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第四話
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目を覚ました時に一番最初に目に入った物は、隣で寝ている雀さんだった。
「……………えっと…………」
そうだった、眠る前に暁光さんと一緒に部屋に来たんだった。
それで、そうだ、私は暁光さんに名前を付けてもらったんだった。あれは嬉しかったな。嬉しくって泣いちゃった。
「………………恥ずかしい…………」
思いっきり泣いちゃった。
「…………………………暖かかったなぁ…………」
「恋っすか?」
「!!」
突然話し掛けられて驚いた。知らない内に雀さんが起きていたらしくて、私の独り言を聞いていた。
「こ、恋なんてそんな……………」
「まぁそうっすよね、あの人自分勝手っすからね。あっしも何度も焼き鳥にされかけたっすから。」
「あの、気になってたんですけど、鳥なんですか?」
「鳥っすよ。あっし等は人の姿を借りた鳥の化け物っすから。」
正直其れを聞いて暁光さんは何となく納得で来たけど、今目の前で楽しそうにしている雀さんは化け物と言われても実感が湧かなかった。雀さんは普通に優しそうな人だから。
「それにしても女の子をこんな風に監禁するなんて頭可笑しいと思うっす。」
「そんな事言って怒られませんか?」
「物凄い怒られるっす!」
怒られるのに悪口を言うんだ。
「でも、あの人凄く不器用な人っすから、仕方が無いっちゃ仕方が無いんっすよ。氷柱さんの事助けたいだけだったんっす。何となく其れは分かるっす。」
雀さんが言ってくれるならきっと本当の事なんだと思う。
雀さんは腕を組んで何かを考えると、私の足に付けられている枷を見て手を打った。
「良し!これ取るっすよ!!」
「え!?」
私の制止を無視して雀さんは勝手に足枷を外した。
「あ、あの……………」
「今日はとっても天気が良いっす!!こんな日に家の中に閉じ込められてたら逆に体に悪いっす!!」
そう言って私の手を掴み、雀さんは窓から外に飛び出してしまった。
草履も何も履いていない私を、雀さんは抱っこで運んでくれた。私より少し背が高いくらいで大差無いのに、やっぱり普通の人じゃないんだ。
暫く移動した先は綺麗な花畑だった。
赤、橙、黄、桃、他にも沢山の花が咲いていて、空の青色がその色を引き立たせていた。
「綺麗…………」
「此処はあっしのお気に入りなんっす!!氷柱さんにだけ特別に教えるっす!!」
「あ、ありがとうございます!」
「明るい顔したっすね!」
「え?」
「氷柱さんずーっと暗い顔しかしてなかったっす。でも今は少しだけだけど明るい顔したっす!!やっぱり氷柱さんだって笑った顔の方が良いっすよ!!」
笑顔。
今までそんな顔出来る様な状況じゃ無かった、だけど今は少しだけ、少しだけ楽しいから、出来るかな?
でも、やり方が分からない。
「氷柱さん?」
「あ、その、ごめんなさい。」
「何で謝るんっすか?」
「私、笑顔のやり方が分からなくて。」
「そんなのその内出来る様になれば良いんっすよ!!」
楽しそうに笑いながら雀さんはそう言ってくれた。
いつか。楽しく、雀さんみたいに楽しそうに笑う事が出来るかな。
「折角来たんっすから、花を摘んでみたらどうっすか?」
「そうですね、そうします。」
すぐ近くにある花を数本、綺麗だなと思う色の花を何本か摘んだ。
「あ、全部暁光の髪の色っすね。」
「え。」
そう言われて改めて摘んだ花を見ると、全部赤と橙色の花だった。
「それあげたら多分喜ぶっすよ。」
「喜びますかね。」
「多分っす。」
でも少しでも喜んでくれるなら持って行っても良いかな。
そう考えながら雀さんと一緒に帰った。
「……………えっと…………」
そうだった、眠る前に暁光さんと一緒に部屋に来たんだった。
それで、そうだ、私は暁光さんに名前を付けてもらったんだった。あれは嬉しかったな。嬉しくって泣いちゃった。
「………………恥ずかしい…………」
思いっきり泣いちゃった。
「…………………………暖かかったなぁ…………」
「恋っすか?」
「!!」
突然話し掛けられて驚いた。知らない内に雀さんが起きていたらしくて、私の独り言を聞いていた。
「こ、恋なんてそんな……………」
「まぁそうっすよね、あの人自分勝手っすからね。あっしも何度も焼き鳥にされかけたっすから。」
「あの、気になってたんですけど、鳥なんですか?」
「鳥っすよ。あっし等は人の姿を借りた鳥の化け物っすから。」
正直其れを聞いて暁光さんは何となく納得で来たけど、今目の前で楽しそうにしている雀さんは化け物と言われても実感が湧かなかった。雀さんは普通に優しそうな人だから。
「それにしても女の子をこんな風に監禁するなんて頭可笑しいと思うっす。」
「そんな事言って怒られませんか?」
「物凄い怒られるっす!」
怒られるのに悪口を言うんだ。
「でも、あの人凄く不器用な人っすから、仕方が無いっちゃ仕方が無いんっすよ。氷柱さんの事助けたいだけだったんっす。何となく其れは分かるっす。」
雀さんが言ってくれるならきっと本当の事なんだと思う。
雀さんは腕を組んで何かを考えると、私の足に付けられている枷を見て手を打った。
「良し!これ取るっすよ!!」
「え!?」
私の制止を無視して雀さんは勝手に足枷を外した。
「あ、あの……………」
「今日はとっても天気が良いっす!!こんな日に家の中に閉じ込められてたら逆に体に悪いっす!!」
そう言って私の手を掴み、雀さんは窓から外に飛び出してしまった。
草履も何も履いていない私を、雀さんは抱っこで運んでくれた。私より少し背が高いくらいで大差無いのに、やっぱり普通の人じゃないんだ。
暫く移動した先は綺麗な花畑だった。
赤、橙、黄、桃、他にも沢山の花が咲いていて、空の青色がその色を引き立たせていた。
「綺麗…………」
「此処はあっしのお気に入りなんっす!!氷柱さんにだけ特別に教えるっす!!」
「あ、ありがとうございます!」
「明るい顔したっすね!」
「え?」
「氷柱さんずーっと暗い顔しかしてなかったっす。でも今は少しだけだけど明るい顔したっす!!やっぱり氷柱さんだって笑った顔の方が良いっすよ!!」
笑顔。
今までそんな顔出来る様な状況じゃ無かった、だけど今は少しだけ、少しだけ楽しいから、出来るかな?
でも、やり方が分からない。
「氷柱さん?」
「あ、その、ごめんなさい。」
「何で謝るんっすか?」
「私、笑顔のやり方が分からなくて。」
「そんなのその内出来る様になれば良いんっすよ!!」
楽しそうに笑いながら雀さんはそう言ってくれた。
いつか。楽しく、雀さんみたいに楽しそうに笑う事が出来るかな。
「折角来たんっすから、花を摘んでみたらどうっすか?」
「そうですね、そうします。」
すぐ近くにある花を数本、綺麗だなと思う色の花を何本か摘んだ。
「あ、全部暁光の髪の色っすね。」
「え。」
そう言われて改めて摘んだ花を見ると、全部赤と橙色の花だった。
「それあげたら多分喜ぶっすよ。」
「喜びますかね。」
「多分っす。」
でも少しでも喜んでくれるなら持って行っても良いかな。
そう考えながら雀さんと一緒に帰った。
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