恋にもがく中学生

折原さゆみ

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2我妻光(あがつまこう)①

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 ぼくには、おさななじみがいる。としは、二つ上だが、いつもいっしょで、かぞくみたいなものだ。かのじょは、とてもびじんで、モテモテでぼくのじまんのおさななじみだ。

 ただ、モテモテなことで、しんぱいになることがある。かのじょは、学校でまいにちのように、男子からこくはくされるそうだ。げたばこのなかに、てがみが入っていることもあれば、きょうしつにきて、はなしがあるから、二人きりではなせないかとか、こくはくのほうほうはさまざまだ。なぜ、そんなことをしっているかというと、かのじょがこまったようにぼくにはなしてくるからだ。


「ねえ、こう君、わたしね、今日も同じ学年の男子に告白されたんだ。わたしは、だれとも付き合う気はないって、いつも言っているのにね」

 としが二つちがうということは、学校は同じでも、クラスが同じになることはないし、帰りがいっしょになることはない。かのじょがこまっていても、いっしょにいる時間がすくなくて、まもってやりたいと思っても、思うようにいかない。とてももどかしかった。

「なな姉は、びじんだし、やさしいから、男子がほおっておかないんだよ。どうして、つきあわないの?こくはくしてくるやつの中に、なな姉の好みの男子とかいないの?」

「なに言ってるの。いないから、断ってるんでしょう!」

 まいにちのようにこくはくされているなな姉に、あるとき、どうしてこくはくされた男子とつきあわないのかきいたことがある。そうしたら、わらわれてしまった。このさいだからと、ぼくはなな姉の好みをきくことにした。



「じゃあさ、どんな男子だったら、つき合おうと思うの?なな姉だって、いつまでも、だれともつきあわないなんてことはないんでしょう?」

 ぼくのしつもんに、なな姉は、こまっているようだった。それでも、ぼくのしつもんに答えてくれた。

「そうだねえ。わたしは……。かわいい子がいいなあ。わたしとちがって、かわいい子がいい。おもわず守ってあげたくなるような子がいいな。」

「そんな男子のどこがいいの?男はどっちかっていうと、なな姉をまもりたいと思うけど」

 ぼくのことばに、ふふっと、わらうなな姉は、それいじょうはこのわだいにふれられたくないようだった。なな姉が、ぼくの女子の好みをきいてきた。

「わたしの好きな子のタイプを聞いたんだから、今度はこう君の好きな子のタイプを教えてよ。やっぱり、男の子は、かわいい系が好きなのかな?」

 ぼくに好きな子のタイプをきいたなな姉のかおは、ぼくの答えにきょうみしんしんだった。答えてあげようにも、ぼくの好きなタイプときいて、真っ先にあたまにおもいうかんだのは、なな姉だった。なな姉の笑顔があたまにぱっとうかんでしまい、あわてて、とんでもないことをいってしまった。
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