34 / 72
第34話【総戦力戦】
しおりを挟む
「うん! だいぶこの薬を作るのも慣れてきたね! これなら少し余裕がもてそう!」
前回のクランメンバーの狩りのおかげで、素材も潤沢に溜まり、作る回数も増えた。
そのためスキルの効果により、効率よく薬を生産することができるようになってきた。
さらにセシルたちの好意によりクランの専用スペースに設置されている【調合部屋】の効果も、それに拍車をかける。
これで少しだけ自分の趣味、まだ作ったことの無い薬を探す時間が出来た。
「簡単なやつでも毒薬系は後回しにしちゃってるからなぁ。なんか素材余ってるので色々遊んでみるかな」
私は鼻歌を歌いながらイベントリを見渡す。
その中の【プラーの実】と【アシッドスライムの粘液】、その他にいくつかの素材を選ぶ。
【プラーの実】の説明文には『熟した実は様々な食材に使われる』とだけ書かれているけれど、実際に持つとまだ青いのが分かる。
薬に使う場合には【猿酒】と混ぜたりするのだけれど、今回は毒薬の素材として検討してみる。
「えーっと、粉砕した方がいいかなぁ」
実を選んだ後、粉砕コマンドを選択する。
さらに色々な素材を適当に処理し、混ぜ合わせたあと、最後に【アシッドスライムの粘液】を加えた。
すると初めて見る毒薬【ブルーアシッド】というのが出来上がった。
効果は――『神経を麻痺させ動けなくする。獣系、亜人系に追加ダメージ』なかなか使えそうだ。
作った実績のおかげで、他の素材でもこの薬を作れるものがはっきりと表示されるようになった。
調べてみると他の植物系素材でも、結構な種類のものから作れるようだ。
「まぁ、効率化は今度だね。今日は一つ新しいのが出来たから良しとしよう」
そろそろ攻城戦が始まる時間だ。
私は【調合部屋】から、みんなの待機する中央の部屋へと移動を始める。
攻城戦を勝ち進んでいるおかげでクランのレベルは順調に上がり、それに合わせてクランギラも貯まり始めた。
初めの頃は何も無かった専用スペースも、今では色々なものが設置されている。
「やぁ。サラさん。もう調合の方はいいの?」
「うん。今日の分は十分すぎるほど作ったよ。それと、今日はその他に新しい薬を作ったんだ!」
「へぇ! おめでとう。どんな薬?」
「えーっと、麻痺を与える薬だね。多分獣系と亜人系にしか効かないけど、ダメージも与えられるみたい」
セシルはこうやっていつも話に乗ってくれるからありがたい。
私が新薬の説明をする時は、いつもドッグスマイルで最後まで話を聞いてくれる。
現実では他人が私の話なんかを楽しんでくれるかどうか、いつも不安にあるけれど、セシルを始め他のメンバーもそういう気負いをしないのが嬉しい。
さらに、ここで人と話すことに慣れたおかげか、現実でも少しだけ人と話すことが怖くなくなった。
「それじゃあ、そろそろ向かおうか。これに勝てば、とうとうS級。そこからはさすがに今よりメンバーを増やさないと無理だろうけど」
「うん! 凄いよね。今まで負け無しだもん。みんな凄すぎる!」
喜ぶ私にセシルも含め周りからため息が漏れる。
何か変なことを言っただろうか。
「はぁ……サラは本当に自分のことを分かってないというか……まぁ、そこがいい所なんだけどね」
「まったくさ! サラちゃんは自分の凄さをもっと分かった方がいいよ! この負け無しはサラちゃんのおかげさ!」
「ええ。サラさんはとてもいい人ですが、【薬師】の最高峰にご自身がいることをもう少し自覚した方が良いかもしれませんね」
「と、言うことだけど。サラさん。なんか異論はあるかな?」
前から居たメンバーが口々に声を出す。
ギルバートたちも苦笑いしながら、みんなの言葉に頷いて賛同を示していた。
「え? どういうこと?」
いまいち分からず、呆けた声を上げてしまう。
その言葉にもう一度みんなは大きくため息を吐いた。
「えーっとね? 今居るのはまだ10人だけど、そのメンバー全員に、複数の、というか全ステータス強化するだけの強化薬を用意出来るクランってどれ位あると思う?」
「え? えーっと、沢山?」
「はぁ……分かってないなぁ。多分ここくらいだよ。カインが言ってたろ? 自分のいた【理想郷】ですら無理だって」
「あ、そういえば言ってたね?」
前のクランでは40人以上の強化薬を毎回作っていたから、感覚が麻痺しているのだろうか。
あの時は狩りなどはしなかったから、今とは時間の使い方が違うけれど。
それにあの時は、せいぜい一人につき一個や二個だった。
ユースケだけは多かったけれど。
「しかもさ、使う薬の効果は二倍。こんなにアドバンテージがあるんだから、そりゃあ勝てるさ」
「あ、そうか」
