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月でお団子
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するとうさぎさんの耳がどんどん近づき、それは「豊の海」といわれる月の海の部分らしいのだけど、そこは濃い灰色をした、わりと滑らかな地形だった。
でもさらに近づくと、結構でこぼこしていて、クレーターや、小山のような地形なんかもところどころに見えた。
それからスワンボートは月面に対して水平になり、すると遠くの地平線、いやいや月平線だ! その月平線を見ながら、スワンボートはどんどん降下して、それから茶トラ先生は月面の平らな所を探し、そこにゆっくりと着陸した。
するとみんなの歓声が上がった、
見渡すと。周りの月面は濃いグレーの火山灰のようなもので出来ていて、小さな石ころなんかも転がっていた。
「まるで火山灰が積もったみてえだな」
「実際これは玄武岩を含んだ、月の溶岩が冷えて固まったものだ。だから地球の火山灰とよく似ておる」
「へぇ~、茶トラ先生って月にも詳しいんだな」
「そりゃ茶トラ先生は長生きしているから、知識の泉みたいな人なんだよ」
そんな話をしながら、そしてみんなが前を見ると、月平線から少し昇ったところに、青いきれいな地球があった。
地球から見た月は三日月だったけれど、そのとき月から見た地球は満月に近い、いやいやこれはほぼ、「満地球」だ!
「さてさて、美しい中秋の名地球を眺めながら団子を食べるとしよう」
茶トラ先生は言った。
そうだったんだ。
三日月の夜に出発したのは、このまん丸い地球を眺めるためだったんだ。
それからみんなで地球を眺めたり、周りの月面の様子を眺めたり、そして猛烈にきれいな星空を眺めたりしながら、ヤス子ちゃんとゆりちゃんが作ったお団子を食べた。
ところでデビルは、ゆりちゃんの作ったあんこの付いたお団子ばかり食べていて、するとヤス子ちゃんが、
「私の作ったお団子も食べなさいよ。お月見のお団子は白くて丸いのが主流なのよ! もう、食べないとぶっ叩くわよ。ええと、でもゆりちゃんの作ったあんこ付きもおいしそうだから、私そっち食~べよっと♪」
とりあえず宇宙服がないので外には出られなかったけれど、みんなでお団子を食べながら、「お地球見」で盛り上がったのだ。
そしてしばらくして、お団子も食べ終えてから、スワンボートは出発し、一時間ほどでまた地球の茶トラ先生の家に帰り、そこでみんな解散となった。
だけどその後、この改良されたスワンボートが、思わぬ活躍をすることになる。
でもさらに近づくと、結構でこぼこしていて、クレーターや、小山のような地形なんかもところどころに見えた。
それからスワンボートは月面に対して水平になり、すると遠くの地平線、いやいや月平線だ! その月平線を見ながら、スワンボートはどんどん降下して、それから茶トラ先生は月面の平らな所を探し、そこにゆっくりと着陸した。
するとみんなの歓声が上がった、
見渡すと。周りの月面は濃いグレーの火山灰のようなもので出来ていて、小さな石ころなんかも転がっていた。
「まるで火山灰が積もったみてえだな」
「実際これは玄武岩を含んだ、月の溶岩が冷えて固まったものだ。だから地球の火山灰とよく似ておる」
「へぇ~、茶トラ先生って月にも詳しいんだな」
「そりゃ茶トラ先生は長生きしているから、知識の泉みたいな人なんだよ」
そんな話をしながら、そしてみんなが前を見ると、月平線から少し昇ったところに、青いきれいな地球があった。
地球から見た月は三日月だったけれど、そのとき月から見た地球は満月に近い、いやいやこれはほぼ、「満地球」だ!
「さてさて、美しい中秋の名地球を眺めながら団子を食べるとしよう」
茶トラ先生は言った。
そうだったんだ。
三日月の夜に出発したのは、このまん丸い地球を眺めるためだったんだ。
それからみんなで地球を眺めたり、周りの月面の様子を眺めたり、そして猛烈にきれいな星空を眺めたりしながら、ヤス子ちゃんとゆりちゃんが作ったお団子を食べた。
ところでデビルは、ゆりちゃんの作ったあんこの付いたお団子ばかり食べていて、するとヤス子ちゃんが、
「私の作ったお団子も食べなさいよ。お月見のお団子は白くて丸いのが主流なのよ! もう、食べないとぶっ叩くわよ。ええと、でもゆりちゃんの作ったあんこ付きもおいしそうだから、私そっち食~べよっと♪」
とりあえず宇宙服がないので外には出られなかったけれど、みんなでお団子を食べながら、「お地球見」で盛り上がったのだ。
そしてしばらくして、お団子も食べ終えてから、スワンボートは出発し、一時間ほどでまた地球の茶トラ先生の家に帰り、そこでみんな解散となった。
だけどその後、この改良されたスワンボートが、思わぬ活躍をすることになる。
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