階。降りてすぐの部屋がタカ子さんの家だった。

「あの、タカ子さん」
「なあに、鳶尾くん」

 タカ子さんはカギを手に自分の家のドアを開ける。

「今日、ご家族は……?」
「ご在宅だけど?」

 二人っきりという可能性は減った。僕としてはその方が安心だ。いや、僕が信用できないとかそういうことではなくてでしてね。

「まずはリビングでお茶を飲みましょう。ああ、洗面所はここよ。手を洗うのが先だったわね」

 僕はタカ子さんに先導されながらリビングに向かった。

「え」

 リビングにはタカ子さんのお母さんがいた。これは予想通りだった。

 ろうかから「タカ子? お客さん?」と顔を出す女性が現れた。お姉さんだろうか? これもまだ予想通り。

 が。

「うむ、いらっしゃい」

 リビングのソファで新聞を読む男の人――おそらく、タカ子さんのお父さん。

 え、タカ子さん、お父さんもいるのですが?

「紹介するから、まずはみんなで座りましょう」

 タカ子さんは顔色一つ変えずに僕を席に案内した。そのとなりにタカ子さんが座り、タカ子さんの向かい側にお母さま、僕の向かい側にお父さまが座られた。タカ子さんとタカ子さんのお母さんの間にある上座にお姉さんらしき人が座る。広いリビングなのにここだけ人口密度が高すぎて狭く息苦しく感じた。

(お家デートって、こんなに緊張するものですか?)

「まず、紹介します。こちら、私のカレシの平鳶尾くんです」

 タカ子さんのお母さんとお姉さんはにこにことしながら「どうも」と会釈した。

 タカ子さんのお父さんも一拍遅れて「どうも、鳶尾くん」と低く答えた。

(こ、こわい! 怒られそう! 娘は渡さぬ! とか言われたらどうしよう!)

 僕はなるべく深く息を吸って、落ち着いているようにみえますようにと「こんにちは、平鳶尾です」と頭を下げた。

「そしてこちらが私の母、父。あと従姉の信恵ちゃん。高校二年生です」
「従姉……?」
「ええ。今日は鳶尾くんを紹介するので呼んだの」

 わざわざ、僕を紹介するためだけに呼んだの! どういうことだ!

「今日は、その……お日柄もよく……」
「いやいや、そんな結婚式のあいさつみたいなこと言わなくていいから。それにタカ子から話は聞いていたし」

 信恵さんは快活に笑うと、タカ子さんをみて親指を立てた。

「結構かっこいいじゃん。ナイス! さすがタカ子ね」
「まあね」

 するとタカ子さんは僕の方に体を向けた。

「まず、鳶尾くんに話さないといけないことがあります」
「は、はい」

 僕も背筋を伸ばして「なんでしょうか」と答える。

「私には、秘密があります」
「ヒミツ?」

 僕は息をのんだ。

 タカ子さんのことは好きだし、今は偽物といえどカレシだ。

 どんな秘密や隠しごとでも受け入れよう――と自分の心に誓った。

 タカ子さんは一瞬だけためらいながら告げた。

「それは、同人作家をしている、ということです」
「そう……。うん? ……ど、同人作家?」
「ええ、同人作家」

 僕は目をパチパチとさせた。同人作家? 同人作家って、なに?

 すると信恵さんが「同人作家っていうのはね、趣味でマンガを描いたり小説を書いたりする人たちのことを言うんだよ」と補足してくれた。

「仕事ではなく、趣味としてマンガを描いているってこと?」
「ええ」

 タカ子さんはうなずいた。

「もともと信恵ちゃんが小説で同人作家をしていたの。そこに私が描いた絵を提供していたのが始まり」
「タカ子さん、美術部だし、絵も上手だもんね」

 タカ子さんのことばに僕はうなずく。すると信恵さんも「そうだよね、そうなんだよ!」と同意した。

「小学生のころからタカ子って絵が上手でね。それで一昨年ぐらい前からかな。あたしの挿絵ばっかじゃなくて、自分の作品も作りな、って背中を押したんだ!」

 ふたたびタカ子さんはうなずいた。

「これが私の作品」

 そういって部屋のすみにある本棚からうすい本を数冊持ってきた。僕は「え、本になってる! すごい」と言って受け取った。その本はどれも本屋で売っていてもおかしくないぐらいきれいなイラストだった。ただ、まさか男の子と男の子が仲睦まじげに抱きしめ合っているとは思っていなかったけれど。

「ああ、全年齢向けの健全なBLだから、鳶尾くんでも安心して読めるわ。無理強いはしないけれど」
「そ、そう……」

 タカ子さんのご両親と従姉の目の前でタカ子さんの作ったボーイズラブ(BL)のマンガを読むなんて、一時間前なら想像もしなかっただろう。あのときの僕は、初心に浮かれていたなあともはや懐かしいぐらいだ。

 しかしいざマンガを読んでみると、一気に引き込まれた。物語もくすっとさせられるし、イラストも表情や感情の表現が上手で、これがタカ子さんの作品なのかとちがう意味でおどろかされた。