もう普通になってしまったからうっかりしていたけれど、普通の人は自分で薬を使うから、【薬師】の持つスキル【薬の知識】の効果を得られないのだった。
「ということで、説明終わり。じゃあ、そろそろ向かおうか」
「はーい!」
セシルの合図に元気に返事をする。
それを見て、みんなくすりと笑っていた。
☆
「それじゃあ、いつものようにね」
「うん。分かった。みんな、よろしくね!」
いつも通りにコアに触れ、身体に宿す。
何度も繰り返すけれど、この瞬間はすごく幻想的で好きだ。
「さぁ。向かおう!」
セシルの合図に私たちは広間を後にし、相手の拠点へ向かうために足を進めた。
「おかしいね。さっきから誰とも会わないし、ポイントも増えてない。こっちの拠点にまだ入ってないのかな?」
カインが視界の端に表示されるこちらと相手クランのポイントを見て首を傾げる。
確かにどちらのクランもポイントはゼロのままだ。
「あっちもこっちと同じ戦法かもしれないね。今頃全員で移動しているのかも」
「あ、なるほど」
そう言いながら私たちは自分たちの拠点を抜け、拠点同士の間にある広場に辿り着いた。
そして、予想が外れていたことを理解する。
「おいおい。パッと見て、全員いるんじゃないの? 多分50人近くはいるでしょ」
カインがそう言いながら見ているものを私も見つめる。
そこには広場を埋め尽くすように相手クランのメンバーたちが、綺麗な陣形を成して待ち構えていた。
「殲滅戦の戦略か。やっかいだな……」
「どういうこと?」
カインに聞くと、どうやら全戦力を開始当初から広場に集結させる方法らしい。
そこから動くことなく、広場に現れた相手をひたすらに打ち倒していく戦略だとか。
大抵はコアを守る者と、相手の拠点に攻めいる者で戦力が分断されるため、数の有利に立てる。
コアを置き去りにした、攻撃特化の戦略だとか。
もし隙間を縫って相手に自分の拠点に攻め込まれてしまうと、かなり不利になってしまう戦略でもあるらしい。
「おやぁ。これはこれは。てっきり捨てられてもう辞めてたと思ったら、こんな所で出会うとはね。全く、あの男といい、もう二度と見たくもないと思ってたのに」
「え!? リディアさん!?」
明らかに私に向かって話している、妖艶な女性のエルフアバターをしたプレイヤーと目線が合う。
そこには、以前居たクランのサブマスター、リディアが立っていた。
前回のクランメンバーの狩りのおかげで、素材も潤沢に溜まり、作る回数も増えた。
そのためスキルの効果により、効率よく薬を生産することができるようになってきた。
さらにセシルたちの好意によりクランの専用スペースに設置されている【調合部屋】の効果も、それに拍車をかける。
これで少しだけ自分の趣味、まだ作ったことの無い薬を探す時間が出来た。
「簡単なやつでも毒薬系は後回しにしちゃってるからなぁ。なんか素材余ってるので色々遊んでみるかな」
私は鼻歌を歌いながらイベントリを見渡す。
その中の【プラーの実】と【アシッドスライムの粘液】、その他にいくつかの素材を選ぶ。
【プラーの実】の説明文には『熟した実は様々な食材に使われる』とだけ書かれているけれど、実際に持つとまだ青いのが分かる。
薬に使う場合には【猿酒】と混ぜたりするのだけれど、今回は毒薬の素材として検討してみる。
「えーっと、粉砕した方がいいかなぁ」
実を選んだ後、粉砕コマンドを選択する。
さらに色々な素材を適当に処理し、混ぜ合わせたあと、最後に【アシッドスライムの粘液】を加えた。
すると初めて見る毒薬【ブルーアシッド】というのが出来上がった。
効果は――『神経を麻痺させ動けなくする。獣系、亜人系に追加ダメージ』なかなか使えそうだ。
作った実績のおかげで、他の素材でもこの薬を作れるものがはっきりと表示されるようになった。
調べてみると他の植物系素材でも、結構な種類のものから作れるようだ。
「まぁ、効率化は今度だね。今日は一つ新しいのが出来たから良しとしよう」
そろそろ攻城戦が始まる時間だ。
私は【調合部屋】から、みんなの待機する中央の部屋へと移動を始める。
攻城戦を勝ち進んでいるおかげでクランのレベルは順調に上がり、それに合わせてクランギラも貯まり始めた。
初めの頃は何も無かった専用スペースも、今では色々なものが設置されている。
「やぁ。サラさん。もう調合の方はいいの?」
「うん。今日の分は十分すぎるほど作ったよ。それと、今日はその他に新しい薬を作ったんだ!」
「へぇ! おめでとう。どんな薬?」
「えーっと、麻痺を与える薬だね。多分獣系と亜人系にしか効かないけど、ダメージも与えられるみたい」
セシルはこうやっていつも話に乗ってくれるからありがたい。
