10 / 47
9母親の狂気②
しおりを挟む
次の日は、土曜日で学校は休みだった。双子は一緒の部屋で夜を過ごしたが、先に目を覚ましたのはヒナタだった。ヒナタはあたりを見渡し、自分が今置かれている状況を寝起きの頭で考えた。
「ここはどこだったっけ。そうか、僕たちは昨日、母さんと喧嘩して……。それでおじいさんの家に来たんだった。」
状況把握のために発した小さなつぶやきによって、ミツキも目を覚ます。同じようにあたりを見渡したが、ミツキは現在の状況を理解するのに時間がかかっている。
「おはよう、ヒナタ。ここ、どこだっけ。自分の家じゃないことはわかるけど……。」
「おはよう、ミツキ。もう忘れたの。母さんと進路のことで喧嘩して、おじいさんの家に泊まらせてもらったこと。」
ヒナタが説明すると、ようやく思い出したのか、ああと納得したような顔をする。
「そうか。ここは、じいさんの家か。」
徐々に昨日のことを思い出したのか、ミツキの顔はみるみる赤くなっていく。
「あのくそばばあ。」
「まあまあ、落ち着いて。昨日のことを思い出したみたいだけど、おじいさんの申し出をどう思う?今まで、僕たちの父さんと母さんのことを見捨てていた人だ。この話を信じていいのかどうか。」
「そうは言っても、俺はもう、今までの生活には戻りたくはないけどな。父さんはすでにいないし、母さんも以前の母さんではなくなった。ただのくそばばあだ。もう、頼れるのは、じいさんだけだぞ。」
「トントン。」
扉をノックする音が聞こえた。びくっと警戒する双子。自分たちの母親の奇行が心に残っているため、つい警戒してしまう。返事がないので、再度扉がノックされる。
「どなたですか。」
「私だよ。下屋敷幸之助。君たちのおじいさんだよ。」
名前を聞き、ほっとしたような表情になる双子。ヒナタが扉を開けて、祖父を中に入れる。祖父の後ろにはお手伝いさんが控えていた。
「おはよう。二人ともお腹が減っているだろう。朝ご飯を用意したから、一緒に食べよう。」
「ぐうう。」
祖父に言われ、自分たちが空腹であることに気がついた。昨日、夜食を準備してもらったにもかかわらず、すでに空腹状態であった。お腹の音に双子は顔を赤くする。
「お腹が減るということは、健康な証だ。おいで。」
祖父は、笑うことなく、双子を手招きして、食堂に案内された。
朝食を食べ終わり、一息ついていると、祖父が話し始めた。
「昨日はよく眠れたかな。」
「はい。おかげさまで。」
「まあ、ぼちぼち。」
「それは良かった。それで、これからどうするつもりだい。」
双子は悩んでいた。月曜日からまた、学校が始まるので、一度家に帰らなくてはならない。このまま、祖父の家に居候することになるか、ならないかは別として、あの正気ではなくなった母親の家に戻る必要がある。
「一度、家に戻ることにします。ここに住まわせてもらうにしても、ここには制服も勉強用具も生活用具も何もないので。」
「俺たちはまだ、じいさんのところに住むと決めたわけじゃあないからな。でも、このままあのくそばばあのところに居続けるのも考え物だから……。」
「ふむ。」
祖父は、何か考えこんでいた。双子の母親がおかしいのはすでに知っていた。その彼女のもとに双子を返して良いものだろうかと悩んでいた。
「私も一緒に家に行った方がいいかな。」
「大丈夫です。おじいさんが行くと、母がさらにおかしくなりそうなので。」
双子は祖父の申し出を断った。以前に祖父と母親が口論していたところを目撃し、母親が怒る様子が想像できたので、遠慮することにした。
「まあ、あずささんには嫌われているからねえ。じゃあ、何かあった時のために、これを持っていきなさい。」
祖父が双子に渡したのは、一台の携帯電話だった。スマホが普及して、今では中学生でも自分のスマホを持つ時代になっていたが、双子は持っていなかった。母親はスマホを買い与えるべきだと主張していたが、父親が早すぎるといって、買ってもらえなかったのだ。
「もし万が一、助けが必要な場合は、連絡してくれればいい。アドレス帳に私の名前が入っているから、かけるといい。」
「ありがとうございます。」
「連絡しないで済むことを願うけどな。まあ、ないよりはましだろ。」
双子は母親がいる家に戻ることにした。さすがに帰りも徒歩でとはいかないので、祖父に家の近くまで車で送ってもらった。
玄関前で双子は立ち止まる。深呼吸をして、ヒナタがインターホンを鳴らす。
「ピンポーン。」
無機質な音が辺りに響き渡る。しばらくすると、母親の声がスピーカー越しに聞こえてきた。
「こんな朝早くにだれが……。あら。」
眠そうな声だったが、双子の姿をモニター越しに確認したのだろう。慌てて、玄関に向かって走る足音が聞こえた。ガチャリと、ドアが開く音と同時に母親が飛び出す。
「おかえり。心配したのよ。まったく、父親がいなくなって、あなたたちまでいなくなったらどうしようかと思って、心配で心配で。」
