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ミサイルの処理
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「ねえ、大丈夫なの? そんなことしたら核弾頭が爆発しないの?」
「まずは核弾頭の起爆装置を破壊するのだ。ただし、起爆装置の爆薬が銃弾の影響で爆発することは否定できない。だからわしはミサイルとは十分な距離を取っておるのだ」
「そうなんだ」
「そしてこの位置からミサイルを機関砲で攻撃し、起爆装置を破壊する。それから、あ~、起爆装置が正確に作動しない限り、たとえ弾丸を撃ち込んだとしても、核弾頭は決して爆発しないのだ」
「へぇ~、そうなんだ」
「で、未来のわしらの情報などで、起爆装置の場所も正確に把握しておる。しかも核弾頭の起爆装置は極めてデリケートなものだから、例え配線が一本切れたとしても、もはや起爆装置は作動しなくなる。すなわち核弾頭は決して爆発しないのだ」
「へぇ~」
「なあ、おれも撃ちてえよ!」
それから茶トラ先生は、モニターに写された、望遠レンズで捕らえたミサイルの映像と照準を合わせながら、スワンボートの横っ腹の機関砲で、ミサイルを蜂の巣のように撃ちまくった。
で、ある程度撃つと、茶トラ先生はデビルにリモコンを渡した。
もちろんデビルは嬉しそうに機関砲を撃ちはじめた。
だけど突然、何と、ゆりちゃんが「私も撃ちたい!」と言ったので、デビルはでれでれしながらゆりちゃんにリモコンを手渡した。
するとゆりちゃんは見事にリモコンを操作し、豪快に撃ち始め、とうとうミサイルに大穴が開いてしまい、そして起爆装置らしいものがむき出しになった。
そしてゆりちゃんは、その起爆装置に向けてとどめの一発をお見舞いしたようだった。
「あ~、これで起爆装置は完全に破壊された。だからこのミサイルは、もはやただの放射性物質を積んだドンガラだ。それに幸い、起爆装置の爆薬も爆発はしなかったようだ」
「ドンガラって?」
「ただの役立たずだな。プルトニウムを積んだ物騒な粗大ゴミだ」
「そうなんだ」
「それはそうと、田中君もゆりちゃんも、機関砲を打つのは楽しいかも知れんが、戦争とはとても悲惨なものなのだ。だから本来は、銃をぱんぱんと撃って楽しいとかいうような話ではないのだ。撃たれた人は命を落とすということを忘れるでない。そしてもしこの核弾頭が地上で爆発しようものなら、沢山の罪もない人たちが命を失うということも、しっかり覚えておくように」
「分かったよ、茶トラ先生。戦争はいけないんだな。機関砲でこんなことするのは、止むを得ないからなんだな」
「でも私、とても楽しかったよ。私、撃つの大好き。またミサイルが飛んだらやりましょう。あ! でもこれって、地球の平和のためでしょう。それから私、空手ではいつも寸止めしてるよ。暴力はだめよ。武力って、やむをえない場合のみよ」
「二人とも、まあそれが分かればいい。とにかく平和のためなんだ。ともあれ、あ~、これだけやれば起爆装置は破壊されたはずだ。もはや核弾頭は決して爆発はしないだろう」
「で、このミサイル、ええと、物騒な粗大ゴミ、どうするの? 実験室に持って帰るの?」
「まずは核弾頭の起爆装置を破壊するのだ。ただし、起爆装置の爆薬が銃弾の影響で爆発することは否定できない。だからわしはミサイルとは十分な距離を取っておるのだ」
「そうなんだ」
「そしてこの位置からミサイルを機関砲で攻撃し、起爆装置を破壊する。それから、あ~、起爆装置が正確に作動しない限り、たとえ弾丸を撃ち込んだとしても、核弾頭は決して爆発しないのだ」
「へぇ~、そうなんだ」
「で、未来のわしらの情報などで、起爆装置の場所も正確に把握しておる。しかも核弾頭の起爆装置は極めてデリケートなものだから、例え配線が一本切れたとしても、もはや起爆装置は作動しなくなる。すなわち核弾頭は決して爆発しないのだ」
「へぇ~」
「なあ、おれも撃ちてえよ!」
それから茶トラ先生は、モニターに写された、望遠レンズで捕らえたミサイルの映像と照準を合わせながら、スワンボートの横っ腹の機関砲で、ミサイルを蜂の巣のように撃ちまくった。
で、ある程度撃つと、茶トラ先生はデビルにリモコンを渡した。
もちろんデビルは嬉しそうに機関砲を撃ちはじめた。
だけど突然、何と、ゆりちゃんが「私も撃ちたい!」と言ったので、デビルはでれでれしながらゆりちゃんにリモコンを手渡した。
するとゆりちゃんは見事にリモコンを操作し、豪快に撃ち始め、とうとうミサイルに大穴が開いてしまい、そして起爆装置らしいものがむき出しになった。
そしてゆりちゃんは、その起爆装置に向けてとどめの一発をお見舞いしたようだった。
「あ~、これで起爆装置は完全に破壊された。だからこのミサイルは、もはやただの放射性物質を積んだドンガラだ。それに幸い、起爆装置の爆薬も爆発はしなかったようだ」
「ドンガラって?」
「ただの役立たずだな。プルトニウムを積んだ物騒な粗大ゴミだ」
「そうなんだ」
「それはそうと、田中君もゆりちゃんも、機関砲を打つのは楽しいかも知れんが、戦争とはとても悲惨なものなのだ。だから本来は、銃をぱんぱんと撃って楽しいとかいうような話ではないのだ。撃たれた人は命を落とすということを忘れるでない。そしてもしこの核弾頭が地上で爆発しようものなら、沢山の罪もない人たちが命を失うということも、しっかり覚えておくように」
「分かったよ、茶トラ先生。戦争はいけないんだな。機関砲でこんなことするのは、止むを得ないからなんだな」
「でも私、とても楽しかったよ。私、撃つの大好き。またミサイルが飛んだらやりましょう。あ! でもこれって、地球の平和のためでしょう。それから私、空手ではいつも寸止めしてるよ。暴力はだめよ。武力って、やむをえない場合のみよ」
「二人とも、まあそれが分かればいい。とにかく平和のためなんだ。ともあれ、あ~、これだけやれば起爆装置は破壊されたはずだ。もはや核弾頭は決して爆発はしないだろう」
「で、このミサイル、ええと、物騒な粗大ゴミ、どうするの? 実験室に持って帰るの?」
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