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3章:王都招集
76:大規模殲滅魔法
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「久しぶりの手応えありそうな敵かなと思ったけど、ボクの敵じゃないね」
僕の目の前には蛇型のランクSモンスターがいる。さっきから攻撃を躱して様子を見てるけど、全然当たる気配がない。動きも単調。こんなのに後れを取るわけがない。
「じゃあそろそろ、ボクからも行くよ。『黒鬼ノ衣』」
僕の体に黒い魔力が纏わりつく。もう何度も使って慣れた感覚だ。
僕は黒い魔力を右手にためる。
すると、蛇は何かを察したのか、近くにあった岩を尻尾で飛ばしてきた。
「つまんないな」
僕は飛んできた岩にちょこんと左手をぶつけた。
すると、岩は原型を残すことなく、粉々に砕け散った。
僕はそのまま蛇に向かって足を進める。
蛇はボクに近づこうとはせず、ひたすら近くのものを投げつけてくる。
「そろそろ飽きた」
僕は一気に蛇に近寄る。その速さで、蛇の鱗に右の掌を合わせる。
『鬼黒衝破』
右手に集めた黒い魔力を一気に放出する。
その魔力を受け、蛇は後方へと吹き飛ぶ。
それを追い、その衝撃でボロボロの蛇に向かって拳を振り下ろす。
『拳鬼』
もちろん黒い魔力を纏ってだ。
その拳は的確に蛇の頭を砕き、蛇は絶命した。
「これで、ボクの仕事終了」
黒い魔力を霧散させ、その桃色の髪をなびかせた。
『ライトレイ!』
その後ろから、聞いたことのある声が聞こえる。振り返るとそこには胸に穴をあけた魔物が立っていた。
その魔物が倒れ、姿を現したのはティナだった。
「それが、ランクSですか?」
「そうだよ、けどなんだか物足りなかった」
その言葉を聞いてティナは笑う。
「それじゃあヨリヒメちゃん。今から右翼側の魔物の撃退勝負をしましょうか、ユウ様に撫でられる権利をかけて」
「よし、その勝負乗った! が、いい加減ちゃん付けをやめろー」
「じゃあ、よーいスタート」
聞き耳を持たないティナは魔物に向かって走り出す。
「あっ、こら! せこいぞ」
そう言いながらも僕は反対方向の魔物を狩るために走り出した。
「おおーっと、巨人の脇腹にノワールちゃんの尻尾攻撃が入りました」
私は、目の前で戦っているノワール対巨人戦を見ている。もちろん周りの魔物を殲滅しながら、普段師匠と手合わせしたりしている私からしたら物足りない。
黒竜の双剣を振り回し、流れるように敵を屠っていく。
「あっそういえばこれ使えば楽に終わるんじゃ……」
私はあの半月前に取得したスキルの存在をすっかり忘れていた。
「さぁ、出ておいで、私の眷属。『ナイトバット』」
そうすると、どこから現れたのか、フロンの周りには大量の蝙蝠がいた。
「周りの魔物を蹴散らしてきて」
蝙蝠たちは私の指示を聞くと、群れを成して飛んでいく。一体の魔物に群がると、蝙蝠の群がっていた魔物が倒れ、息絶えていた。
「便利だけど、結構血を持ってかれるね、後でご主人様に頼まなきゃ。楽しみだなぁ、えへへ」
私にとってご主人様の血ほどおいしいものはない。ティナの料理も目を見張るものだが、ご主人様の血と比べるものでもない。私はもうご主人様の虜であり、離れられないだろう。そういう自覚がある。
だから私もご主人様のために出来ることなら何でもしよう。それぐらいの覚悟だ。
そうこうしている内に、ノワールが巨人にとどめを刺そうとしていた。
巨人の最後はあっけなく、最後はノワールの火によって燃やされた。いわゆるブレスと言うやつだ。
[むぅ、なんだか物足りないの]
すると、巨人を倒し終わった、ノワールから、意思疎通が飛んでくる。
(じゃあ、魔物の殲滅数勝負をしようか、左翼側でね)
[わかったのです!]
