48 / 52
第9章
ラブ イズ オール(6)
しおりを挟む
それでもどうにか、シロクさんの姿を見ることはできた。シロクさんはレオッカのすぐ側で、地に臥している。
シロクさんまで、あんな姿に……
滲むあたしの視界で、何かが動く。それは、むくりと起き上がったシロクさんだった。悪魔女の全身が、小さく跳ねる。亡霊のように白い顔で、大きく舌を鳴らした。
「坊やはしつこいの……!」
生きていてくれてよかった……でも、もう戦える身体ではないのはあたしにも分かる。
ぬるく柔らかな風が吹き、傍らのミッチェハップの葉が一枚、落ちた。風が傷に触ったのか、シロクさんは身を屈めて息を吐く。起立して剣を構えただけで、よろめいている。
それでも……
「……我が一家には、ライドに平和をもたらすために尽力すべし、という掟がある。おれは一家の誇りを、歴史を守り通す……!」
それでも、彼の口調ははっきりしていた。気持ちは惑ってはいなかった。引きずるような足取りで、真っ直ぐに悪魔女のもとに向かう。
あたしは込み上げる涙をのみ込んだ。
シロクさんは諦めてはいない。あたしも、なにかしなきゃ。可能性を、探さないと……! 肘に体重をかけ、身体を起こそうにも、支えきれずにそれができない。
歯を食いしばり、もう一度試みる。
だが、時間は待ってはくれない。
そうこうしている間に、悪魔女がシロクさんに攻撃を仕掛けていた。右手の指をそろえ、三角形に空を斬る。辺の一つ一つが瞬き、三つの鋭利な角を持つ光のプレートへと形を変えた。悪魔女の合図で、プレートは回転しながらシロクさんに襲い掛かる。
シロクさんはそれを盾で受け止め、跳ね返したものの、衝撃で後ろに身体が大きく傾いた。転倒をなんとか持ちこたえ、またひとつ息を吐く。
悪魔女は薄い唇に冷笑を浮かべ、じりじりとシロクさんに近付いた。
「坊や……あのときは申し訳なかったの……片方だけじゃ、バランスが悪いの。おわびに、きれいに揃えてあげるの……!」
魔女の腕がもう一度三角形を描きはじめた。しかし、線が結ばれる前にシロクさんが斬りかかる。間一髪で、悪魔女がバリアを張った。弾かれたシロクさんの身体が、半歩、後退する。すかさず、悪魔女がシロクさんの顔面を目がけて、光線を撃つ。盾が間に合わず、のけ反ったシロクさんの脚を目がけ、悪魔女はナイフに変えた腕を斜めにふり上げた。
――ざんっ…………!
目の前の光景に、あたしは息をのんだ。
シロクさんの片脚――腿の中間あたりから下の部分が切断され、宙を高く舞ったのだ。
それに向かって、悪魔女は再び腕をふり上げた。ナイフだった腕は元に戻り、五本の指の先に光が宿っている。光はそれぞれ指から抜け出し、空を駆けた。飛ばされたシロクさんの脚に飛び込み、切り刻み、パン、と高い音を奏でて散らせる。
「また血の海で泣き叫ぶがいいの!」
悪魔女が笑う。
そして、飛び散ったのは血液の「赤」――ではなく。
煌めく「白銀」だった。レンガ銀の破片は四方八方に飛び、そのひとつはエミルドさんの檻の位置まで高く届いた。
「……右脚は二度目だ」
シロクさんは一滴の惑いも含まない瞳で、悪魔女を見据えた。片足で悠然と立ち、剣を構える。失われた右脚の切り口からは、残された銀色がちらりと覗く。
シロクさんの生身の脚は左側だ。どうやら悪魔女は間違えたらしい。
記憶とは、なんと曖昧な物か。被害者は忘れなくても、加害者は覚えていないというのはよく聞く話だけれど。
汗まみれの顔を真っ赤にして、悪魔女が目を剥く。
シロクさんの左脚を狙い、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも連続して光る弾を撃つ。シロクさんは盾で防ぎ続けたものの、やはり分は悪く、やがてバランスを崩した。そこにひと際大きな弾を撃ち込まれ、吹き飛ばされる。呻きすら吐かず、あたしの左側、体一つ分向こうにシロクさんの身は投げ出された。
裏庭に、エミルドさんの声が通る。
「ガルド……! きみにとって、オレは何なんだ? こうまでして手に入れて、そこに何の意味がある? 今のきみは、オレに怒りと悲しみを与えるだけだ。愛など感じられない!」
悪魔女はふう、ふう、と喉を鳴らしながら、視線を上げる。
「愛なの……ガルドなりの、愛……」
低く、しゃがれた声を聞きながら、ようやくあたしは体勢を変えられた。起き上がることはできないけれど、反転できのだ。
地を這ったまま、腕だけで前に進む。身体が地面を擦って、ざっ……と音がした。
悪魔女がこちらをふり返り、身構える。しばらく黙ってあたしの様子を窺ったあと、遠目から訝しげに見下された。
「……マトリ・シュマイルズ……お前は何してるの? 何で魔法を使わないの……?」
あたしは何も答えなかった。肘が、骨が、悲鳴を上げ、答えるどころではない。
「マトリ、もういい! 逃げられるなら一旦退くんだ! 今は魔力を自分の為だけに使え!」
エミルドさんがあたしのために叫んでいる。情けなくて、怖くて、身体が小刻みにふるえた。
ダメです、エミルドさん……あたしはもう、もう魔力がないんです……!