「すごいね! おもしろいよ。続きはあるの?」
「これはみな短編だから……でもそういってもらえてうれしいわ」

 タカ子さんは本当にうれしそうにほほ笑んだ。

「それで、鳶尾くんにお願いがあるのだけど」
「なに?」
「このことは学校では内緒にしてほしいの」

 僕は戸惑いながら「いいよ」とうなずいた。

「でも、それならなんで僕に話してくれたの?」
「だってカレシだもの」

 タカ子さんのあまりにもしれっとした物言いに、僕とタカ子さんのお父さんは同時にむせてしまった。

「でも、私がマンガを描いていること、同人作家をしていることはこの五人だけの秘密なの。それをわかっていてほしいのだけど」
「わ、わかったよ。大丈夫、だれにも言わない」

 僕が力強くうなずくとタカ子さんも安心したように「よかったわ」とほほ笑んだ。

「もちろん、塩見拓弥くんにも内緒にしてね?」
「タクヤンにも、言いません」

 すると信恵さんが僕たちの会話に食いついた。

「なになに、拓弥くん? それってタカ子の恋敵?」

 僕は再びむせた。

「ち、ちがいますよ! 僕の親友です」
「男同士の親友! それは萌えるわね」
「も、萌えるんですか……」
「ちょっと、信ちゃん。鳶尾くんはあまりそっちの素養がないのだから、無理に引き込もうとしないで」
「へーい」

 信恵さんは口をとがらせて不機嫌そうに返事をする。

「あと、鳶尾くんにこの話をしたのは、実は理由があるの」

 タカ子さんはまた僕の方をみていった。

「実は父なんだけど、とある出版社で編集者をしているの。そして、中高生向けのマンガのコンテストを教えてくれたの」
「そうなんだ! タカ子さん、ぜひ応募してみなよ。これなら絶対にうまくいくって!」
「そう言ってもらえてうれしいわ。でもね、応募要項には〈中学生か高校生の男女のラブコメなど〉ってあって。残念ながらボーイズラブでは応募が難しいの」
「そうなんだね」
「それで、鳶尾くんにお願いがあるの」
「……え?」

 タカ子さんは僕の手を取って言った。

「男女の恋愛模様を描いたマンガを作るには、実践ありきだと思うの! そうじゃないと、読者がなににときめくかわからないと思ったの。だから鳶尾くんとお付き合いしながらいろんなことを実践していきたいと思っているわ!」

 僕はその言葉に生唾をのんだ。そんなこと、お父さんの前で言ってもいいんですか?

「ああ、父も恋人契約の話は了承済みよ」
「あ、そうなんですネ」

 僕はそっとタカ子さんのお父さんをみた。彼は僕らの手を凝視していた。本能で危険を察知した僕はさりげなくタカ子さんの手をほどいた。

「そういうことなら、なんでも言って。手伝うよ。マンガの方も、僕が手伝えるならなんでもするから。ほら……えっと、ベタ塗り? とか」
「あら、本当? うれしいわ」

 タカ子さんは壁にかけてあるカレンダーを指さす。

「応募は今年の年末が締め切りなの。それまでにネタ、プロット作成、下書きとかを夏休みまでに終えて、締め切りまでに余裕をもって応募したいと思っているわ」
「そうなんだ。応援するよ」

 僕が笑顔を浮かべてそういうと、タカ子さんは気が緩んだようなやわらかい笑顔をうかべて「ありがとう」とうなずいた。





 いつの間にかお昼の時間になっていたので、僕はそのままタカ子さんのお母さんの手料理をごちそうになった。炊き込みご飯とお味噌汁、鶏のから揚げ。どれもおいしく召し上がると、タカ子さんは僕と信恵さんを部屋に招いた。

「いつまでも両親が一緒だと息苦しいでしょう?」
「あはは……」

(同じ家にいる時点でだいぶ息苦しいけどね)

 なんてことは僕に言えるわけがなく、笑ってごまかすと、三人になったところで信恵さんが「ふふふ、このときを待っていたわ」と言って一冊の小さなノートを取り出した。手のひらサイズのノートだけど、分厚さは辞書の用だった。だいぶむりやり書き込んだり張り付けたりしないとこんなに分厚いノートにはならないんじゃないだろうか、と言うぐらいの太さだった。

「はい、タカ子。約束のノート」
「ありがとう、信ちゃん。これがないと何もできなくて」

 僕はそのノートを指さして「なんですか?」とたずねた。すると信恵さんが怪しい笑みを浮かべながら答えた。

「これは私が同人活動をはじめるまえから貯めに貯めた〈ラブコメネタ帳マル秘ノート〉よ」

 僕はごくりとつばを飲み込んでそのノートをみた。この厚みのある小さなノートに、どんなことが書かれているのだろう……。

「今回、タカ子が本気の恋愛を描くというから、条件付きでこれを譲ることにしたのよ」
「条件、ですか?」
「ええ。あなたよ、鳶尾くん」

 信恵さんは僕を指さしてニヤリとほほ笑んだ。

「タカ子に〈男女の恋を描きたかったら、まずあなたが経験しなさい〉と言ったの。でも好きな人がいないし、恋も分からないというものだから「だれか期間限定で付き合ってくれそうないい感じのナンパな男を探してみなさい」って言ったの。それでいて秘密も守ってくれそうな子。いやあ、いるものね、ちょうどいい男の子って」

 僕は褒められた気がしなくて、曖昧に笑った。

「でも、よかったわ。本当にナンパな男の子より、君の方がまじめそうだし」
「そうですか?」
「むしろ初心そうだし」

 信恵さんはそう言って僕のことをじっと観察するように見つめる。まるでタカ子さんにバレていない本質がこの人にはバレそうで怖かった。

「ま、どうせ一年だけなんでしょう? 気楽にやってみなさいな」

 そういうと信恵さんは立ち上がって荷物を背負った。

「あら、信ちゃんもう行ってしまうの?」
「明日、即売会だからね。家に帰って準備しないと。じゃあね」

 そういって信恵さんは帰ってしまった。見送ってから「即売会ってなに?」とタカ子さんに聞くと「同人誌を売り買いする場所よ」と答えた。

「それより、今日はもう予定が終わってしまったのだけど、せっかくだから……」

 タカ子さんは自分用の学習机に向かって立ち上がった。そこにはさっき信恵さんに譲られたあのノートがあるが……もしかして……?

「……数学の勉強でもしようかしら」
「……え?」

 タカ子さんの手はノートの上を素通りすると、立てかけてあった数学の参考書とルーズリーフを手に取った。

「週明け、テストがあるって先生が言っていたわ。もしかして一組はもう終わったかしら?」
「う、ううん。僕も来週、数学のテストがあるよ」
「でしょう? 今回の新しい単元はむずかしいと思うから、見てあげるわ」
「それは、なによりです」

 それから僕は本当に数学をみてもらって終わった。

 終始、つくえの上の分厚いノートが気になったけれど、結局タカ子さんは最後までそのノートを開いて見せてはくれなかった。





 タカ子さんはマンションのエントランスまで見送りに出てくれた。

「そうだ。タクヤンのこと、タカ子さん知ってたんだね」

 僕がそう尋ねると、タカ子さんは「ええ」とうなずいた。

「鳶尾くんとお付き合いするにあたって、交友関係もある程度、調べておいたから」
「そ、そうだったんですね」

 タカ子さんは「……ああ、そっか」と一人うなずくと「いいわよ」とこたえた。

「なにが?」
「塩見拓弥くんが、鳶尾くんの親友なんですよね? 彼のことも調べてあるからわかるけど、私たちのこと話してもいいわ」
「え、いいの?」
「むしろ話しておかないと溝になりかねないでしょう? 鳶尾くんが困るのは私も困るから」

 タカ子さんは、さらっとそう言ってしまうけれど、僕はそういう気遣いの言葉がなによりうれしかったりする。

「わかった。大丈夫、ちゃんと口止めはしておくから」
「そう、ありがとう」

 エントランス前は人通りがなく、二人で沈黙すると一気に世界まで静まり返ってしまう。

「あ、手袋……」

 タカ子さんが手を出して「忘れてしまったわ」とつぶやいた。僕は「いいよ、持っていて。今度返してくれればいいから」と即答した。

「そう? なら今度の土曜日に返すわ」
「今度の土曜日?」
「ええ、次に会う日を決めようと思って」

 僕は「いいよ、土曜日ね」とうなずいてから、すこし間をおいて「あの、学校とか放課後は?」と聞いてみた。するとタカ子さんはキョトンとした。

「放課後は私、部活があるし、委員会の仕事もあったりして、会えないと思うわ」
「そうですか……」

 ちょっと残念だ。でも、タカ子さんが忙しいのはわからないでもない。

「そうだ、学校では名前で呼ばないでね」
「え?」

 僕が戸惑うように聞き返すと、タカ子さんは眉尻を下げていった。

「あくまで内緒のお付き合いだから。学校では平くんって呼ばせてもらうし、鳶尾くんも私のことは能有さんって呼んでちょうだい」

 僕は「わかった、うん。大丈夫だよ」と笑顔で言った。

「じゃあ、そろそろ寒いだろうし、僕も行くね」
「ええ、また。来週もまた十時にヴェルニー公園へ来てね」
「わかった」

 僕は手を振りながらマンションの敷地を出ていった。

「そっか、内緒だもんな」

 僕はノロノロと歩きながらつぶやく。

「内緒だから、学校ではタカ子さんって呼んじゃダメなんだ」

 僕の内心では「そんなの当たり前だろ!」とつぶやく。けれど同時に別の感情が「そんなの、勝手すぎるよ。カレカノなんだし、名前ぐらい呼んだっていいじゃんか!」とも怒るように訴えている。

「僕、タカ子さんにとってどんな存在なんだろう?」

 午後の春風は生暖かく、僕の心をわざとくすぐってくるようだった。

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