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番外編【浮気系漫画の展開は許せません!】1スカートについて
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「紗々さんって、スカートが苦手でしたよね?会社の制服は嫌じゃないんですか?」
7月に入り、30度越えの暑い日が続いている。そんなある日の夜、大鷹さんに唐突に質問された。
「嫌ですけど、それが制服なら仕方ないと思って着ていますけど。それがどうかしましたか?」
「いえ、ただ何となく気になって……」
何やら、歯切れの悪い返事である。大鷹さんのことだから、無意味な質問をすることは無いと思うが、今の質問にどんな意味があるのだろうか。
「もしかして、私が男になりたいことを危惧している?」
「いえ、そんなことはみじんも考えたことはありません。ていうか、紗々さんは男性になりたいんですか?今世間で話題になっているLGBTですか」
「いきなりすぎですね。私は別に男になりたいとか思ったことは無いですよ。確かに女は化粧やらスカートやら美容やらで面倒くさいことはたくさんありますが、女であることに違和感を覚えたことは特にないです」
まあ、性格はおっさんかもしれないなと思ったことはあるが。
「高校のときはどうでした?制服はスカートでしたよね?」
ずいぶんとスカートの話を引っ張る大鷹さんである。とはいえ、隠すことでもないので正直に答えていく。
「中学も高校もスカートが嫌で学校に行きたくなかったことは無いですね。むしろ、高校の時なんて、その当時の流行に乗ってスカートを既定の長さより短くしていましたから」
「普通の女子高生だったんですね……」
失礼なことを言う夫である。私だって花の女子高校生時代があったのだ。
「ワカリマシタ。制服としてのスカートは履けても、プライベートとして履くことは無いですよね?僕、紗々さんのスカート姿、私服で見たことないですけど」
「もしかして、大鷹さんはスカートフェ」
「違います。変な誤解しないでください」
私が言い終わる前に否定されてしまった。誰しも性癖の一つや二つ、いやもっとたくさん持っているものだ。そこまで隠したいものだろうか。私なんてすでに大鷹さんにはたくさんの性癖を知られてしまっている。
「この話はこれで終わりましょう。このまま続けても良いことがないです」
「いえいえ、大鷹さんが始めた話題でしょう。それに、私がどうしてスカートをプライベートで履かないのか気にならないんですか?」
「別に僕はスカート自体が好きという訳ではないので、気になりません」
「この話題を私に振ったのに、勝手に逃げ出すとはひどいですね」
大鷹さんはそのままこの話は終わりとばかりに自分の部屋にこもろうとしたが、そうはいかない。せっかく大鷹さんがスカートの話を聞きたいと言ってきたのだ。ここはスカートのメリットとデメリットをしっかり女性の目線から伝えておかなくてはならない。
「まず、スカートのメリットですね。これは男子受けがいいことですよね。就活でもいまだにパンツスーツよりもスカートの方がいいと言われることもあります。デメリットとしては、下着見えとか足が冷えるとか、動きにくいとか、意外と知られていないかもしれないですが、夏場の足元の蒸れとかあります。私としてはデメリットの方が多いですね。とはいえ、大鷹さんが望むなら」
「ちょっと待ってください。僕はそんなこと一言も言っていませんよ。無理する必要は」
「とはいっても、まずは私服の新調から始めなくてはいけません。最近、服を買っていないので」
「はあああ」
大鷹さんはリビングのテーブルに突っ伏してしまった。何か変なことを言っただろうか。ただ、私のスカートについての意見を述べただけなのに。
(大鷹さんのためにも、私服でスカートを購入したほうがいいのだろうか)
私服を新調しなくてはいけないのは本当だ。これを機に大鷹さんが好きファッションを研究するのもいいかもしれない。
突っ伏している大鷹さんを放置して、私は自分の部屋にこもりパソコンを開く。いつもなら小説投稿サイトと小説原稿が書かれたファイルを開くのだが、今日は珍しくファッションサイトを開いた。
7月に入り、30度越えの暑い日が続いている。そんなある日の夜、大鷹さんに唐突に質問された。
「嫌ですけど、それが制服なら仕方ないと思って着ていますけど。それがどうかしましたか?」
「いえ、ただ何となく気になって……」
何やら、歯切れの悪い返事である。大鷹さんのことだから、無意味な質問をすることは無いと思うが、今の質問にどんな意味があるのだろうか。
「もしかして、私が男になりたいことを危惧している?」
「いえ、そんなことはみじんも考えたことはありません。ていうか、紗々さんは男性になりたいんですか?今世間で話題になっているLGBTですか」
「いきなりすぎですね。私は別に男になりたいとか思ったことは無いですよ。確かに女は化粧やらスカートやら美容やらで面倒くさいことはたくさんありますが、女であることに違和感を覚えたことは特にないです」
まあ、性格はおっさんかもしれないなと思ったことはあるが。
「高校のときはどうでした?制服はスカートでしたよね?」
ずいぶんとスカートの話を引っ張る大鷹さんである。とはいえ、隠すことでもないので正直に答えていく。
「中学も高校もスカートが嫌で学校に行きたくなかったことは無いですね。むしろ、高校の時なんて、その当時の流行に乗ってスカートを既定の長さより短くしていましたから」
「普通の女子高生だったんですね……」
失礼なことを言う夫である。私だって花の女子高校生時代があったのだ。
「ワカリマシタ。制服としてのスカートは履けても、プライベートとして履くことは無いですよね?僕、紗々さんのスカート姿、私服で見たことないですけど」
「もしかして、大鷹さんはスカートフェ」
「違います。変な誤解しないでください」
私が言い終わる前に否定されてしまった。誰しも性癖の一つや二つ、いやもっとたくさん持っているものだ。そこまで隠したいものだろうか。私なんてすでに大鷹さんにはたくさんの性癖を知られてしまっている。
「この話はこれで終わりましょう。このまま続けても良いことがないです」
「いえいえ、大鷹さんが始めた話題でしょう。それに、私がどうしてスカートをプライベートで履かないのか気にならないんですか?」
「別に僕はスカート自体が好きという訳ではないので、気になりません」
「この話題を私に振ったのに、勝手に逃げ出すとはひどいですね」
大鷹さんはそのままこの話は終わりとばかりに自分の部屋にこもろうとしたが、そうはいかない。せっかく大鷹さんがスカートの話を聞きたいと言ってきたのだ。ここはスカートのメリットとデメリットをしっかり女性の目線から伝えておかなくてはならない。
「まず、スカートのメリットですね。これは男子受けがいいことですよね。就活でもいまだにパンツスーツよりもスカートの方がいいと言われることもあります。デメリットとしては、下着見えとか足が冷えるとか、動きにくいとか、意外と知られていないかもしれないですが、夏場の足元の蒸れとかあります。私としてはデメリットの方が多いですね。とはいえ、大鷹さんが望むなら」
「ちょっと待ってください。僕はそんなこと一言も言っていませんよ。無理する必要は」
「とはいっても、まずは私服の新調から始めなくてはいけません。最近、服を買っていないので」
「はあああ」
大鷹さんはリビングのテーブルに突っ伏してしまった。何か変なことを言っただろうか。ただ、私のスカートについての意見を述べただけなのに。
(大鷹さんのためにも、私服でスカートを購入したほうがいいのだろうか)
私服を新調しなくてはいけないのは本当だ。これを機に大鷹さんが好きファッションを研究するのもいいかもしれない。
突っ伏している大鷹さんを放置して、私は自分の部屋にこもりパソコンを開く。いつもなら小説投稿サイトと小説原稿が書かれたファイルを開くのだが、今日は珍しくファッションサイトを開いた。
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