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1日常
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紫陽はこの異常な状況に、急に気分が悪くなる。スマホを離さず一日中、他人とつながっていたいというのに、現実の生活では他人の言葉に耳を貸そうともしない。この世界はどうなっていくのだろうかと、将来が不安になる。そんな紫陽の気持ちをよそに、自己紹介は進んでいく。
男子の自己紹介がようやく終わり、女子の自己紹介が始まった。すぐにあやのの番が来た。
「鵜飼あやの(うかいあやの)です。鷹崎紫陽とは幼馴染です。住んでいる場所も紫陽の家の近くで、幼稚園からの付き合いです。趣味は紫陽をいじること。よろしくお願いします!」
あやのは紫陽との関係を入学早々に暴露してしまった。これはあとからいろいろクラスメイトに詰問されそうである。そんなことを思いながらも、どうせクラスメイトはスマホに気を取られていて、あやのの自己紹介をまともに聞いていないだろう。彼女が自己紹介を終えて席に着くのを確認して、周囲の反応をうかがう。
予想通り、クラスメイトの反応は何もなかった。
「隼瀬あきら(はやせあきら)です。うちの高校の近くに住んでいます。趣味は特にありません。よろしくお願いします」
入学式で新入生代表の挨拶を行った彼女の自己紹介の番が回ってくる。味気ない自己紹介にも、今までと同じ、誰も何も言うことはなかった。
隼瀬あきらは、クラスメイト一人一人を眺めて席に着く。その時に紫陽と目が遭ったが、すぐに目をそらされた。顔に何かついていただろうかと紫陽は自分の顔を手で確認するが、何も変わったところは見つからなかった。
「自己紹介も終わったことだし、次は委員会やクラスの係りを決めていこうか?できれば、立候補でサクッと決めていきたいから、皆、積極的に手を挙げるように。手始めにクラスの委員長を決めていこう。誰か、やりたい人はいますか?」
自己紹介が終わり、今度は委員会とクラスの係り決めをすることになった。担任ののんきな声を耳にしても、誰一人、教室の正面に顔を向ける者はいない。このままだと、どの委員会も係りも決まりそうにない。
クラスをまとめるクラス委員長をやる人間も、もちろんいない。担任の言葉に誰も応える様子はない。
「僕がやります」
しばらく教室には沈黙が続いた。誰も面倒なクラス委員長をやりたがらない。そのまま時間は過ぎていくばかりだと思われたが、一人の男子生徒の立候補により沈黙は破られた
「立候補ありがとう。他に立候補する人はいないから、君がこのクラスの委員長だ。よろしく頼むよ」
他に誰も立候補する者はいなかったので、そのまま彼が委員長に決まった。
その後は、驚くほどスムーズに委員会や係りが決められていく。まるで初めから打ち合わせしていたかのように、誰一人係りが被ることなく、委員会や係りが決定していく。新しく委員長になった男子生徒が委員会や係りの名前を口にするたびに、一人の生徒が手を挙げて、滞りなく進んでいく。あっという間に委員会とクラスの係り決めの時間は終わった。
紫陽は、あまりにもスムーズに進められていく様子にあっけに取られていた。クラスメイトの突然の連携ぶりに怖気づいてしまい、立候補するのが遅れてしまった。最後に残っていた係りに決まってしまった。最後まで手を挙げなかったのは、紫陽だけではなかった。隼瀬あきらも紫陽と同様に、最後に残った係りを引き受けることになった。
彼らに与えられたのは図書委員だった。二人は図書委員という役割を与えられた。
紫陽は気付いていなかったが、すでにこの時からクラス内でのスマホでの連絡の取り合いは行われていた。それに参加していないのは、スマホを持っていない紫陽と隼瀬あきらの二人だけだった。そのため、SNSアプリ「コネクト」のクラスのグループに参加することができず、あまりものの委員会になってしまった。
男子の自己紹介がようやく終わり、女子の自己紹介が始まった。すぐにあやのの番が来た。
「鵜飼あやの(うかいあやの)です。鷹崎紫陽とは幼馴染です。住んでいる場所も紫陽の家の近くで、幼稚園からの付き合いです。趣味は紫陽をいじること。よろしくお願いします!」
あやのは紫陽との関係を入学早々に暴露してしまった。これはあとからいろいろクラスメイトに詰問されそうである。そんなことを思いながらも、どうせクラスメイトはスマホに気を取られていて、あやのの自己紹介をまともに聞いていないだろう。彼女が自己紹介を終えて席に着くのを確認して、周囲の反応をうかがう。
予想通り、クラスメイトの反応は何もなかった。
「隼瀬あきら(はやせあきら)です。うちの高校の近くに住んでいます。趣味は特にありません。よろしくお願いします」
入学式で新入生代表の挨拶を行った彼女の自己紹介の番が回ってくる。味気ない自己紹介にも、今までと同じ、誰も何も言うことはなかった。
隼瀬あきらは、クラスメイト一人一人を眺めて席に着く。その時に紫陽と目が遭ったが、すぐに目をそらされた。顔に何かついていただろうかと紫陽は自分の顔を手で確認するが、何も変わったところは見つからなかった。
「自己紹介も終わったことだし、次は委員会やクラスの係りを決めていこうか?できれば、立候補でサクッと決めていきたいから、皆、積極的に手を挙げるように。手始めにクラスの委員長を決めていこう。誰か、やりたい人はいますか?」
自己紹介が終わり、今度は委員会とクラスの係り決めをすることになった。担任ののんきな声を耳にしても、誰一人、教室の正面に顔を向ける者はいない。このままだと、どの委員会も係りも決まりそうにない。
クラスをまとめるクラス委員長をやる人間も、もちろんいない。担任の言葉に誰も応える様子はない。
「僕がやります」
しばらく教室には沈黙が続いた。誰も面倒なクラス委員長をやりたがらない。そのまま時間は過ぎていくばかりだと思われたが、一人の男子生徒の立候補により沈黙は破られた
「立候補ありがとう。他に立候補する人はいないから、君がこのクラスの委員長だ。よろしく頼むよ」
他に誰も立候補する者はいなかったので、そのまま彼が委員長に決まった。
その後は、驚くほどスムーズに委員会や係りが決められていく。まるで初めから打ち合わせしていたかのように、誰一人係りが被ることなく、委員会や係りが決定していく。新しく委員長になった男子生徒が委員会や係りの名前を口にするたびに、一人の生徒が手を挙げて、滞りなく進んでいく。あっという間に委員会とクラスの係り決めの時間は終わった。
紫陽は、あまりにもスムーズに進められていく様子にあっけに取られていた。クラスメイトの突然の連携ぶりに怖気づいてしまい、立候補するのが遅れてしまった。最後に残っていた係りに決まってしまった。最後まで手を挙げなかったのは、紫陽だけではなかった。隼瀬あきらも紫陽と同様に、最後に残った係りを引き受けることになった。
彼らに与えられたのは図書委員だった。二人は図書委員という役割を与えられた。
紫陽は気付いていなかったが、すでにこの時からクラス内でのスマホでの連絡の取り合いは行われていた。それに参加していないのは、スマホを持っていない紫陽と隼瀬あきらの二人だけだった。そのため、SNSアプリ「コネクト」のクラスのグループに参加することができず、あまりものの委員会になってしまった。
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