悪魔女はほんの一瞬だけエミルドさんを見上げた後、こちらに近付いてきた。
あたしへの、悪魔女へのエミルドさんの声は、ずっと続いている。悪魔女は構わず歩を進め、あたしの頭上で立ち止った。腰を折り、顔を近付けてきて、
「もしかして……もう魔法は使えない、の……?」
笑っている。口の端を上げるのではなく、心底嬉しそうな、大きな笑顔だ。
声を出して笑いながら、あたしを蹴飛ばし、仰向けにして馬乗りになった。腹部が強く圧迫され、吐きそうになる。ぱしん、と頬を殴られた。口の中に、血の味が広がる。
「ほんとに気色の悪いガキなの! お前なんて、魔魂の材料に変えてやるほどの価値もないの。消してやろうと思ったけど、この手で苦しみを味わわせながら殺してあげるの」
エミルドさんが「キャンディを出してあげちゃう魔法」と名付けた術で、悪魔女はナイフを出現させた。幅の大きな、銀色に輝く鋭いナイフだ。それが、右手に握られる。
もうどうしようもない。
エミルドさんの声も、この魔女には届かない。
「ばーか、ばーか。マトリのばーか。にんげんに、まほうなんてつかえないんだぞ」
「そんなほんよんだって、まほうつかいにはなれないよ。ばーか」
幼い頃、近所の男の子に言われた言葉が浮かんでくる。
……なれたよ。魔法使いにはなれた。
でも、もうあたしに魔法は使えない。
自分の身体を、魂を犠牲にして悪魔女を封印したエミルドさんに倣うことはできない。
あたしは所詮、平凡な人間。なんのポテンシャルもない。
どんな可能性も、持っていると信じたかったけど……
「――まずは、その口から突き刺してやるの……!」
悪魔女がふり上げたナイフが斜光を反射し、瞬く。
眩い絶望に、あたしは目を閉じた。
シロクさんまで、あんな姿に……
滲むあたしの視界で、何かが動く。それは、むくりと起き上がったシロクさんだった。悪魔女の全身が、小さく跳ねる。亡霊のように白い顔で、大きく舌を鳴らした。
「坊やはしつこいの……!」
生きていてくれてよかった……でも、もう戦える身体ではないのはあたしにも分かる。
ぬるく柔らかな風が吹き、傍らのミッチェハップの葉が一枚、落ちた。風が傷に触ったのか、シロクさんは身を屈めて息を吐く。起立して剣を構えただけで、よろめいている。
それでも……
「……我が一家には、ライドに平和をもたらすために尽力すべし、という掟がある。おれは一家の誇りを、歴史を守り通す……!」
それでも、彼の口調ははっきりしていた。気持ちは惑ってはいなかった。引きずるような足取りで、真っ直ぐに悪魔女のもとに向かう。
あたしは込み上げる涙をのみ込んだ。
シロクさんは諦めてはいない。あたしも、なにかしなきゃ。可能性を、探さないと……! 肘に体重をかけ、身体を起こそうにも、支えきれずにそれができない。
歯を食いしばり、もう一度試みる。
だが、時間は待ってはくれない。
そうこうしている間に、悪魔女がシロクさんに攻撃を仕掛けていた。右手の指をそろえ、三角形に空を斬る。辺の一つ一つが瞬き、三つの鋭利な角を持つ光のプレートへと形を変えた。悪魔女の合図で、プレートは回転しながらシロクさんに襲い掛かる。
シロクさんはそれを盾で受け止め、跳ね返したものの、衝撃で後ろに身体が大きく傾いた。転倒をなんとか持ちこたえ、またひとつ息を吐く。
悪魔女は薄い唇に冷笑を浮かべ、じりじりとシロクさんに近付いた。
「坊や……あのときは申し訳なかったの……片方だけじゃ、バランスが悪いの。おわびに、きれいに揃えてあげるの……!」
魔女の腕がもう一度三角形を描きはじめた。しかし、線が結ばれる前にシロクさんが斬りかかる。間一髪で、悪魔女がバリアを張った。弾かれたシロクさんの身体が、半歩、後退する。すかさず、悪魔女がシロクさんの顔面を目がけて、光線を撃つ。盾が間に合わず、のけ反ったシロクさんの脚を目がけ、悪魔女はナイフに変えた腕を斜めにふり上げた。
――ざんっ…………!