母親は二人を一緒くたに抱きしめる。まさか、心配しているとは思っていなかった双子は困惑していた。しかし、せっかく心配してくれた母親を悲しませるわけにはいかない。
「ただいま。母さん。ごめんなさい。」
「ただいま。ごめん。」
双子は謝り、母親の背中に手を回す。しばらく、三人は玄関前で抱き合っていた。
「それで、どこに行っていたのかしら。見当はつくけど、一応聞いておきましょう。」
「ええと……。」
「と、友達の家だよ。」
とっさに嘘を吐き出すヒナタ。慌ててミツキも援護する。
「そうそう。優しい友達だから、泊めてくれたんだよ。」
「ふうん。」
嘘だと見抜いているのだろうか。本心はわからないが、双子が真実を話さないことに気付くと、早々に話題を切り替える。
「そういうことでいいわ。それより、あなたたちがいない間に部屋の掃除をしておいたわよ。掃除したら、いらないものが山ほど出てきたから、捨てておいたわ。」
そう言うと、家の中に入ってしまった。
「いらないものなんて、あったっけ。」
「結構きれいに片付いていたと思うけど。」
首を傾げつつも、母親の後を追って、部屋の中に入る双子。自分の部屋に入って、母親の「いらないもの」という概念がどういうものか理解した。
母親は「いらないものを捨てた」と言っていた。この場合の「いらない」という意味は、受験勉強に必要ないものということだったらしい。
「これはヒドイ。」
「マジかよ。」
双子はそれぞれ、自分の部屋を見て絶句した。金曜日までの自分たちの部屋とは思えぬほど、ものが少なくなっていた。双子は読書が好きだった。特に漫画を読むのが好きで、ヒナタの部屋の本棚には漫画が結構な割合を占めていた。双子で一緒に共有していたものだ。
ヒナタの部屋に置かれていた漫画が一冊もなくなっていた。本棚には学校の勉強に使う教科書やノート、参考書のみで、それ以外の書物などは本棚からすべてなくなっていた。
それ以外にも。部活の道具やユニホーム、壁に貼られていたバンドのポスターもはがされていた。
部屋の残されていたのは、制服、教科書などの勉強用具、机、いす、ベッドなどの必要最低限の生活用品のみとなっていた。ミツキの部屋も同じ状態となっていた。
部屋の様子を見に来た母親が満面の笑みを浮かべる。
「いらないものが多かったでしょう。捨てたら一気にきれいになった。これからの受験勉強がはかどりそうねえ。」
反論する気力もなくなった双子は、母親の言葉に反応できずにいた。そして、そのまま月曜日を迎え、いつもと同じように学校に行くのだった。
「ここはどこだったっけ。そうか、僕たちは昨日、母さんと喧嘩して……。それでおじいさんの家に来たんだった。」
状況把握のために発した小さなつぶやきによって、ミツキも目を覚ます。同じようにあたりを見渡したが、ミツキは現在の状況を理解するのに時間がかかっている。
「おはよう、ヒナタ。ここ、どこだっけ。自分の家じゃないことはわかるけど……。」
「おはよう、ミツキ。もう忘れたの。母さんと進路のことで喧嘩して、おじいさんの家に泊まらせてもらったこと。」
ヒナタが説明すると、ようやく思い出したのか、ああと納得したような顔をする。
「そうか。ここは、じいさんの家か。」
徐々に昨日のことを思い出したのか、ミツキの顔はみるみる赤くなっていく。
「あのくそばばあ。」
「まあまあ、落ち着いて。昨日のことを思い出したみたいだけど、おじいさんの申し出をどう思う?今まで、僕たちの父さんと母さんのことを見捨てていた人だ。この話を信じていいのかどうか。」
「そうは言っても、俺はもう、今までの生活には戻りたくはないけどな。父さんはすでにいないし、母さんも以前の母さんではなくなった。ただのくそばばあだ。もう、頼れるのは、じいさんだけだぞ。」
「トントン。」
扉をノックする音が聞こえた。びくっと警戒する双子。自分たちの母親の奇行が心に残っているため、つい警戒してしまう。返事がないので、再度扉がノックされる。
「どなたですか。」
「私だよ。下屋敷幸之助。君たちのおじいさんだよ。」
名前を聞き、ほっとしたような表情になる双子。ヒナタが扉を開けて、祖父を中に入れる。祖父の後ろにはお手伝いさんが控えていた。
「おはよう。二人ともお腹が減っているだろう。朝ご飯を用意したから、一緒に食べよう。」
「ぐうう。」
祖父に言われ、自分たちが空腹であることに気がついた。昨日、夜食を準備してもらったにもかかわらず、すでに空腹状態であった。お腹の音に双子は顔を赤くする。
「お腹が減るということは、健康な証だ。おいで。」
祖父は、笑うことなく、双子を手招きして、食堂に案内された。
朝食を食べ終わり、一息ついていると、祖父が話し始めた。
「昨日はよく眠れたかな。」
「はい。おかげさまで。」
「まあ、ぼちぼち。」
「それは良かった。それで、これからどうするつもりだい。」
