64 / 68
甘々なキス・14
しおりを挟む
普通、恋人のキスと言うのは唇にするはず…よね?
なのにたった一ヶ月前から付き合い始めた彼は、アタシにキスする場所は唇以外の場所。
「なあ、キスして良いか?」
「えっ? …うん、まあ良いけど」
今はアタシの部屋で、彼と二人っきり。
まったりのんびりした雰囲気を出していた。
けれど彼はアタシを後ろから抱きしめていて、その唇が触れているのは首筋。
「ヤダ、ちょっと。くすぐったい」
「ん~。じゃあここは?」
次にアタシの手首を掴んで、何故か甘噛み。
…確かにくすぐったくはないんだけどね。
そして頬、耳、また首といくけれど、唇には触れてこない。
何でだろう?
「ねっねえ」
「何だ?」
「何でその…唇にキス、してくれないの?」
ううっ…! 女の子から言うと、恥ずかしい。
まるで誘っているみたいに、聞こえるだろうな。
すると後ろの彼は、ニヤっと意地悪な笑みを浮かべる。
「唇にしてほしいのか?」
「と言うより、何で唇以外なのか知りたいの!」
ちょっと見た目が怖い彼は、けれどアタシをとても優しくしてくれる。
あんまり口数も多くないけれど、一緒にいて安らぐ人。
彼がアタシに好意を抱いていることに気付いたアタシは、何となく彼を意識するようになった。
そしてそれとなーく、付き合わないかと言ってみたら、やっぱりOKだった。
それは素直に嬉しいんだけど…。
恋人となってから、彼が言うキスとはずっと唇以外の体の場所。
いや、別に良いんだけどね。
キスされるたびに、彼に大事にされているのを感じるし。
周囲にいる友達は、恋人ができるとあまり間もなく深い仲になってしまうらしい。
キスなんて、恋人になってすぐにしてしまうコも多い。
だからこそ、彼のキスはとても大切なものには思えるんだけど…。
「お前さ、キスと言えば唇だけだと思ってる?」
「そんなことはないわよ。頬でも手でも、キスはキスでしょ?」
彼の唇が体に触れるたびに、くすぐったいけれど甘いしびれを感じる。
それはきっと、唇だろうが体だろうが同じ。
だってキスしているのは、アタシの大好きな彼なんだもん。
まっまあだから、彼が唇にキスするのが嫌ならば、別にそれでも構わないんだけど…。
「キスする場所に意味があるの、知っているか?」
「へっ? …あっ、何となくは」
確か22ヶ所ぐらい、キスの意味がある体の場所があるみたい。
日本ではあまり馴染みがないけれど、外国では結構知られているみたいで…。
「って言うか、あなたは知っているの?」
「昔通っていた幼稚園が、そういうのを教えてくれたからな」
…まず日本系ではないだろう。
「首筋は執着、手首は欲望、頬は厚意、耳は誘惑ってな」
彼は言いながら、同じ場所に口付けていく。
なっ何かとんでもない言葉ばかり飛び出てくるけれど…。
もしかしたら、コレが彼のアタシへのメッセージなんだろうか?
口数少ない彼が自分の気持ちを伝える方法として、キスを選んだのならば…理解できる。
でもやっぱり理解できないことが、一つあった。
「…じゃあ、唇にするキスの意味は?」
顔だけ振り返って彼の顔を真っ直ぐに見ると、今度はあたたかな笑みを浮かべる。
そして静かにゆっくりと、唇にキスをされた。
「唇はもちろん、愛情だ」
「じゃあ何で今までしなかったの?」
「そりゃあもちろん…」
そこで彼は言いつまった。
眼をウロウロと泳がせて、顔色が僅かに赤くなる。
アレ? これってもしかして…。
「恥ずかしかった、の?」
アタシが先に言うと、一気に彼の顔色は真っ赤になった。
…ああ、図星だったのね。
彼は言葉よりも、態度で分かりやすいタイプみたい。
「…何でお前はいつも、俺より先に言うんだ?」
それって告白のことも言っているんだろうな。
「だって…何かじれったいもん」
「んなっ!?」
彼とは実は、中学時代からの知り合いだった。
付き合い始めたのは、知り合って三年目になってから。
随分と間があった。
いい加減、アタシが耐え切れなくなったというのもある。
お互い気になっていたのに、全然進展がないんだもん。
「あなたの言葉を待ってたら、おばあちゃんになっちゃうわ。だけどキスであなたの気持ちを伝えてくれるのならば、教えて?」
「…ああ、だが覚悟しろよ? キスする場所は、まだまだあるんだからな」
ぎゅっと抱き締める力が強くなった。
「ふふっ。それは楽しみね。でも一番してほしい場所には、できるだけ多くしてね」
アタシはニッコリ笑って、彼の唇に指で触れる。
「指先のキスは賞賛、だそうだ」
「じゃあ上手くキスできたことを、褒めているってわけね」
「調子に乗るな!」
少しむくれた彼が、今度は強引に唇にキスしてきた。
…こんなふうに彼の愛情に触れられるのならば、どこにキスされても良いと思っていることは、彼には内緒。
なのにたった一ヶ月前から付き合い始めた彼は、アタシにキスする場所は唇以外の場所。
「なあ、キスして良いか?」
「えっ? …うん、まあ良いけど」
今はアタシの部屋で、彼と二人っきり。
まったりのんびりした雰囲気を出していた。
けれど彼はアタシを後ろから抱きしめていて、その唇が触れているのは首筋。
「ヤダ、ちょっと。くすぐったい」
「ん~。じゃあここは?」
次にアタシの手首を掴んで、何故か甘噛み。
…確かにくすぐったくはないんだけどね。
そして頬、耳、また首といくけれど、唇には触れてこない。
何でだろう?
