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蛇もいました①
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今日は大学の授業がある日である。佐藤さんは大学に来るだろうか。佐藤さんにも聞きたいことがたくさんある。私が大学に行くというと、九尾もついていくと言い出した。仕方がないので、九尾を連れて大学に行くことにした。
九尾を大学に連れていくことにしたが、ケモミミ少年をそのまま大学に連れていくわけにはいかない。それは九尾もわかっていたようで、家を出る前に変身して、大学生の姿になっていた。髪も瞳も黒く、ケモミミも尻尾も生えていない。身長は私より高く、好青年という印象を醸し出している。
「ケモミミ少年以外の姿にも変身できるなら、もうこのままの姿でいつもいてくれたらいいのに。そうしたら、人の目を気にせずに行動できるのに。」
「心の声が駄々洩れだぞ。この姿だとお主が困るだろう。若い男女が一緒にいると、恋人同士だと間違われる。それに困るのはお主だろう。別に我は気にしないが、それとも誰か愛しい人でもいるのかい。それはないと思うが。」
失礼なことをいう狐である。私に恋人がいないのがわかっているくせに、さらにはこの特異体質のせいで、できたとしても、破局の道しかないと知っているからたちが悪い。
九尾と話しながら大学に向かう。私は普段電車を使っているが、九尾はどうするのだろう。
「電車に乗るのは興味があるが、お金がかかるだろう。我は大学で待っている。」
そう言い残すと、九尾は姿をくらましてしまった。そういえば、九尾はこう見えて神様だった。移動が便利で、お金もかからなくてうらやましい。一般人はちゃんと電車を使って大学に行くしかない。私は一人電車に乗り、大学に向かった。
「………。」
大学に到着したはいいが、何やら人だかりができている。
「蒼紗、やっと来たか。待ちくたびれたぞ。授業はどの教室で行われるのだ。早く行かんと授業に間に合わんのではないか。」
なんとなく予想はしていたが、人だかりの中心にいたのは九尾だった。九尾が私に声をかけてきたせいで、人だかりの視線は私に向けられた。私は九尾の腕をとり、足早にその場を離れた。授業がある教室の廊下で九尾に訴える。
「なんで人に囲まれているのですか。もしかして神様だということがばれてしまったのですか。」
こんな早くに正体がばれてしまっては、瀧さんを捕まえるどころではなくなってしまう。
「そんなへまはしない。ただ、我の神聖なるオーラに下々の人間が充てられただけだ。人間とは愚かなる生き物だ。」
「蒼紗、おはよう。隣のイケメンは蒼紗の知り合いかしら。」
佐藤さんが声をかけてきた。昨日のことなどなかったかのようないつもと同じ口調だった。
「おはよう、佐藤さん。昨日は………。」
「昨日の話はやめましょう。私は変な男から逃げることができたから大丈夫よ。でも、しいて言えば、私をさらった犯人には、それ相応の罰を受けてもらわないと気がすまないけれど。」
「それならそこの娘。我々と協力して、その誘拐犯を逮捕しようではないか。」
そこで九尾が佐藤さんに話しかけた。
「我は蒼紗の知り合いで、今日はたまたま時間があったから、蒼紗が通う大学を見てみたいと思って一緒にいる。彼女から事情は聞いている。お前の能力も含めいろいろとな、そんなに見つめるではない。蛇娘よ。」
「蒼紗、この失礼な男は一体どのような知り合いなのかしら。初対面の相手に向かって、蛇娘とか言ってくる知り合いがいたなんて驚きだわ。」
どうやら佐藤さんの能力は、蛇がもつような能力らしい。さて、このままでは九尾と佐藤さんの言い争いが始まり、協力どころではなくなってしまう。
「言い争いはやめましょう。まずはお互いのことをもう少し話していきましょう。その前に授業を受けるのが先決ですが。」