双子は悩んでいた。月曜日からまた、学校が始まるので、一度家に帰らなくてはならない。このまま、祖父の家に居候することになるか、ならないかは別として、あの正気ではなくなった母親の家に戻る必要がある。
「一度、家に戻ることにします。ここに住まわせてもらうにしても、ここには制服も勉強用具も生活用具も何もないので。」
「俺たちはまだ、じいさんのところに住むと決めたわけじゃあないからな。でも、このままあのくそばばあのところに居続けるのも考え物だから……。」
「ふむ。」
祖父は、何か考えこんでいた。双子の母親がおかしいのはすでに知っていた。その彼女のもとに双子を返して良いものだろうかと悩んでいた。
「私も一緒に家に行った方がいいかな。」
「大丈夫です。おじいさんが行くと、母がさらにおかしくなりそうなので。」
双子は祖父の申し出を断った。以前に祖父と母親が口論していたところを目撃し、母親が怒る様子が想像できたので、遠慮することにした。
「まあ、あずささんには嫌われているからねえ。じゃあ、何かあった時のために、これを持っていきなさい。」
祖父が双子に渡したのは、一台の携帯電話だった。スマホが普及して、今では中学生でも自分のスマホを持つ時代になっていたが、双子は持っていなかった。母親はスマホを買い与えるべきだと主張していたが、父親が早すぎるといって、買ってもらえなかったのだ。
「もし万が一、助けが必要な場合は、連絡してくれればいい。アドレス帳に私の名前が入っているから、かけるといい。」
「ありがとうございます。」
「連絡しないで済むことを願うけどな。まあ、ないよりはましだろ。」
双子は母親がいる家に戻ることにした。さすがに帰りも徒歩でとはいかないので、祖父に家の近くまで車で送ってもらった。
玄関前で双子は立ち止まる。深呼吸をして、ヒナタがインターホンを鳴らす。
「ピンポーン。」
無機質な音が辺りに響き渡る。しばらくすると、母親の声がスピーカー越しに聞こえてきた。
「こんな朝早くにだれが……。あら。」
眠そうな声だったが、双子の姿をモニター越しに確認したのだろう。慌てて、玄関に向かって走る足音が聞こえた。ガチャリと、ドアが開く音と同時に母親が飛び出す。
「おかえり。心配したのよ。まったく、父親がいなくなって、あなたたちまでいなくなったらどうしようかと思って、心配で心配で。」
母親は二人を一緒くたに抱きしめる。まさか、心配しているとは思っていなかった双子は困惑していた。しかし、せっかく心配してくれた母親を悲しませるわけにはいかない。
「ただいま。母さん。ごめんなさい。」
「ただいま。ごめん。」
双子は謝り、母親の背中に手を回す。しばらく、三人は玄関前で抱き合っていた。
「それで、どこに行っていたのかしら。見当はつくけど、一応聞いておきましょう。」
「ええと……。」
「と、友達の家だよ。」
とっさに嘘を吐き出すヒナタ。慌ててミツキも援護する。
「そうそう。優しい友達だから、泊めてくれたんだよ。」
「ふうん。」
嘘だと見抜いているのだろうか。本心はわからないが、双子が真実を話さないことに気付くと、早々に話題を切り替える。
「そういうことでいいわ。それより、あなたたちがいない間に部屋の掃除をしておいたわよ。掃除したら、いらないものが山ほど出てきたから、捨てておいたわ。」
そう言うと、家の中に入ってしまった。
「いらないものなんて、あったっけ。」
「結構きれいに片付いていたと思うけど。」
首を傾げつつも、母親の後を追って、部屋の中に入る双子。自分の部屋に入って、母親の「いらないもの」という概念がどういうものか理解した。
母親は「いらないものを捨てた」と言っていた。この場合の「いらない」という意味は、受験勉強に必要ないものということだったらしい。
「これはヒドイ。」
「マジかよ。」
双子はそれぞれ、自分の部屋を見て絶句した。金曜日までの自分たちの部屋とは思えぬほど、ものが少なくなっていた。双子は読書が好きだった。特に漫画を読むのが好きで、ヒナタの部屋の本棚には漫画が結構な割合を占めていた。双子で一緒に共有していたものだ。
ヒナタの部屋に置かれていた漫画が一冊もなくなっていた。本棚には学校の勉強に使う教科書やノート、参考書のみで、それ以外の書物などは本棚からすべてなくなっていた。
それ以外にも。部活の道具やユニホーム、壁に貼られていたバンドのポスターもはがされていた。
部屋の残されていたのは、制服、教科書などの勉強用具、机、いす、ベッドなどの必要最低限の生活用品のみとなっていた。ミツキの部屋も同じ状態となっていた。
部屋の様子を見に来た母親が満面の笑みを浮かべる。
「いらないものが多かったでしょう。捨てたら一気にきれいになった。これからの受験勉強がはかどりそうねえ。」
反論する気力もなくなった双子は、母親の言葉に反応できずにいた。そして、そのまま月曜日を迎え、いつもと同じように学校に行くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる