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第弐拾話
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体力回復して無い状態で氷柱のいると思う所に行くには、流石に距離があり過ぎて途中で足を止めた。
「大して強くもありませんでしたね。」
「クソッ!!」
俺だって今の状態が万全な状態だったらあんな奴一瞬でどうにか出来る。でもそれが出来ないんだよ。その理由だって全部あの村だ。
あの村の連中は昔っから何か悪い事が起きると氷柱のせいにしやがるが、元はと言えば全部あいつ等の自業自得なんだよ。あの村に厄神が住み付いたのも、そのせいで災厄が起きたのも、全部が全部あいつ等の自業自得だ。
「………………氷柱。」
無事だと良いなと思うけど、多分無事じゃねぇ。鴉と一緒に居る時点で無事な所が全くと言って良い程想像出来ねぇ。
大きく溜め息を吐いてから俺はまた歩き出した。
空を飛べない鳥に何の価値があるんだろうか。
唐突にそんな事を考えて空を見上げた。こんな事が起きてるのに空ってのは俺の心情は映しちゃくれない。そりゃそうだ、俺の心情を映そうものなら基本的に毎日大嵐だ。
そういやあの村に起きてる災厄ってのを誰も触れて無かったな。
あの村に起きてる災厄は日照りだ。別に日照りだけなら良いんだろうけど、その影響で水が枯れ果て生き物は死に、その死骸に虫が集り、その虫が運ぶ病原菌のせいで人が死ぬ。そんな連鎖だ。
これも全部あの村の奴等の自業自得だ。それなのに氷柱や俺のせいにされたのが無性に腹立つ。
「氷柱に何かあったら村の連中焼き殺してやろうかな。」
と言ったけど、今の俺にはあいつ等を全員焼き殺せるくらいの力は残ってねぇ。
あの日に全部失くしたからな。
とかそんな事考えてる内に氷柱の住んでいたあの村の近くまで来た。村は随分と酷い状態で、あちこちにいろんな死骸が転がってる。生きてる人間の顔も、本当に人かと疑いたくなるくらいに酷い物になっていた。
「氷柱は……………」
居ないみたいだな。正直若干安心した。
だけど氷柱が此処に居ないって事は、あいつはまだ鴉と一緒に居るって事だ。だとすると氷柱は今何処に居る?
鴉が連れて行きそうな場所……………
俺はすぐに場所を移動した。
「大して強くもありませんでしたね。」
「クソッ!!」
俺だって今の状態が万全な状態だったらあんな奴一瞬でどうにか出来る。でもそれが出来ないんだよ。その理由だって全部あの村だ。
あの村の連中は昔っから何か悪い事が起きると氷柱のせいにしやがるが、元はと言えば全部あいつ等の自業自得なんだよ。あの村に厄神が住み付いたのも、そのせいで災厄が起きたのも、全部が全部あいつ等の自業自得だ。
「………………氷柱。」
無事だと良いなと思うけど、多分無事じゃねぇ。鴉と一緒に居る時点で無事な所が全くと言って良い程想像出来ねぇ。
大きく溜め息を吐いてから俺はまた歩き出した。
空を飛べない鳥に何の価値があるんだろうか。
唐突にそんな事を考えて空を見上げた。こんな事が起きてるのに空ってのは俺の心情は映しちゃくれない。そりゃそうだ、俺の心情を映そうものなら基本的に毎日大嵐だ。
そういやあの村に起きてる災厄ってのを誰も触れて無かったな。
あの村に起きてる災厄は日照りだ。別に日照りだけなら良いんだろうけど、その影響で水が枯れ果て生き物は死に、その死骸に虫が集り、その虫が運ぶ病原菌のせいで人が死ぬ。そんな連鎖だ。
これも全部あの村の奴等の自業自得だ。それなのに氷柱や俺のせいにされたのが無性に腹立つ。
「氷柱に何かあったら村の連中焼き殺してやろうかな。」
と言ったけど、今の俺にはあいつ等を全員焼き殺せるくらいの力は残ってねぇ。
あの日に全部失くしたからな。
とかそんな事考えてる内に氷柱の住んでいたあの村の近くまで来た。村は随分と酷い状態で、あちこちにいろんな死骸が転がってる。生きてる人間の顔も、本当に人かと疑いたくなるくらいに酷い物になっていた。
「氷柱は……………」
居ないみたいだな。正直若干安心した。
だけど氷柱が此処に居ないって事は、あいつはまだ鴉と一緒に居るって事だ。だとすると氷柱は今何処に居る?
鴉が連れて行きそうな場所……………
俺はすぐに場所を移動した。
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