私が新薬の説明をする時は、いつもドッグスマイルで最後まで話を聞いてくれる。
現実では他人が私の話なんかを楽しんでくれるかどうか、いつも不安にあるけれど、セシルを始め他のメンバーもそういう気負いをしないのが嬉しい。
さらに、ここで人と話すことに慣れたおかげか、現実でも少しだけ人と話すことが怖くなくなった。
「それじゃあ、そろそろ向かおうか。これに勝てば、とうとうS級。そこからはさすがに今よりメンバーを増やさないと無理だろうけど」
「うん! 凄いよね。今まで負け無しだもん。みんな凄すぎる!」
喜ぶ私にセシルも含め周りからため息が漏れる。
何か変なことを言っただろうか。
「はぁ……サラは本当に自分のことを分かってないというか……まぁ、そこがいい所なんだけどね」
「まったくさ! サラちゃんは自分の凄さをもっと分かった方がいいよ! この負け無しはサラちゃんのおかげさ!」
「ええ。サラさんはとてもいい人ですが、【薬師】の最高峰にご自身がいることをもう少し自覚した方が良いかもしれませんね」
「と、言うことだけど。サラさん。なんか異論はあるかな?」
前から居たメンバーが口々に声を出す。
ギルバートたちも苦笑いしながら、みんなの言葉に頷いて賛同を示していた。
「え? どういうこと?」
いまいち分からず、呆けた声を上げてしまう。
その言葉にもう一度みんなは大きくため息を吐いた。
「えーっとね? 今居るのはまだ10人だけど、そのメンバー全員に、複数の、というか全ステータス強化するだけの強化薬を用意出来るクランってどれ位あると思う?」
「え? えーっと、沢山?」
「はぁ……分かってないなぁ。多分ここくらいだよ。カインが言ってたろ? 自分のいた【理想郷】ですら無理だって」
「あ、そういえば言ってたね?」
前のクランでは40人以上の強化薬を毎回作っていたから、感覚が麻痺しているのだろうか。
あの時は狩りなどはしなかったから、今とは時間の使い方が違うけれど。
それにあの時は、せいぜい一人につき一個や二個だった。
ユースケだけは多かったけれど。
「しかもさ、使う薬の効果は二倍。こんなにアドバンテージがあるんだから、そりゃあ勝てるさ」
「あ、そうか」
もう普通になってしまったからうっかりしていたけれど、普通の人は自分で薬を使うから、【薬師】の持つスキル【薬の知識】の効果を得られないのだった。
「ということで、説明終わり。じゃあ、そろそろ向かおうか」
「はーい!」
セシルの合図に元気に返事をする。
それを見て、みんなくすりと笑っていた。
☆
「それじゃあ、いつものようにね」
「うん。分かった。みんな、よろしくね!」
いつも通りにコアに触れ、身体に宿す。
何度も繰り返すけれど、この瞬間はすごく幻想的で好きだ。
「さぁ。向かおう!」
セシルの合図に私たちは広間を後にし、相手の拠点へ向かうために足を進めた。
「おかしいね。さっきから誰とも会わないし、ポイントも増えてない。こっちの拠点にまだ入ってないのかな?」
カインが視界の端に表示されるこちらと相手クランのポイントを見て首を傾げる。
確かにどちらのクランもポイントはゼロのままだ。
「あっちもこっちと同じ戦法かもしれないね。今頃全員で移動しているのかも」
「あ、なるほど」
そう言いながら私たちは自分たちの拠点を抜け、拠点同士の間にある広場に辿り着いた。
そして、予想が外れていたことを理解する。
「おいおい。パッと見て、全員いるんじゃないの? 多分50人近くはいるでしょ」
カインがそう言いながら見ているものを私も見つめる。
そこには広場を埋め尽くすように相手クランのメンバーたちが、綺麗な陣形を成して待ち構えていた。
「殲滅戦の戦略か。やっかいだな……」
「どういうこと?」
カインに聞くと、どうやら全戦力を開始当初から広場に集結させる方法らしい。
そこから動くことなく、広場に現れた相手をひたすらに打ち倒していく戦略だとか。
大抵はコアを守る者と、相手の拠点に攻めいる者で戦力が分断されるため、数の有利に立てる。
コアを置き去りにした、攻撃特化の戦略だとか。
もし隙間を縫って相手に自分の拠点に攻め込まれてしまうと、かなり不利になってしまう戦略でもあるらしい。
「おやぁ。これはこれは。てっきり捨てられてもう辞めてたと思ったら、こんな所で出会うとはね。全く、あの男といい、もう二度と見たくもないと思ってたのに」
「え!? リディアさん!?」
明らかに私に向かって話している、妖艶な女性のエルフアバターをしたプレイヤーと目線が合う。
そこには、以前居たクランのサブマスター、リディアが立っていた。
10
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる