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番外編【性癖という武器】4結局は誰もが物語の主人公
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「今日、河合さんに私が『主人公みたい』って言われました……」
「なるほど?」
夕食時に、私は大鷹さんに河合さんとした会話を話した。いつの間にか冬になっていたので、今日の夕食はシチューだ。あつあつのシチューを食べながら、軽い気持ちで話したら、大鷹さんは首をかしげていた。
「それで、思い出したんですよ。私のような根暗コミュ障の引きこもりではなく、真の主人公のような性格の人がこの世にいたことを!」
「よくわかりませんが、別に紗々さんが裏の主人公でもないと思います。それに、主人公って言っても、いろいろありますからね。どちらかというと、紗々さんは陰キャ系の主人公ですよね?」
「陰キャ系……」
大鷹さんに悪気があるわけではないのはわかっているが、陰キャと言われると少し傷つく。事実だが、自分で言うのと他人から言われるのだと何かが違うのだ。そういえば、河合さんにも同じことを言われた。まったく、二人の感性はよく似ている。だからこそ、一時期とはいえ、大鷹さんと河合さんは付き合っていたのだろう。それについては、過去のことだと割り切っているので、特に嫉妬心が湧くことはない。
「いえ、そんな感じがするってだけで、別に紗々さんが陰キャという訳では決して」
「わかっていますよ。私が主人公に相応しくないことくらい」
なんだか、つまらない会話になってしまった。せっかく、おいしく夕食を取りながら楽しく会話していたのに。私が主人公どうのこうのはどうでもいい。
「それで、先ほどの話ですけど」
「真の主人公がどうとかってやつですか?そもそも、人間、誰しも、主人公であると思いますけどね。人によって物語は違いますし」
深いことを言っているが、私が言いたいのはそういうことではない。あくまで二次元のフィクションでの主人公像の話をしている。その中で、主人公とはこうあるべきだという形があるのだ。
「それは現実での話です。私が今から話そうと思うのは、フィクションでの主人公像が現実にいたという事なんです!あれは、私が高校二年生の時のことです。その子は……」
私が勝手に話し始めると、大鷹さんはあきらめの表情をして一つ頷く。私の暴走はいつものことなので止めることはない。私は大鷹さんが聞いてくれることに満足して、続きを語ることにした。
「私、彼氏ができたの」
そう嬉しそうに語ったのは、同じクラスのMちゃんだった。その子は私と同じ陸上部だったが、あまり親しくはなかった。彼女にとって、私の存在はただのモブみたいなものだったはずだ。だって、彼女の高校生活は私と違って、あまりにもキラキラと輝いていたからだ。高校生活という青春を謳歌していた。
Mちゃんは明るい性格でクラスの人気者だった。二次元特有のちょっと頭の出来が悪い感じで、お茶目で天然な発言がクラスの人気に拍車をかけていた。加えて容姿も陸上部でこんがり焼けた健康的な小麦色の肌、部活動に支障が出ないショートカット。二重のぱっちりした瞳はとても愛くるしかった。ボーイッシュだと言っても、男らしくならないところもよかった。
私なんか、同じ陸上部で日に焼けていたが、そうはならなかった。焦げパンみたいな真っ黒な肌色が貧血気味なこともあって、青黒い感じになっていた。二重で同じショートカットだったものの、なぜか私はカッコよくはない男みたいな風貌となっていた。加えて視力が悪くメガネをかけていたので、青黒いメガネ陰キャ男女(おとこおんな)という、意味不明な容姿が出来上がっていた。
ちなみにMちゃんも視力は悪かったらしく、たまに授業中メガネをかけることがあり、こちらはメガネ萌え要素で彼女の魅力をあげる感じとなっていた。
Mちゃんには二次元特有の周りのキャラクターもそろっていた。主人公に欠かせない親友や幼馴染と言った近しい存在だ。Mちゃんにはきちんとそのような存在がいた。
「M、早く部活に行くぞ」
その子はRちゃんと言って、高身長で髪をショートにしていた。こちらはカッコイイ系だった。RちゃんとMちゃんは同じ中学出身で部活が一緒だったようだ。同じ短距離という種目だったので、一緒に居ることが多かった。
「……とまあ、こんな感じの主人公みたいな子がクラスにいました」
「Mちゃんに『彼氏ができた』という下りの説明がなかったんですが。それと、MちゃんとRちゃんのことはわかりましたが、具体的なエピソードがないのはどういう」
「なんか、話していたら空しくなったので割愛します。あとは大鷹さんの想像にお任せします」
「えええ」
これ以上話すと、彼女たちの個人情報に触れることになるのでやめたほうがよさそうだと判断したまでだ。
「そういえば、彼女のほかにも興味深いクラスメイトがいたことを思い出しました」
「話がよく変わりますね。その子も主人公みたいだったんですか?」
「いえ、その真逆でヒロインから彼氏を奪うポジションでした」
「はあ」
Kちゃんは当時カップルだった男女の仲を引き裂いて、男の方と付き合い始めた。頭は良かったのだが、どうにも性格に難があった。
「ウソ泣きとか平気でしていたし、クラスの男子の前だと妙にあざとかったです」
同性である私たちにはそんなあざとさやウソ泣きはバレバレで、おかしな奴だと思われていた。男子も半数以上はKちゃんの行動や言動がおかしいと思っていたはずだ。まあ、その男女カップルの男は気づかなかったわけだが。
「こうしてみると、意外にも二次元的な特徴を持った人間って結構いるものですね」
「そもそも、恋愛系はファンタジーと違って、ある程度のリアルさがないと読まれないイメージはありますけど」
大鷹さんの言葉に納得できそうでできなかった。最近流行の恋愛系は、不倫が前提、ハイスペック御曹司が普通女子に求婚。あり得ないことの連続だ。不倫はあるとしても、私の周りではそこまで身近なものでもないし、御曹司なんてお近づきになることはこの先、あるかわからないほどのレアな存在だ。
「二次元的恋愛シチュエーションなんて見たことないので、私からしたらフィクションですね」
とはいえ、フィクションみたいな出来事が私には起こっている。大鷹さんという存在に出会って結婚したことだ。本人の前で口にすることではないと思うので黙っておく。
「確かに普通では見ないシチュエーションですよね。でも、僕的にフィクションだなって思うのは」
紗々さんに出会って結婚できたことです。
「な、なにを言って」
「だって、紗々さんに出会って、僕はこんなにも毎日楽しく幸せに生活ができているんです。たまにこれは現実でいいのかなって思うことがあります。そのたびにこれは現実で、僕は幸せだなって感じています」
まさか、大鷹さんも私と同じことを思っているとは驚きだ。大鷹さんが恥ずかしそうに話しているのを聞いて、私もつい口にしてしまう。
「わ、私も大鷹さんとで、出会って、け、結婚できたことはフィクションかも、と思うことがあります。でも、これは現実で、私もとても」
幸せです。
最後の言葉は独り言のようになってしまった。お互い、恥ずかしさマックスで、大鷹さんは顔を真っ赤にしているし、私も同じような顔になっているだろう。しばらく、微妙な空気のまま無言の時間が過ぎた。
「な、なんか変な感じになっちゃいましたね。ああ、ご飯、食べ終わったので食器を片付けますね」
「は、はい。ごちそうさまでした。僕も片付けます」
なんとか食器を片付けるという名目でいったん、冷静になろうと食器を持って席を立つ。大鷹さんも私と同じように食器を持って席を立つ。
「そういえば、幸せだって言いましたけど、小説とかだとバッドエンドとかも意外に好きだったりします」
「いきなりですね」
「現実では幸せでも、やっぱり自分にとっての性癖ってあるじゃないですか?他人と違った性癖は、小説を書くうえで武器になると思うんです。だから、例え私自身が幸せで大鷹さん一筋の純愛だとしても、小説では不老不死のバッドエンドとか、ショタが出てくる犯罪臭あふれる作品、ハーレムBLとかも書くということです」
「……。ま、まあ、そうなりますよね」
リビングからキッチンまでの距離は短い。話していたらあっという間だ。皿をシンクに置いてリビングに戻ろうとしたら、私と同じように皿をシンクに置いた大鷹さんに腕を掴まれる。困惑した表情で私を見つめてくる。
「紗々の葉先生の書く小説はとても好きです。だから、その作風に文句を言うつもりはありません。でも、僕にとって先生は僕の奥さんでもあるので」
複雑な気分です。
妙に色っぽい声で言うので、こちらも困惑してしまう。何を言いだすのかと思えば、そんなこと。
「わ、私は、現実と二次元を一緒にすることはないから」
安心して、私の小説のファンでいてください。
あえて、大鷹さんの耳元で囁いてみた。効果は絶大だった。先ほどまでの赤い顔が元に戻ったと思ったが、大鷹さんの顔はまた真っ赤になった。
「ふ、不意打ちはやめてください」
「べ、別にたまにはいいじゃないですか?いつも、私ばかり恥ずかしい思いしている気がするので」
今日も今日とて、私たち夫婦はバカップルだ。
河合さんと話していた『アレら』については、小説に登場させることはなかった。わざわざ読者の目に触れさせるのも嫌だったからだ。彼等にはさっさと私たちの支店から異動してくれるよう、神様に願うのみに留めることにした。
「なるほど?」
夕食時に、私は大鷹さんに河合さんとした会話を話した。いつの間にか冬になっていたので、今日の夕食はシチューだ。あつあつのシチューを食べながら、軽い気持ちで話したら、大鷹さんは首をかしげていた。
「それで、思い出したんですよ。私のような根暗コミュ障の引きこもりではなく、真の主人公のような性格の人がこの世にいたことを!」
「よくわかりませんが、別に紗々さんが裏の主人公でもないと思います。それに、主人公って言っても、いろいろありますからね。どちらかというと、紗々さんは陰キャ系の主人公ですよね?」
「陰キャ系……」
大鷹さんに悪気があるわけではないのはわかっているが、陰キャと言われると少し傷つく。事実だが、自分で言うのと他人から言われるのだと何かが違うのだ。そういえば、河合さんにも同じことを言われた。まったく、二人の感性はよく似ている。だからこそ、一時期とはいえ、大鷹さんと河合さんは付き合っていたのだろう。それについては、過去のことだと割り切っているので、特に嫉妬心が湧くことはない。
「いえ、そんな感じがするってだけで、別に紗々さんが陰キャという訳では決して」
「わかっていますよ。私が主人公に相応しくないことくらい」
なんだか、つまらない会話になってしまった。せっかく、おいしく夕食を取りながら楽しく会話していたのに。私が主人公どうのこうのはどうでもいい。
「それで、先ほどの話ですけど」
「真の主人公がどうとかってやつですか?そもそも、人間、誰しも、主人公であると思いますけどね。人によって物語は違いますし」
深いことを言っているが、私が言いたいのはそういうことではない。あくまで二次元のフィクションでの主人公像の話をしている。その中で、主人公とはこうあるべきだという形があるのだ。
「それは現実での話です。私が今から話そうと思うのは、フィクションでの主人公像が現実にいたという事なんです!あれは、私が高校二年生の時のことです。その子は……」
私が勝手に話し始めると、大鷹さんはあきらめの表情をして一つ頷く。私の暴走はいつものことなので止めることはない。私は大鷹さんが聞いてくれることに満足して、続きを語ることにした。
「私、彼氏ができたの」
そう嬉しそうに語ったのは、同じクラスのMちゃんだった。その子は私と同じ陸上部だったが、あまり親しくはなかった。彼女にとって、私の存在はただのモブみたいなものだったはずだ。だって、彼女の高校生活は私と違って、あまりにもキラキラと輝いていたからだ。高校生活という青春を謳歌していた。
Mちゃんは明るい性格でクラスの人気者だった。二次元特有のちょっと頭の出来が悪い感じで、お茶目で天然な発言がクラスの人気に拍車をかけていた。加えて容姿も陸上部でこんがり焼けた健康的な小麦色の肌、部活動に支障が出ないショートカット。二重のぱっちりした瞳はとても愛くるしかった。ボーイッシュだと言っても、男らしくならないところもよかった。
私なんか、同じ陸上部で日に焼けていたが、そうはならなかった。焦げパンみたいな真っ黒な肌色が貧血気味なこともあって、青黒い感じになっていた。二重で同じショートカットだったものの、なぜか私はカッコよくはない男みたいな風貌となっていた。加えて視力が悪くメガネをかけていたので、青黒いメガネ陰キャ男女(おとこおんな)という、意味不明な容姿が出来上がっていた。
ちなみにMちゃんも視力は悪かったらしく、たまに授業中メガネをかけることがあり、こちらはメガネ萌え要素で彼女の魅力をあげる感じとなっていた。
Mちゃんには二次元特有の周りのキャラクターもそろっていた。主人公に欠かせない親友や幼馴染と言った近しい存在だ。Mちゃんにはきちんとそのような存在がいた。
「M、早く部活に行くぞ」
その子はRちゃんと言って、高身長で髪をショートにしていた。こちらはカッコイイ系だった。RちゃんとMちゃんは同じ中学出身で部活が一緒だったようだ。同じ短距離という種目だったので、一緒に居ることが多かった。
「……とまあ、こんな感じの主人公みたいな子がクラスにいました」
「Mちゃんに『彼氏ができた』という下りの説明がなかったんですが。それと、MちゃんとRちゃんのことはわかりましたが、具体的なエピソードがないのはどういう」
「なんか、話していたら空しくなったので割愛します。あとは大鷹さんの想像にお任せします」
「えええ」
これ以上話すと、彼女たちの個人情報に触れることになるのでやめたほうがよさそうだと判断したまでだ。
「そういえば、彼女のほかにも興味深いクラスメイトがいたことを思い出しました」
「話がよく変わりますね。その子も主人公みたいだったんですか?」
「いえ、その真逆でヒロインから彼氏を奪うポジションでした」
「はあ」
Kちゃんは当時カップルだった男女の仲を引き裂いて、男の方と付き合い始めた。頭は良かったのだが、どうにも性格に難があった。
「ウソ泣きとか平気でしていたし、クラスの男子の前だと妙にあざとかったです」
同性である私たちにはそんなあざとさやウソ泣きはバレバレで、おかしな奴だと思われていた。男子も半数以上はKちゃんの行動や言動がおかしいと思っていたはずだ。まあ、その男女カップルの男は気づかなかったわけだが。
「こうしてみると、意外にも二次元的な特徴を持った人間って結構いるものですね」
「そもそも、恋愛系はファンタジーと違って、ある程度のリアルさがないと読まれないイメージはありますけど」
大鷹さんの言葉に納得できそうでできなかった。最近流行の恋愛系は、不倫が前提、ハイスペック御曹司が普通女子に求婚。あり得ないことの連続だ。不倫はあるとしても、私の周りではそこまで身近なものでもないし、御曹司なんてお近づきになることはこの先、あるかわからないほどのレアな存在だ。
「二次元的恋愛シチュエーションなんて見たことないので、私からしたらフィクションですね」
とはいえ、フィクションみたいな出来事が私には起こっている。大鷹さんという存在に出会って結婚したことだ。本人の前で口にすることではないと思うので黙っておく。
「確かに普通では見ないシチュエーションですよね。でも、僕的にフィクションだなって思うのは」
紗々さんに出会って結婚できたことです。
「な、なにを言って」
「だって、紗々さんに出会って、僕はこんなにも毎日楽しく幸せに生活ができているんです。たまにこれは現実でいいのかなって思うことがあります。そのたびにこれは現実で、僕は幸せだなって感じています」
まさか、大鷹さんも私と同じことを思っているとは驚きだ。大鷹さんが恥ずかしそうに話しているのを聞いて、私もつい口にしてしまう。
「わ、私も大鷹さんとで、出会って、け、結婚できたことはフィクションかも、と思うことがあります。でも、これは現実で、私もとても」
幸せです。
最後の言葉は独り言のようになってしまった。お互い、恥ずかしさマックスで、大鷹さんは顔を真っ赤にしているし、私も同じような顔になっているだろう。しばらく、微妙な空気のまま無言の時間が過ぎた。
「な、なんか変な感じになっちゃいましたね。ああ、ご飯、食べ終わったので食器を片付けますね」
「は、はい。ごちそうさまでした。僕も片付けます」
なんとか食器を片付けるという名目でいったん、冷静になろうと食器を持って席を立つ。大鷹さんも私と同じように食器を持って席を立つ。
「そういえば、幸せだって言いましたけど、小説とかだとバッドエンドとかも意外に好きだったりします」
「いきなりですね」
「現実では幸せでも、やっぱり自分にとっての性癖ってあるじゃないですか?他人と違った性癖は、小説を書くうえで武器になると思うんです。だから、例え私自身が幸せで大鷹さん一筋の純愛だとしても、小説では不老不死のバッドエンドとか、ショタが出てくる犯罪臭あふれる作品、ハーレムBLとかも書くということです」
「……。ま、まあ、そうなりますよね」
リビングからキッチンまでの距離は短い。話していたらあっという間だ。皿をシンクに置いてリビングに戻ろうとしたら、私と同じように皿をシンクに置いた大鷹さんに腕を掴まれる。困惑した表情で私を見つめてくる。
「紗々の葉先生の書く小説はとても好きです。だから、その作風に文句を言うつもりはありません。でも、僕にとって先生は僕の奥さんでもあるので」
複雑な気分です。
妙に色っぽい声で言うので、こちらも困惑してしまう。何を言いだすのかと思えば、そんなこと。
「わ、私は、現実と二次元を一緒にすることはないから」
安心して、私の小説のファンでいてください。
あえて、大鷹さんの耳元で囁いてみた。効果は絶大だった。先ほどまでの赤い顔が元に戻ったと思ったが、大鷹さんの顔はまた真っ赤になった。
「ふ、不意打ちはやめてください」
「べ、別にたまにはいいじゃないですか?いつも、私ばかり恥ずかしい思いしている気がするので」
今日も今日とて、私たち夫婦はバカップルだ。
河合さんと話していた『アレら』については、小説に登場させることはなかった。わざわざ読者の目に触れさせるのも嫌だったからだ。彼等にはさっさと私たちの支店から異動してくれるよう、神様に願うのみに留めることにした。
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