ただくすぐられるだけ。

雪。

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本題

くすぐりという名の地獄。【下半身】

くすぐったい。
くすぐったいくすぐったいくすぐったいくすぐったいくすぐったい!

一切身動きの取れない身体、目隠しと耳栓で身体への物理的刺激以外全てを遮断された状態。
極限まで全身の神経が研ぎ澄まされた状況下で襲いかかる、足の裏へのくすぐったすぎる刺激。
指の付け根をカリカリと爪を立ててくすぐるような刺激、土踏まずを指の腹でこちょこちょとくすぐるような刺激、一本ずつ拘束された足の指の間も、何か柔らかいものが往復する。
足の裏だけでこんなにも人はくすぐったいと感じるのか、そう思うぐらいくすぐったい。
わずかに動かせる範囲で身体は飛び跳ね、下ろすことができない両腕も、抵抗できないことは分かっていながらも力が入る。足首も、必死に足を引っ込めようと力が入るが、堅固な拘束具はそれを微塵も許さない。
一切気を紛らわすこともできず、私はただくすぐったさに笑うことしか出来ない。
いやだ、くすぐったい、やめて、もう許して、しんじゃう、くすぐったい、くすぐったい、ころして、もう無理、くすぐったい。
思いつく限りの謝罪や、抵抗を並べてみても、厳重に塞がれた私の耳に深くくぐもったように響くのみで、足の裏へ続くくすぐったさは一切変わらず、それでいて決して慣れることの無い刺激を与え続けている。

それどころか当然と言えば当然だが、私の狂わせているくすぐったい刺激は足の裏だけで留まらなかった。
足の裏だけでもくすぐったくて堪らない、1秒足りとも笑うことを抑えることはできないのに、気がつくと私の下半身はほぼ余すことなくくすぐられていた。
足の裏への刺激はそのままに、太腿にはなぞったり揉まれたりするような刺激が際限なく送り込まれてくる。
特に内腿はくすぐったく、左右で異なるタイミング、異なる刺激を常に与えられて慣れることを許さない。
フェザータッチでなぞられているかと思えば、爪を立てるようなカリカリというくすぐり、時にはつつくような刺激が断続的に続くこともある。
そのどれもこれもが私にとってはただくすぐったく、ただ指先で撫でたりつついたりするだけの挙動で私は狂ったように笑うことしか出来ない。
そして、私が一番予想外だったのは足の付け根。
完全に裸なので、足の付け根なんて少しズレたら一番恥ずかしいデリケートな所だ。
私を襲う指達はそんな所には目もくれず、足の付け根の部分をなぞり続けたり、ぐにぐにと揉み込むようにくすぐってくる。俗に言う鼠径部と呼ばれる所だが、これが猛烈にくすぐったい。
いくら友達なんかとくすぐったりくすぐられたりする経験があるとはいえ、こんな所なんて同性でもなかなか触れられる機会なんてない。
完全に未知の刺激だったが、とにかくくすぐったいとしか考えられない。
もちろん、足の裏や膝、太腿なども余すことなくくすぐられ続けているのもあるが、足の付け根からくる強烈なくすぐったさはどの刺激よりも強く、とにかくくすぐったかった。
今すぐにでも足を引っ込め、両手で群がる指を払い除けたいが、虚しく拘束具に阻まれるのみ。
鼠径部だけでは留まらず、恥丘とも呼ばれる部分にまでくすぐりの手は伸びてくる。
普段であれば気持ちいいとも取れそうな刺激も、これだけ無数のくすぐったさの中では、触れ方もあってくすぐったさを助長するのみであった。
それでいて、気持ちいい刺激は完全にシャットアウトされていて、どんなに暴れもがいても(といっても微々たる抵抗ではあるが)、僅かにでもなかへの刺激に繋がったりすることはなく、ひたすらにくすぐったい刺激だけを与え続けてくる。

私はずっと、何をされてもいいからくすぐりだけはやめて欲しい気持ちなので、何度も何度も訴えていた。
もうやめて。
くすぐったい。
何でもするから。
犯してもいい。
くすぐったい。
死んじゃうから。
もう無理。

声が届いているかは分からない。ただ、くすぐりが弱くなったり、止まったりすることはなかった。何も見えないし聞こえない私には、それだけが分かる全てだった。
私は本気で思っていた。こんなにずっとくすぐられ続けて、笑い続けて、苦しいのに笑うのが止められなくて、腹筋や頬の筋肉は攣るぐらい痛いし、手足の拘束具は私の手足にくい込み続けている。
こんなにくすぐられ続けるぐらいなら、いっそ犯して欲しい。
そんな魅力があるのか自分では分からないけど、強制的に与えられるものが同じ不快感なら気持ちいいかくすぐったいかと言われたら気持ちいい方がまだいい。
中出しされようが、今の地獄よりは何倍もマシに思えた。
舌を噛めるなら今すぐにでも自決したいほどの苦痛。
それすらも強制的に笑わされているせいで叶わない。
しかもこのくすぐり、いつ終わるか、なぜ私がこんな目に遭っているのかも全くわからない。
さらに言えば、

くすぐりの定番とも言える腋の下や脇腹、お腹周りはまだ一切触れられてすらいない。
まだこの地獄の終わりは見えない・・・そんなことは考える余裕もなく、私はただ笑い、持てる力を振り絞って拘束具に抗い、そして一切の抵抗もできないまま下半身ほぼ全体で全力のくすぐったさを受け止め続けるしかなかった。
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