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第5話 社員旅行へ。
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私が働き始めて、7ヶ月程経った頃のことだった。
社員一同で、親睦を兼ねて社員旅行へ行くことになった。
参加者は奥さん、先生、私、パートBさん、あの人、あの人の関係者の6人だった。
Aさんは不参加だった。
皆がどれほど誘っても、用事があるからと言い、参加しなかった。
私は残念に思ったが、実はこれには深い理由があった。
この時の私は、それを全く知らなかった。
旅行自体は、和気あいあいとしていて楽しかった。
私はこの旅行をきっかけに、あの人とだいぶ仲良くなった。
その人が持つと言う霊能力で、手相を見てもらったりして話が盛り上がった。
旅先でテンションが上がったのか、そこで私はつい余計なことを行ってしまった。
家族仲がうまくいかないこと、友達との関係に悩んでいること…そう、私はあの人が付け入る隙、弱みを見せてしまったのだ。
ただこの時の私は、そんなこととは思っておらず、ただ仲間内のたわいもない話として口にしただけだった。
「困ったことがあったら、何でも相談して。」
そう言って話すその人を見て、この時の私はその人に安心感や信頼感を感じていた。
※※※
今から思えば、あの人は相手の話を聞くのが上手だった。
最初は相手の言うことを絶対に否定しない。
話を何でも聞いてくれ、自分の時間が許す限り付き合ってくれる。
否定されないという事は、話す方にとってはとても心地いいことだ。
この人には何でも話をして許される、この人は自分の理解者なんだと、安心感や信頼感が湧いてしまう。
そこで収まっている内はまだいい…それが困ったことがあったらすぐあの人に相談、あの人に助けて欲しい…という依存まで行ってしまうと、もう手遅れだ。
そしてあの人は、相手がこういう状態になってくれるのを待っていたのだ。
そうなってしまえば、自分から離れない、自分の言う事なら何でも素直に聞く…正に己の従順たる僕の誕生、という訳だ。
どうしてそれに、私は気づけなかったのか…本当に後悔しかない。
この社員旅行の時から、私もその仲間入りを果たしてしまったのだった-。
社員一同で、親睦を兼ねて社員旅行へ行くことになった。
参加者は奥さん、先生、私、パートBさん、あの人、あの人の関係者の6人だった。
Aさんは不参加だった。
皆がどれほど誘っても、用事があるからと言い、参加しなかった。
私は残念に思ったが、実はこれには深い理由があった。
この時の私は、それを全く知らなかった。
旅行自体は、和気あいあいとしていて楽しかった。
私はこの旅行をきっかけに、あの人とだいぶ仲良くなった。
その人が持つと言う霊能力で、手相を見てもらったりして話が盛り上がった。
旅先でテンションが上がったのか、そこで私はつい余計なことを行ってしまった。
家族仲がうまくいかないこと、友達との関係に悩んでいること…そう、私はあの人が付け入る隙、弱みを見せてしまったのだ。
ただこの時の私は、そんなこととは思っておらず、ただ仲間内のたわいもない話として口にしただけだった。
「困ったことがあったら、何でも相談して。」
そう言って話すその人を見て、この時の私はその人に安心感や信頼感を感じていた。
※※※
今から思えば、あの人は相手の話を聞くのが上手だった。
最初は相手の言うことを絶対に否定しない。
話を何でも聞いてくれ、自分の時間が許す限り付き合ってくれる。
否定されないという事は、話す方にとってはとても心地いいことだ。
この人には何でも話をして許される、この人は自分の理解者なんだと、安心感や信頼感が湧いてしまう。
そこで収まっている内はまだいい…それが困ったことがあったらすぐあの人に相談、あの人に助けて欲しい…という依存まで行ってしまうと、もう手遅れだ。
そしてあの人は、相手がこういう状態になってくれるのを待っていたのだ。
そうなってしまえば、自分から離れない、自分の言う事なら何でも素直に聞く…正に己の従順たる僕の誕生、という訳だ。
どうしてそれに、私は気づけなかったのか…本当に後悔しかない。
この社員旅行の時から、私もその仲間入りを果たしてしまったのだった-。
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