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第8話 出会い
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私が赤ん坊の時に母は離婚した。それから私と母の2人暮らしだった。だから父親なんて知らないまま過ごした。
保育園の年長の時、母が食事へ連れ出した。私と同い年くらいの男の子2人も来るかもしれないと言った。きっと母の友達とその子供達が来るのだろうと思った。
ランチタイムに着いたのはカジュアルなイタリアンレストランだった。人見知りの私は緊張して店内へ入った。ビュッフェ形式のようで子供も多く、賑わっていた。
着席してしばらく待っていると、知らない男の人とその後ろに男の子2人が連なり、こちらへ向かって来た。
母が言っていたのは、たぶんこの人達だ。私は一層、身構えた。
「こんにちは」
男の人が私に挨拶をした。そして2人を紹介された。小学校2年生の麻樹緒と小学校1年生の遼太郎を。そして、その男の人こそ今の私の父だ。
母と父は以前から知っているような雰囲気の会話だった。私は正面に座っている麻樹緒と遼太郎に視線を合わせず、黙々とタラコスパゲティを食べていた。この時間をどうやり過ごしたらいいか・・・食べるしかないと思っていた。
その時突然、私の手の上に手が乗っかってきた。
「ねぇ、ソフトクリーム自分で作れるんだよ。行こ!」
手の主は遼太郎。テーブルを挟んで身を乗り出してきた。私はそのフレンドリーさに驚いて何も発せず、手を引かれるままソフトクリームコーナーへ連れて行かれた。麻樹緒はすでに先に着いていて、慎重にソフトクリームマシーンのレバーを操作して綺麗な渦巻きを作っていた。
「よし」
麻樹緒は出来栄えに満足していた。
「じゃ、俺~」
遼太郎は素早い速さでレバーを動かした。渦巻きはよれて角は立ち上がらなかった。
「早いんだよ、動かすの」
麻樹緒に注意された。
私はゆっくりとレバーを動かし、渦巻きを積み上げた。
「うまいじゃん!」
遼太郎に褒められた。その時、少し表情がほぐれた。
「溶けないうちに食べよう」
麻樹緒が私に笑いかけた。
緊張がだんだんと解けていく。
その後、学校での出来事、好きなアニメなど遼太郎が話し始めた。麻樹緒はそれに乗っかる感じで、私は時折、頷いたり、あいずちを打って2人の話を聞いていた。2人の人柄のおかげで緊張はとれ、次第に居心地のいい空間になっていた。
帰り際、2人に「また遊ぼう」と言われた。私は笑顔で返した。初対面でここまで打ち解けることができたのは内気な私には珍しいことだった。
その数か月後にまさか、家族になるなんて思ってもみなかった。
保育園の年長の時、母が食事へ連れ出した。私と同い年くらいの男の子2人も来るかもしれないと言った。きっと母の友達とその子供達が来るのだろうと思った。
ランチタイムに着いたのはカジュアルなイタリアンレストランだった。人見知りの私は緊張して店内へ入った。ビュッフェ形式のようで子供も多く、賑わっていた。
着席してしばらく待っていると、知らない男の人とその後ろに男の子2人が連なり、こちらへ向かって来た。
母が言っていたのは、たぶんこの人達だ。私は一層、身構えた。
「こんにちは」
男の人が私に挨拶をした。そして2人を紹介された。小学校2年生の麻樹緒と小学校1年生の遼太郎を。そして、その男の人こそ今の私の父だ。
母と父は以前から知っているような雰囲気の会話だった。私は正面に座っている麻樹緒と遼太郎に視線を合わせず、黙々とタラコスパゲティを食べていた。この時間をどうやり過ごしたらいいか・・・食べるしかないと思っていた。
その時突然、私の手の上に手が乗っかってきた。
「ねぇ、ソフトクリーム自分で作れるんだよ。行こ!」
手の主は遼太郎。テーブルを挟んで身を乗り出してきた。私はそのフレンドリーさに驚いて何も発せず、手を引かれるままソフトクリームコーナーへ連れて行かれた。麻樹緒はすでに先に着いていて、慎重にソフトクリームマシーンのレバーを操作して綺麗な渦巻きを作っていた。
「よし」
麻樹緒は出来栄えに満足していた。
「じゃ、俺~」
遼太郎は素早い速さでレバーを動かした。渦巻きはよれて角は立ち上がらなかった。
「早いんだよ、動かすの」
麻樹緒に注意された。
私はゆっくりとレバーを動かし、渦巻きを積み上げた。
「うまいじゃん!」
遼太郎に褒められた。その時、少し表情がほぐれた。
「溶けないうちに食べよう」
麻樹緒が私に笑いかけた。
緊張がだんだんと解けていく。
その後、学校での出来事、好きなアニメなど遼太郎が話し始めた。麻樹緒はそれに乗っかる感じで、私は時折、頷いたり、あいずちを打って2人の話を聞いていた。2人の人柄のおかげで緊張はとれ、次第に居心地のいい空間になっていた。
帰り際、2人に「また遊ぼう」と言われた。私は笑顔で返した。初対面でここまで打ち解けることができたのは内気な私には珍しいことだった。
その数か月後にまさか、家族になるなんて思ってもみなかった。
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