8 / 25
2我妻光(あがつまこう)①
しおりを挟む
ぼくには、おさななじみがいる。としは、二つ上だが、いつもいっしょで、かぞくみたいなものだ。かのじょは、とてもびじんで、モテモテでぼくのじまんのおさななじみだ。
ただ、モテモテなことで、しんぱいになることがある。かのじょは、学校でまいにちのように、男子からこくはくされるそうだ。げたばこのなかに、てがみが入っていることもあれば、きょうしつにきて、はなしがあるから、二人きりではなせないかとか、こくはくのほうほうはさまざまだ。なぜ、そんなことをしっているかというと、かのじょがこまったようにぼくにはなしてくるからだ。
「ねえ、こう君、わたしね、今日も同じ学年の男子に告白されたんだ。わたしは、だれとも付き合う気はないって、いつも言っているのにね」
としが二つちがうということは、学校は同じでも、クラスが同じになることはないし、帰りがいっしょになることはない。かのじょがこまっていても、いっしょにいる時間がすくなくて、まもってやりたいと思っても、思うようにいかない。とてももどかしかった。
「なな姉は、びじんだし、やさしいから、男子がほおっておかないんだよ。どうして、つきあわないの?こくはくしてくるやつの中に、なな姉の好みの男子とかいないの?」
「なに言ってるの。いないから、断ってるんでしょう!」
まいにちのようにこくはくされているなな姉に、あるとき、どうしてこくはくされた男子とつきあわないのかきいたことがある。そうしたら、わらわれてしまった。このさいだからと、ぼくはなな姉の好みをきくことにした。
「じゃあさ、どんな男子だったら、つき合おうと思うの?なな姉だって、いつまでも、だれともつきあわないなんてことはないんでしょう?」
ぼくのしつもんに、なな姉は、こまっているようだった。それでも、ぼくのしつもんに答えてくれた。
「そうだねえ。わたしは……。かわいい子がいいなあ。わたしとちがって、かわいい子がいい。おもわず守ってあげたくなるような子がいいな。」
「そんな男子のどこがいいの?男はどっちかっていうと、なな姉をまもりたいと思うけど」
ぼくのことばに、ふふっと、わらうなな姉は、それいじょうはこのわだいにふれられたくないようだった。なな姉が、ぼくの女子の好みをきいてきた。
「わたしの好きな子のタイプを聞いたんだから、今度はこう君の好きな子のタイプを教えてよ。やっぱり、男の子は、かわいい系が好きなのかな?」
ぼくに好きな子のタイプをきいたなな姉のかおは、ぼくの答えにきょうみしんしんだった。答えてあげようにも、ぼくの好きなタイプときいて、真っ先にあたまにおもいうかんだのは、なな姉だった。なな姉の笑顔があたまにぱっとうかんでしまい、あわてて、とんでもないことをいってしまった。
ただ、モテモテなことで、しんぱいになることがある。かのじょは、学校でまいにちのように、男子からこくはくされるそうだ。げたばこのなかに、てがみが入っていることもあれば、きょうしつにきて、はなしがあるから、二人きりではなせないかとか、こくはくのほうほうはさまざまだ。なぜ、そんなことをしっているかというと、かのじょがこまったようにぼくにはなしてくるからだ。
「ねえ、こう君、わたしね、今日も同じ学年の男子に告白されたんだ。わたしは、だれとも付き合う気はないって、いつも言っているのにね」
としが二つちがうということは、学校は同じでも、クラスが同じになることはないし、帰りがいっしょになることはない。かのじょがこまっていても、いっしょにいる時間がすくなくて、まもってやりたいと思っても、思うようにいかない。とてももどかしかった。
「なな姉は、びじんだし、やさしいから、男子がほおっておかないんだよ。どうして、つきあわないの?こくはくしてくるやつの中に、なな姉の好みの男子とかいないの?」
「なに言ってるの。いないから、断ってるんでしょう!」
まいにちのようにこくはくされているなな姉に、あるとき、どうしてこくはくされた男子とつきあわないのかきいたことがある。そうしたら、わらわれてしまった。このさいだからと、ぼくはなな姉の好みをきくことにした。
「じゃあさ、どんな男子だったら、つき合おうと思うの?なな姉だって、いつまでも、だれともつきあわないなんてことはないんでしょう?」
ぼくのしつもんに、なな姉は、こまっているようだった。それでも、ぼくのしつもんに答えてくれた。
「そうだねえ。わたしは……。かわいい子がいいなあ。わたしとちがって、かわいい子がいい。おもわず守ってあげたくなるような子がいいな。」
「そんな男子のどこがいいの?男はどっちかっていうと、なな姉をまもりたいと思うけど」
ぼくのことばに、ふふっと、わらうなな姉は、それいじょうはこのわだいにふれられたくないようだった。なな姉が、ぼくの女子の好みをきいてきた。
「わたしの好きな子のタイプを聞いたんだから、今度はこう君の好きな子のタイプを教えてよ。やっぱり、男の子は、かわいい系が好きなのかな?」
ぼくに好きな子のタイプをきいたなな姉のかおは、ぼくの答えにきょうみしんしんだった。答えてあげようにも、ぼくの好きなタイプときいて、真っ先にあたまにおもいうかんだのは、なな姉だった。なな姉の笑顔があたまにぱっとうかんでしまい、あわてて、とんでもないことをいってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる