朝餉添えの贄

 災厄の続くとある村。此処には古くからとある風習があった。

―奇形の子を生贄として捧げ、神の朝餉として食してもらう事により、その怒りを鎮め、村に安寧をもたらしてもらう―と言う物だった。

 その生贄に選ばれたのは白髪に青い瞳の少女。
 親もいない少女を助けてくれる者は誰もおらず、一人生贄を献上する為だけの社へと閉じ込められた。
 お香を嗅がされ、段々と眠気が襲って来て眠ってしまい、次に目を覚ました時、其処は少女の予想とは掛け離れた場所だった。

 社から少女を連れ出した人物の名は「暁光(ぎょうこう)」
 暁光はとある理由から少女を自分の手元に監禁する。
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 人と人ならざる者の小さな約束を守る物語。
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