妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~

創伽夢勾

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3章:王都招集

57:招集

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 俺は今ギルドまで来ていた。勿論俺一人でだ。
 今頃、ティナとフロンは俺が言った練習メニューをやってるだろう。

 俺は受付まで行くと、フェルを尋ねた。
 だが、生憎と今日は休みのようだ。
 しょうがないので、テクルのところへ向かった。
 テクルはいつも通り、解体作業をしていた。勿論俺が持ってきた魔物たちだ。

「おう、ユウ来てたのか」
「まぁな」

 俺は単刀直入に、用件を聞いた。俺のことを探しているという奴についてだ。

「は? 金髪の鎧を着た女? しかもユウを探してるやつか。俺は知らねーな。お前らー! 何か知ってるか?」

 テクルは大声をあげて、作業中の職員に聞く。
 すると一人から反応が返ってきた。

「黒妖鬼を探してるやつだろ? 市場で聞きまわってるのを見たぞ」
「そうか、ありがと」

 俺はテクルに追加の魔物を置いて工房を後にした。
 テクルのめんどくさそうな顔は見なかったことにしよう。



 俺は、市場を歩いていた。すると前方から。金髪の騎士と呼べそうな女性を見た。
 俺が女性の方を見ると同時に、目と目が合った。
 そして女性は確信を得たように、俺の方へ向かってくる。

「貴殿が黒妖鬼で間違いないか?」
「あぁ、最近はそう言われているな」

 女性は俺のことを探していたようで間違いないようだ。金髪に鎧。そして俺のことを探している。どうやら目的の人物で間違いないようだ。

「で、あなたは俺のことを探していたようですが、何か御用でも?」
「これは失礼した。私の名前はレジーナ。レジーナ・テル・テリィーナだ。これでも王都騎士団の副団長をしている」

 どうやら、めんどくさいことになりそうだ。騎士階級でが出張ってまで俺を探している。一体何の用だ?

「俺はユウ。ユウ・ツキカゲだ。なんか最近は黒妖鬼なんて二つ名をもらったものだ」

 不本意だがな。

「あぁ、話は聞いている。ダンジョンを1日で5階層まで、しかもBランクに届きそうな冒険者を圧倒したとも聞いた」
「そんな大層なもんでもない。俺はただイラついたからやりたいことをやっただけだ」

 レジーナはうんうんと頷いていた。

「相手は契約狩りだと聞いた。それを倒し、こう物怖じしない態度も、性格も問題なさそうだ」

 話についていけない。

「どういうことだ?」
「黒妖鬼……いや、ユウ殿。貴殿に王都招集の命がでている。ご同行願えるか?」

俺を王都に呼ぶ理由はなんだ? 俺は勇者とかには関係ないし。

「拒否権は? あとなぜ俺なんかが王都にに呼ばれる?」
「拒否権はあるが、その場合は私が強制連行させてもらう。理由についてだが、貴殿は自分を過小評価化しすぎだ。すでに王都では貴殿が黒竜を撃退していることや、さっきも話に出た契約狩り、Bランクに届きそうな相手に勝っているのだ。それでいて貴殿はCランク。それはおかしい。しかもその黒髪、とまぁ気になることがいっぱいあるわけだ。貴殿は私に逆らわない方がいい。今の貴殿では私には勝てないからな」

 つまりいうところの強さの査定というやつか、まぁあれだけのことをやって噂にならない方がおかしいよな。
 だが、助かるのはティンケルと戦った時の生成についてだ。あれについてはそう広まってないらしい。時間の問題だと思うけどな。

「わかった素直に従うことにするよ。連れはいても構わないよな?」
「あぁ、問題ない。すまない、面倒をかける」
「いや、一度王都にも行ってみたからいい機会だ。すぐに向かえばいいのか? 移動手段は?」
「それはよかった。王都へはできるだけ早く向かってくれ。ここから王都まではそこまでかからん。馬車で3日ぐらいだ。移動手段は任せるが、必要ならば馬車を貸そう」

 今のところは裏を感じない。素直なやつに見えるな。

「ここにいる知り合いに挨拶してから、明日にでも出発するよ。移動手段には心当たりがある」
「わかった。それでは私は先に戻るとしよう。また王都で合おう。来なかった場合は私直々に追いかけに行くからな」

 そう言って、レジーナは門の入り口の方へと向かう・

『視影ノ瞳』

 俺は後姿のレジーナに視影ノ瞳を使う。ほとんど見えなかった。
 さらに魔力を込める。どんどんとステータスが見えてくる。

『レジーナ・テル・テリィーナ
 年齢 :22
 種族 :人種
 職  :騎士
 属性 :?
 スキル:威圧 剣術 槍術 体術 ??? 縮地 ??? ?? ???? 殺気 ????
 ユニーク:????
 耐性 :物理耐性 』

 ところどころ見えなかったが、それでも強いことがわかる。普通・・なら勝てない相手だな。
 これ以上視ようとすると、脳に負担がかかりすぎるためやめておく。

「本当にこの世界は退屈しないな。面倒ではあるけどな」

 俺はそのまま、宿へと戻ってティナたちの練習に付き合うことにした。
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