すると、ノワールは仔竜の姿に戻り、そこから竜人化する。
私の目の前には9歳ぐらいの女の子が、身の丈よりも大きな槍を持っていた。
「私の竜槍ドライプニルが火を噴くのです」
「いや、槍は普通火を噴かないから」
私は眷属を回収し、一度仕舞った黒竜の双剣に手をかける。
「それじゃあ、勝った方がご主人様に撫でてもらおう。よーいスタート!」
「え!? フロンねぇ、せこいなの!」
そう言いながらもノワールは私と反対方向に走り、槍で魔物を倒していく。あの小さい体で、不釣り合いな槍を振り回す光景は何とも言えないシュールな光景だった。
いつの間にか右翼と左翼で、魔物の討伐数対決が始まっていた。
「さぁ、殲滅戦と行こうか『変形モード:魔法士』『喚こい。黙示録』」
すると、黒霧のコートはコートからローブへと姿を変える。
そして俺の左手には1冊の本。魔導書:黙示録だ。
『天星ノ瞳』
俺は天星ノ瞳ラノスを使い、周りの冒険者の位置を確かめる。
そして魔法の出力範囲を決める。
(エル。制御は任せた。それとスキル:詠力を使う)
《了解です。ますたー》
詠力:魔法を詠唱で使用することによって、消費魔力の若干の減少。出力増加が可能。
俺は黙示録を開く。そこに掛かれているのは火と闇の合成型、大規模殲滅魔法。
《状態:クリア 制御:完了 スキル:詠力の使用を確認。いつでも行けます!》
エルから合図が飛んでくる。
今は魔物に囲まれている状況。もちろん何もせずにいれば、襲い掛かってくるのは当然だ。
だが、俺に近づこうとするものはすぐに吹き飛ばされる。それは実体化したムラクモの仕業だ。俺が詠唱をするまでの時間稼ぎ役ってやつだ。
そして俺は詠唱を始める。
『我は罪深き者 祖は紅より黒き焔なり 汝、万象を灰塵と帰す 地獄が望む罪火と化せ』
大規模殲滅魔法の詠唱が終わり、魔法が紡がれる。
『地獄想火』
そして魔法が発動する。魔物で埋め尽くされていた草原は黒き焔で焼かれ、その光景はまさに地獄だった。
僕の目の前には蛇型のランクSモンスターがいる。さっきから攻撃を躱して様子を見てるけど、全然当たる気配がない。動きも単調。こんなのに後れを取るわけがない。
「じゃあそろそろ、ボクからも行くよ。『黒鬼ノ衣』」
僕の体に黒い魔力が纏わりつく。もう何度も使って慣れた感覚だ。
僕は黒い魔力を右手にためる。
すると、蛇は何かを察したのか、近くにあった岩を尻尾で飛ばしてきた。
「つまんないな」
僕は飛んできた岩にちょこんと左手をぶつけた。
すると、岩は原型を残すことなく、粉々に砕け散った。
僕はそのまま蛇に向かって足を進める。
蛇はボクに近づこうとはせず、ひたすら近くのものを投げつけてくる。
「そろそろ飽きた」
僕は一気に蛇に近寄る。その速さで、蛇の鱗に右の掌を合わせる。
『鬼黒衝破』
右手に集めた黒い魔力を一気に放出する。
その魔力を受け、蛇は後方へと吹き飛ぶ。
それを追い、その衝撃でボロボロの蛇に向かって拳を振り下ろす。
『拳鬼』
もちろん黒い魔力を纏ってだ。
その拳は的確に蛇の頭を砕き、蛇は絶命した。
「これで、ボクの仕事終了」
黒い魔力を霧散させ、その桃色の髪をなびかせた。
『ライトレイ!』
その後ろから、聞いたことのある声が聞こえる。振り返るとそこには胸に穴をあけた魔物が立っていた。
その魔物が倒れ、姿を現したのはティナだった。
「それが、ランクSですか?」
「そうだよ、けどなんだか物足りなかった」
その言葉を聞いてティナは笑う。
「それじゃあヨリヒメちゃん。今から右翼側の魔物の撃退勝負をしましょうか、ユウ様に撫でられる権利をかけて」
「よし、その勝負乗った! が、いい加減ちゃん付けをやめろー」
「じゃあ、よーいスタート」
聞き耳を持たないティナは魔物に向かって走り出す。