目の前の光景に、あたしは息をのんだ。
シロクさんの片脚――腿の中間あたりから下の部分が切断され、宙を高く舞ったのだ。
それに向かって、悪魔女は再び腕をふり上げた。ナイフだった腕は元に戻り、五本の指の先に光が宿っている。光はそれぞれ指から抜け出し、空を駆けた。飛ばされたシロクさんの脚に飛び込み、切り刻み、パン、と高い音を奏でて散らせる。
「また血の海で泣き叫ぶがいいの!」
悪魔女が笑う。
そして、飛び散ったのは血液の「赤」――ではなく。
煌めく「白銀」だった。レンガ銀の破片は四方八方に飛び、そのひとつはエミルドさんの檻の位置まで高く届いた。
「……右脚は二度目だ」
シロクさんは一滴の惑いも含まない瞳で、悪魔女を見据えた。片足で悠然と立ち、剣を構える。失われた右脚の切り口からは、残された銀色がちらりと覗く。
シロクさんの生身の脚は左側だ。どうやら悪魔女は間違えたらしい。
記憶とは、なんと曖昧な物か。被害者は忘れなくても、加害者は覚えていないというのはよく聞く話だけれど。
汗まみれの顔を真っ赤にして、悪魔女が目を剥く。
シロクさんの左脚を狙い、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも連続して光る弾を撃つ。シロクさんは盾で防ぎ続けたものの、やはり分は悪く、やがてバランスを崩した。そこにひと際大きな弾を撃ち込まれ、吹き飛ばされる。呻きすら吐かず、あたしの左側、体一つ分向こうにシロクさんの身は投げ出された。
裏庭に、エミルドさんの声が通る。
「ガルド……! きみにとって、オレは何なんだ? こうまでして手に入れて、そこに何の意味がある? 今のきみは、オレに怒りと悲しみを与えるだけだ。愛など感じられない!」
悪魔女はふう、ふう、と喉を鳴らしながら、視線を上げる。
「愛なの……ガルドなりの、愛……」
低く、しゃがれた声を聞きながら、ようやくあたしは体勢を変えられた。起き上がることはできないけれど、反転できのだ。
地を這ったまま、腕だけで前に進む。身体が地面を擦って、ざっ……と音がした。
悪魔女がこちらをふり返り、身構える。しばらく黙ってあたしの様子を窺ったあと、遠目から訝しげに見下された。
「……マトリ・シュマイルズ……お前は何してるの? 何で魔法を使わないの……?」
あたしは何も答えなかった。肘が、骨が、悲鳴を上げ、答えるどころではない。
「マトリ、もういい! 逃げられるなら一旦退くんだ! 今は魔力を自分の為だけに使え!」
エミルドさんがあたしのために叫んでいる。情けなくて、怖くて、身体が小刻みにふるえた。
ダメです、エミルドさん……あたしはもう、もう魔力がないんです……!
悪魔女はほんの一瞬だけエミルドさんを見上げた後、こちらに近付いてきた。
あたしへの、悪魔女へのエミルドさんの声は、ずっと続いている。悪魔女は構わず歩を進め、あたしの頭上で立ち止った。腰を折り、顔を近付けてきて、
「もしかして……もう魔法は使えない、の……?」
笑っている。口の端を上げるのではなく、心底嬉しそうな、大きな笑顔だ。
声を出して笑いながら、あたしを蹴飛ばし、仰向けにして馬乗りになった。腹部が強く圧迫され、吐きそうになる。ぱしん、と頬を殴られた。口の中に、血の味が広がる。
「ほんとに気色の悪いガキなの! お前なんて、魔魂の材料に変えてやるほどの価値もないの。消してやろうと思ったけど、この手で苦しみを味わわせながら殺してあげるの」
エミルドさんが「キャンディを出してあげちゃう魔法」と名付けた術で、悪魔女はナイフを出現させた。幅の大きな、銀色に輝く鋭いナイフだ。それが、右手に握られる。
もうどうしようもない。
エミルドさんの声も、この魔女には届かない。
「ばーか、ばーか。マトリのばーか。にんげんに、まほうなんてつかえないんだぞ」
「そんなほんよんだって、まほうつかいにはなれないよ。ばーか」
幼い頃、近所の男の子に言われた言葉が浮かんでくる。
……なれたよ。魔法使いにはなれた。
でも、もうあたしに魔法は使えない。
自分の身体を、魂を犠牲にして悪魔女を封印したエミルドさんに倣うことはできない。
あたしは所詮、平凡な人間。なんのポテンシャルもない。
どんな可能性も、持っていると信じたかったけど……
「――まずは、その口から突き刺してやるの……!」
悪魔女がふり上げたナイフが斜光を反射し、瞬く。
眩い絶望に、あたしは目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる