155 / 253
番外編【変人になりたい】2イメチェンする理由
しおりを挟む
「さて、まずはネタを決めていかないと」
とりあえず、パソコンの電源を入れた私だがここからが問題である。いくらやる気があろうとも、書く内容が思いつかなければなんともならない。やる気だけが空回りしてしまう。
「書き出すことで頭が整理される」
よく言われることだ。脳内だけで考えるのには限界がある。紙などに自分の考えていることを書きだすと、脳内が整理されて考えもまとまるというものだ。小説を書いていなかった間も、スマホでしっかりと情報は頭に入れていた。
「インプット期間だと思えば、あのダラダラなスマホ時間も有意義なものといえよう」
何事も、ポジティブに考えることが大切だ。過ぎた時間が戻ることはないので、そう思うことにしよう。
【スマホで見ていた動画】
・不倫、離婚、浮気系
・料理系(オムライス)
・不動産
・メイク、ダイエット、イメチェン
・教育系
・メイド
・看護師
・保育士
・ボカロのMV、歌ってみた、歌手のライブ映像
・イラスト制作
・クイズ
・アニメの切り抜き(公式)
箇条書きにしてみたが、こうして並べてみると、私は執筆していない期間をかなり有意義に過ごしていたのではないだろうか。もし、これらの知識が身についているのなら、どんな物語だって余裕で生み出せそうだ。
一番上の不倫系については、SNSでよく見かけてつい読んでしまった。現在離婚を考えている人や離婚した人、不倫された人などリアルなものがたくさんあり、これは創作ではないか疑ってしまうほどの内容もあった。漫画などでは王道の展開であるが、現実世界でも似たようなことが起こっているかと思うと、世の中、まだまだ私の知らないことがあるのだと改めて実感させられた。
ネタとしては書きやすいが、その系統のジャンルは漫画も小説もドラマも映画も多数存在する。商業化されている作品の数が圧倒的に多い。ライバルたちを抜いて読まれるほどの文才があるかと言えば、なかなか厳しい。
とはいえ、書けば一定数の読者がつくと思うので書いてみるに越したことはない。
ほかのものについては、専門で動画をあげている人が多いということで、私も何か得意分野を作ってそれを主にして小説を執筆したら、もっと読者が増えそうだ。私の得意分野……。これは追々考えていこう。
書きだしたものを一つ一つ吟味していくのも、それはそれで面白そうだが、時間がかかり過ぎる。今まで書いたものだとメイク、ダイエット、イメチェン辺りは私も良く小説のネタとして使用している。容姿が変わるというのはネタになる。
「でも、これもまた、王道展開だからなあ」
だがしかし、面白いから人気で王道なのだ。イメチェンについては、最近、精神的に参っているときの自分の体験が生きてくる気がする。
「見た目が華やぐと気分が上がるしなあ」
「トントン」
独り言を呟いたタイミングで扉をノックする音がした。大鷹さんに決まっているが、毎回律儀にノックしてくれるところはありがたい。
「どうぞ」
ガチャリと入ってきた大鷹さんは、何やら深刻そうな顔をしていた。手にはスマホをもっている。常に大鷹さんに対して何かしらのやらかしに心当たりがある私は、深刻そうな表情の大鷹さんを見ると、不安になってしまう。
いったい、私は今回、何をやらかしたのか。
「紗々さん、もしかして忙しいのは嘘で、ふ、不倫とかしていませんよね?」
「?」
「ちょうど、広告で不倫系の漫画を読んでいたのですが、急にオシャレに目覚め始めたのはおかしい、みたいな感じで。ああ、これって紗々さんにも当てはまるなと思って」
「あまりにもベタ過ぎません?それ、本気で言ってます?」
何を言い出すのかと思ったら、そんなことか。心配するだけ無駄だった。
「いや、紗々さんに限って不倫とかないと思いますけど、じゃあいったい、急にオシャレに目覚めたのはなんでだろうって」
「ふむ」
そこまで急にオシャレに目覚めたわけではない。ただ単に少しイメチェンをしたいなと思ったのと、きれいにした方が気分も上がるかなと思っただけだ。
「髪色に関しては、たまには冒険したいなと思って明るい色に挑戦しただけですし、爪に関しては、冬場に乾燥で二枚爪になって、みっともないのと保湿の為にネイルをしているだけです。服に関しては、広告でワンピースが流れてきて、これなら一枚で着れるし、丈もそこまで短くないから着てみようかとおも」
