【R18】だれがフィクションだと言った 〜圧倒的モブ田中A子のセフレ生活〜

サバ無欲

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3.彼らの関係

その4、お友だちには相談しよう③

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「終わったらさ、再来週でいいから、なんか美味いもんでも食べようよ。店でも、家でも」
「……ここがいいです」
「ん、じゃあなんか取ろう。ピザでも寿司でも。あ、うなぎは? 高くてもいいからさ」
「あー……おなかすいてきた」
「ぶ、今じゃねえよ」
「分かってますよ! 何かあります?」
「……先週買ってきてもらったウィンナーと卵しかない。多分」
「玉ねぎは?」
「あ、まだある」
「……ほんっと料理しないですよね」
「しないねー」
「どうやって生きてたんですか。あっ、もう!」
「んー、こうやって?」
「馬鹿じゃないの! もう! 駄目ですよご飯作るんですから」
「なに作ってくれんの?」
「チャーハンです」
「じゃあ解放」


なにが解放だ。あほか。

それにしてもお腹がすいた。平日ほぼ使われていないシステムキッチンに立って、冷蔵庫を開けると本当に言われた通りのものしかなかった。あとはお酒。サイドポケットに入ってる調味料は私が買ってきたものも多い。

玉ねぎをみじん切りにしてレンジへぶっ込み、ウィンナーを輪切りに、卵は先にかき混ぜておく。この間ラップした冷凍ごはんは……あ、もうない。食べてくれたんだ。

仕方ないのでご飯を3合、早炊き36分に設定する。これだったら玉ねぎはチンしなくてもよかったなぁ。無駄なことした。フライパンに半透明の玉ねぎとウィンナーを炒めて、ちょっとだけ塩胡椒。


「いいにおい」
「炒めてるだけですよ」
「こういうのがいいの」
「っていうかなに裸でうろついてるんですか。知りませんよ油はねても」
「だって服とられてるし。誰かさんに」
「お借りしてるだけでーす」


あ、そうだスープも作ろう。
炒めたもの三分の一を小鍋に入れて、水と一緒に火にかけて、沸騰したら味つけ……どうしようかな。お味噌でいいか。ウィンナー味噌汁。卵をあと2つ取り出して、落とし卵にして、完成。

フライパンで炒めたものは一度お皿に移しかえて、溶き卵にマヨネーズを混ぜて、炒る。さっと半熟くらいで取り出さないと、ふわふわな炒り卵にならないから注意。ふたつ目のお皿に取り出して、これでご飯と炒めるだけなんだけど……


「あと20分」
「ゔー……時間配分ミスった……」
「いいんじゃない? 手際がいいとも言うし。それじゃあ」
「わっ、ちょっと!」
「エンボちゃんかるーい。さらいます」
「さらいません! 飢えてんだから軽いに決まってます」
「俺も飢えてる」
「飢えてない!」


台所! 台所が遠くなる!
せっかく這い出した寝室に抱き戻されて、覆いかぶさられる。ニコニコさわやか笑顔が憎い。お腹すいたのに。ああ、もう。


「いただきます」
「ゔぅ……」
「ほら、こういう時はなんて言うの?」


キスされちゃえば、ほだされて、流される。
苦しいことや思い悩んでいたことも、気持ち良くなっちゃえばきっと、忘れられる。

だから……まぁ、いっか。


「……めしあがれ」


結局チャーハンにありつけたのはこれから二時間後のことでした。ちゃんちゃん。


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