3 / 5
疑惑
しおりを挟む
?「皆さんどうも。私大河原(おおかわら)と言います。」
?「同じく鈴木です。」
僕たちは今、パーティ会場で大河原警部、部下の鈴木さんから事情聴取を受けていた。
周りには喜多原将さん洋子さん兄弟、専務の清水岳彦さんはもちろん、数人のパーティ参加者がいた。
大「ええ~喜多原要蔵さんの死因は殴られたことによる出血性ショック死。現場にはブロンズ像が置いてあり、それで後ろから殴打されたものと思われます。」
鈴木さんの手には血の付いたブロンズ像が袋に入れられた状態で持たれていた。
大「志望推定時刻は夜20時~21時の間と見られています。ホテルの方の話によりますと、喜多原会長の要望によりホテルに設置されている防犯カメラは全て切られた状態でした。皆さんには、その時間どこで何をしていたかお聞きしています。」
洋「わ、私は酔いを覚ますために外で風に当たってたわ。」
如「俺は彼女に連れられてました。」
白「(如月君も大変でしたね。)僕はここにいる黒咲さんを探してホテル内を回っていました。」
黒「私はお酒を飲みすぎてしまって…。部屋に戻ろうとしたら意識が朦朧としちゃって、それからのことはよく覚えていません。気付いたら先輩に介抱されてました。」
大「なるほど、なるほど…。」
大河原警部は話を聞きながら観察し、鈴木さんは供述をメモしていた。
清「私はタバコを吸うために自分の車にいました。」
大「タバコを吸うためにわざわざ車に行ったんですか?」
清「ここには換気扇がないからね。臭いがスーツに付いてしまうと周りに迷惑がかかるから、仕方なく車で吸ってるんだ。」
大「ほう…。」
鈴「喜多原将さん、貴方はどうですか?」
将「僕はその時間帯なら…黒咲さんと一緒にいました。」
黒「え?」
白「はい?」
黒咲さんと将さんが一緒に?
一体どういうことだろうか。
将「部屋に戻ったあと、会場に携帯を落としたことに気づきましてね。それで会場に向かってる最中に、彼女が廊下で気持ち悪そうに壁に寄りかかってたんですよ。」
大「ほう。それで?」
将「それで『大丈夫?』って声をかけたら、彼女がいきなり僕に抱きついてきたんです。」
如「は!?」
白「…。」
黒「そ、そんな!?私そんなことしてません!」
将「覚えていないのは無理ないよ。君相当拠ってたからね。でもほら、ここに君の口紅がちゃんと付いてる。抱きつかないとこんな綺麗な跡つかないだろ?」
将さんのシャツにはしっかりと口紅の跡がついていた。
大「…その後は?」
将「彼女の部屋が分からなかったので、仕方なく僕の部屋に。そしたらもっと強く抱きしめられて、ベットに倒されたんです。そんな誘われたら断れないでしょ?それでそのまま。」
黒「嘘…。」
僕の前にいるので黒咲さんの顔は見えないが、きっと困惑していることだろう。
周りはざわついている。
洋「やっぱりね。」
後ろから洋子さんの声が聞こえた。
洋「可笑しいと思ってたのよ。あんな若い子がこんな大金持ちのいるパーティーに呼ばれるなんて。きっと父に色仕掛けでもして頼んだのよ。父ああいう若い子が好きだから。」
洋子さんは知り合いの女性らしき人に小声でそう話していた。
黒咲さんはきっと彼女のことを信頼していたはずだ。
だからこそ好きな人がいると打ち明けたのだから。
しかし、彼女にとって黒咲さんは、ただの話題作りのための道具でしかなかったようだ。
洋子さんの声が聞こえていたのか、周りはさらに騒がしくなった。
あちこちから陰口のようなものが聞こえる。
きっと黒咲さんにも聞こえているはずだ。
すると、黒咲さんは僕のほうを振り向いた。
その目にはは今にも泣き出しそうなほど涙が溜まっていた。
僕は今どんな表情をしているのだろうか?
黒咲さんは僕を見ると涙を流しながら会場から出ていってしまった。
如「おい黒咲!」
洋「ほら。やましいことが無ければ逃げるわけないもの。」
周りからも罵詈雑言が聞こえてくる。
如「てめぇら、好き勝手言いやがって…。」
僕は今にも殴りかかりそうな勢いな如月君の服を思いきり掴んだ。
如「…圭吾。」
白「如月君、怒るのは後です。今は黒咲さんを探しましょう。」
如「…分かった。」
僕たちは黒咲さんを探すべく、会場を出た。
僕は黒咲さんを探して歩き回った。
白「…いた。」
3分もしないうちに彼女を見つけ出すことができた。
彼女は泣いているように見えた。
白「…そんなところにいたら風邪ひきますよ。」
黒「…先輩。」
振り返った彼女は涙を流し、目は真っ赤になっていた。
黒「先輩、信じてください。私本当に…。」
白「分かってますよ。最初から一ミリも疑っていません。だから心配しないでください。」
僕はそう言って彼女にハンカチを手渡した。
黒「先輩…。」
白「さっさと事件を解決しましょう。そうすれば貴方への変な疑惑も晴れるはずです。」
黒「でもどうやって…。」
白「黒咲さん、ひとつ教えていただきたいんですが。」
黒「?」
白「喜多原将さんに変なアプローチや告白とかされたことありますか?」
黒「えっ!?」
白「いえ、将さんは結構なプレイボーイだと聞いたので、黒咲さんにもなんか言ってきたのではないかと。…正直に答えていただけるとありがたいです。」
黒「…社長さんの誕生日パーティーに呼ばれたときに、皆の前で告白されました。」
白「…マジですか。(なんて度胸してんだあの人。)」
黒「あ、もちろん断りましたよ。私はあの…。」
黒咲さんは顔を赤くしながらこちらをチラチラと見ている。
僕はひとつ咳払いをした。
白「これで動機は分かりました。後は…。」
如「お~い!圭吾~!」
考え事をしていると、如月君が走ってこちらにやって来た。
如「おお。黒咲見つかったんだな。」
黒「如月先輩、すみませんご心配をお掛けして。もう大丈夫です。」
如「そうか。」
白「…如月君。」
如「ああ?」
白「ネクタイにミートソースみたいなのが付いてますよ。」
如「あ?…ホントだ。さっき見たときは付いてなかったのに。」
白「多分、時間が経って色が変わったんでは…ない…で…しょうか。」
僕の中で何かが開く音がした。
白「…そうか。そういうことか。」
如「圭吾?」
黒「先輩、どうかしたんですか?」
白「事件の全てが見えました。」
如「はっ!?」
黒「え!」
白「会場に戻りましょう。」
僕はそう言って黒咲さんの手を取って歩き出した。
黒「ちょっ、先輩!?」
如「あ~あ。あいつ絶対無意識に握ってるな。」
さぁ、さっさと事件解決です。
?「同じく鈴木です。」
僕たちは今、パーティ会場で大河原警部、部下の鈴木さんから事情聴取を受けていた。
周りには喜多原将さん洋子さん兄弟、専務の清水岳彦さんはもちろん、数人のパーティ参加者がいた。
大「ええ~喜多原要蔵さんの死因は殴られたことによる出血性ショック死。現場にはブロンズ像が置いてあり、それで後ろから殴打されたものと思われます。」
鈴木さんの手には血の付いたブロンズ像が袋に入れられた状態で持たれていた。
大「志望推定時刻は夜20時~21時の間と見られています。ホテルの方の話によりますと、喜多原会長の要望によりホテルに設置されている防犯カメラは全て切られた状態でした。皆さんには、その時間どこで何をしていたかお聞きしています。」
洋「わ、私は酔いを覚ますために外で風に当たってたわ。」
如「俺は彼女に連れられてました。」
白「(如月君も大変でしたね。)僕はここにいる黒咲さんを探してホテル内を回っていました。」
黒「私はお酒を飲みすぎてしまって…。部屋に戻ろうとしたら意識が朦朧としちゃって、それからのことはよく覚えていません。気付いたら先輩に介抱されてました。」
大「なるほど、なるほど…。」
大河原警部は話を聞きながら観察し、鈴木さんは供述をメモしていた。
清「私はタバコを吸うために自分の車にいました。」
大「タバコを吸うためにわざわざ車に行ったんですか?」
清「ここには換気扇がないからね。臭いがスーツに付いてしまうと周りに迷惑がかかるから、仕方なく車で吸ってるんだ。」
大「ほう…。」
鈴「喜多原将さん、貴方はどうですか?」
将「僕はその時間帯なら…黒咲さんと一緒にいました。」
黒「え?」
白「はい?」
黒咲さんと将さんが一緒に?
一体どういうことだろうか。
将「部屋に戻ったあと、会場に携帯を落としたことに気づきましてね。それで会場に向かってる最中に、彼女が廊下で気持ち悪そうに壁に寄りかかってたんですよ。」
大「ほう。それで?」
将「それで『大丈夫?』って声をかけたら、彼女がいきなり僕に抱きついてきたんです。」
如「は!?」
白「…。」
黒「そ、そんな!?私そんなことしてません!」
将「覚えていないのは無理ないよ。君相当拠ってたからね。でもほら、ここに君の口紅がちゃんと付いてる。抱きつかないとこんな綺麗な跡つかないだろ?」
将さんのシャツにはしっかりと口紅の跡がついていた。
大「…その後は?」
将「彼女の部屋が分からなかったので、仕方なく僕の部屋に。そしたらもっと強く抱きしめられて、ベットに倒されたんです。そんな誘われたら断れないでしょ?それでそのまま。」
黒「嘘…。」
僕の前にいるので黒咲さんの顔は見えないが、きっと困惑していることだろう。
周りはざわついている。
洋「やっぱりね。」
後ろから洋子さんの声が聞こえた。
洋「可笑しいと思ってたのよ。あんな若い子がこんな大金持ちのいるパーティーに呼ばれるなんて。きっと父に色仕掛けでもして頼んだのよ。父ああいう若い子が好きだから。」
洋子さんは知り合いの女性らしき人に小声でそう話していた。
黒咲さんはきっと彼女のことを信頼していたはずだ。
だからこそ好きな人がいると打ち明けたのだから。
しかし、彼女にとって黒咲さんは、ただの話題作りのための道具でしかなかったようだ。
洋子さんの声が聞こえていたのか、周りはさらに騒がしくなった。
あちこちから陰口のようなものが聞こえる。
きっと黒咲さんにも聞こえているはずだ。
すると、黒咲さんは僕のほうを振り向いた。
その目にはは今にも泣き出しそうなほど涙が溜まっていた。
僕は今どんな表情をしているのだろうか?
黒咲さんは僕を見ると涙を流しながら会場から出ていってしまった。
如「おい黒咲!」
洋「ほら。やましいことが無ければ逃げるわけないもの。」
周りからも罵詈雑言が聞こえてくる。
如「てめぇら、好き勝手言いやがって…。」
僕は今にも殴りかかりそうな勢いな如月君の服を思いきり掴んだ。
如「…圭吾。」
白「如月君、怒るのは後です。今は黒咲さんを探しましょう。」
如「…分かった。」
僕たちは黒咲さんを探すべく、会場を出た。
僕は黒咲さんを探して歩き回った。
白「…いた。」
3分もしないうちに彼女を見つけ出すことができた。
彼女は泣いているように見えた。
白「…そんなところにいたら風邪ひきますよ。」
黒「…先輩。」
振り返った彼女は涙を流し、目は真っ赤になっていた。
黒「先輩、信じてください。私本当に…。」
白「分かってますよ。最初から一ミリも疑っていません。だから心配しないでください。」
僕はそう言って彼女にハンカチを手渡した。
黒「先輩…。」
白「さっさと事件を解決しましょう。そうすれば貴方への変な疑惑も晴れるはずです。」
黒「でもどうやって…。」
白「黒咲さん、ひとつ教えていただきたいんですが。」
黒「?」
白「喜多原将さんに変なアプローチや告白とかされたことありますか?」
黒「えっ!?」
白「いえ、将さんは結構なプレイボーイだと聞いたので、黒咲さんにもなんか言ってきたのではないかと。…正直に答えていただけるとありがたいです。」
黒「…社長さんの誕生日パーティーに呼ばれたときに、皆の前で告白されました。」
白「…マジですか。(なんて度胸してんだあの人。)」
黒「あ、もちろん断りましたよ。私はあの…。」
黒咲さんは顔を赤くしながらこちらをチラチラと見ている。
僕はひとつ咳払いをした。
白「これで動機は分かりました。後は…。」
如「お~い!圭吾~!」
考え事をしていると、如月君が走ってこちらにやって来た。
如「おお。黒咲見つかったんだな。」
黒「如月先輩、すみませんご心配をお掛けして。もう大丈夫です。」
如「そうか。」
白「…如月君。」
如「ああ?」
白「ネクタイにミートソースみたいなのが付いてますよ。」
如「あ?…ホントだ。さっき見たときは付いてなかったのに。」
白「多分、時間が経って色が変わったんでは…ない…で…しょうか。」
僕の中で何かが開く音がした。
白「…そうか。そういうことか。」
如「圭吾?」
黒「先輩、どうかしたんですか?」
白「事件の全てが見えました。」
如「はっ!?」
黒「え!」
白「会場に戻りましょう。」
僕はそう言って黒咲さんの手を取って歩き出した。
黒「ちょっ、先輩!?」
如「あ~あ。あいつ絶対無意識に握ってるな。」
さぁ、さっさと事件解決です。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
ミステリー
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる