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アルバイトの面接と生徒たちとの出会い②
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「改めまして。私が未来教育、○○教室担当の瀧です。今日は天気が悪い中、よく来てくれました。」
こうして、私の面接はようやく始まった。
お互いの自己紹介を済ませ、先ほどの生徒について教えてもらった。この未来教育は普段は普通の一般の生徒に勉強を教えているが、裏で別の生徒にも勉強を教えているらしい。先ほど見た子供たちはその裏の生徒たちのようだ。
「先ほど見た生徒たちですが、単刀直入に言いますと、彼らは人間ではありません。俗にいう幽霊と呼ばれる存在です。」
突然、瀧さんはとんでもないことを言い出した。ふと、電話をして時に言われた質問を思い出す。
「あなたは幽霊が塾に通うことをどう思いますか。」
あれは本当のことだったのか。仮に幽霊だとしても、私の中の幽霊のイメージは透明で足がない色白の人間というものだ。先ほど見た子供たちはみな姿かたちがはっきりしていたし、足もあった。普通の人間と変わらないように見えた。だが、頭にはケモミミが、お尻には尻尾が生えていた。普通の人間にはケモミミは生えていないが、かといって幽霊と呼ぶには私の中の幽霊像には当てはまらない。
そもそも「幽霊」とは何だろうか。瀧さんは丁寧に説明してくれた。
「私たちは「幽霊」と呼んでいますけれど、もとは私たちと同じ人間なんですよ。ただ死んでしまって魂だけがこの世にいる状態です。
瀧さんは私にいろいろ「幽霊」について語ってくれた。まとめるとこういうことらしい。生き物は死ぬと、魂が天に還る。この世に未練を残したまま死んでしまったものは魂が天に還ることを拒み、この世に居座る。これがいわゆる幽霊と呼ばれる存在らしい。魂のみなので透明で実体がなく、普通の人には見ることができない。まれに見ることができる人もいるようだが、それはいわゆる霊感が強い人らしい。霊感が強い人には姿かたちがはっきりと認識できて、普通の人間と変わらない姿を見ることができるらしい。
幽霊が長くこの世に居続けると、悪霊と化すことがある。魂だけでこの世に居続けることは自然の理に反している。そのため、世界が幽霊を拒み始める。長く居続けると、魂だけの幽霊も苦痛を感じ始める。幽霊が苦痛を訴えると、それが人間にも共鳴して、幽霊の近くにいる人間にも影響を与えるようになる。幽霊が感じている苦痛を人間も同じように感じるらしい。これが悪霊と呼ばれるものである。その後、幽霊は苦痛に耐えきれずに消滅する。
魂が消滅するということはその人自身が消滅することと同じで、悲しいことである。天に還ることで新しい生を受けて転生することができる。
幽霊がなるべく悪霊になって消滅しないようにしようといろいろ考えられてきた。しかし、なかなか良い解決策は見つからなかった。
そこで、生前学を学べなかった人たちのために塾が設立された。塾に通うことができるのは20歳以下で、若い人限定らしい。若くして亡くなった子供たちに救済措置を取らせるためらしい。
塾に入りたい子供は神により、身体を与えられる。そしてこの世にとどまることができるようになる。そこで、塾に通う。塾に通える期間は1年間と定められている。
瀧さんは真面目に幽霊がどんなものか、最後にはどうなってしまうのかを説明してくれた。正直に言って、突然こんな話をしたこの男の頭は大丈夫なのだろうかという心配が頭をよぎり、話の内容がほとんど頭に入ってこない。この塾の面接に来たのは間違いだったのだろう。瀧というこの男は一回、病院で脳みそを調べてもらった方がいいのかもしれない。
そこでふと、疑問が出てきた。なぜ、霊感がない私にケモミミ幽霊の姿が見えているのだろうか。それに、もし瀧という男の話が本当ならば、そんな秘密裏に行われている塾だったら、その専門家に講師を頼めばよいだろう。何も私のような一般人を指名しなくてもいいだろう。
私が考えるのに夢中で黙り込んでいると、さらに彼はわけのわからないことを話し出した。いい加減、頭がおかしいことを指摘してあげるべきか。
「ところで、幽霊のことは理解いただけたかと思いますが、幽霊ではなく、能力者については何か聞いたことはありますか。」
幽霊の次は能力者である。次から次への話題に困らないとはこのことだ。能力者とは超能力を持っているということだろうか。漫画やアニメなどではよく聞く言葉ではあるが、この世にある能力だとは思わない。今度は何を言い出すのだろう。
「能力者については知らないようですね。まあ。一般人にはわからないと思いますよ。私たち能力者は一般人に能力を隠して生活していますから。」
瀧さんは説明を続けた。幽霊と何か関係のある話なのだろうか。とりあえず、話を聞くことにする。話をすべて聞いてからでも頭がおかしいと指摘できる。
「『能力者』とはそのままの意味で、一般人には持ちえない特別な能力を持っている人のことをさします。能力といっても様々なものがあり、目に見える能力でいうと、天気を操ることができる能力者や、他人に化ける能力を持っている者などがいます。」
話が更にややこしくなってきた。瀧さんはもしかしたら重度の中二病を患っているのかもしれない。それならやはり早いうちに病院で見てもらった方がいいだろう。身体ではなく、精神の方を見てもらった方がよい。
「能力者には大きな特徴があります。能力者には一般人にはない特徴を持っているということです。先ほど、朔夜さんがみた幽霊の生徒たちですが、どの生徒たちにも一般人にはない耳や尻尾が生えていたでしょう。あれが能力者であるという証拠です。」
先ほどから、私が黙っていることを良しとしてどんどん話を進めていく。なんだかとんでもない話になってきた。能力者が存在してさらにはそんな特徴があったとは。もしそうだとしたらそれでは能力者について私が何も知らないということはなぜだろうか。そんな大きな特徴があったら私にもわかるだろうが、世間にもっと能力者について知れ渡るだろうに。
「能力者といっても能力を使うときにだけ、耳や尻尾などが現れてくるので、普通の生活をしていて能力者だと気づかれることはまずありません。今日、塾に来ている幽霊の生徒はすでに死んでしまっていて、能力が出ていないのに常時、耳や尻尾が出ていますけど。」
先ほどのケモミミの子供たちは全員能力者の幽霊ということか。とはいっても、これはあくまで瀧という男の見解であり、実際のことはまだ何一つわかってはいない。
「どうして私にそんな話をするのですか。そんな非現実的な話を私に話して『はい、そうですか。』と簡単に信じると思っているのですか。」
いくら何でも先ほどから、話が現実離れしすぎである。先ほど見た塾の生徒に犬や猫の耳や尻尾があるのはとりあえずわかったし、あれが偽物だとは思えない。生徒が話すのに合わせて耳や尻尾が動言えていたのであれは本物である可能性が高い。ただそれ以外の瀧さんの話は証拠もないのでにわかには信じがたい話である。
「あなたにも能力があるから、この話をしていると言ったら信じてもらえますか。」
私の質問に瀧さんはこう答えたのだった。
こうして、私の面接はようやく始まった。
お互いの自己紹介を済ませ、先ほどの生徒について教えてもらった。この未来教育は普段は普通の一般の生徒に勉強を教えているが、裏で別の生徒にも勉強を教えているらしい。先ほど見た子供たちはその裏の生徒たちのようだ。
「先ほど見た生徒たちですが、単刀直入に言いますと、彼らは人間ではありません。俗にいう幽霊と呼ばれる存在です。」
突然、瀧さんはとんでもないことを言い出した。ふと、電話をして時に言われた質問を思い出す。
「あなたは幽霊が塾に通うことをどう思いますか。」
あれは本当のことだったのか。仮に幽霊だとしても、私の中の幽霊のイメージは透明で足がない色白の人間というものだ。先ほど見た子供たちはみな姿かたちがはっきりしていたし、足もあった。普通の人間と変わらないように見えた。だが、頭にはケモミミが、お尻には尻尾が生えていた。普通の人間にはケモミミは生えていないが、かといって幽霊と呼ぶには私の中の幽霊像には当てはまらない。
そもそも「幽霊」とは何だろうか。瀧さんは丁寧に説明してくれた。
「私たちは「幽霊」と呼んでいますけれど、もとは私たちと同じ人間なんですよ。ただ死んでしまって魂だけがこの世にいる状態です。
瀧さんは私にいろいろ「幽霊」について語ってくれた。まとめるとこういうことらしい。生き物は死ぬと、魂が天に還る。この世に未練を残したまま死んでしまったものは魂が天に還ることを拒み、この世に居座る。これがいわゆる幽霊と呼ばれる存在らしい。魂のみなので透明で実体がなく、普通の人には見ることができない。まれに見ることができる人もいるようだが、それはいわゆる霊感が強い人らしい。霊感が強い人には姿かたちがはっきりと認識できて、普通の人間と変わらない姿を見ることができるらしい。
幽霊が長くこの世に居続けると、悪霊と化すことがある。魂だけでこの世に居続けることは自然の理に反している。そのため、世界が幽霊を拒み始める。長く居続けると、魂だけの幽霊も苦痛を感じ始める。幽霊が苦痛を訴えると、それが人間にも共鳴して、幽霊の近くにいる人間にも影響を与えるようになる。幽霊が感じている苦痛を人間も同じように感じるらしい。これが悪霊と呼ばれるものである。その後、幽霊は苦痛に耐えきれずに消滅する。