ちなみに、髪色は職場のこともあるので金髪とかそこまで明るい髪色ではない。ピンク系の明るい茶色。爪だって薄いピンクのナチュラルな色合いのものだ。ワンピースだって、普段使いできそうなシャツワンピースで、世間一般からしたら大したことではない。
理由を聞かれたから、つい長々と説明してしまった。チラリと大鷹さんを見ると、ふむふむと首を縦にして頷き、納得してくれたようだ。
派手な外見にする人の理由がわからなかったが、少し明るい色を取り入れただけで気分が上がったので、きっと彼らは自分のテンションをあげるためにやっているのだろう。新たな発見だった。
「なるほど……。あれ、じゃあ、僕のためっていうのはないんですか?」
「いや、それを自分で言います?これだからモテる男は……」
私の言葉に納得した大鷹さんが次に口にしたのは、普通の人からしたらだいぶ痛い質問だった。
「別にいいじゃないですか?僕たち夫婦ですよ。これくらい普通だと思いますけど」
どうやら、大鷹さんの脳内はバグを起こしているようだ。しかし、イメチェンというのはやはり面白い。前にも書いた気がするのだが、今回もリハビリがてら、このネタでいってみよう。
「ありがとうございます」
「ええと、その顔を見る限り、何か良いアイデアを思い付いたみたいですね。投稿、楽しみにしていますね。『紗々の葉先生』」
「その先生って呼び方辞めてもらえます。あと、ペンネームを口にするのも」
「いいじゃないですか。僕は先生の『一番』のファンですから!」
一番のところが妙に強調された言い方が気になったが、一番であることには変わりないので気にしないことにした。
とりあえず、パソコンの電源を入れた私だがここからが問題である。いくらやる気があろうとも、書く内容が思いつかなければなんともならない。やる気だけが空回りしてしまう。
「書き出すことで頭が整理される」
よく言われることだ。脳内だけで考えるのには限界がある。紙などに自分の考えていることを書きだすと、脳内が整理されて考えもまとまるというものだ。小説を書いていなかった間も、スマホでしっかりと情報は頭に入れていた。
「インプット期間だと思えば、あのダラダラなスマホ時間も有意義なものといえよう」
何事も、ポジティブに考えることが大切だ。過ぎた時間が戻ることはないので、そう思うことにしよう。
【スマホで見ていた動画】
・不倫、離婚、浮気系
・料理系(オムライス)
・不動産
・メイク、ダイエット、イメチェン
・教育系
・メイド
・看護師
・保育士
・ボカロのMV、歌ってみた、歌手のライブ映像
・イラスト制作
・クイズ
・アニメの切り抜き(公式)
箇条書きにしてみたが、こうして並べてみると、私は執筆していない期間をかなり有意義に過ごしていたのではないだろうか。もし、これらの知識が身についているのなら、どんな物語だって余裕で生み出せそうだ。
一番上の不倫系については、SNSでよく見かけてつい読んでしまった。現在離婚を考えている人や離婚した人、不倫された人などリアルなものがたくさんあり、これは創作ではないか疑ってしまうほどの内容もあった。漫画などでは王道の展開であるが、現実世界でも似たようなことが起こっているかと思うと、世の中、まだまだ私の知らないことがあるのだと改めて実感させられた。
ネタとしては書きやすいが、その系統のジャンルは漫画も小説もドラマも映画も多数存在する。商業化されている作品の数が圧倒的に多い。ライバルたちを抜いて読まれるほどの文才があるかと言えば、なかなか厳しい。
とはいえ、書けば一定数の読者がつくと思うので書いてみるに越したことはない。
ほかのものについては、専門で動画をあげている人が多いということで、私も何か得意分野を作ってそれを主にして小説を執筆したら、もっと読者が増えそうだ。私の得意分野……。これは追々考えていこう。
書きだしたものを一つ一つ吟味していくのも、それはそれで面白そうだが、時間がかかり過ぎる。今まで書いたものだとメイク、ダイエット、イメチェン辺りは私も良く小説のネタとして使用している。容姿が変わるというのはネタになる。
「でも、これもまた、王道展開だからなあ」
だがしかし、面白いから人気で王道なのだ。イメチェンについては、最近、精神的に参っているときの自分の体験が生きてくる気がする。
「見た目が華やぐと気分が上がるしなあ」
「トントン」
独り言を呟いたタイミングで扉をノックする音がした。大鷹さんに決まっているが、毎回律儀にノックしてくれるところはありがたい。
「どうぞ」
ガチャリと入ってきた大鷹さんは、何やら深刻そうな顔をしていた。手にはスマホをもっている。常に大鷹さんに対して何かしらのやらかしに心当たりがある私は、深刻そうな表情の大鷹さんを見ると、不安になってしまう。
いったい、私は今回、何をやらかしたのか。
「紗々さん、もしかして忙しいのは嘘で、ふ、不倫とかしていませんよね?」
「?」
「ちょうど、広告で不倫系の漫画を読んでいたのですが、急にオシャレに目覚め始めたのはおかしい、みたいな感じで。ああ、これって紗々さんにも当てはまるなと思って」
「あまりにもベタ過ぎません?それ、本気で言ってます?」
何を言い出すのかと思ったら、そんなことか。心配するだけ無駄だった。
「いや、紗々さんに限って不倫とかないと思いますけど、じゃあいったい、急にオシャレに目覚めたのはなんでだろうって」
「ふむ」
そこまで急にオシャレに目覚めたわけではない。ただ単に少しイメチェンをしたいなと思ったのと、きれいにした方が気分も上がるかなと思っただけだ。
「髪色に関しては、たまには冒険したいなと思って明るい色に挑戦しただけですし、爪に関しては、冬場に乾燥で二枚爪になって、みっともないのと保湿の為にネイルをしているだけです。服に関しては、広告でワンピースが流れてきて、これなら一枚で着れるし、丈もそこまで短くないから着てみようかとおも」
ちなみに、髪色は職場のこともあるので金髪とかそこまで明るい髪色ではない。ピンク系の明るい茶色。爪だって薄いピンクのナチュラルな色合いのものだ。ワンピースだって、普段使いできそうなシャツワンピースで、世間一般からしたら大したことではない。
理由を聞かれたから、つい長々と説明してしまった。チラリと大鷹さんを見ると、ふむふむと首を縦にして頷き、納得してくれたようだ。
派手な外見にする人の理由がわからなかったが、少し明るい色を取り入れただけで気分が上がったので、きっと彼らは自分のテンションをあげるためにやっているのだろう。新たな発見だった。
「なるほど……。あれ、じゃあ、僕のためっていうのはないんですか?」
「いや、それを自分で言います?これだからモテる男は……」
私の言葉に納得した大鷹さんが次に口にしたのは、普通の人からしたらだいぶ痛い質問だった。
「別にいいじゃないですか?僕たち夫婦ですよ。これくらい普通だと思いますけど」
どうやら、大鷹さんの脳内はバグを起こしているようだ。しかし、イメチェンというのはやはり面白い。前にも書いた気がするのだが、今回もリハビリがてら、このネタでいってみよう。
「ありがとうございます」
「ええと、その顔を見る限り、何か良いアイデアを思い付いたみたいですね。投稿、楽しみにしていますね。『紗々の葉先生』」
「その先生って呼び方辞めてもらえます。あと、ペンネームを口にするのも」
「いいじゃないですか。僕は先生の『一番』のファンですから!」
一番のところが妙に強調された言い方が気になったが、一番であることには変わりないので気にしないことにした。
0
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
転生貧乏令嬢メイドは見なかった!
seo
恋愛
血筋だけ特殊なファニー・イエッセル・クリスタラーは、名前や身元を偽りメイド業に勤しんでいた。何もないただ広いだけの領地はそれだけでお金がかかり、古い屋敷も修繕費がいくらあっても足りない。
いつものようにお茶会の給仕に携わった彼女は、令息たちの会話に耳を疑う。ある女性を誰が口説き落とせるかの賭けをしていた。その対象は彼女だった。絶対こいつらに関わらない。そんな決意は虚しく、親しくなれるように手筈を整えろと脅され断りきれなかった。抵抗はしたものの身分の壁は高く、メイドとしても令嬢としても賭けの舞台に上がることに。
これは前世の記憶を持つ貧乏な令嬢が、見なかったことにしたかったのに巻き込まれ、自分の存在を見なかったことにしない人たちと出会った物語。
#逆ハー風なところあり
#他サイトさまでも掲載しています(作者名2文字違いもあり)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる