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3.彼らの関係
☆その1、お友だちとは仲良くしよう
しおりを挟むひとつ、社内では他人を貫くこと
ふたつ、会うのは休みの前日から
みっつ、セックスは1日2回まで!
最後大事。ほんとに大事。初日なんて死ぬかと思ったし実際死んだし、次の日まったく動けなくなって半日寝てたし。ええ、もちろん有給消化で。早織ちゃんの心配が胸に苦しいのなんのって!
というわけでその他も細々と、セックスフレンドとしてのルールを決めて早三ヶ月。どうも、田中A子です。
もう三ヶ月……今のところはうまくいってる。
変態さんこと久遠秋人改めセフレくんはどうやらまだ彼女を作る気がないようで、私たちは週一ペースで会っている。バレてはいない。会うといっても外には出ないし、初日のように外食することもやめたから。今の私たちは、
「……なに考えてたの? エンボちゃん」
「いえ、なにも」
「ひどいなぁ、こんな事してるのに、うわの空?」
「あ、いえ、そういうわけ、じゃ……っ」
「ほら、ちゃんと考えてよ俺のこと」
「あんッ……!」
んなこと言われなくても考えてる!
対面座位。下から突かれてあられもない声が出る。見上げる視線は私ばっかりを見ていて、目が合うと片方の口角だけをあげて笑った。まるで悪魔。魅入られる。彼の頬に触れて、私からキスをする。
「……は。ふふ」
「なにがおかしいんですか」
「んー? いや、気持ちいいなあと思って」
動きが止まった。今度は彼がくちづけてくる。大きな手は両頬を包んであたたかくて、舌が歯列をくすぐって、頭の芯からじんじんと疼いてくる。与えられた唾液をすする。この人のこれは、いつも甘い。薄めた蜂蜜のよう。
「エンボちゃんとこうしてるの、気持ちいい」
「……私も、きもちい、です」
「ね。ほら、一緒にイこ?」
「ッ、あ、んんン……っ」
今度はゆるやかに揺さぶられる。この体位ならこれが好き。教え込まれた、作り替えられてしまった。たったの二ヶ月で。きもちいい、キモチイイ……
「エンボちゃん、かぁいい」
「好きだよ」
あ、忘れてた。
言おうと思ってたんだ。『エッチ中の可愛い・好きは禁止』って。いっつも忘れる。忘れては、最中に言われて思い出す。集中できないからやめてほしいのに、すぐ忘れちゃう。だって、ああ……
「ふぅっ……も、いく、イきそう……」
「うん……いいよ、イッて」
「ぅ、やだ、あァ……イッちゃう……!」
きもちいい、キモチイイ。
それしか考えられなくなる。言わなきゃいけないのに。馬鹿になる。頭まっしろになって、なにもーー
「イケって」
「ぅああ……ッ!」
ぎゅうぎゅう抱きしめられて、耳元で囁かれてホワイト・アウト。どくん、どくんとナカにあるものが脈打っているのがわかる。硬い胸板に頬をすり寄せて心音を聞くと、よしよしと頭を撫でられて髪を解かれる。この体位の、これが好き。エッチのなにもかも、楽しい部分は、この人が教えてくれた。
「エンボちゃん、好きだよ」
「んー……」
「眠い? ……いいよ、寝な。おやすみエンボちゃん」
「ん……」
田中A子、26歳、独身。
誰にも言えないお友だち、できました。
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