「あっ、こら! せこいぞ」
そう言いながらも僕は反対方向の魔物を狩るために走り出した。
「おおーっと、巨人の脇腹にノワールちゃんの尻尾攻撃が入りました」
私は、目の前で戦っているノワール対巨人戦を見ている。もちろん周りの魔物を殲滅しながら、普段師匠と手合わせしたりしている私からしたら物足りない。
黒竜の双剣を振り回し、流れるように敵を屠っていく。
「あっそういえばこれ使えば楽に終わるんじゃ……」
私はあの半月前に取得したスキルの存在をすっかり忘れていた。
「さぁ、出ておいで、私の眷属。『ナイトバット』」
そうすると、どこから現れたのか、フロンの周りには大量の蝙蝠がいた。
「周りの魔物を蹴散らしてきて」
蝙蝠たちは私の指示を聞くと、群れを成して飛んでいく。一体の魔物に群がると、蝙蝠の群がっていた魔物が倒れ、息絶えていた。
「便利だけど、結構血を持ってかれるね、後でご主人様に頼まなきゃ。楽しみだなぁ、えへへ」
私にとってご主人様の血ほどおいしいものはない。ティナの料理も目を見張るものだが、ご主人様の血と比べるものでもない。私はもうご主人様の虜であり、離れられないだろう。そういう自覚がある。
だから私もご主人様のために出来ることなら何でもしよう。それぐらいの覚悟だ。
そうこうしている内に、ノワールが巨人にとどめを刺そうとしていた。
巨人の最後はあっけなく、最後はノワールの火によって燃やされた。いわゆるブレスと言うやつだ。
[むぅ、なんだか物足りないの]
すると、巨人を倒し終わった、ノワールから、意思疎通が飛んでくる。
(じゃあ、魔物の殲滅数勝負をしようか、左翼側でね)
[わかったのです!]
すると、ノワールは仔竜の姿に戻り、そこから竜人化する。
私の目の前には9歳ぐらいの女の子が、身の丈よりも大きな槍を持っていた。
「私の竜槍ドライプニルが火を噴くのです」
「いや、槍は普通火を噴かないから」
私は眷属を回収し、一度仕舞った黒竜の双剣に手をかける。
「それじゃあ、勝った方がご主人様に撫でてもらおう。よーいスタート!」
「え!? フロンねぇ、せこいなの!」
そう言いながらもノワールは私と反対方向に走り、槍で魔物を倒していく。あの小さい体で、不釣り合いな槍を振り回す光景は何とも言えないシュールな光景だった。
いつの間にか右翼と左翼で、魔物の討伐数対決が始まっていた。
「さぁ、殲滅戦と行こうか『変形モード:魔法士』『喚こい。黙示録』」
すると、黒霧のコートはコートからローブへと姿を変える。
そして俺の左手には1冊の本。魔導書:黙示録だ。
『天星ノ瞳』
俺は天星ノ瞳ラノスを使い、周りの冒険者の位置を確かめる。
そして魔法の出力範囲を決める。
(エル。制御は任せた。それとスキル:詠力を使う)
《了解です。ますたー》
詠力:魔法を詠唱で使用することによって、消費魔力の若干の減少。出力増加が可能。
俺は黙示録を開く。そこに掛かれているのは火と闇の合成型、大規模殲滅魔法。
《状態:クリア 制御:完了 スキル:詠力の使用を確認。いつでも行けます!》
エルから合図が飛んでくる。
今は魔物に囲まれている状況。もちろん何もせずにいれば、襲い掛かってくるのは当然だ。
だが、俺に近づこうとするものはすぐに吹き飛ばされる。それは実体化したムラクモの仕業だ。俺が詠唱をするまでの時間稼ぎ役ってやつだ。
そして俺は詠唱を始める。
『我は罪深き者 祖は紅より黒き焔なり 汝、万象を灰塵と帰す 地獄が望む罪火と化せ』
大規模殲滅魔法の詠唱が終わり、魔法が紡がれる。
『地獄想火』
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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