剣聖じゃありません!!

かんたろう

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プロローグ

座礁

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町を出発して、しばらくが経過した。
「ん?なんか高度が下ってないか?」
ハルトは船が少し傾いていることに気が付き、レバーを下げたが…
「え!軽ッる!」
レバーがとても軽くなっていた。そして、どんどん高度が下がっていく。
「ええ?なんで?落ちるぞ……コレ……」
地図を確認する。
「まずいな……このままだと『神に見捨てられた土地』に墜落する…」
目の前に黒い大地が迫ってきていた。
その大地からチカチカッと光が見えた。
「要救助者か?」
ただ墜落するのもしゃくなので、その光近くに落ちることにした。
だが、操縦が効かない……ハズなのだが吸い込まれるようにして落ちていく……



20分後……

「……っ……生きてたか。」
船だった瓦礫の山から這い出る。
「あっ!あの光は…?」
振り向くと、赤く光る人が倒れている。
近づくと、泥まみれで、体中に木や剣が刺さり、血を流した10歳ほどの赤髪の少女の姿があった。
「…………よかった。」
脈は有った。
剣などを少しずつ除き、蘇生を繰り返す。
みぞおちに違和感があったので開腹すると、火のコアが朽ち果て、膨張していた。
「この娘は……天使なのか?」
コアを取り出し、一旦、自身の魔素である程度の力を補填し、縫合する。
「ひとまずは…大丈夫かな。」


瓦礫から必要なものを取りだして、少女が起床するのを待った。
どうやって帰ればいいものか。
「……うーん………」
「起きたか?」
「うわぁぁぁっ!!近寄るな!」
少女は指先から火を放つ。
「うわっ!危なっ!」
ギリギリでかわし、少女を押さえつける。
「落ち着け!傷が開く!」
「ちっ!どうするつもりだ!」
「いや…どうするも何も、助けたんだけど……」
「え?いっ……た…!」
「そりゃあ痛いでしょ…」
押さえつけていた手を離す。
「お、お前は……人か。」
「そうだけど。」
「わ、悪かった。」
「分かって貰えたならいいよ。」
「礼……だ。」
「え!?」
   そう言うと少女は消えてしまった。
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