魂が消滅するということはその人自身が消滅することと同じで、悲しいことである。天に還ることで新しい生を受けて転生することができる。
幽霊がなるべく悪霊になって消滅しないようにしようといろいろ考えられてきた。しかし、なかなか良い解決策は見つからなかった。
そこで、生前学を学べなかった人たちのために塾が設立された。塾に通うことができるのは20歳以下で、若い人限定らしい。若くして亡くなった子供たちに救済措置を取らせるためらしい。
塾に入りたい子供は神により、身体を与えられる。そしてこの世にとどまることができるようになる。そこで、塾に通う。塾に通える期間は1年間と定められている。
瀧さんは真面目に幽霊がどんなものか、最後にはどうなってしまうのかを説明してくれた。正直に言って、突然こんな話をしたこの男の頭は大丈夫なのだろうかという心配が頭をよぎり、話の内容がほとんど頭に入ってこない。この塾の面接に来たのは間違いだったのだろう。瀧というこの男は一回、病院で脳みそを調べてもらった方がいいのかもしれない。
そこでふと、疑問が出てきた。なぜ、霊感がない私にケモミミ幽霊の姿が見えているのだろうか。それに、もし瀧という男の話が本当ならば、そんな秘密裏に行われている塾だったら、その専門家に講師を頼めばよいだろう。何も私のような一般人を指名しなくてもいいだろう。
私が考えるのに夢中で黙り込んでいると、さらに彼はわけのわからないことを話し出した。いい加減、頭がおかしいことを指摘してあげるべきか。
「ところで、幽霊のことは理解いただけたかと思いますが、幽霊ではなく、能力者については何か聞いたことはありますか。」
幽霊の次は能力者である。次から次への話題に困らないとはこのことだ。能力者とは超能力を持っているということだろうか。漫画やアニメなどではよく聞く言葉ではあるが、この世にある能力だとは思わない。今度は何を言い出すのだろう。
「能力者については知らないようですね。まあ。一般人にはわからないと思いますよ。私たち能力者は一般人に能力を隠して生活していますから。」
瀧さんは説明を続けた。幽霊と何か関係のある話なのだろうか。とりあえず、話を聞くことにする。話をすべて聞いてからでも頭がおかしいと指摘できる。
「『能力者』とはそのままの意味で、一般人には持ちえない特別な能力を持っている人のことをさします。能力といっても様々なものがあり、目に見える能力でいうと、天気を操ることができる能力者や、他人に化ける能力を持っている者などがいます。」
話が更にややこしくなってきた。瀧さんはもしかしたら重度の中二病を患っているのかもしれない。それならやはり早いうちに病院で見てもらった方がいいだろう。身体ではなく、精神の方を見てもらった方がよい。
「能力者には大きな特徴があります。能力者には一般人にはない特徴を持っているということです。先ほど、朔夜さんがみた幽霊の生徒たちですが、どの生徒たちにも一般人にはない耳や尻尾が生えていたでしょう。あれが能力者であるという証拠です。」
先ほどから、私が黙っていることを良しとしてどんどん話を進めていく。なんだかとんでもない話になってきた。能力者が存在してさらにはそんな特徴があったとは。もしそうだとしたらそれでは能力者について私が何も知らないということはなぜだろうか。そんな大きな特徴があったら私にもわかるだろうが、世間にもっと能力者について知れ渡るだろうに。
「能力者といっても能力を使うときにだけ、耳や尻尾などが現れてくるので、普通の生活をしていて能力者だと気づかれることはまずありません。今日、塾に来ている幽霊の生徒はすでに死んでしまっていて、能力が出ていないのに常時、耳や尻尾が出ていますけど。」
先ほどのケモミミの子供たちは全員能力者の幽霊ということか。とはいっても、これはあくまで瀧という男の見解であり、実際のことはまだ何一つわかってはいない。
「どうして私にそんな話をするのですか。そんな非現実的な話を私に話して『はい、そうですか。』と簡単に信じると思っているのですか。」
いくら何でも先ほどから、話が現実離れしすぎである。先ほど見た塾の生徒に犬や猫の耳や尻尾があるのはとりあえずわかったし、あれが偽物だとは思えない。生徒が話すのに合わせて耳や尻尾が動言えていたのであれは本物である可能性が高い。ただそれ以外の瀧さんの話は証拠もないのでにわかには信じがたい話である。
「あなたにも能力があるから、この話をしていると言ったら信じてもらえますか。」
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