「ねっねえ」
「何だ?」
「何でその…唇にキス、してくれないの?」
ううっ…! 女の子から言うと、恥ずかしい。
まるで誘っているみたいに、聞こえるだろうな。
すると後ろの彼は、ニヤっと意地悪な笑みを浮かべる。
「唇にしてほしいのか?」
「と言うより、何で唇以外なのか知りたいの!」
ちょっと見た目が怖い彼は、けれどアタシをとても優しくしてくれる。
あんまり口数も多くないけれど、一緒にいて安らぐ人。
彼がアタシに好意を抱いていることに気付いたアタシは、何となく彼を意識するようになった。
そしてそれとなーく、付き合わないかと言ってみたら、やっぱりOKだった。
それは素直に嬉しいんだけど…。
恋人となってから、彼が言うキスとはずっと唇以外の体の場所。
いや、別に良いんだけどね。
キスされるたびに、彼に大事にされているのを感じるし。
周囲にいる友達は、恋人ができるとあまり間もなく深い仲になってしまうらしい。
キスなんて、恋人になってすぐにしてしまうコも多い。
だからこそ、彼のキスはとても大切なものには思えるんだけど…。
「お前さ、キスと言えば唇だけだと思ってる?」
「そんなことはないわよ。頬でも手でも、キスはキスでしょ?」
彼の唇が体に触れるたびに、くすぐったいけれど甘いしびれを感じる。
それはきっと、唇だろうが体だろうが同じ。
だってキスしているのは、アタシの大好きな彼なんだもん。
まっまあだから、彼が唇にキスするのが嫌ならば、別にそれでも構わないんだけど…。
「キスする場所に意味があるの、知っているか?」
「へっ? …あっ、何となくは」
確か22ヶ所ぐらい、キスの意味がある体の場所があるみたい。
日本ではあまり馴染みがないけれど、外国では結構知られているみたいで…。
「って言うか、あなたは知っているの?」
「昔通っていた幼稚園が、そういうのを教えてくれたからな」
…まず日本系ではないだろう。
「首筋は執着、手首は欲望、頬は厚意、耳は誘惑ってな」
彼は言いながら、同じ場所に口付けていく。
なっ何かとんでもない言葉ばかり飛び出てくるけれど…。
もしかしたら、コレが彼のアタシへのメッセージなんだろうか?
口数少ない彼が自分の気持ちを伝える方法として、キスを選んだのならば…理解できる。
でもやっぱり理解できないことが、一つあった。
「…じゃあ、唇にするキスの意味は?」
顔だけ振り返って彼の顔を真っ直ぐに見ると、今度はあたたかな笑みを浮かべる。
そして静かにゆっくりと、唇にキスをされた。
「唇はもちろん、愛情だ」
「じゃあ何で今までしなかったの?」
「そりゃあもちろん…」
そこで彼は言いつまった。
眼をウロウロと泳がせて、顔色が僅かに赤くなる。
アレ? これってもしかして…。
「恥ずかしかった、の?」
アタシが先に言うと、一気に彼の顔色は真っ赤になった。
…ああ、図星だったのね。
彼は言葉よりも、態度で分かりやすいタイプみたい。
「…何でお前はいつも、俺より先に言うんだ?」
それって告白のことも言っているんだろうな。
「だって…何かじれったいもん」
「んなっ!?」
彼とは実は、中学時代からの知り合いだった。
付き合い始めたのは、知り合って三年目になってから。
随分と間があった。
いい加減、アタシが耐え切れなくなったというのもある。
お互い気になっていたのに、全然進展がないんだもん。
「あなたの言葉を待ってたら、おばあちゃんになっちゃうわ。だけどキスであなたの気持ちを伝えてくれるのならば、教えて?」
「…ああ、だが覚悟しろよ? キスする場所は、まだまだあるんだからな」
ぎゅっと抱き締める力が強くなった。
「ふふっ。それは楽しみね。でも一番してほしい場所には、できるだけ多くしてね」
アタシはニッコリ笑って、彼の唇に指で触れる。
「指先のキスは賞賛、だそうだ」
「じゃあ上手くキスできたことを、褒めているってわけね」
「調子に乗るな!」
少しむくれた彼が、今度は強引に唇にキスしてきた。
…こんなふうに彼の愛情に触れられるのならば、どこにキスされても良いと思っていることは、彼には内緒。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる