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 「はっ……はっ……」と、私はまた荒い呼吸を繰り返す。
 おそるおそる顔をあげると、ニヤニヤ顔のアキちゃんが目に入る。最悪だ……。

 アキちゃんは「こんなところで……、恥ずかしくないの?」と小声で言い、私の手を握った。ドキリとして身体が跳ねる。

 恥ずかしくないわけがない。人目があるところで、訳も分からずあっという間にイかされてしまって……、もじもじと足踏みをして下を見る。足踏みをしたことによってナカに入っているモノを再認識してしまい、頬がカアッと赤くなる。最悪だ……。

 アキちゃんは自販機にコインを入れて、「ほら、選びなよ。」と声をかけてくれた。気遣いが優しい。
 私は慌てて、いつもの缶コーヒーを購入する。そして少し迷った後、自分でもお金を入れてミネラルウォーターも買った。絶対にこの後必要になってしまう。絶対に、だ。

 アキちゃんも自分の飲み物を選ぶ。三ツ矢サイダーだ。
 相変わらず少し子どもっぽいところがあるなぁ、なんて思っていたら、「喉渇いた時にはこれがサイコー」と言っている。やっぱり子どもだ。


 アキちゃんに手を引かれて、少し奥の方の高台に移動して、木にもたれかかって景色を眺める。ここは眺めがいい……。
 寒くて、吐く息が白い。それでも素敵な景色だな、と思う。ナカにバイブさえ入っていなくて、そしてイった直後でなければ……!

 アキちゃんがふと近寄り、「それで、さっきは何回かイッちゃったの?」なんて聞いてくる。
 バレている、二回もイってしまったことがバレている……!
 アキちゃんは意地悪だな、と思う。そして、その意地悪さに乗せられてあっさりイってしまった自分が恥ずかしい。

 「べっ、別に……イってなんかないよ」と必死で言う。あっさり認めてしまうのもなんだか癪だし、アキちゃんを困らせてみたい、と思う。

 そうしていると、「ふぅん、人の車で大音量でAV流すような変態さんの言うことは信じられないなぁ。」と言われてしまう。悔しい。

 「ま、そんな訳で……、メイちゃん、嘘ついたからお仕置きね。二回はイったでしょ。」と言われてしまい、私はドキリとした。
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