話に夢中になっていて、授業時間をとっくに過ぎていたようだ。教室の中から教授が私たちを見つめている。気まずくなって、私たちは後ろのドアからこそこそと教室に入った。
「こほん。では授業を始めます。」
またもや先生に目をつけられてしまった。
九尾を大学に連れていくことにしたが、ケモミミ少年をそのまま大学に連れていくわけにはいかない。それは九尾もわかっていたようで、家を出る前に変身して、大学生の姿になっていた。髪も瞳も黒く、ケモミミも尻尾も生えていない。身長は私より高く、好青年という印象を醸し出している。
「ケモミミ少年以外の姿にも変身できるなら、もうこのままの姿でいつもいてくれたらいいのに。そうしたら、人の目を気にせずに行動できるのに。」
「心の声が駄々洩れだぞ。この姿だとお主が困るだろう。若い男女が一緒にいると、恋人同士だと間違われる。それに困るのはお主だろう。別に我は気にしないが、それとも誰か愛しい人でもいるのかい。それはないと思うが。」
失礼なことをいう狐である。私に恋人がいないのがわかっているくせに、さらにはこの特異体質のせいで、できたとしても、破局の道しかないと知っているからたちが悪い。
九尾と話しながら大学に向かう。私は普段電車を使っているが、九尾はどうするのだろう。
「電車に乗るのは興味があるが、お金がかかるだろう。我は大学で待っている。」
そう言い残すと、九尾は姿をくらましてしまった。そういえば、九尾はこう見えて神様だった。移動が便利で、お金もかからなくてうらやましい。一般人はちゃんと電車を使って大学に行くしかない。私は一人電車に乗り、大学に向かった。
「………。」
大学に到着したはいいが、何やら人だかりができている。
「蒼紗、やっと来たか。待ちくたびれたぞ。授業はどの教室で行われるのだ。早く行かんと授業に間に合わんのではないか。」
なんとなく予想はしていたが、人だかりの中心にいたのは九尾だった。九尾が私に声をかけてきたせいで、人だかりの視線は私に向けられた。私は九尾の腕をとり、足早にその場を離れた。授業がある教室の廊下で九尾に訴える。
「なんで人に囲まれているのですか。もしかして神様だということがばれてしまったのですか。」
こんな早くに正体がばれてしまっては、瀧さんを捕まえるどころではなくなってしまう。
「そんなへまはしない。ただ、我の神聖なるオーラに下々の人間が充てられただけだ。人間とは愚かなる生き物だ。」
「蒼紗、おはよう。隣のイケメンは蒼紗の知り合いかしら。」
佐藤さんが声をかけてきた。昨日のことなどなかったかのようないつもと同じ口調だった。
「おはよう、佐藤さん。昨日は………。」
「昨日の話はやめましょう。私は変な男から逃げることができたから大丈夫よ。でも、しいて言えば、私をさらった犯人には、それ相応の罰を受けてもらわないと気がすまないけれど。」
「それならそこの娘。我々と協力して、その誘拐犯を逮捕しようではないか。」
そこで九尾が佐藤さんに話しかけた。
「我は蒼紗の知り合いで、今日はたまたま時間があったから、蒼紗が通う大学を見てみたいと思って一緒にいる。彼女から事情は聞いている。お前の能力も含めいろいろとな、そんなに見つめるではない。蛇娘よ。」
「蒼紗、この失礼な男は一体どのような知り合いなのかしら。初対面の相手に向かって、蛇娘とか言ってくる知り合いがいたなんて驚きだわ。」
どうやら佐藤さんの能力は、蛇がもつような能力らしい。さて、このままでは九尾と佐藤さんの言い争いが始まり、協力どころではなくなってしまう。
「言い争いはやめましょう。まずはお互いのことをもう少し話していきましょう。その前に授業を受けるのが先決ですが。」
話に夢中になっていて、授業時間をとっくに過ぎていたようだ。教室の中から教授が私たちを見つめている。気まずくなって、私たちは後ろのドアからこそこそと教室に入った。
「こほん。では授業を始めます。」
またもや先生に目をつけられてしまった。
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